2019年05月26日 (日)
こんばんは。
第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 が
2019/5/23(木)~5/25(土)
まで、仙台で開催されました。
食事療法に関するシンポジウムは、
5/25(土)学会最終日の午後という日程設定だったので
是非、何とか参加したかったのですが、
東京で抜けられない用事がありました。
抜けられない用事の件に関しては後日また報告します。
幸い、しらねのぞるば さんから
「食事療法に関するシンポジウム」に関して
とても詳しい、ご報告をコメント頂きました。
ありがとうございます。
とても参考になります。
さらに詳細な糖尿病学会の情報は
『しらねのぞるばの暴言ブログ』
https://shiranenozorba.com/
に掲載されているので、ブログ読者の皆さん
是非、ご覧頂ければ幸いです。
今回の、しらねのぞるばさんのご報告、
- 従来過少であった設定カロリーは見直す.
- 年齢・性別を問わず,BMI=22を一律に標準体重としていたのを見直す.
- 高齢者のフレイル・サルコペニア対策として,蛋白質摂取を奨励する.
など、日本糖尿病学会は、明らかによい方向に変化しています。
さらに、
[食事療法を糖尿病患者一律に規定するのはもはや不可能]
[個別化が必須]
[いわゆる標準体重の見直し]
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
[改訂案の具体例]
[消費カロリーの正確な測定]
[日常活動レベルと消費カロリー実測値との関係]
[過度なカロリー制限は肥満解消には逆効果]
[食品交換表の 1単位=80kcalは現状に合っていない]
など、大変、前向きで建設的な内容であり、
私としても一安心です。
ただ、それでも、ガイドライン改訂が見送られたということは、
しらねのぞるばさんが指摘されているように
まだ、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)に拘泥する勢力が存在するという
ことなのでしょうね。
江部康二
【19/05/26 しらねのぞるば
第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 【食事療法関係】の報告
仙台で行われた学会に参加してきました. 今回の注目点は,学会の食事療法に関するスタンスが変わるのかどうかでしたが,この点に関して,ご報告いたします. なお,図表なども含めた報告,および食事療法以外のテーマについては,
私のブログ 『しらねのぞるばの暴言ブログ』
https://shiranenozorba.com/
に掲載しております.
下記文章で[図]とあるものは,ブログに掲載しています.またグラフなどは,スライドの手書きスケッチなので,正確ではありません.
【1】糖尿病治療ガイド 2019年改訂版の発行は延期
多くの方が,今回の学会でガイドライン,特に食事療法のガイドラインが改訂されると予想していたのですが,まさにその食事療法について学会内部で意見がまとまらなかったことが発行延期の原因のようです. 『決められない政治』はここにもあります.
大体,初日 5/23の朝に学会会場(仙台 国際センター)に着いた時,嫌な予感がしました. なぜかといえば,医学書販売コーナーで,どの書店のブースにも 旧版の治療ガイド(2018-2019)が山積みされていたからです.
[図]
この学会で新ガイドラインが出るのなら,旧版はもう売れるはずのないものですから,『これでは 改訂版は出ないんじゃないのかも...』と思いましたが,悪い予感ほど的中するものです.
とはいえ,今年1月の日本病態栄養学会で『予告』されていた内容,つまり;
- 従来過少であった設定カロリーは見直す.
- 年齢・性別を問わず,BMI=22を一律に標準体重としていたのを見直す.
- 高齢者のフレイル・サルコペニア対策として,蛋白質摂取を奨励する.
この点については,確定していたようです.
とすると,消去法により,カロリー制限食の変更についての合意が得られなかった可能性があります.ただしこれはあくまでも私の推測です.
【Featured Symposium 5】ガイドラインからみた食事療法の課題と展望
今回唯一の食事療法に関するシンポジウムでした.学会最終日の午後という日程設定からみてもわかるように,本来ならここで新ガイドラインが詳しく紹介されるはずだったのでしょう. 各講演内容にはそれがうかがわれます. ただし新ガイドラインで合意できなかったのは残念ですが,その点を割り引いても このシンポジウムの内容は実に充実したものであり,仙台に来た甲斐はありました.
シンポジウムの座長が 慈恵医大の宇都宮一典先生は妥当としても,もう一方の座長が伊藤千賀子先生でした,食品交換表を聖典とあがめる方ですが,まだご健在なのですね.
事前に配布された抄録集では,このシンポジウムの内容は一切記載されていませんでした(冒頭の宇都宮座長の食品交換表のこれまでの歴史概観のみが掲載されているだけで,それ以外の講演は演者名とテーマのみ).新ガイドラインをここで発表という予定だったのだから当然です.以下,講演を聞きながら書き留めたメモです.
【FS5-1】 糖尿病の食事療法における課題 慈恵医大 宇都宮一典先生
ガイドラインの改訂は間に合わなかったが,現時点での改訂原案を紹介する.
[食事療法を糖尿病患者一律に規定するのはもはや不可能]
日本人の糖尿病は,インスリン分泌不全が特徴だったが,近年は欧米型の肥満-インスリン抵抗性の糖尿病も増えており,両者が混在している.また合併症も多種多様,最近ではいわゆる3大合併症以外にもガン・認知症との関連も指摘されている. このような状況では,糖尿病患者に一律に同じ食事療法を適用するのは不合理.
[個別化が必須]
日本社会の高齢化に伴い,高齢者の糖尿病が増えている. その一方で,小児からでも2型糖尿病発症も増加している. すなわち患者は子供から超高齢者まで多彩.これらに同じ食事療法は適用できない. 年齢・性別・病態を考慮して個別化された食事療法が必須である.
[いわゆる標準体重の見直し]
ひるがえれば,日本が戦後の混乱期の頃は食料事情・栄養事情がよくなかった.それが高度成長期にさしかかり食事内容も大きく変化した.食品交換表初版はまさにこの時期に出版され,そこでは当時の最適水準として 標準体重,後のBMI=22を規定した. ところが現在 世界各国の「健康上Bestな体重」は国ごとに異なる.しかも,総死亡率がもっとも低いBMIは,おおむね BMI=20~25をボトムとするU字カーブを描くものの,その最適値は,年齢・性別で異なる. また高齢化するほど,ボトムは右にシフトし,かつ幅が広がる傾向にある[図].これは日本のJDCSにて,糖尿病患者のデータを見てもその傾向はある. よって,同じ身長なら同じBMIであるべきという考えは適切ではない.
[図]
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
本日のFS5-2の講演の通り,糖尿病患者であっても,消費カロリーは健常人と変わらない. また日常生活の軽労作・普通・重労作別のエネルギ係数も低く見積もりすぎていた.このことから,従来のカロリー制限食で設定していたカロリー設定は過少であり,これを見直す.また高度肥満者(BMI>=30)であっても,BMI=22とエネルギー係数25-30をめざして 1600kcalなどとしていた設定は,結局遵守不可能であり,過酷すぎたのであらためる.具体的には一気に適正体重をめざすのではなく,現実的な目標体重をめざす設定とする.
[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
高齢者の総死亡率は,若年者・中年者では肥満とされるBMI=25以上で実はもっとも低いというデータに鑑みて,BMI=25を標準とする. また中年では BMI=22-25と幅をもたせる.若年のBMI=22はこれまで通り.
[改訂案の具体例]
身長170cm,体重90kg(BMI=31)の肥満者は,従来 65kgをめざすべしとして,1600-1900kcalの食事だったが,これをまず現実的な体重減少をめざして 2200kcalくらいを認める.同じく 身長170cm,体重50kg(BMI=17)極端な痩せ型の高齢者の場合は,サルコペニアが懸念されるので,摂取カロリー 2200-2500kcalくらいを推奨する.
【FS5-2】 エネルギー必要量の考え方 慶應大学 勝川史憲先生
勝川先生は,健常人と糖尿病患者(インスリン治療者,経口糖尿病薬服用者,食事/運動療法のみ,とすべての糖尿病患者を含む)とでは,エネルギー消費量に差がないことを,二重ラベル化水(Doubly Labeled Water)を用いて厳密に証明したCLEVER-DM Studyのメンバーでもあります. この研究成果はDiabetes に掲載された論文[*]にて報告されましたが,講演内容は,ほぼ この論文に沿ったものでした.
[*]Total Energy Expenditure Evaluated by Doubly Labeled Water Method in Japanese Patients with Diabetes Mellitus—Clinical EValuation of Energy Requirements in Patients with Diabetes Mellitus (CLEVER-DM) Study
http://diabetes.diabetesjournals.org/content/67/Supplement_1/775-P.abstract
[消費カロリーの正確な測定]
二重ラベル化水とは,水素を重水素(Deuterium),酸素をO18(普通の酸素はO16)とどちらも同位体である元素から作られた水で,Trace可能(注:放射性元素ではないので,おそらくGCMS=ガスクロマトグラフ質量分析計で).この二重ラベル化水を少量摂取してもらい,体外に排出される H2とO18の差を見れば,正確にCO2排出量,すなわち真の代謝エネルギーが測定できる,非常に正確な測定法である. 従来この方法がなかなか採用されてこなかったのは,二重ラベル化水が非常に高価(被験者1人あたり,10数万円)だったので,『推定』で済ませてきたのが実態.
[日常活動レベルと消費カロリー実測値との関係]
現代の日常生活において,エネルギー係数が 22kcal/kg というのは明らかに過少見積である. 今回の消費エネルギー実測値と,被験者の活動度計による運動量とを比較すると,30-40kcal/kgが妥当である.実際 海外含め多くの文献報告では,成長期の子供は高く 40kcal/kg以上,成人では健常人でも糖尿病患者でも30-40kcal/kgであって(痩せている人ほど高い),逆に 25kcal/kg未満という数字はほとんど報告例がみあたらない[図].
[図]
[過度なカロリー制限は肥満解消には逆効果]
高度肥満を解消させるために,極端に低いカロリー制限を行った場合と,緩やかなカロリー制限を行った場合とを比較したところ,減量達成効果は 緩やかなカロリー制限の方が達成率が良かったという報告が多い.過酷なカロリー制限は,逆効果である.
[食品交換表の 1単位=80kcalは現状に合っていない]
食品交換表は,初版以来ずっと 『1単位 = 80kcal』としているが,現代の食品ポーションサイズからかけ離れている. たしかに1960年代以前は,卵 M玉 1個は 50gで,約80kcalであった.しかし現在普通に売られている卵は,同じMサイズといっても,60g前後( JA規格では,M玉は 58-64g),100kcal前後であり,実態に合っていない.80kcalという『単位』に必然性はなく,むしろ100kcalにした方が計算もわかりやすくなるのではないか.
ありていに言えば,従来の食品交換表は,まるで根拠のない低カロリー設定を『推定』して患者に押し付けてきたわけですが(しかも,それが肥満解消および糖尿病には,反論を許さぬ絶対真だとして),ここまでデータを示されれば,なにしろエビデンスを重視する糖尿病学会なのですから,カロリー設定見直しに全会一致の賛成で...かと思ったら,それでも反対する人がいたのでしょうか.
(ここまでで 非常に長くなりましたので,以下の2題,および会場での質疑などは,私のブログにて引き継ぎます)
【FS5-3】フレイル予防を目指した食事療法 名古屋大学 葛谷雅文先生
【FS5-4】CKD における食事療法の課題 滋賀医大 荒木信一先生 】
第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 が
2019/5/23(木)~5/25(土)
まで、仙台で開催されました。
食事療法に関するシンポジウムは、
5/25(土)学会最終日の午後という日程設定だったので
是非、何とか参加したかったのですが、
東京で抜けられない用事がありました。
抜けられない用事の件に関しては後日また報告します。
幸い、しらねのぞるば さんから
「食事療法に関するシンポジウム」に関して
とても詳しい、ご報告をコメント頂きました。
ありがとうございます。
とても参考になります。
さらに詳細な糖尿病学会の情報は
『しらねのぞるばの暴言ブログ』
https://shiranenozorba.com/
に掲載されているので、ブログ読者の皆さん
是非、ご覧頂ければ幸いです。
今回の、しらねのぞるばさんのご報告、
- 従来過少であった設定カロリーは見直す.
- 年齢・性別を問わず,BMI=22を一律に標準体重としていたのを見直す.
- 高齢者のフレイル・サルコペニア対策として,蛋白質摂取を奨励する.
など、日本糖尿病学会は、明らかによい方向に変化しています。
さらに、
[食事療法を糖尿病患者一律に規定するのはもはや不可能]
[個別化が必須]
[いわゆる標準体重の見直し]
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
[改訂案の具体例]
[消費カロリーの正確な測定]
[日常活動レベルと消費カロリー実測値との関係]
[過度なカロリー制限は肥満解消には逆効果]
[食品交換表の 1単位=80kcalは現状に合っていない]
など、大変、前向きで建設的な内容であり、
私としても一安心です。
ただ、それでも、ガイドライン改訂が見送られたということは、
しらねのぞるばさんが指摘されているように
まだ、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)に拘泥する勢力が存在するという
ことなのでしょうね。
江部康二
【19/05/26 しらねのぞるば
第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 【食事療法関係】の報告
仙台で行われた学会に参加してきました. 今回の注目点は,学会の食事療法に関するスタンスが変わるのかどうかでしたが,この点に関して,ご報告いたします. なお,図表なども含めた報告,および食事療法以外のテーマについては,
私のブログ 『しらねのぞるばの暴言ブログ』
https://shiranenozorba.com/
に掲載しております.
下記文章で[図]とあるものは,ブログに掲載しています.またグラフなどは,スライドの手書きスケッチなので,正確ではありません.
【1】糖尿病治療ガイド 2019年改訂版の発行は延期
多くの方が,今回の学会でガイドライン,特に食事療法のガイドラインが改訂されると予想していたのですが,まさにその食事療法について学会内部で意見がまとまらなかったことが発行延期の原因のようです. 『決められない政治』はここにもあります.
大体,初日 5/23の朝に学会会場(仙台 国際センター)に着いた時,嫌な予感がしました. なぜかといえば,医学書販売コーナーで,どの書店のブースにも 旧版の治療ガイド(2018-2019)が山積みされていたからです.
[図]
この学会で新ガイドラインが出るのなら,旧版はもう売れるはずのないものですから,『これでは 改訂版は出ないんじゃないのかも...』と思いましたが,悪い予感ほど的中するものです.
とはいえ,今年1月の日本病態栄養学会で『予告』されていた内容,つまり;
- 従来過少であった設定カロリーは見直す.
- 年齢・性別を問わず,BMI=22を一律に標準体重としていたのを見直す.
- 高齢者のフレイル・サルコペニア対策として,蛋白質摂取を奨励する.
この点については,確定していたようです.
とすると,消去法により,カロリー制限食の変更についての合意が得られなかった可能性があります.ただしこれはあくまでも私の推測です.
【Featured Symposium 5】ガイドラインからみた食事療法の課題と展望
今回唯一の食事療法に関するシンポジウムでした.学会最終日の午後という日程設定からみてもわかるように,本来ならここで新ガイドラインが詳しく紹介されるはずだったのでしょう. 各講演内容にはそれがうかがわれます. ただし新ガイドラインで合意できなかったのは残念ですが,その点を割り引いても このシンポジウムの内容は実に充実したものであり,仙台に来た甲斐はありました.
シンポジウムの座長が 慈恵医大の宇都宮一典先生は妥当としても,もう一方の座長が伊藤千賀子先生でした,食品交換表を聖典とあがめる方ですが,まだご健在なのですね.
事前に配布された抄録集では,このシンポジウムの内容は一切記載されていませんでした(冒頭の宇都宮座長の食品交換表のこれまでの歴史概観のみが掲載されているだけで,それ以外の講演は演者名とテーマのみ).新ガイドラインをここで発表という予定だったのだから当然です.以下,講演を聞きながら書き留めたメモです.
【FS5-1】 糖尿病の食事療法における課題 慈恵医大 宇都宮一典先生
ガイドラインの改訂は間に合わなかったが,現時点での改訂原案を紹介する.
[食事療法を糖尿病患者一律に規定するのはもはや不可能]
日本人の糖尿病は,インスリン分泌不全が特徴だったが,近年は欧米型の肥満-インスリン抵抗性の糖尿病も増えており,両者が混在している.また合併症も多種多様,最近ではいわゆる3大合併症以外にもガン・認知症との関連も指摘されている. このような状況では,糖尿病患者に一律に同じ食事療法を適用するのは不合理.
[個別化が必須]
日本社会の高齢化に伴い,高齢者の糖尿病が増えている. その一方で,小児からでも2型糖尿病発症も増加している. すなわち患者は子供から超高齢者まで多彩.これらに同じ食事療法は適用できない. 年齢・性別・病態を考慮して個別化された食事療法が必須である.
[いわゆる標準体重の見直し]
ひるがえれば,日本が戦後の混乱期の頃は食料事情・栄養事情がよくなかった.それが高度成長期にさしかかり食事内容も大きく変化した.食品交換表初版はまさにこの時期に出版され,そこでは当時の最適水準として 標準体重,後のBMI=22を規定した. ところが現在 世界各国の「健康上Bestな体重」は国ごとに異なる.しかも,総死亡率がもっとも低いBMIは,おおむね BMI=20~25をボトムとするU字カーブを描くものの,その最適値は,年齢・性別で異なる. また高齢化するほど,ボトムは右にシフトし,かつ幅が広がる傾向にある[図].これは日本のJDCSにて,糖尿病患者のデータを見てもその傾向はある. よって,同じ身長なら同じBMIであるべきという考えは適切ではない.
[図]
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
本日のFS5-2の講演の通り,糖尿病患者であっても,消費カロリーは健常人と変わらない. また日常生活の軽労作・普通・重労作別のエネルギ係数も低く見積もりすぎていた.このことから,従来のカロリー制限食で設定していたカロリー設定は過少であり,これを見直す.また高度肥満者(BMI>=30)であっても,BMI=22とエネルギー係数25-30をめざして 1600kcalなどとしていた設定は,結局遵守不可能であり,過酷すぎたのであらためる.具体的には一気に適正体重をめざすのではなく,現実的な目標体重をめざす設定とする.
[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
高齢者の総死亡率は,若年者・中年者では肥満とされるBMI=25以上で実はもっとも低いというデータに鑑みて,BMI=25を標準とする. また中年では BMI=22-25と幅をもたせる.若年のBMI=22はこれまで通り.
[改訂案の具体例]
身長170cm,体重90kg(BMI=31)の肥満者は,従来 65kgをめざすべしとして,1600-1900kcalの食事だったが,これをまず現実的な体重減少をめざして 2200kcalくらいを認める.同じく 身長170cm,体重50kg(BMI=17)極端な痩せ型の高齢者の場合は,サルコペニアが懸念されるので,摂取カロリー 2200-2500kcalくらいを推奨する.
【FS5-2】 エネルギー必要量の考え方 慶應大学 勝川史憲先生
勝川先生は,健常人と糖尿病患者(インスリン治療者,経口糖尿病薬服用者,食事/運動療法のみ,とすべての糖尿病患者を含む)とでは,エネルギー消費量に差がないことを,二重ラベル化水(Doubly Labeled Water)を用いて厳密に証明したCLEVER-DM Studyのメンバーでもあります. この研究成果はDiabetes に掲載された論文[*]にて報告されましたが,講演内容は,ほぼ この論文に沿ったものでした.
[*]Total Energy Expenditure Evaluated by Doubly Labeled Water Method in Japanese Patients with Diabetes Mellitus—Clinical EValuation of Energy Requirements in Patients with Diabetes Mellitus (CLEVER-DM) Study
http://diabetes.diabetesjournals.org/content/67/Supplement_1/775-P.abstract
[消費カロリーの正確な測定]
二重ラベル化水とは,水素を重水素(Deuterium),酸素をO18(普通の酸素はO16)とどちらも同位体である元素から作られた水で,Trace可能(注:放射性元素ではないので,おそらくGCMS=ガスクロマトグラフ質量分析計で).この二重ラベル化水を少量摂取してもらい,体外に排出される H2とO18の差を見れば,正確にCO2排出量,すなわち真の代謝エネルギーが測定できる,非常に正確な測定法である. 従来この方法がなかなか採用されてこなかったのは,二重ラベル化水が非常に高価(被験者1人あたり,10数万円)だったので,『推定』で済ませてきたのが実態.
[日常活動レベルと消費カロリー実測値との関係]
現代の日常生活において,エネルギー係数が 22kcal/kg というのは明らかに過少見積である. 今回の消費エネルギー実測値と,被験者の活動度計による運動量とを比較すると,30-40kcal/kgが妥当である.実際 海外含め多くの文献報告では,成長期の子供は高く 40kcal/kg以上,成人では健常人でも糖尿病患者でも30-40kcal/kgであって(痩せている人ほど高い),逆に 25kcal/kg未満という数字はほとんど報告例がみあたらない[図].
[図]
[過度なカロリー制限は肥満解消には逆効果]
高度肥満を解消させるために,極端に低いカロリー制限を行った場合と,緩やかなカロリー制限を行った場合とを比較したところ,減量達成効果は 緩やかなカロリー制限の方が達成率が良かったという報告が多い.過酷なカロリー制限は,逆効果である.
[食品交換表の 1単位=80kcalは現状に合っていない]
食品交換表は,初版以来ずっと 『1単位 = 80kcal』としているが,現代の食品ポーションサイズからかけ離れている. たしかに1960年代以前は,卵 M玉 1個は 50gで,約80kcalであった.しかし現在普通に売られている卵は,同じMサイズといっても,60g前後( JA規格では,M玉は 58-64g),100kcal前後であり,実態に合っていない.80kcalという『単位』に必然性はなく,むしろ100kcalにした方が計算もわかりやすくなるのではないか.
ありていに言えば,従来の食品交換表は,まるで根拠のない低カロリー設定を『推定』して患者に押し付けてきたわけですが(しかも,それが肥満解消および糖尿病には,反論を許さぬ絶対真だとして),ここまでデータを示されれば,なにしろエビデンスを重視する糖尿病学会なのですから,カロリー設定見直しに全会一致の賛成で...かと思ったら,それでも反対する人がいたのでしょうか.
(ここまでで 非常に長くなりましたので,以下の2題,および会場での質疑などは,私のブログにて引き継ぎます)
【FS5-3】フレイル予防を目指した食事療法 名古屋大学 葛谷雅文先生
【FS5-4】CKD における食事療法の課題 滋賀医大 荒木信一先生 】
湘南教室お疲れ様でした。
色々参考になり、知らなかったことや病気についてとてもいい勉強になりました
私も父と弟が糖尿病でしたでも、その時は大変な病気とは思わずにいて自分がなってしまって初めて「こんな病気だったとは。。。」
父は最後死因が5つくらいありました
やはり病気からくる合併症だったのだと今で知る事実なんですが・・・
私は糖質制限を知りどこまで生きられるか、病気と闘っていきたいです。
今、通院している病院は糖質制限がダメなところみたいなので糖質制限推奨病院を検索してみたところ、家の近くでありました!
これは、盲点でした
もっと早く探してみたらと後悔です
今日は本当にお疲れ様でした。
先生もお忙しい中ですがご自愛なさって、ご家族と健康にすごしてくださいね!
長々と失礼しました
ありがとうございました。
色々参考になり、知らなかったことや病気についてとてもいい勉強になりました
私も父と弟が糖尿病でしたでも、その時は大変な病気とは思わずにいて自分がなってしまって初めて「こんな病気だったとは。。。」
父は最後死因が5つくらいありました
やはり病気からくる合併症だったのだと今で知る事実なんですが・・・
私は糖質制限を知りどこまで生きられるか、病気と闘っていきたいです。
今、通院している病院は糖質制限がダメなところみたいなので糖質制限推奨病院を検索してみたところ、家の近くでありました!
これは、盲点でした
もっと早く探してみたらと後悔です
今日は本当にお疲れ様でした。
先生もお忙しい中ですがご自愛なさって、ご家族と健康にすごしてくださいね!
長々と失礼しました
ありがとうございました。
まぁみぃ さん
朝日カルチャー糖質制限食講座「湘南教室」へのご参加、
ありがとうございます。
お近くに糖質制限食賛成の医師がいて良かったです。
(一社)日本糖質制限医療推進協会
提携医療機関
https://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution
朝日カルチャー糖質制限食講座「湘南教室」へのご参加、
ありがとうございます。
お近くに糖質制限食賛成の医師がいて良かったです。
(一社)日本糖質制限医療推進協会
提携医療機関
https://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution
2019/05/26(Sun) 20:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
しらねのぞるばさんの参加内容報告を読んでも、
私達「糖尿病」患者には聞くに堪えない内容です!!
私の糖尿病21年間の悪化状態が、
江部先生「糖質制限理論」理解把握し、
実践で、「生還、覚醒、再覚醒、」できた8年目ですが!!
更なる学習の為に本ブログを読んでいますが、
患者の私は、「日本糖尿病学会」という専門組織には、
自国の組織だけに、情けなさを感じます!!
「日本糖尿病学会」の組織の無能さを、晒しているだけですね!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
しらねのぞるばさんの参加内容報告を読んでも、
私達「糖尿病」患者には聞くに堪えない内容です!!
私の糖尿病21年間の悪化状態が、
江部先生「糖質制限理論」理解把握し、
実践で、「生還、覚醒、再覚醒、」できた8年目ですが!!
更なる学習の為に本ブログを読んでいますが、
患者の私は、「日本糖尿病学会」という専門組織には、
自国の組織だけに、情けなさを感じます!!
「日本糖尿病学会」の組織の無能さを、晒しているだけですね!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/05/27(Mon) 00:44 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
都内河北 鈴木 さん
まだ、抵抗勢力もあるようですが、
日本糖尿病学会、流れとしては、良い方向に変わりつつあるようです。
まだ、抵抗勢力もあるようですが、
日本糖尿病学会、流れとしては、良い方向に変わりつつあるようです。
2019/05/27(Mon) 07:23 | URL | ドクター江部 | 【編集】
今回は、摂取基準、検査値の基準について私なりに考えてみました。
糖質制限を始める前から今日にいたるまで約2年間、糖質制限関連は勿論、栄養学やそれにまつわる医学関連の本を30冊以上読み、江部先生のご本も数冊、勉強させていただきました。
そこには、いろんな説や方法があり、平均値(標準値)として扱うには明らかに間違ったものもありますが、データの捏造でない限り、少数であれ、事実としてそのデータは存在することになります(その事を誇張するとか、どう解釈するかは別問題として)。
それらの事を踏まえて考察した結果、健康に関する数値について、以下の(私なりの)考えに至りました。
万人に共通するかどうかは全くの未知数ですし、専門的に見れば間違った事もあるかもしれません。あくまでも母集団1名(私のみ)の素人の仮説です。
健康に関する基準(食事摂取量、健康診断の基準値等)は、「糖質過多(を正常とする、またはその集団)の食生活を前提」に導き出されたのではないかと言う前提で考えると
(1)糖質過剰でのカロリーの考え方
糖質過剰摂取の状態で、必要なカロリーが摂取されているとすれば、単純に糖質以外の栄養素は不足している。
単純な算数(足し算、引き算)の問題。タンパク質も脂質も現在よりもっと多く摂取しないと正常な糖質摂取下においてはカロリー不足となる。
糖毒に加え、その影響を修復するのに必要なたんぱく質、脂質の不足が生活習慣病を引き起こす元凶とも考えられる。
(2)摂取量の基準値設定の前提
糖質過剰の状態でも問題が起こらない他の栄養素等の摂取量が設定されているのではないか。
エネルギー比率60%を糖質で摂取すること(もしくはそれ以上摂取している日本人の集団)を基準に決められた値が健康維持に本当に必要な値を表しているとは考えにくい。
糖質との組み合わせにより少ない量でも問題をおこす物質は多数あると考えられるが、糖質が本当の正常量なら、それらの物質はもっと多く摂取されるべきものではないか。同時摂取が問題なだけではないか。
(3)検査値の基準設定の前提
検査値の正常範囲も同様に糖質過剰を前提とした場合に問題が起こらない値を基準値としている(意図的かどうかは別にしてそうなってしまっている)のではないか。
糖質を減らせば、いろんな健康上の問題は解消し、他の数値が(現在の)基準値外であっても何も問題がない場合が多々あると考えられる。 基準値についての論争はここから発生するのではないか。
(4)個人差の問題
摂取量や検査値には個人差が大きく、全ての個人を同一基準で評価することに無理があるのではないか。
例えば、近年、血中コレステロール値は食物由来ではないとされているが、私は週20個以上の卵の摂取によりLDLコレステロールが大幅に増加し、摂取をやめると元に戻ったので私には当てはまらない。
したがって、説には是も非も存在するのであり、全て間違いではなく、どちらが一般的(多数)かという問題だと考えられるが、一個人に限って言えば、一般的かどうかは関係ない。極論、その個人が生きるか死ぬかであり、一般的にどうかは関係ない。
(5)摂取基準の解釈の問題
例えば厚労省推奨の摂取基準などは、一般人には勘違いが多いと感じる。
これは、基準を下回れば(上回れば)、健康を維持できない最低限の基準であり、それさえ守れば超健康であるという一般人のイメージが、栄養失調を招いていると感じる。
下限値のみで上限値のないものについては、一般的に考えられているよりはるかに多い量を摂取すべきものもあると思われる。特に健康維持量(常時摂取する量)と治療量(一時的に多量に摂取する量)では全く量が違う。薬も同じだと思う。一定量以下では効き目がない。
(6)カロリーは結果論
要するに必要な栄養素を積み上げると、結果としてカロリーに換算するといくらになるかと言う事であり、カロリーありきではない。
実際、私は糖質制限下においてカロリー摂取量は長期の体重の増減は比例しなかった。これは糖質以外のカロリーは蓄積しにくいことを意味していると考えられる。カロリーは数値が同じでも性質は同じではない。
この2年間、まずは糖尿病を発症した自分のために(そして家族、知人の健康のために)いろいろと勉強しましたが、以上が現時点で至った私の考えです。
不備なもの多数かと思いますが、ご指摘いただければ幸いです。
糖質制限を始める前から今日にいたるまで約2年間、糖質制限関連は勿論、栄養学やそれにまつわる医学関連の本を30冊以上読み、江部先生のご本も数冊、勉強させていただきました。
そこには、いろんな説や方法があり、平均値(標準値)として扱うには明らかに間違ったものもありますが、データの捏造でない限り、少数であれ、事実としてそのデータは存在することになります(その事を誇張するとか、どう解釈するかは別問題として)。
それらの事を踏まえて考察した結果、健康に関する数値について、以下の(私なりの)考えに至りました。
万人に共通するかどうかは全くの未知数ですし、専門的に見れば間違った事もあるかもしれません。あくまでも母集団1名(私のみ)の素人の仮説です。
健康に関する基準(食事摂取量、健康診断の基準値等)は、「糖質過多(を正常とする、またはその集団)の食生活を前提」に導き出されたのではないかと言う前提で考えると
(1)糖質過剰でのカロリーの考え方
糖質過剰摂取の状態で、必要なカロリーが摂取されているとすれば、単純に糖質以外の栄養素は不足している。
単純な算数(足し算、引き算)の問題。タンパク質も脂質も現在よりもっと多く摂取しないと正常な糖質摂取下においてはカロリー不足となる。
糖毒に加え、その影響を修復するのに必要なたんぱく質、脂質の不足が生活習慣病を引き起こす元凶とも考えられる。
(2)摂取量の基準値設定の前提
糖質過剰の状態でも問題が起こらない他の栄養素等の摂取量が設定されているのではないか。
エネルギー比率60%を糖質で摂取すること(もしくはそれ以上摂取している日本人の集団)を基準に決められた値が健康維持に本当に必要な値を表しているとは考えにくい。
糖質との組み合わせにより少ない量でも問題をおこす物質は多数あると考えられるが、糖質が本当の正常量なら、それらの物質はもっと多く摂取されるべきものではないか。同時摂取が問題なだけではないか。
(3)検査値の基準設定の前提
検査値の正常範囲も同様に糖質過剰を前提とした場合に問題が起こらない値を基準値としている(意図的かどうかは別にしてそうなってしまっている)のではないか。
糖質を減らせば、いろんな健康上の問題は解消し、他の数値が(現在の)基準値外であっても何も問題がない場合が多々あると考えられる。 基準値についての論争はここから発生するのではないか。
(4)個人差の問題
摂取量や検査値には個人差が大きく、全ての個人を同一基準で評価することに無理があるのではないか。
例えば、近年、血中コレステロール値は食物由来ではないとされているが、私は週20個以上の卵の摂取によりLDLコレステロールが大幅に増加し、摂取をやめると元に戻ったので私には当てはまらない。
したがって、説には是も非も存在するのであり、全て間違いではなく、どちらが一般的(多数)かという問題だと考えられるが、一個人に限って言えば、一般的かどうかは関係ない。極論、その個人が生きるか死ぬかであり、一般的にどうかは関係ない。
(5)摂取基準の解釈の問題
例えば厚労省推奨の摂取基準などは、一般人には勘違いが多いと感じる。
これは、基準を下回れば(上回れば)、健康を維持できない最低限の基準であり、それさえ守れば超健康であるという一般人のイメージが、栄養失調を招いていると感じる。
下限値のみで上限値のないものについては、一般的に考えられているよりはるかに多い量を摂取すべきものもあると思われる。特に健康維持量(常時摂取する量)と治療量(一時的に多量に摂取する量)では全く量が違う。薬も同じだと思う。一定量以下では効き目がない。
(6)カロリーは結果論
要するに必要な栄養素を積み上げると、結果としてカロリーに換算するといくらになるかと言う事であり、カロリーありきではない。
実際、私は糖質制限下においてカロリー摂取量は長期の体重の増減は比例しなかった。これは糖質以外のカロリーは蓄積しにくいことを意味していると考えられる。カロリーは数値が同じでも性質は同じではない。
この2年間、まずは糖尿病を発症した自分のために(そして家族、知人の健康のために)いろいろと勉強しましたが、以上が現時点で至った私の考えです。
不備なもの多数かと思いますが、ご指摘いただければ幸いです。
2019/05/27(Mon) 12:23 | URL | 西村典彦 | 【編集】
お世話になります。
かかりつけ病院でHbA1cを測定していますが値が信用できないのです。
血糖値は朝食前、1H後、2H後、昼食前、1H後、2H後、夕食前、1H後、2H後、21:30を1日7回あるいはスポット的に測定します。機器はグルテスト アイを使っています。
昨年10月~12月平均138
308回測定
1月初め検査 HbA1c 7.0
今年1月~4月平均126
221回測定
5月中旬検査 HbA1c 6.9
グリコアルブミン 17.5
1.5-AG 11.7
グリコアルブミンはその病院では測定できず別の施設で検査しました。直近2週間を反映すると聞いていたので5月初めから2週間の測定平均は126
グラフにすると今年の1~4月と5月初め2週間はほぼ近似グラフです。
グリコアルブミンから計算すると推定HbA1cは6.1
血糖の測定は連続血糖測定(CGM)ではないため一致はしないにしてもHbA1c値(検査値6.9と推定6.1)が違いすぎると感じているのです。
かかりつけ病院でHbA1cを測定していますが値が信用できないのです。
血糖値は朝食前、1H後、2H後、昼食前、1H後、2H後、夕食前、1H後、2H後、21:30を1日7回あるいはスポット的に測定します。機器はグルテスト アイを使っています。
昨年10月~12月平均138
308回測定
1月初め検査 HbA1c 7.0
今年1月~4月平均126
221回測定
5月中旬検査 HbA1c 6.9
グリコアルブミン 17.5
1.5-AG 11.7
グリコアルブミンはその病院では測定できず別の施設で検査しました。直近2週間を反映すると聞いていたので5月初めから2週間の測定平均は126
グラフにすると今年の1~4月と5月初め2週間はほぼ近似グラフです。
グリコアルブミンから計算すると推定HbA1cは6.1
血糖の測定は連続血糖測定(CGM)ではないため一致はしないにしてもHbA1c値(検査値6.9と推定6.1)が違いすぎると感じているのです。
都内河北 鈴木です。
本日は、3か月振りの内科通院日でした。
本日は担当医I・J医師に、
「今年3月4日の『脳梗塞MRI検査の再覚醒』デ~タを、
提示してきました!!」
担当医I・J医師も内容を確認するように、脳外科医のコメントを読んでいました!!
その際、本日の「日本糖尿病学会・学術集会」の私のコメントを必ず読むようにお願いしたら、
I・J医師も参加していたと聴き、
驚きの「内容発言」を聴きました!!
今回の「日本糖尿病学会・学術集会」では、
「糖質制限理論」や「糖質制限」という言葉は、一切出ていなかった!!」
と聴き、私は驚きました!!
*2004年ADA発表「血糖値上昇は、糖質のみ」!!
*2005年江部康二医師発表「糖質制限理論」!!
私は、自力で知り得た江部先生「糖質制限理論」理解把握し、実践で、
右眼失明・緑内障発症、脳梗塞発症の
インスリン投与3年半余り増量する1患者が、
「糖質制限理論」実践で翌日より、「血糖値激減」し継続で、
3か月足らずで、インスリン投与を自主離脱し、ヘモグロビン正常化し
「糖尿病21年より、生還した事実!!」
以降は「眼、脳梗塞」が
「覚醒、再覚醒、」した事実を公表しています!!!
この以上の「生還、覚醒、再覚醒、」事実は、
江部先生「糖質制限理論」でしか有り得ないかと考えます!!!
本日待合所で出会った女性患者との会話で、担当医I・J医師の評判がよく、
私は「糖質制限理論・肯定論文発表を、I・H教授と一緒にしています!!」
と会話が弾み、
私の持参している「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タを提示して、
江部先生ブログを読むように伝えました。
女性患者は、「糖質制限理論」に、大変納得したと申していました!!
I・J医師も「糖質制限理論」の発言指導していますが、
この都内KO病院内では、「糖質制限理論」肯定しているのは、
I・H教授とI・J医師の2人だけですから、致し方ないかなと考えます!!
医師も仕事、金儲けは理解します!!
しかしネットグロ~バル時代に、
「日本糖尿病学会」という組織は、
私患者より「改善への知識不足だと、証明している事が問題です!!」
江部先生、夏井睦先生、の医療方法を実践して、
日本医療界は、何の問題があるのか
「理路整然と説明しろ!!」と被害者として感じている毎日です!!!
私は、江部先生には「生還、覚醒、再覚醒、」出来、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日は、3か月振りの内科通院日でした。
本日は担当医I・J医師に、
「今年3月4日の『脳梗塞MRI検査の再覚醒』デ~タを、
提示してきました!!」
担当医I・J医師も内容を確認するように、脳外科医のコメントを読んでいました!!
その際、本日の「日本糖尿病学会・学術集会」の私のコメントを必ず読むようにお願いしたら、
I・J医師も参加していたと聴き、
驚きの「内容発言」を聴きました!!
今回の「日本糖尿病学会・学術集会」では、
「糖質制限理論」や「糖質制限」という言葉は、一切出ていなかった!!」
と聴き、私は驚きました!!
*2004年ADA発表「血糖値上昇は、糖質のみ」!!
*2005年江部康二医師発表「糖質制限理論」!!
私は、自力で知り得た江部先生「糖質制限理論」理解把握し、実践で、
右眼失明・緑内障発症、脳梗塞発症の
インスリン投与3年半余り増量する1患者が、
「糖質制限理論」実践で翌日より、「血糖値激減」し継続で、
3か月足らずで、インスリン投与を自主離脱し、ヘモグロビン正常化し
「糖尿病21年より、生還した事実!!」
以降は「眼、脳梗塞」が
「覚醒、再覚醒、」した事実を公表しています!!!
この以上の「生還、覚醒、再覚醒、」事実は、
江部先生「糖質制限理論」でしか有り得ないかと考えます!!!
本日待合所で出会った女性患者との会話で、担当医I・J医師の評判がよく、
私は「糖質制限理論・肯定論文発表を、I・H教授と一緒にしています!!」
と会話が弾み、
私の持参している「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タを提示して、
江部先生ブログを読むように伝えました。
女性患者は、「糖質制限理論」に、大変納得したと申していました!!
I・J医師も「糖質制限理論」の発言指導していますが、
この都内KO病院内では、「糖質制限理論」肯定しているのは、
I・H教授とI・J医師の2人だけですから、致し方ないかなと考えます!!
医師も仕事、金儲けは理解します!!
しかしネットグロ~バル時代に、
「日本糖尿病学会」という組織は、
私患者より「改善への知識不足だと、証明している事が問題です!!」
江部先生、夏井睦先生、の医療方法を実践して、
日本医療界は、何の問題があるのか
「理路整然と説明しろ!!」と被害者として感じている毎日です!!!
私は、江部先生には「生還、覚醒、再覚醒、」出来、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/05/27(Mon) 17:37 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
西村典彦さん
まずは、仰る通り、
現在の日本の血液・尿検査の基準値は、
全て糖質60%摂取している集団の検査データが、
基となっています。
(1)糖質過剰でのカロリーの考え方
糖質過剰摂取の状態で、肥満も増えているので、
摂取エネルギーは少なくとも中高年では過剰な人が多いと考えられます。
また、脂質・たんぱく質が不足しているか否かに関しては、
筋力低下がなければ大丈夫と思います。
(2)摂取量の基準値設定の前提
例えば、赤肉(四つ足の肉)は、週に500gまでにせよという世界癌研究基金
の推奨も、糖質50%くらい食べている集団(外人)においての話ですから
我々糖質セイゲニストには、当てはまらないと思います。
(3)検査値の基準設定の前提
仰る通り、
糖質セイゲニストの基準値と今の一般人の基準値は、本来異なると思われます。
例えば、空腹時インスリンの基準値は<3~15>ですが、
私は1.5~3くらいです。糖質セイゲニストの基準値は血糖値が正常範囲で
1.5~5くらいと思います。10とか12は、過剰でインスリン抵抗性があると思います。
(4)個人差の問題
個人差はあると思います。
例えば肝機能のASTの基準値が7~38 IU/Lです。
それで、健康診断で3年間、10前後だった人が、30あれば
基準値内でも、これは異常値と考えた方が良いということになります。
(5)摂取基準の解釈の問題
これも、糖質を60%食べている集団(日本人)の摂取基準ですので
糖質セイゲニストには当てはまらないと思います
糖質セイゲニストにおいいては
魚介類、肉類、卵、チーズ、乳製品、大豆製品、葉野菜、ブロッコリ、ゴーヤ、
海藻、茸・・・・豊富な食材を満足・満腹まで食べて良いので、
必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など
足りていると思います。
(6)カロリーは結果論
仰る通りと思います。
糖質以外のカロリーは蓄積しにくいです。
カロリーは数値が同じでも性質は同じではないです。
まずは、仰る通り、
現在の日本の血液・尿検査の基準値は、
全て糖質60%摂取している集団の検査データが、
基となっています。
(1)糖質過剰でのカロリーの考え方
糖質過剰摂取の状態で、肥満も増えているので、
摂取エネルギーは少なくとも中高年では過剰な人が多いと考えられます。
また、脂質・たんぱく質が不足しているか否かに関しては、
筋力低下がなければ大丈夫と思います。
(2)摂取量の基準値設定の前提
例えば、赤肉(四つ足の肉)は、週に500gまでにせよという世界癌研究基金
の推奨も、糖質50%くらい食べている集団(外人)においての話ですから
我々糖質セイゲニストには、当てはまらないと思います。
(3)検査値の基準設定の前提
仰る通り、
糖質セイゲニストの基準値と今の一般人の基準値は、本来異なると思われます。
例えば、空腹時インスリンの基準値は<3~15>ですが、
私は1.5~3くらいです。糖質セイゲニストの基準値は血糖値が正常範囲で
1.5~5くらいと思います。10とか12は、過剰でインスリン抵抗性があると思います。
(4)個人差の問題
個人差はあると思います。
例えば肝機能のASTの基準値が7~38 IU/Lです。
それで、健康診断で3年間、10前後だった人が、30あれば
基準値内でも、これは異常値と考えた方が良いということになります。
(5)摂取基準の解釈の問題
これも、糖質を60%食べている集団(日本人)の摂取基準ですので
糖質セイゲニストには当てはまらないと思います
糖質セイゲニストにおいいては
魚介類、肉類、卵、チーズ、乳製品、大豆製品、葉野菜、ブロッコリ、ゴーヤ、
海藻、茸・・・・豊富な食材を満足・満腹まで食べて良いので、
必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など
足りていると思います。
(6)カロリーは結果論
仰る通りと思います。
糖質以外のカロリーは蓄積しにくいです。
カロリーは数値が同じでも性質は同じではないです。
2019/05/27(Mon) 17:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
泉宮 さん
早朝空腹時血糖値は、どのくらいでしょう。
グリコアルブミンが、良いデータなので、食後高血糖はかなり良くコントロールされているのだと思います。
早朝空腹時血糖値がやや高めだと、グリコアルブミンに比べてHbA1cが比較的高めにでることがあります。
早朝空腹時血糖値は、どのくらいでしょう。
グリコアルブミンが、良いデータなので、食後高血糖はかなり良くコントロールされているのだと思います。
早朝空腹時血糖値がやや高めだと、グリコアルブミンに比べてHbA1cが比較的高めにでることがあります。
2019/05/27(Mon) 18:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木 さん
担当医I・J医師の評判がよいのですね。
良かったです。
私は「糖質制限理論・肯定論文発表を、I・H教授と一緒にしています!!」
こちらも、嬉しい限りです。
都内KO病院内において「糖質制限理論」を、I・H教授とI・J医師のお2人が、肯定しておられるとは
嬉しい限りです。
例え2人だけでも、私としては心強いです。
担当医I・J医師の評判がよいのですね。
良かったです。
私は「糖質制限理論・肯定論文発表を、I・H教授と一緒にしています!!」
こちらも、嬉しい限りです。
都内KO病院内において「糖質制限理論」を、I・H教授とI・J医師のお2人が、肯定しておられるとは
嬉しい限りです。
例え2人だけでも、私としては心強いです。
2019/05/27(Mon) 18:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
私の現在の内科担当I・J医師に出会えたのは、江部先生の御陰です!!
通院当初は、私の「生還」のみで、担当医に勘違いもありましたが、
この巨大病院では、致し方ないかなと考えます!!
私の「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タ提示は、
江部先生「糖質制限理論」を知り、
只、「糖質を害毒と認識して、摂取を控えたから、成し得た改善事実、
現実です!!」
現在のI・J担当医も私の事実医療デ~タを提示されて、
「糖質制限理論」に、「より理論に自信を確定してくれた」かなと、
考えます!!
面識無い、利害関係無い、
江部先生には、現在は言葉でしか伝えられない生活状況ですが、
「生還、覚醒、再覚醒、」できました事を
「糖質制限理論・改善医療デ~タ募集」を知り、
送付し、改善事実だと伝えられただけで、感謝表明とするしか有りません。
江部先生には、本当に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
私の現在の内科担当I・J医師に出会えたのは、江部先生の御陰です!!
通院当初は、私の「生還」のみで、担当医に勘違いもありましたが、
この巨大病院では、致し方ないかなと考えます!!
私の「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タ提示は、
江部先生「糖質制限理論」を知り、
只、「糖質を害毒と認識して、摂取を控えたから、成し得た改善事実、
現実です!!」
現在のI・J担当医も私の事実医療デ~タを提示されて、
「糖質制限理論」に、「より理論に自信を確定してくれた」かなと、
考えます!!
面識無い、利害関係無い、
江部先生には、現在は言葉でしか伝えられない生活状況ですが、
「生還、覚醒、再覚醒、」できました事を
「糖質制限理論・改善医療デ~タ募集」を知り、
送付し、改善事実だと伝えられただけで、感謝表明とするしか有りません。
江部先生には、本当に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/05/27(Mon) 19:56 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
タイトルを書き忘れていました、追加しておきます。
朝食前の血糖値平均は下記になります。
昨年10~12月:113
今年1~2月:112
今年3月~4月:111
今年5月初め2週間:116
よろしくお願いします。
朝食前の血糖値平均は下記になります。
昨年10~12月:113
今年1~2月:112
今年3月~4月:111
今年5月初め2週間:116
よろしくお願いします。
2019/05/27(Mon) 20:09 | URL | 泉宮 | 【編集】
泉宮 さん
空腹時血糖値は、境界型レベルですね。
そんなに高くありません。
そうすると、その病院のHbA1cは、実態より、やや高くでている可能性が高いです。
HbA1cの検査は、全国で統一される方向のはずなのですが、
検査機関や病院により、結構バラツクことがあるのが現実です。
泉宮さんのケースでは、グリコアルブミンのほうが、信頼できると思います。
空腹時血糖値は、境界型レベルですね。
そんなに高くありません。
そうすると、その病院のHbA1cは、実態より、やや高くでている可能性が高いです。
HbA1cの検査は、全国で統一される方向のはずなのですが、
検査機関や病院により、結構バラツクことがあるのが現実です。
泉宮さんのケースでは、グリコアルブミンのほうが、信頼できると思います。
2019/05/28(Tue) 08:06 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、お忙しいところありがとうございます。
その病院で経過を継続していこうとは考えています。高めの検査結果であることを頭に置いておきます。
全国で統一される方向とのことですが、一般的にどれくらいの誤差が許容されているのでしょうか。
その病院で経過を継続していこうとは考えています。高めの検査結果であることを頭に置いておきます。
全国で統一される方向とのことですが、一般的にどれくらいの誤差が許容されているのでしょうか。
2019/05/28(Tue) 09:41 | URL | 泉宮 | 【編集】
泉宮 さん
「HbA1c 測定原理」
で検索したところ、各社で測定原理は、ほとんど異なっているようです。
従って、統一にはほど遠いようです。
グリコアルブミンのほうは、
測定原理は、
旭化成ファーマ株式会社
https://www.asahi-kasei.co.jp/shindan/ga-l/ability.html
http://www.kyowamx.co.jp/products/diabetes/rusika_ga_l.html
協和キリン
協和メディックス
2社とも、同一のようです。
従って、グリコアルブミンのほうが、統一性も勝っていると思います。
「HbA1c 測定原理」
で検索したところ、各社で測定原理は、ほとんど異なっているようです。
従って、統一にはほど遠いようです。
グリコアルブミンのほうは、
測定原理は、
旭化成ファーマ株式会社
https://www.asahi-kasei.co.jp/shindan/ga-l/ability.html
http://www.kyowamx.co.jp/products/diabetes/rusika_ga_l.html
協和キリン
協和メディックス
2社とも、同一のようです。
従って、グリコアルブミンのほうが、統一性も勝っていると思います。
2019/05/28(Tue) 10:25 | URL | ドクター江部 | 【編集】
まだ 猛反対している人がいるようですね.
私のブログで ここまでの経過をまとめてみました.
日本糖尿病学会の食事療法ガイドライン改訂はどうなった[5完]
https://shiranenozorba.com/2019_09_04_jds-diet-guideline-mystery5/
また 北里大学の山田先生も呆れておられます.
エネルギー制限食推奨者に新たな憂鬱
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2019/0905521402/
日本の高齢者のサルコペニア増加は,日本糖尿病学会が長年固執してきた 極端な低カロリー制限食にも責任があると,厚労省から名指しされているに等しいこの状況で,いったいどんな理由をあげて反対しているのか 本当に知りたくなりました.
私のブログで ここまでの経過をまとめてみました.
日本糖尿病学会の食事療法ガイドライン改訂はどうなった[5完]
https://shiranenozorba.com/2019_09_04_jds-diet-guideline-mystery5/
また 北里大学の山田先生も呆れておられます.
エネルギー制限食推奨者に新たな憂鬱
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2019/0905521402/
日本の高齢者のサルコペニア増加は,日本糖尿病学会が長年固執してきた 極端な低カロリー制限食にも責任があると,厚労省から名指しされているに等しいこの状況で,いったいどんな理由をあげて反対しているのか 本当に知りたくなりました.
しらねのぞるば さん
情報をありがとうございます。
サイト、覗いてみます。
情報をありがとうございます。
サイト、覗いてみます。
2019/09/07(Sat) 16:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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