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人体のエネルギー源、「脂肪酸-ケトン体」「ブドウ糖-グリコーゲン」
こんにちは。

今回は、人体のエネルギー源のお話しです。
細胞が生きていくには、エネルギー源が必要です。
今日のお話しは基本的に論争の余地のない、生理学的事実が中心です。
少し面倒くさいですが、この人体のエネルギーシステムのことがあるていどわかったら、
糖質制限食のことも含めて、常識の壁を越えるきっかけとなると思います。
糖新生のことも説明します。

森谷敏夫・京都大名誉教授にも是非、読んで頂きたいと思います。


人体にはエネルギー源として、

1)「脂肪酸-ケトン体のシステム」

と、

2)「ブドウ糖-グリコーゲンのシステム」

があります。

<人体のエネルギー源Ⅰ:脂肪酸-ケトン体システム>

①脳はケトン体(脂肪酸の代謝産物)をいつでも利用できる。
②心筋・骨格筋など多くの体細胞は日常生活では脂肪酸-ケトン体が主エネルギー源であり、人体を自動車に例えるならガソリンの代わりは脂質である。
③赤血球を除く全ての細胞はミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムを利用できる。
④糖質制限食実践中や絶食中の血中ケトン体上昇は、インスリン作用が保たれており生理的なもので病的ではない。農耕開始前の人類は皆そうであった。
⑤備蓄の体脂肪は大量にあるエネルギー源で、体重50kg、体脂肪率20%の成人なら
 10kgで90000キロカロリーあり、水だけで2ヶ月生存できる。
⑥肝臓はケトン体を、脂肪酸から生成するが、自分では利用せずに、他の組織に供給。



<人体のエネルギー源Ⅱ:ブドウ糖-グリコーゲンシステム>


①人体で赤血球だけはミトコンドリアがないのでブドウ糖しか利用できない。
②日常生活でブドウ糖を主エネルギー源として利用しているのは赤血球・脳・網膜など。
③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の、唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」→緊急時のターボエンジン
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮など特殊部位の主エネルギー源」
④備蓄グリコーゲンは極めて少量で、成人で約250gていどである。
 約1000キロカロリーしかなく、強度の高い運動なら1~2時間で枯渇してしまう。



ここで大切なことは、日常生活では、骨格筋・心筋を始めほとんどの体細胞は、
主エネルギー源として、備蓄がたっぷりある「脂肪酸-ケトン体システム」を利用しているということです。

即ち、人体を自動車に例えれば、ガソリンの代わりは脂肪酸-ケトン体であり、
決してブドウ糖-グリコーゲンではありません。

例えば、心筋がブドウ糖を主たるエネルギー源として利用したりしたら、
グリコーゲンの備蓄は約250gしかないので、
いつ枯渇して止まるかもしれませんね。

日常生活で、ブドウ糖をエネルギー源としているのは、
「赤血球・脳・網膜・生殖腺胚上皮」といった特殊な細胞だけです。

糖質制限食実践中は脂肪酸-ケトン体を主たるエネルギー源として、
しっかり利用しているので、エネルギー不足には決してなりません。
人類700万年の歴史の内、農耕開始前は
人類皆糖質制限食だったことをお忘れなく。

糖質を摂取したときは、血糖値が上昇し追加分泌のインスリンが出て、
筋肉でブドウ糖を利用させます。
食物吸収が終了した直後には、肝臓のグリコーゲン分解が、
循環血液中に入るブドウ糖の主要な供給源です。
食後数時間が経過し、絶食状態が持続すると、
ブドウ糖の供給源は、肝のグリコーゲン分解から糖新生に切り替わります。
食後この時間帯になると筋肉や体細胞のほとんどは、
「脂肪酸-ケトン体のシステム」をエネルギー源として利用するようになります。

<糖新生>
肝臓の糖新生は、ブドウ糖しか利用できない「赤血球」などのために、
最低限の血糖値を確保するために日常的に行われています。
ですから、人類の700万年の歴史において、
ごく普通に日常的に毎日、肝臓の糖新生は行われてきたわけで、
珍しいことでも何でもありません。

肝臓の糖新生は、脂肪酸の代謝産物のグリセロール、
筋肉から供給されるアミノ酸(アラニン、グルタニン)、
ブドウ糖代謝の産物の乳酸などから行われます。
肝臓は筋肉由来のアミノ酸などから日常的に糖新生を行っていますが、
筋肉ではタンパク質の分解と合成が毎日行われています。

①脂肪組織→グリセロール(中性脂肪の分解物)→肝臓→糖新生→脂肪組織・筋肉
②筋肉→アミノ酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織
③ブドウ糖代謝→乳酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織

①②③はごく日常的に人体で行われており、
肝臓、筋肉、脂肪組織の間で行ったり来たりしながら、
日々糖新生の調節が行われているわけです

700万年間の人類の歴史の中で農耕前の狩猟・採集時代は、
糖質制限食を摂取しているか、空腹や絶食や飢餓が日常的でしたので、
肝臓は毎日、今以上に糖新生を行い、
よく働いてきたしそれだけのキャパシティーを持っているということですね。

糖質制限食実践中は、脂肪酸-ケトン体エネルギー源がたっぷり利用できますので、
決してエネルギー不足にはなりません。
糖質制限食の場合は、食事からのブドウ糖供給が極めて少ないので、
食事中でも、肝臓の糖新生は行われています。
肝臓の糖新生は脂肪を燃やして賄われて結構エネルギーを消費するので
痩せやすいのです。

なお肝臓の糖新生は、人体全体のエネルギー源を確保しているのではありません。
ブドウ糖しか利用できない「赤血球」という特殊な細胞と、
日常的にブドウ糖を利用している脳や網膜などのために、
最低限の血糖値を確保しているのです。


<タンパク質>
次に三大栄養素のうちタンパク質は、
エネルギー源として使われることはありえますが、基本的に少ないです。
タンパク質は、主として人体の組織の材料として使われています。

適切なエネルギー源が確保されていれば、
食事から摂取したタンパク質(アミノ酸)は、
人体に吸収されて組織のタンパク質合成に使われます。

タンパク質を主たるエネルギー源として使われざるを得ないときは、
例えば「飢餓→絶食」が続いたときなどです。
体内の糖質、脂質をエネルギー源として使い果たした後は、
やむを得ず筋肉細胞のタンパク質を主たるエネルギー源として使いますが、こ
れは死の一歩手前です。


江部康二
コメント
本日ブログ講義、「人体のエネルギ~源」!!
都内河北 鈴木です。

本日の「人体のエネルギ~源」講義内容は、
私が「生還、覚醒、再覚醒、」している現在に、
私の記憶に障害ある頭には大変安心の再度の講義だと、
「人体エネルギ~源」を再認識するには絶好の講義内容です!!

そして最後の1文「死の1歩手前」の体験者として、感謝いたします!!

次回東京公演時には、「脳梗塞・再覚醒」の御礼に伺いたいと考えています。

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」出来、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/05/18(Sat) 19:08 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
糖質過剰摂取後の対策
江部先生

いつもブログやご著書など拝見し、糖質制限に励んでおります。

お忙しいところすみませんがもし適切であればお答えいただければと思います。

飲酒などの機会に時々タガがはずれまして、糖質の含むものを相当量食べてしまったりします。
その度に自己嫌悪に陥るのですが。
普段は極力、スーパー糖質制限を心がけております。

質問は、普段糖質制限をしていてある程度「脂肪酸ケトン体システム」が働きやすい体質になっていると仮定して、
それでも糖質を相当量摂取してしまった直後、どのような対策を執ればいいのか、ということです。

とりわけ気になっているぽんとは、
仮に糖質を一気に100グラム程度とってしまった場合、肝臓にどの程度のグリコーゲンとして蓄えられるのかということです。
→素人頭だと、普段糖質制限をしている人はもしかしたら250グラムの蓄積量のかなりのキャパが涸渇しているので、100グラム程度の糖質をとっても、(インスリンによる脂肪蓄積ではなく)肝臓へのエネルギー蓄積に回ってくれるのではないか、という淡い期待(笑)を持ちます。おそらくそうは問屋が卸さないとは思いますが、、、気になります。。。

脂肪に蓄積されるとしたら、100グラムの糖質摂取のうちの肝臓に行かなかった分のどの程度が関与・蓄積され、最終的に何グラム程度の脂肪になるのか。

そのあたりを概算する方法がもしあれば、脂肪が1グラムあたり9キロカロリーでしょうから、次の日に大体、運動でどのくらいいつもより多めにカロリー消費すればチャラになるのか、等、なんとなくの対策の目途が立ち、、、ますでしょうか、わかりませんが。

もちろん体質やその人の体組成にもよるのでしょうし、その糖質バカ喰い時に、糖質と併せてタンパク質や脂肪をどの程度併せてとっているのかにもよるのだと思いますけれども。

とりとめのない質問で申し訳ありませんが、もしよろしければお付き合いくだされば幸いです。
そして色々と有益な知識をいつもご提供くださり、感謝を申し上げます。
2019/05/19(Sun) 13:14 | URL | まっつん | 【編集
糖質制限と食物アレルギー
江部先生

脂肪酸-ケトン体システムが人類本来のシステムであっることがよく理解できました。

6月の名古屋朝日カルチャ-センタ-での公演申し込みました。久しぶりの名古屋公演を楽しみにしています。

今日、お聞きしたいことは、糖質制限と食物アレルギーについてです。

私は、ス-パ-糖質制限を開始ししてから、8年が経過、現在77歳です。
血液検査の結果は良好です。

HbA1c: 5.4,
血糖: 空腹時 95、 食後2時間 110-115
HLD: 85
LDL: 129

困ったことに、1年3か月前から食物アレルギ-で、舌、唇、ほう、などが大きく腫れあがることがしばしば起こるようになりました。

今判っている原因は、大豆関連製品(納豆、豆乳、豆腐、みそ、一部の醬油)、卵白、カニ、エビ、イクラ、アニサキス、サンマ、キウイ、アボカド、牛乳(乳たんぱく、ホエイやオボムコイドの添加された食品は多い)

これらの食品は避けるとともに、皮膚科で、ルパフィン、ベポスタチンベシル酸塩、トラネキサム酸を処方してもらい、それぞれ1日、1,2,3錠を服用してています。
それでも原因不明で、舌が大きく腫れ息苦しい時があり、緊急でリンデロン、ネオレスタ-ル、  ファモチジンなどを点滴注射したこともあります。

質問1:糖質制限のため、毎日多量の大豆製品や卵を食べ、食事内容が偏ったことに起因するでしょうか?

質問2:糖質制限実行者で食物アレルギ-を起こした症例はありますか?

質問3:高雄病院は漢方やアレルギ-の専門病院です。受診すればより良い治療が受けられるでしょうか?
現在受けている治療は抗ヒスタミン薬などで症状を押されるだけのものなので限界を感じています。

よろしくお願いします。

名古屋・h

2019/05/19(Sun) 14:19 | URL | 名古屋・h | 【編集
Re: 糖質過剰摂取後の対策
まっつん さん

普段スーパー糖質制限で、たまに糖質を食べてもそんなに問題はないです。
毎日糖質を摂取している人よりはるかに健康的です。

また、スーパー糖質制限食実践でも、肝臓で糖新生をして、血糖値は正常に保たれるので
肝臓や筋肉のグリコーゲンは、ごく普通に存在しますので、こちらも問題ないです。

可能ならば、糖質を多く食べたときに、歩行などをして筋肉の収縮を起こすとインスリン非依存的に
血糖を取り込むので、糖質の害が少なくなります。
2019/05/19(Sun) 21:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限と食物アレルギー
名古屋・h さん

質問1:糖質制限のため、毎日多量の大豆製品や卵を食べ、食事内容が偏ったことに起因するでしょうか?


確かに食事内容が偏ると食物アレルギーとかを生じやすくなる可能性があります。
ただ糖質制限食ですので、もっといろんなものを食べればよいと思います。
私は、大豆製品も卵も食べますが、毎日ではありません。
魚貝類、豚、牛、鶏、葉野菜、ブロッコリー、ゴーヤ、ピーマン・・・
まんべんなくいろいろ食べる方が好ましいです。

質問2:糖質制限実行者で食物アレルギ-を起こした症例はありますか?

私の患者さんでは、ほとんど経験していません。

質問3:高雄病院は漢方やアレルギ-の専門病院です。受診すればより良い治療が受けられるでしょうか?

一旦、確立した食物アレルギーは、なかなか簡単には治りがたいです。
また、普通の漢方エキス剤は、乳糖が含まれています。
エキス剤が困難なら、漢方生薬で治療という選択肢もあります。
2019/05/19(Sun) 21:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部康二先生
森谷敏夫・京都大名誉教授に対するコメントありがとうございました。
Twitterでもwebターザンの記事が、悪い意味で流布されており「やっぱり糖質制限は…」というコメントに溢れており、心底落胆しておりました。
江部先生は、数年前からこのブログで森谷名誉教授の問題点を指摘しておられたにも関わらず、また同様の記事を再掲するマガジンハウス社にも心底あきれ果てました。
少しでも多くの方が、この誤りに気がつかれることを祈念しております。
2019/05/20(Mon) 14:17 | URL | ねこま | 【編集
糖質制限と食物アレルギ-
江部先生

早速回答ありがとうございました。
まんべんなくいろんなののを食べるよ心がけます。

しばらく、今の治療を続けて様子をも見ます。もう少し安定してきたら、貴病院へ漢方治療の相談に伺いたいと思います。

名古屋・h
2019/05/20(Mon) 14:39 | URL | 名古屋・h | 【編集
スーパー糖質制限中ですが…
江部先生、初めまして。
1カ月ほど前からこのブログを熟読させていただいている、新米読者の者です。いつも有益な情報をご提供くださり、ありがとうございます。ところで、もしよろしければ私の悩みにお答えいただけければ幸いです。

私は現在51歳、身長163cm、体重約79kgで、BMIが30近い、数字的には完全に肥満体です。にもかかわらず、スーパー糖質制限を始めて1カ月以上になるのですが、体重も体脂肪率もほとんど減りません。糖質制限についてはかなり予習をしてから始めましたし、口に入れる物すべてをノートに記録し、カロリーやPFC量もきちんと調べて記入していますので、「糖質制限しているつもりが実はけっこう糖質を摂っていた」というミスは絶対にないと断言できます。

体重が減りにくい原因として、半年前から週5回ジムに通い、上半身の筋肥大と下半身の筋持久力アップを目的に、それなりに高負荷の筋トレを続けていること(ほかに1回30分〜60分の有酸素運動も続けています)、タンパク質を体重×2gの160g以上、脂質を140gくらい摂っていること(総摂取カロリーは2,400kcal以下、糖質は平均30g以下です)が考えられると思っていますが、なにせBMI30近い肥満体ですから、スーパー糖質制限を始めればもっと劇的に体重が減るのではないかと期待していました。ところが、1カ月を過ぎてもまだ1kgちょっとしか減っておらず、体脂肪率も26〜27%辺りで増減を繰り返すばかりです。

3千円くらいで買った安物の体組成計(バーを握るタイプではなく、ただ上に乗るだけでOK)ですし、標準モードとアスリートモードで全く違う数字になるので(アスリートモードだとまあまあ満足いく数字になります)、あまり体組成計のデータを信用しない方がいいのかもしれませんが、それにしてもあまりに体重が減らないので、「話が違う」と思ってしまうのです。

体調じたいは良いですし、糖質制限で痩せる理屈も理解しているつもりですので、今さら元の糖質たっぷりな食生活に戻る気はないのですが、目に見える成果がないまま、寿司やラーメンや丼物や果物など、好きだった食べ物をずっと我慢しながら生きていくのはなかなか厳しいなと思っています。唯一の救いは、ジムの鏡に映る自分の体型に少しずつ変化が見られることだけです。

そこで質問です。糖質制限食は糖質をカットする分、タンパク質と脂質をしっかり摂るのが基本だと思いますが、私の場合は脂肪がまだたっぷりあるので、標準的な体脂肪率になるまでは、タンパク質と葉物野菜のみの、「高タンパク・低脂質・超低糖質」食にした方が良いのでしょうか?

長々と書いてしまい、申し訳ありません。お時間のある時に、何かしらアドバイスを頂戴できましたら幸いです。
2019/05/20(Mon) 16:24 | URL | 大阪高橋 | 【編集
Re: スーパー糖質制限中ですが…
大阪高橋 さん

身長163cm、体重約79kg⇒BMI:29.7 です。
総摂取カロリーは2,400kcal以下、糖質は平均30g以下なら、キッチリ『スーパー糖質制限食』ですね。

ジムに通っておられるなら、一度ジムの業務用の体組成計で、筋肉量や脂肪量などを測定してみてはどうでしょう。
家庭用の体組成計はあまり正確ではないと思います。
高負荷の筋トレを続けておられるなら、筋肉量が増えている可能性があります。

1ヶ月で1kgちょっとは減量できてますので、
このまま、スーパー糖質制限食を続けてみましょう。

2019/05/20(Mon) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質OK?
https://tarzanweb.jp/post-188214

この記事は、先生の理論と真っ向から反対のようですが、一見、筋が通っているように感じます。

いかがでしょうか?
2019/05/21(Tue) 09:49 | URL | 通りすがり | 【編集
Re: 糖質OK?
通りすがり さん

「エネルギーを知らない馬鹿者が多すぎ」 ⇒ 御本人がそうですね。
 
この方の、知識不足と情報不足は、想像を絶するくらい、ひどいです。

米国糖尿病学会が、2019年4月、、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサス・レポートにおいて
『糖質制限食』がエビデンスが最も豊富である。


と発表したことも、ご存じないようですね。
2019/05/21(Tue) 11:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
長期の飢餓では代謝が適応しタンパク質分解を最小限にする
>タンパク質を主たるエネルギー源として使われざるを得ないときは、
例えば「飢餓→絶食」が続いたときなどです。
体内の糖質、脂質をエネルギー源として使い果たした後は、
やむを得ず筋肉細胞のタンパク質を主たるエネルギー源として使いますが、こ
れは死の一歩手前です。

過去の投稿をまとめてみました。
(ケトン体と脳のエネルギーそしてタンパク質)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3703.html#comment

〇ほとんどの動物では、生き残れるかどうかは素早く動けるかで決まり、それには大量の筋肉が必要になる。
そのため、筋肉の損失は最小限に抑えなければならない。

●飢餓1日目(飢餓初期)の筋肉の分解量 1日当たり75g

・肝臓が脂肪酸を効率よくケトン体に変換し、脳でこのケトン体が利用されることによって、グルコースの必要量が著しく減少する。

●飢餓3日後の筋肉の分解量 1日当たり20g

生存可能な飢餓の期間は、主としてヒトのトリアシルグリセロール貯蔵量によって決まる。

貯蔵したトリアシルグリセロールが使い果たされた時にはどうなるのだろう。
残された唯一の燃料源はタンパク質である。
タンパク質の分解が加速し、心臓、肝臓、腎臓の機能が失われて否応なく死に至る。
2019/05/22(Wed) 23:32 | URL | オスティナート | 【編集
長期の飢餓では代謝が適応しタンパク質分解を最小限にする
コメントの内容を一部訂正いたします。

●飢餓3日後の筋肉の分解量 1日当たり20g
      ↓
●飢餓が数週間続いた後の筋肉の分解量 1日当たり20g
2019/05/23(Thu) 06:54 | URL | オスティナート | 【編集
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