2019年05月09日 (木)
こんばんは。
つい先ほど、仙台空港から伊丹空港、そして京都へと無事帰ってきました。
2019年5月8日(水)午前中高雄病院で病棟回診のあと、
昼から仙台に出張でした。
伊丹空港から仙台空港、約70分のフライトで、一泊二日の旅です。
第92回日本内分泌学会学術総会
2019年5月9日(木)
14:50~16:20のシンポジウム・・・ 90分間
セッション名
クリニカルアワー
「肥満と糖尿病の食事療法Update」
1 山田悟(北里大学北里研究所病院 糖尿病センター)
EBMを無視した糖質制限食否定は医の倫理に抵触する
2 篁俊成(金沢大学 大学院 医学系研究科 内分泌・代謝内科学分野)
摂取カロリー設定と3大栄養素バランスに関する論考
3 江部康二(高雄病院)
糖質制限の立場で
一人20~25分間、
討論が15~30分。
日本内分泌学会学術総会というメジャーな舞台で
「糖質制限食」を取り上げて頂ける時代になったのだなという感慨があります。
その意味で、座長をつとめて頂いた小野美明先生、佐藤文俊先生には
おおいに感謝したいと思います。m(_ _)mVV
また、合計90分間も時間を頂き、じっくり意見を述べ討論できたのも
素晴らしいことでした。
立ち見がでる盛況でした。
とてもタイムリーに米国糖尿病学会(ADA)が、2019年4月
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサス・レポート
を発表しました。
その中で『糖質制限食』がエビデンスが最も豊富であるとして
一番積極的に推奨されていたのは、我々糖質セイゲニストにおいては
歴史的快挙と言え、快哉を叫びたい気持ちでした。ヽ(*`▽´)ノ
日本内分泌学会が、学術総会で糖質制限食を取り上げるという方針を決定されたのは
2018年で、米国糖尿病学会のコンセンサス・レポート発表前なので、
大英断と言える決定であり、嬉しい限りでした。 (^^)
糖質制限食の発展・広がりは、医学界でも社会でもビジネス界でも
いよいよ加速してきています。
今後はさらに、糖質制限食に有利なエビデンスが蓄積していくと思います。
江部康二
☆☆☆
第92回日本内分泌学会学術総会
発表プログラム
クリニカルアワー「肥満と糖尿病の食事療法Update」
演題名
糖質制限の立場で
演者
江部康二
演題名(英語)
From the standpoint of carbohydrate restriction
抄録本文
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、血糖コントロールを良好に保ち、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきた。米国糖尿病学会によれば摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしである。食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクであるが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じる。従来の糖尿病食では、糖尿病合併症を予防することは理論的に困難であり、現実に毎年、糖尿病腎症から16000人以上の人工透析、糖尿病網膜症から3000人以上の失明、糖尿病足病変から3000人以上の下肢切断といった合併症が発生している。また正常人でも食後血糖値の上昇とインスリンの過剰分泌の積み重ねが、肥満など生活習慣病の元凶となる。インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制し、血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積である。糖質制限食実践により、「インスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない」「食事中も含めて常に体脂肪が燃えている」「食事中も含めて常に肝臓で糖新生が行われ、それにかなりのエネルギーを消費する」「高タンパク食により、食事誘発熱産生(DIT)が亢進する」という4つの利点により体重が減少する。糖質制限食というと変わった食事と思いがちだがが、人類の歴史を考えるとこちらのほうが、人類本来の食事・人類の健康食と言える。米国糖尿病学会は、2013年10月、糖質制限食を地中海食などと共に正式に受容した。
つい先ほど、仙台空港から伊丹空港、そして京都へと無事帰ってきました。
2019年5月8日(水)午前中高雄病院で病棟回診のあと、
昼から仙台に出張でした。
伊丹空港から仙台空港、約70分のフライトで、一泊二日の旅です。
第92回日本内分泌学会学術総会
2019年5月9日(木)
14:50~16:20のシンポジウム・・・ 90分間
セッション名
クリニカルアワー
「肥満と糖尿病の食事療法Update」
1 山田悟(北里大学北里研究所病院 糖尿病センター)
EBMを無視した糖質制限食否定は医の倫理に抵触する
2 篁俊成(金沢大学 大学院 医学系研究科 内分泌・代謝内科学分野)
摂取カロリー設定と3大栄養素バランスに関する論考
3 江部康二(高雄病院)
糖質制限の立場で
一人20~25分間、
討論が15~30分。
日本内分泌学会学術総会というメジャーな舞台で
「糖質制限食」を取り上げて頂ける時代になったのだなという感慨があります。
その意味で、座長をつとめて頂いた小野美明先生、佐藤文俊先生には
おおいに感謝したいと思います。m(_ _)mVV
また、合計90分間も時間を頂き、じっくり意見を述べ討論できたのも
素晴らしいことでした。
立ち見がでる盛況でした。
とてもタイムリーに米国糖尿病学会(ADA)が、2019年4月
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサス・レポート
を発表しました。
その中で『糖質制限食』がエビデンスが最も豊富であるとして
一番積極的に推奨されていたのは、我々糖質セイゲニストにおいては
歴史的快挙と言え、快哉を叫びたい気持ちでした。ヽ(*`▽´)ノ
日本内分泌学会が、学術総会で糖質制限食を取り上げるという方針を決定されたのは
2018年で、米国糖尿病学会のコンセンサス・レポート発表前なので、
大英断と言える決定であり、嬉しい限りでした。 (^^)
糖質制限食の発展・広がりは、医学界でも社会でもビジネス界でも
いよいよ加速してきています。
今後はさらに、糖質制限食に有利なエビデンスが蓄積していくと思います。
江部康二
☆☆☆
第92回日本内分泌学会学術総会
発表プログラム
クリニカルアワー「肥満と糖尿病の食事療法Update」
演題名
糖質制限の立場で
演者
江部康二
演題名(英語)
From the standpoint of carbohydrate restriction
抄録本文
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、血糖コントロールを良好に保ち、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきた。米国糖尿病学会によれば摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしである。食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクであるが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じる。従来の糖尿病食では、糖尿病合併症を予防することは理論的に困難であり、現実に毎年、糖尿病腎症から16000人以上の人工透析、糖尿病網膜症から3000人以上の失明、糖尿病足病変から3000人以上の下肢切断といった合併症が発生している。また正常人でも食後血糖値の上昇とインスリンの過剰分泌の積み重ねが、肥満など生活習慣病の元凶となる。インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制し、血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積である。糖質制限食実践により、「インスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない」「食事中も含めて常に体脂肪が燃えている」「食事中も含めて常に肝臓で糖新生が行われ、それにかなりのエネルギーを消費する」「高タンパク食により、食事誘発熱産生(DIT)が亢進する」という4つの利点により体重が減少する。糖質制限食というと変わった食事と思いがちだがが、人類の歴史を考えるとこちらのほうが、人類本来の食事・人類の健康食と言える。米国糖尿病学会は、2013年10月、糖質制限食を地中海食などと共に正式に受容した。
前回コメントさせていただいたものです
別の方が返信していましたが、URLはこれです!
https://zerocarbzen.com/vitamin-c/
肉だけで生活している方のインタビューやビタミンCについて書いてあります
別の方が返信していましたが、URLはこれです!
https://zerocarbzen.com/vitamin-c/
肉だけで生活している方のインタビューやビタミンCについて書いてあります
ヨッシー さん
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2019/05/10(Fri) 07:13 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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