2008年07月23日 (水)
こんばんは。相変わらす暑いです。
ビールがガブガブ飲めない私達糖尿人にとって、
糖質ゼロ発泡酒は天の助けですね。ヽ(*`▽´)ノ
さて今回は、匿名希望さんから、お酒と糖尿病神経障害についてのコメント・質問をいただきました。
『お酒と合併症
はじめまして。
合併症の神経障害から糖尿病が発覚し、人としての三大欲を奪われ、途方に暮れていた時に先生の著書に出会いました。
これだ!と思い、主治医に断りもなくスーパー糖質制限食を敢行。
現在は多少の炭水化物は摂取してますが、ここ三ヶ月程、空腹時血糖90・A1C5.8前後をがっちりとキープ。
食後の数値は自己測定をしてないので不明ですが、個人的には大変満足しています。
先生の著書に出会わなければ…と思うとぞっとします。
本当にありがとうございます。
ただ、あちらを立てれば何とやらで、合併症の神経障害が悪化してしまい、日常がとても辛いです。
キネダックが全く効かず、近々治験を始める事にしました。
そこで質問なのですが、合併症が発生してると、お酒を絶対に飲んではいけないのでしょうか?
ちなみに、煙草は十年以上前にやめ、飲んでるお酒は糖質0の発泡酒、もしくは、赤ワインをほぼ毎日それなりに楽しんでいます。
ご回答戴ければ、幸いです。
2008/07/19(土) 08:38:34 | URL | 匿名希望』
匿名希望さん。コメントそして本のご購入ありがとうございます。
糖質制限食実践で「現在は多少の炭水化物は摂取してますが、ここ三ヶ月程、空腹時血糖90・A1C5.8前後をがっちりとキープ。」これなら正常人のデータですね。良かったですね。 (^_^)
糖尿病神経障害でつらいとのことですが、下肢の疼痛やしびれなどがあるのでしょうか?
糖尿病神経障害の治療で最も重要なのは、血糖値の厳格なコントロールです。スーパー糖質制限食で、24時間良好な血糖値を保てば、少なくとも神経障害の進行は止まりますし、改善の可能性もあります。
アルコールが糖尿病性神経障害の原因とはいえませんが、症状を悪化させる要因ではあります。神経障害は、糖尿病でなくてもさまざまな病気で起こりますが、その一つに「アルコール性神経障害」があります。
習慣的に過量の飲酒を続けたために、ビタミンB群、とくにビタミンB1がアルコールの代謝のために使われてしまって、慢性的にB1欠乏状態になります。そうなると足がしびれたり痛んだりなど、糖尿病性神経障害と似た症状が現れます。
従って、多量の飲酒は、糖尿病神経障害にもアルコール性神経障害にも当然よくありません。(=_=;)
しかし、血糖値コントロールが良好なら、糖質ゼロの発泡酒2本とか、赤ワイングラスに2杯くらいなら大丈夫と思いますよ。
江部康二
ビールがガブガブ飲めない私達糖尿人にとって、
糖質ゼロ発泡酒は天の助けですね。ヽ(*`▽´)ノ
さて今回は、匿名希望さんから、お酒と糖尿病神経障害についてのコメント・質問をいただきました。
『お酒と合併症
はじめまして。
合併症の神経障害から糖尿病が発覚し、人としての三大欲を奪われ、途方に暮れていた時に先生の著書に出会いました。
これだ!と思い、主治医に断りもなくスーパー糖質制限食を敢行。
現在は多少の炭水化物は摂取してますが、ここ三ヶ月程、空腹時血糖90・A1C5.8前後をがっちりとキープ。
食後の数値は自己測定をしてないので不明ですが、個人的には大変満足しています。
先生の著書に出会わなければ…と思うとぞっとします。
本当にありがとうございます。
ただ、あちらを立てれば何とやらで、合併症の神経障害が悪化してしまい、日常がとても辛いです。
キネダックが全く効かず、近々治験を始める事にしました。
そこで質問なのですが、合併症が発生してると、お酒を絶対に飲んではいけないのでしょうか?
ちなみに、煙草は十年以上前にやめ、飲んでるお酒は糖質0の発泡酒、もしくは、赤ワインをほぼ毎日それなりに楽しんでいます。
ご回答戴ければ、幸いです。
2008/07/19(土) 08:38:34 | URL | 匿名希望』
匿名希望さん。コメントそして本のご購入ありがとうございます。
糖質制限食実践で「現在は多少の炭水化物は摂取してますが、ここ三ヶ月程、空腹時血糖90・A1C5.8前後をがっちりとキープ。」これなら正常人のデータですね。良かったですね。 (^_^)
糖尿病神経障害でつらいとのことですが、下肢の疼痛やしびれなどがあるのでしょうか?
糖尿病神経障害の治療で最も重要なのは、血糖値の厳格なコントロールです。スーパー糖質制限食で、24時間良好な血糖値を保てば、少なくとも神経障害の進行は止まりますし、改善の可能性もあります。
アルコールが糖尿病性神経障害の原因とはいえませんが、症状を悪化させる要因ではあります。神経障害は、糖尿病でなくてもさまざまな病気で起こりますが、その一つに「アルコール性神経障害」があります。
習慣的に過量の飲酒を続けたために、ビタミンB群、とくにビタミンB1がアルコールの代謝のために使われてしまって、慢性的にB1欠乏状態になります。そうなると足がしびれたり痛んだりなど、糖尿病性神経障害と似た症状が現れます。
従って、多量の飲酒は、糖尿病神経障害にもアルコール性神経障害にも当然よくありません。(=_=;)
しかし、血糖値コントロールが良好なら、糖質ゼロの発泡酒2本とか、赤ワイングラスに2杯くらいなら大丈夫と思いますよ。
江部康二
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