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産後うつ、貧血だとリスク6割増 気力低下が原因に。
こんにちは。

デジタル毎日 4月16日(火)
https://mainichi.jp/articles/20190416/k00/00m/040/146000c  に、
産後うつ、貧血だとリスク6割増 気力低下が原因に

という記事が載りました。
国立成育医療研究センターの研究報告です。

日本では、近年、赤ちゃんの死亡や妊産婦死亡は、
医療の発達や環境の整備で極めて少なくなりました。
江戸、明治のころとは雲泥の差があります。

例えば江戸時代の平均寿命は30~40歳と短いのですが、
生まれた子どもの半分以上が5歳までに死亡していたようです。
出産時の死亡や周産期の死亡、その後は感染症での死亡もあります。
また妊婦の出産時死亡もかなり多かったようです。

妊産婦死亡率は、1899(明治32)年の妊産婦10万人中409.8人から、
2016年には1899年の100分の1未満の3.4人まで減少しています。

妊産婦死亡報告事業(2010年~2016年に集積した事例の解析結果)
を見てみると、
2014年:40例
2015年:50例
2016年:44例

であり、原因別では、
産科危機的出血(22%)、脳出血(14%)、羊水塞栓(12%)、心・大血管疾患(10%)、
肺疾患(8%)、感染症(9%)、偶発・自殺(7%)、その他(9%)、不明(9%)
と記載されています。

これらの中で、ほとんどの疾患は妊娠・出産時の合併症であり、
予防することは困難と思われます。

その中で、自殺に関しては、予防可能です。
自殺の多くは、ベースにうつがあるので、積極的に治療することの意味は大きいです。
そして、今回の国立成育医療研究センターの研究報告により、
産後の貧血があるとうつを発症しやすいことが明らかとなりました。

産後の貧血は、ほぼ「鉄欠乏性貧血」と考えられます。
鉄欠乏性貧血なら、鉄剤の投与で簡明に治療可能であり、
貧血が治れば、うつの確率が減るのなら、
是非とも積極的に貧血治療を行う必要があります。

以下、デジタル毎日の記事から、要約しました。

https://mainichi.jp/articles/20190416/k00/00m/040/146000c
デジタル毎日 4月16日(火)
産後うつ、貧血だとリスク6割増 気力低下が原因に

国立成育医療研究センターで2011~13年にセンター内で出産した女性のうち、
妊娠の中期と後期、出産後に血液の検査データがあり、
産後1カ月時点でうつ病の有無を調べた記録が残る977人(平均36歳)が対象で、
調査が行われました。

その結果、貧血がある女性はない女性と比べると、産後にうつを発症するリスクが、
約6割も増えるとする結果が、報告されました。
貧血になると全身の倦怠(けんたい)感や疲れが取れにくくなり、
気力が低下するためと考えられています。

妊産婦死亡の原因疾患の中で自殺がありますが、うつ病が関与するとされており、
チームは「貧血治療で産後うつの発症を抑えられる可能性がある」と指摘しています。

貧血が認められたのは、
▽妊娠の中期で193人(19・8%)
▽後期で435人(44・5%)
▽産後1カ月で432人(44・2%)。
でした。

そして、産後にうつを発症したのは196人(20・1%)でした。
産後に貧血があった女性は、貧血がなかった女性と比べ
1・63倍も産後にうつを発症するリスクが高かったのです。
一方、妊娠の中・後期での貧血と産後うつとの関係は分かりませんでした。

さらに、産後に貧血が重症だと、うつを発症するリスクは1・92倍あり、
軽症でも1・61倍高く、
貧血が進むほど産後うつのリスクが高まる傾向にあることが明らかとなりました。

産後うつは社会的、精神的な要因が影響することも多いと思われますが、
調査した国立成育医療研究センターの小川浩平医師(産科)は
「客観的な指標となる血液検査でリスクを評価できる意義は大きい。
軽い貧血でも放置しないことが重要だ」
と話しています。】
コメント
産後うつの原因は糖質過多・鉄不足
千葉の産科医です。
産後うつ、貧血だとリスク6割増 気力低下が原因に・・・
早く気がついてほしい。妊婦は肉食であるべきです。

甘いものが好きな方は、鉄不足です。
鉄を補給すると、甘いものがやめられます。

ピルが世界一普及していない日本女性は、
貧血、鉄不足のままで、妊娠します。

妊婦は、胎児に鉄を大量に提供しますから、
さらに鉄不足になります。

妊婦の頭痛は、鉄剤投与で、ほとんどは治ります。

お産が近い妊婦のフェリチンは、5以下です。
一方、臍帯血のフェリチンは200を超えます。
お産で出血が多いと、さらに鉄不足になります。
これこそマタニティブルー、産後うつ、産後不調の原因です。

マタニティのメンタルヘルスのカギは、
鉄やビタミンB群などの栄養補給であり、
たんぱく質強化、肉食で解決します。これは糖質制限です。

ですから、妊娠中・後期には、お米を6-8杯と糖質をたくさん食べさせる、
今の栄養指導は、血糖値をあげて、必須栄養素が取れない最悪の栄養指導です。

妊娠糖尿病は、胎児が、糖質ではなく、たんぱく質を要求している状態です。
食事で解決します。

妊婦こそ肉食で、たんぱく質と鉄をたくさん取らなければなりません。
鶏卵には、糖質はなく、水分を除けば、たんぱく質と脂肪でできているのですが、それだけで、ヒナになります。

 江部先生の指導で、私たちが発表した、胎児、胎盤、臍帯、新生児がケトン体が高いことは、たんぱく質と脂肪が、胎児、新生児の栄養源である証拠です。

当院では、肉食をすすめ、鉄剤を強化して、妊娠糖尿病も再発なしになってきました。産後うつになった方でも鉄剤で、急速に改善します。

早く、妊婦の栄養指導が、糖質過多から、肉食、たんぱく質強化、鉄不足解消に、根本的に変わることを願っています。

https://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/pill_japanese_b_12762476.html
2019/04/23(Tue) 07:40 | URL | 宗田 | 【編集
教えていただけますでしょうか。
ここ半年間の検査結果です。
静脈採血は会社の検診、指先穿刺は薬局店頭で行いました。
HbA1c値 10月 5.7(静脈採血)
       11月 5.3(指先穿刺)
       12月 5.4(指先穿刺)
2月 4.9(指先穿刺)
        3月 5.2(指先穿刺)
        4月 6.1(指先穿刺)

4月の値は本日測定してきました。初めて6%を超える数値にかなり動揺しています。そんな中帰宅後、あえて白米飯300gで血糖値測定をしてみました。
結果は 食前 101
      30分後 119
      60分後 179
90分後 144
     120分後  153
今の状態をどの様に理解したらよいのでしょうか?54歳 女。 母、祖母 糖尿病。

2019/04/23(Tue) 16:34 | URL | アサミ | 【編集
追伸
先ほど質問させていただいたものです。
因みに150分後の血糖値は124でした
2019/04/23(Tue) 16:59 | URL | アサミ | 【編集
Re: 産後うつの原因は糖質過多・鉄不足
宗田先生

ありがとうございます。
2019/04/23(Tue) 23:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
アサミ さん。

診断基準的には、境界型糖尿病です。
しかも、白米飯300gなら、糖質は110gですから、
75gブドウ糖負荷試験よりは、過酷な条件ですね。

11月 5.3(指先穿刺)
12月 5.4(指先穿刺)
2月 4.9(指先穿刺)
3月 5.2(指先穿刺)
4月 6.1(指先穿刺)


同じような食生活なら、4月の検査は、いかにも違和感がありますので、
信頼度が低い可能性がありますね。
2019/04/24(Wed) 20:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
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