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卵の摂取と血中コレステロールについて
【19/04/13 西村 典彦
卵の摂取と血中コレステロールについて
いつも疑問にお答え頂きありがとうございます。
さて、今回は卵の摂取と血中コレステロールについてですが、最近の医学、栄養学では食物由来のコレステロールは血中コレステロールへの影響は少ないと言われていますが、以下は私が毎日4個の卵を食べた結果です。
半年以上、1日あたり4個の卵を食べた結果、LDLコレステロールが約150→198まで上がりました。そして卵の多量摂取をやめ、タンパク源を豚ロース100gに変更したところ、2ヶ月足らずで155まで下がり、中性脂肪も97→60となっています。この結果を見ると、やはり食物由来のコレステロールは血中コレステロールに影響があるとしか思えないのですが、私が特異体質なのでしょうか。】



こんにちは。
西村典彦さんから、『卵の摂取を血中コレステロール』について
コメント・質問を頂きました。

普通の大きさの卵1個の重さは約65g、中身は約55gで、
その中のコレステロール量は約250mgです。
日本人の平均的なコレステロール摂取量は1日に300mgですので、
卵1個のコレステロール量は、それなりに多いと言えます。

100g中のコレステロール量
豚もも:46mg
豚ロース:51mg
豚ヒレ:47mg
鶏卵:428mg
鶏もも:114mg
鶏ささみ:54mg
バター:227mg
チーズ(ゴーダ):67mg


データ的には、鶏卵のコレステロール含有量はダントツに多いですね。

しかし西村さんもご指摘のように、
2015年に米国でも日本でも、食事中のコレステロールの摂取基準を撤廃しています。

これは、食事中に含まれるコレステロールの量が、
血中コレステロール濃度に影響を与えないという研究結果を踏まえてのことと思われます。

例えば米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された論文において
「<低脂肪+野菜豊富な食生活>は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げない。
総コレステロール値も不変。」
JAMA ,295(6):629-642.  643-654. 655-666.
と報告されています。
5万人で対象群をおいて8年間追跡した信頼度の高い論文です。

でも、この研究、8年間の観察ですね。

わかりやすい例として、
玄米菜食的な食生活をしていて糖尿病を発症した人が
糖質制限食に切り替える場合があります。
このとき、血糖値やHbA1cは速やかに改善して正常範囲内となりますが、
LDLコレステロールは、軽く200mg/dlを超えて、
250mg/dl~300mg/dlを超えることもあります。

これは、玄米菜食時代は、食材のコレステロールが少ないので
肝臓が充分量のコレステロールを作って体内に供給していたのが、
糖質制限食に切り替えて、食材のコレステロールがおおいに増えたので、
これらが合わさってLDLコレステロール高値になったものと思われます。
勿論、肝臓が調整して徐々にLDLコレステロール値は落ち着いていくのですが、
いかんせん個人差が非常に大きいです。

半年~1~2年で落ち着くこともありますが、数年以上かかることもあります。
個人の肝臓の調整力とはまあそんなものなのでしょう。

要するに、糖質制限食実践で高コレステロール食材摂取が増えれば、
少なくとも短期的には高LDL血症になる人が結構多いと思います。


この場合、LDLコレステロールが高値であっても、
中性脂肪が80mg/dl以下で、HDLコレステロールが60mg/dl以上であれば、
善玉のLDLコレステロールであり、悪玉の小粒子LDLコレステロールは、ほとんどありませんので安心です。
糖質セイゲニストの場合はまずそうなりますので心配ないのです。

西村さんの場合も、卵をまたしっかり食べて、
LDLコレステロールが高値になったとしても、
糖質制限食の範疇であれば問題ないと思います。



江部康二

コメント
本日、記事説明には、感謝いたします!!
都内河北 鈴木です。

本日の治療への時代進化の記事説明が有るから、
私は「生還、覚醒、再覚醒、」出来たのだと考えます!!

本日の記事内容を、時代進化無い無知な「日本糖尿病学会」信奉者に、
被害者として、学習してほしと考えます!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2019/04/14(Sun) 20:41 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
家族との軋轢
江部康二先生

先生の著作を拝読し、糖質制限を実践し始めたものです。
私は先生の挙げられる科学的根拠に納得し、糖質制限を日々の生活に取り入れました。
もともと、私が糖質制限を知ったきっかけは、夫の、ダイエットを成功させたい、と検索したことでした。「炭水化物が人類を滅ぼす」を読んで面白い、と思い、江部先生の著作にたどり着きました。先生の「男50代からの糖質制限」を読んで、これなら、しっかりしたエビデンスもある、夫に勧めたい、一緒に糖質制限を始めたい、と思い、先生の「男・・」を、手に取りやすいように、食卓の真ん中に置いて2週間たちますが、一向に夫は手に取ってくれません。
夫は、3大栄養素をバランスよく食べる必要がある、と言います。夫は、私が知る以前から糖質制限について知っていて、その問題点もすでに明らかになっていることを知っている、と言い、日本食は米とおかずを交互に食べるようにできている、と言います。
お米を取らない私に、彼は最初は激しく怒りました。そして、ご飯を食べさせようと、私の好きな、豆ごはんや、キノコご飯を作ってくれました。最近、怒りは沈まりましたが、「やつれている、体力がなくなる、残さず食べろ」と、炭水化物を外食でも残す私を、心配してくれます。
ちなみに、私も夫もDMではありません。
私は体重が40キロ代で、人から痩せているとみられます。夫は、7年前は60キロ代でしたが、現在90キロ近くあります。おなか回りがかなりの容量です。クッキーの缶を一晩でひと箱開けてしまう甘党で、喫煙もあります。やせた方がいい、と勧めますが、「早死にするなら、それまでのことだ」と言います。
私は、糖質制限は安全であるよ、と彼に思ってもらい、一緒に、健康な食生活をしたいのです。
どうすれば、彼に納得してもらえるでしょうか。
ご教授お願い申し上げます。
2019/04/15(Mon) 04:33 | URL | 西川潤子 | 【編集
Re: 家族との軋轢
西川潤子 さん

アドラーが引用しているイギリスの格言

『馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。』



ということに尽きると思います。
ご本人が、自分で気がついて、自分で選択するしかない思います。
会社の同僚とか友人とか良いモデルがあれば、糖質制限食も入りやすいのですが・・・。
2019/04/15(Mon) 13:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:家族との軋轢、西川潤子さんへ!!
都内河北 鈴木です。

私の現在8年目の「生還、覚醒、再覚醒」したから発言します!!

私は、江部先生「糖質制限理論」理解把握して、実践、翌日より
「血糖値、激減」しました!!

現在8年目後までに「生還、覚醒、再覚醒」した、
「医療デ~タ存在の事実」が有ります!!

「高木兼寛医師」の明治初頭の「脚気」原因解明した、ネット活用で知り得て、
「糖質には、何の栄養素無い!!」事を理解の上で、

「糖質には、害毒作用のみ!!」と時代進化対応理論、
江部先生「糖質制限理論」をどの様に考えるかだと考えます!!

時代進化解明した理論を理解不能なら、
「狼は生きろ!! 豚は死ね!!」のどちらかを選択するのは明白です!!

何しろ現在の日本医療界が受容している
「日本糖尿病学会」の「カロリ~制限理論」は世界に無い事だけなく、
その理論、「既得権益理論」で私は、悪化だけでなく、
殺されかけたと言える病態から、
自力で「糖質制限理論」理解把握・実践で、
「生還、覚醒、再覚醒」した事実が有るのです!!

私は、江部先生には、面識無い、利害関係無い、
1患者ですが、これは事実です!!

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/04/15(Mon) 16:02 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re,Re,家族の軋轢
江部先生

ありがとうございます。
おっしゃる通りで、わかってもらうのに、コツなどはないのでしょうね。私のいうことは、または、私のあり方では、彼にとって説得力がないようで、説得をあきらめていたのですが、先生のご本に「江部先生、「糖質制限はあぶない」って本当ですか?」という、ちょうど、彼の心をこじ開けるのにうってつけの題の本がありましたので、これを読んで、戦法を練ってみようかと思います、、、

西川潤子拝
2019/04/15(Mon) 23:09 | URL | 西川潤子 | 【編集
Re,Re,家族との軋轢
都内河北 鈴木さま

先生への感謝と、糖質制限への熱い思いにあふれたコメント、ありがとうございます。
病気から立ち直った、という経験ほど、人を強くするものはありませんね。
彼にも、できれば、病気になる前に、気づいてほしいのですが、難しいのでしょうか、、、
根気強く、会話してみます。

西川潤子拝
2019/04/15(Mon) 23:15 | URL | 西川潤子 | 【編集
日本動脈硬化学会の見解
特売卵のコレステロール量は?/日本動脈硬化学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/47811

 卵1個のカロリーについては取り沙汰されることが多く、ご存じの方も多いだろう。先日、JAMAでも卵の摂取量と心血管疾患の発症や死亡率との相関を示す論文が発表され、話題を集めている。では、われわれが日頃食べている卵には、一体どのくらいのコレステロールが含まれるのだろうか? 2019年3月27日、日本動脈硬化学会が主催するプレスセミナーが開催され、「LDLコレステロールと動脈硬化」をテーマに上田 之彦氏(枚方公済病院診療部長、日本動脈硬化学会広報・啓発委員)が登壇した。

◇卵の論文に関する学会の見解とは?
 卵をいくつ食べても良いとしていたこれまでの報告に、待ったをかける結果が報告された。上田氏によると、卵によるコレステロール摂取量・摂取頻度を研究した論文は豊富だが、その理由として「卵は患者へのコレステロール摂取の聞き取りに使いやすい」とし、「おおよそ、中くらいの卵1個には、200~250mgのコレステロールが含まれている」とコメントした。また、本セミナーに出席していた丸山千寿子氏(日本女子大学家政学部食物学科教授)によると、「今回発表されたJAMAの論文*で記述されている卵は1個50gで、日本でいうSサイズ。しかし、流通量が多く、セール品として販売されているのは60gのLサイズ。コレステロールの摂取量に関する研究データでは、実際よりも過小評価されている可能性がある」とし、「患者には、食べている卵の数だけではなく、大きさの確認も必要かもしれない」と付け加えた。

◇コレステロールの上限値がなくなった訳ではない
 2015年2月、米国農務省(USDA)と保健福祉省は、『食事でのコレステロール摂取制限は必要ない』と発表。これは、アメリカ心臓病学会/アメリカ心臓協会(ACC/AHA)が、“コレステロール摂取量を減らして血中コレステロール値が低下するかどうか判定する証拠が数字として出せない”として、「コレステロールの摂取制限を設けない」と見解を出したためだという。時を同じくして、日本人の食事摂取基準(2015年版)では、健常者における食事中コレステロールからの摂取量と血中コレステロール値の相関を示すエビデンスが十分ではないことから、コレステロール制限値を設けなかった。「これらのことから、日本人はコレステロールをいくら摂取しても良いという錯覚に陥ってしまった」と、上田氏は当時の状況を振り返った。この混乱を受け、2015年5月1日、日本動脈硬化学会はコレステロール摂取量に関する声明を発表し、高LDLコレステロール血症患者に当てはまる訳ではないことを注意換気した。

 来年は『食事摂取基準(2020年版)』の発表が予定されている。ここでも、“循環器疾患予防の観点から目標量(上限)を設けるのは難しい”とし、記載を避けている。しかし、脂質異常症を有する者やハイリスク者については、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」を参考に、コレステロールの摂取を200mg/日未満と記載される予定である。

 最後に同氏は「動脈硬化症には、コレステロール摂取量もさることながら、喫煙が一番いけない。今後、禁煙についての話題を提供していく」と締めくくった。
2019/04/17(Wed) 21:13 | URL | ある人 | 【編集
Re: 日本動脈硬化学会の見解
ある人 さん

私自身は、コレステロールは、LDLもHDLも人体に必要不可欠な大事な物質と考えています。

問題なのは、小粒子LDLコレステロールと酸化LDLコレステロールだけです。

従いまして、食材のコレステロールに関して、私は気にする必要はないと思っています。
2019/04/18(Thu) 16:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
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