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『医療従事者対象糖質制限食セミナーin 東京』  のご報告。
こんにちは。

2019/3/31(日)は東京で、
日本糖質制限医療推進協会主催
『医療従事者対象糖質制限食セミナーin 東京』

が開催されました。
おかげさまで大盛況、満員御礼で、
北海道から沖縄まで、多くの医師、歯科医師、
管理栄養士、薬剤師、看護師、保険師、
理学療法士、臨床心理士、針灸師・・・
にご参加頂きました。
この場を借りて、御礼申し上げます。

総勢80名の参加でしたが、
特に、医師だけでも36名の参加があり、
糖質制限食が医学界に浸透してきていることを実感しました。
今までのセミナーでも一番多数の医師にご参加頂いたと思います。

第1部 
「糖尿病と糖質制限食~基礎と臨床~」

糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共に
エビデンスのお話をしました。
「糖尿病診療ガイドライン2016」に基づき、
『RCT研究論文』がエビデンスレベルが高いということを説明し、
糖質制限の有効性・安全性を示すRCTを10件スライドで提示しました。

高雄病院の糖尿病患者さんの症例も、CGMデータを中心に発表しました。
80分間の講演のあと、質疑応答も10分間、活発に行われました。


第2部
発表と討議

今回、新企画を導入しました。
医師と保健師、6名の方に発表いただき、
参加者の皆さんと一緒にしっかりディスカッションしました。
<10分間講演+10分間質疑応答>です。
司会・進行は江部康二が務めました。

Ⅰ)関上こどもクリニック 関上勇 先生
『百聞は一見に如かず』と題されて
CGMデータを中心に発表されました。
CGMのお陰で、夜中の低血糖を発見・証明できた1型の女性患者さん、
中学生男子の糖尿病患者にCGMを装着して、
学校給食摂取の時だけ、見事に食後血糖値が200mg/dlアップという症例とか
興味深い発表でした。

Ⅱ)保険師 佐藤ゆかり 先生
『企業における糖質制限の指導と実際』と題されて
準大手ゼネコン、鉄道業、地域産業保険センターなどで
自作のガイドブックと糖質早見表をメインに糖質制限食の指導をされました。
①あまり保険指導ができなかった部署
②現場訪問で保健指導を年間200名できた部署
③現場訪問で保健指導を年間50名できた部署
④衛生委員会でキッチリ糖質制限食を指導できた部署
HbA1cを中心に検査して、指導がキッチリできた部署ほど、
コントロール良好であった比率が高く、体重・血圧も減少との報告でした。
ご本人も、カロリー制限での減量に失敗して、
糖質制限食に取り組んだところ、運動なしで15kgの減量に成功されました。

Ⅲ)たかはし整形外科 香川 高橋裕彦 先生
『CGMを用いて糖質制限食の指導をしてみて』
HbA1c17.9% SMBGで血糖値測定不能という、横綱級の33歳男性糖尿病患者さんに
外来で、糖質制限食とGLP1製剤1/週の注射とカナグリフロジン内服で、
3ヶ月後にはHbA1c5.8%という見事な成果をあげ報告されました。
糖尿病専門医だと、入院してインスリンということになっていたことでしょう。
また、15年間インスリン注射をしていた患者さん(ヒューマログミックスミリオペン30単位、ランタス14単位)に糖質制限食とGLP1製剤でインスリン中止できた症例などを
ご報告頂きました。
高橋先生、ご本人も糖質制限食で20kgの減量に成功しておられます。

Ⅳ)JA倶知安厚生病院主任外科部長 倉内宣明 先生

『糖質制限栄養療法 ~一般外科医の悩み~』と題して
糖質制限OKの輸液を日本でどのようにするかをお話頂きました。
糖尿人ブログ読者さんからも、骨折などで入院したらブドウ糖の点滴をされて
困ったというお話を良く効きます。
実は、スエーデンでは、高カロリー輸液をするとき、脂肪製剤が中心であり、
米国では高糖質製剤が中心になります。
日本では工夫して
<ビーフリード1000ml+アミニック600ml+イントラリポス250ml>
なら、1850mlで1100kcalで、糖質比率は26%となるそうです。


Ⅴ)南鹿児島さくら病院  田頭 秀悟 先生

『末期肝臓癌に対し糖質制限と高濃度ビタミンC点滴注射を行った一例』
以前、糖尿病性足壊疽を、田頭先生が<湿潤療法+糖質制限食>治癒させた患者さんの
御母上です。
さくら病院に来られた時はすでに一人で歩けない状態。
6/11~6/21まで入院治療を行って、よく話し合って自宅での療養を選択され
6/26逝去された。
この治療に難渋するような症例において、糖質制限食の位置づけや
あるいはどうすることが最善であったのかなどが議論されました。

Ⅵ)西部総合病院 外科 村上 博史先生  栄養課主任 森 綾先生
『高度進行消化器癌患者に対する補助療法としての糖質制限食導入の方法
~適応と達成度評価を含め~』
標準的集学治療(手術・癌化学療法・放射線療法)+補助療法(糖質制限食)
この治療法を、「パフォーマンス ステータス」が一定保たれた男性5人、女性3人に実践されて、
3名は死亡されましたが、
残りの5名は19ヶ月~24ヶ月生存しておられます。
60代の男性4名は全員が職場復帰しておられます。
患者自身が主体的に関与できる糖質制限食は、生活意欲の向上、
就業に繋がっているとの結論です。
糖質制限食実践には、理解力・行動力が必要です。
コンビニの惣菜でも注意深い食材選択によスーパー糖質制限食が可能であるが
摂取カロリーが減少し過ぎないような指導が必要とのことでした。


以上、120分間、みっちりと自由闊達な討論ができて
とても有意義なセミナーとなったと思います。

関上勇 先生
佐藤ゆかり 先生
高橋裕彦 先生
倉内宣明 先生
田頭 秀悟 先生
村上 博史先生  森 綾先生

貴重なご講演、ありがとうございました。

江部康二
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