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機能性低血糖症?
こんにちは。

今日も暑いです。昨20日の京都は37.4度を記録しました。 (*_*)

平年を5.5度上回ったそうです。

さて今回は、くまみんさんからコメントいただきました。


『江部先生はじめまして。
いつもブログ拝見しております。
私は低血糖症で治療を受けています。
先生の本を読んで糖質制限食をはじめました。

柏崎先生という方が書かれた低血糖症の本には糖尿病低血糖症を併発しているケースという例がいくつか載っています。
低血糖症の診断には5時間の糖負荷検査が行われますが 糖尿病と併発している場合は糖負荷後は血糖値が200を超え 4時間後には40近くまで下がるという具合です。
私は糖尿病のことについては詳しくはありませんが 糖尿病患者さんの中にも低血糖症が隠れている場合もあり どちらも似たような病気なのだと理解していました。

私の場合はインスリンの過剰分泌で血糖値が上がらない状態で、糖質制限食をたっぷり食べていても 2,3時間おきに補食を取らなければ低血糖を起こします。
でも糖質制限食のおかげで食後の具合の悪さは随分楽になりました。
特に玄米をやめてからは食後の頭痛がなくなりましたし 安定した日が増えてきました。
ありがとうございます。

2008/07/16(水) 17:51:29 | URL | くまみん』


くまみんさん、コメントありがとうございます。

くまみんさんは機能性低血糖症*なのでしょうか?糖質制限食で体調がよくなったとのこと、良かったです。 (^_^)

仰る通り、糖尿病と低血糖症を併発していることがあると思います。この場合、「高血糖があるから低血糖がある。」ということができます。

すなわち、糖尿病があるので、糖質摂取により食後高血糖を必ず生じます。その後、正常人に比し遅れてインスリン追加分泌が出始めて、出遅れた分遷延します。遷延した追加分泌インスリンにより低血糖を起こすことがあり得ます。(2008年07月15日のブログ 低血糖について②をご参照ください)

このようなケースでも、糖質制限食なら血糖値の上昇が極めて少なく、インスリンの追加分泌も少ないので、反応性の低血糖もおきにくくなります。

機能性低血糖症(糖尿病はなくて、低血糖がある)の場合も、糖質制限食を実践していていれば、インスリンの過剰分泌がないので、通常は低血糖は起こさなくなります。(2008年03月24日のブログ、炭水化物摂取と眠気-機能性低血糖症、ご参照ください。)


「糖質制限食をたっぷり食べていても 2,3時間おきに補食を取らなければ低血糖を起こします。」
糖質制限食の場合は、インスリンの過剰分泌はおこらないので、低血糖になるのは不思議です。
血糖値が高くないのにインスリンが分泌されているならば、主治医とよく相談されインスリノーマ**(膵臓の良性腫瘍)の有無など念のためお調べください。


機能性低血糖症
 1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を来たす疾患です。
 易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求・・・ などの症状がみられます。
 診断は、75g経口ブドウ糖負荷試験で行います。通常糖尿病の診断のためには空腹時に開始して、ブドウ糖を服用後2時間までの血糖値を測定します。機能性低血糖症の場合は、ブドウ糖服用後5時間まで血糖値を検査します。

**
インスリノーマの症状
インスリンの自律性過剰分泌による低血糖症状(傾眠,振戦,意識消失発作)がみられます。
Whippleの三徴(空腹時の意識消失発作,発作時血糖が50 mg/dl以下,ブドウ糖投与による症状改善)が知られています.


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生、アドバイスありがとうございます。
私は機能性低血糖症で治療を受けています。
糖質制限食をしていれば低血糖にはならないというのは知りませんでした。
確かに糖質制限食を始めてからは具合が悪くなることは減りましたが、ダメな時は卵でも何を食べてもダメです。
食べたものや血糖値にかかわらずインスリン分泌の調節がとれなくなるのが低血糖症という病気なのだと思っていました。
ただ具合の悪さというのがすべて低血糖からきているものではないのかもしれません。
インスリノーマについてはCTなど今の時点ではできる限りの検査はしています。
糖負荷検査の結果からインスリノーマが原因とは考えられないと主治医からは説明を受けました。
インスリノーマの発見はとても難しいそうですので、可能性がゼロとは言えないかもしれないですが・・・。
インスリノーマが原因じゃないのだとすれば糖質制限食を続ければ必ず低血糖症は克服できるということですよね!
これからもがんばって続けていきたいと思います。
まだまだわからないことばかりなので、これからも勉強させて頂きますm(__)m
ありがとうございました。
2008/07/22(Tue) 12:07 | URL | くまみん | 【編集
くまみんさん。

主治医殿さすがです。
インスリノーマが大丈夫ならば、安心ですね。
インスリンの過剰分泌を促すのは糖質だけです。
脂質もたんぱく質もインスリンはほとんど分泌させません。
従って、インスリン過剰分泌が主因の機能性低血糖症ならば
理論的にいって糖質制限食で改善する可能性が高いです。
2008/07/22(Tue) 15:43 | URL | 江部康二 | 【編集
No title
こんにちわ。36歳の女性です。
夕方になると発汗と震えと視界がぼーっとしてくる症状があります。
果物が大好きで、またオフィスではいつも誰かがチョコレートを配っているので、お菓子は毎日食べています。
週2~3回はジムに通って、適度な運動もやっています。
イギリスに住んで14年になるのですが、この10年ぐらいこの症状が起こるようになり(毎日ではありませんが)、お医者さん、看護婦さん、栄養士さん、と色んな人に相談しましたが、血液検査には糖尿病、貧血症などの結果が出ないので、昼食はパスタ、ごはん、パンをしっかり食べて、3時ごろにバナナや少し甘いものを間食するように、と言われてきました。
でも、お昼におにぎりをしっかり食べて、バナナとかクッキーを間食しても、症状はよくなりません。 で、インターネットで調べていたら、こちらのページにたどり着きました。
朝起きた時には症状が無いので、幸いにも軽い低血糖症なのかな??と思っていますが、先生の糖質制限食を是非試してみたいと思います。
Amazonで検索したら何冊か出版されているようですが、どの本から始めるのがよいでしょうか。
お薦めがあるようでしたら、ご教示ください。
よろしくお願いいたします。
2008/09/27(Sat) 21:15 | URL | Yoko | 【編集
No title
Yoko さん。

確かに機能性低血糖症の可能性がありますね。
75g経口ブドウ糖負荷試験で5時間後の血糖値まで追って診断します。
機能性低血糖のことは本には書いていませんので、3つの本ブログをご参照ください。
他にもインターネットで機能性低血糖症の情報はありますよ。

機能性低血糖症なら糖質制限食で
改善すると思います。

「主食を・・・」「主食を・・・実践編」が理論編で
「ごちそうレシピ」は最初のレシピ集です。
2008/09/28(Sun) 08:24 | URL | 江部康二 | 【編集
Re: ずっと不安です
姫苺さん。

機能性低血糖の可能性があります。

2010年06月24日 (木)
2010年06月23日 (水)

のブログをご参照ください。
2010/08/04(Wed) 15:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
No title
昨日、低血糖で救急車にのりました。
右手はグーしたてがひらかなくなり
水のなかを歩いているような感じと
頭痛とめまいです。
24時間車酔いみたいな状態になるときもあります。
全身が痛く
繊維筋痛症としんだんされて
20年です。

管理栄養士の大柳先生に
栄養指導をしていただいているのですが
お腹にガスがたまって
たべれません。
昨日、先生の病院で入院治療をするように
紹介状をいただきました。

来週。病院でお会いできたらうれしいです。

糖質制限食をしても
こんどは 下がりすぎて、どこまでの
バランスで糖質をへらしていいのかも
わからなくなります。


2011/01/15(Sat) 23:17 | URL | あつみ | 【編集
Re: No title
あつみさん。

高雄病院に診察に来られるのですね。
お待ちしていますので。
2011/01/16(Sun) 12:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
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