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尿路結石はシュウ酸カルシウム結石が多い。尿路結石診療ガイドライン2013年版。
【19/03/24 TM
尿路結石について
尿路結石は尿酸よりもシュウ酸の方が原因になりやすいと思われます。
シュウ酸はホウレンソウやキャベツなどの葉野菜に多く含まれるので、
痛風の原因である尿酸を気にして野菜を多食すると、
かえってシュウ酸を多く摂取してしまうかもしれません。

私は20年来、尿路結石で苦しんだのですが、断野菜してからは再発がありません。
おまけに便秘によるお腹の張りも治ってしまいました(回数と量は減りましたが)。
野菜はビタミンCを満たす程度の最小限で良いのかも知れません。】


こんにちは。

TM さんから、尿路結石は、
尿酸よりもシュウ酸カルシウム結石が多いとのコメントを頂きました。
ありがとうございます。

断野菜してから、尿路結石に再発がないとのこと、良かったです。
糖質制ゲニストは、そもそも酸化ストレスが少ないので、
抗酸化作用のあるビタミンC摂取も、最小限度ですむ可能性がありますね。


早速、
尿路結石診療ガイドライン2013年版
http://www.urol.or.jp/info/guideline/data/03_urolithiasis_2013.pdf

を読んでみました。
なるほど、尿路結石はカルシウム結石がほとんどで、
その中でもシュウ酸カルシウム結石が多いとの記載がありました。

シュウ酸含有量が多い食材は、
葉野菜、タケノコ、コーヒー、紅茶、お茶、バナナ、ココア、チョコレート、ピーナッツ、アーモンドなどです。

野菜100gあたりのシュウ酸含有量(mg)
ホウレンソウ、スイバ:800
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス:300
サツマイモ:250
ナス:200
ダイコン、コマツナ、カブ:50

お茶類100gあたりのシュウ酸含有量(mg)

玉露:1350
抹茶、煎茶:1000
番茶:670
ほうじ茶:286

玉露、煎茶、番茶がシュウ酸含有量が多いですが、ほうじ茶は少ないです。
野菜も結構シュウ酸含有量が多いですが、毎日ホウレンソウを食べるわけではないので、
結局毎日飲む、お茶、コーヒー、紅茶が一日のシュウ酸摂取の過半数を占めるようです。
東欧の研究では、シュウ酸カルシウム結石患者で、
摂取されるシュウ酸の80~85%がコーヒーと紅茶由来であったと報告されています。


シュウ酸は水溶性なので、野菜は茹でることで、
体内へのシュウ酸の吸収量を減らせます。
カルシウム食材とシュウ酸食材を一緒に摂取すると、
シュウ酸が吸収されにくいのでお薦めです。

干しエビ、煮干し、パルメザンチーズ、たたみいわし、ひじき、わかめ、
油揚げ、焼き海苔、プロセスチーズ、カマンベールチース、
焼き鮎、いわしの丸干し、ししゃも・・・などにカルシウムが多く含まれています。
これら、皆、糖質制限OK食材ですね。


食事以外に一日2000ml以上の飲水で、結石発症予防効果あります。

高プリン体食材の過剰摂取も尿酸値を上昇させます。
ショ糖と果糖は尿酸値を上昇させます。
アルコールも尿酸値を上昇させます。
肥満は尿酸高値のリスクとなります。。


お薬としては、以下がありますが、医師と相談することが必要です。
クエン酸塩内服(ウラリット)は、
シュウ酸カルシウム結石やリン酸カルシウム結石の予防に有効です。
クエン酸塩は、尿のphを上昇させて、酸性尿を改善するので
尿酸結石予防、シスチン結石予防にも有効です。

カルシウム含有結石予防ににEPAが有効の可能性があります。
EPAは尿中のシュウ酸、カルシウムを減らす作用があります。
骨粗鬆症は尿路結石のリスクファクターですので、
カルシウム含有結石予防に
骨粗鬆症利良薬(ビスフォスホネート)が有効の可能性があります。
再発予防にはサイアザイドが、尿中カルシウム排泄を減らすので有効です。
高尿酸血症を伴うシュウ酸カルシウム結石の再発予防に、
尿酸生成阻害薬が有効です。

10mm未満の結石は、自然排出が期待できます。
排石には、カルシウム拮抗剤(ニカルジピン)やα1遮断薬で、
尿管の拡張を促すのが有効です。
尿管の拡張は疼痛緩和にも良いです。
α1遮断薬のタムスロシンにはエビデンスがあります。
漢方の猪苓湯も使用されますが、明確なエビデンスはありません。

痛みには、NSAIDs、ペンタジンが使用されます。
NSAIDsは腎機能障害があると使いにくいです。

10mm径以上の結石は自然排出は期待できないので積極的治療が必要です。
ESWL:衝撃波結石破砕術
TUL:経尿道的尿管結石破砕術
PNL:経皮的腎砕石術

などがあります。

なお尿路結石の診断には、まずは尿沈渣で疑いを持ち、
超音波、CTで確認するのが良いと思います。


江部康二

コメント
血糖値が下がらなくなる場合について
江部先生。こんにちは。記事の内容とは関係ないのですがお許しください。

9年前に糖尿病が発覚し、その際に、先生の著書に出会い、入院や投薬治療もせずに、HbA1cを下げることができました。

その後、高雄病院に通院し、投薬も受けておりますが、血糖コントロールは一進一退を繰り返しております。
今年になって、すさまじい勢いでHbA1cが上昇し、一般的な医療機関ならば、即入院、インシュリン注射のレベルに達しております。

そこで、それなりに糖質制限を心掛けてきたつもりでしたが、1月末から糖質制限をさらに強く意識した食生活にし、近くにできたステーキ店にも頻繁に通っています。付け合せは、ブロッコリーかオニオン、当然ライスは抜き、1月末から今日までにそのお店で食べた肉の量は、9000グラム以上になります。
しかし、3月23日に受けた検査では、HbA1cが12.1で、絶望的な気持ちになりました。何か心当たりがあるかと言われれば、多少は、糖質制限ではないような食事やおやつもあったかもしれませんが、9年間で一番厳しくやったという思いはあります。急激な体重減少はありません。尿中ケトン体は、3+ありました。
体調は良く、血糖値が下がっていないことが信じられないのですが、何が原因と考えられますか?対処法はあるのでしょうか?
長年お世話になったM本先生に、最後はいい数値を見せたかったのですが、残念です。
2019/03/24(Sun) 15:23 | URL | いいとも! | 【編集
貴重な本日講義に感謝いたします!!
都内河北 鈴木です。

本日講義には、痛風体験者として、
「糖質制限理論」食生活実践の自身の食生活が講義内容の良い方向に当てはまっていて、再発は無いと確信しました!!

だから「糖質制限理論」実践で、
「生還、覚醒、再覚醒、」出来たのかなと考えます!!

*本日記事講義は、ほんとに貴重だなと感じます!!

生物史を見ても、野生動物以外の人類は、
知能あるからなのか「食物創造」して食の良否判定できるまでには、
如何に時間が必要なのかと、
私自身が薬不要で、「糖質制限理論」食理論を理解把握して実践で
「生還、覚醒、再覚醒、」した医療デ~タを見て、証明者として思います!!

江部先生を知り得て、生死の境から「生還、覚醒、再覚醒、」できまして、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/03/24(Sun) 18:16 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 血糖値が下がらなくなる場合について
いいとも! さん

「今年になって、すさまじい勢いでHbA1cが上昇し、一般的な医療機関ならば、即入院、
インシュリン注射のレベルに達しております。」

9年くらい、それなりに安定していた、HbA1cが、急激に悪化しています。

これは、まれではありますが、2型糖尿病の経過中に、「新たに1型糖尿病を発症した」可能性が
ありますので、
至急、「抗GAD抗体」「早朝空腹時の血清インスリン値」
を検査しましょう。

1型なら、インスリン注射が必要となる可能性もあります。
2019/03/24(Sun) 18:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
予約入れました
江部先生。ありがとうございます。

「1型糖尿病発症の可能性」、思ってもいませんでしたが、金曜日に検査をしてもらうことにしました。

検査までの間も、より厳格な糖質制限を心掛けます。
2019/03/26(Tue) 09:51 | URL | いいとも! | 【編集
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