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健康診断の意義。コレステロール値。空腹時血糖値。
【19/02/27 さゆみ
健康診断について
以前にも先生のコメント欄でお世話になりましたさゆみ(47歳)です。
江部先生やこちらの栄養士さんのアドバイスのお陰で、小食でも
エネルギー不足になることなく、糖質制限で風邪もひくことなく
過ごしております。

そこで、自信満々で先日、市の健康診断を受けました。
BMIは18.5、 尿検査は全てクリア、
肝機能、腎機能も問題なし。
HbA1cは4.9%。空腹時血糖値103
総コレステロール265mg/dL
中性脂肪42mg/dL
HDLコレステロール98mg/dL
LDLコレステロール159mg/dL
動脈硬化指数1.7

という結果でした。
医師の診断は、総コレステロールとLDLコレステロールが高いので、
脂質異常症の欄に要注意のチェックが入り、
卵、肉、油の摂りすぎ注意と生活習慣の改善が言い渡されました。
また、空腹時血糖値がちょっと高いとのことで、糖尿病の欄にも
要注意のチェックが入りました。

私は、江部先生のブログで勉強して、
総コレステロールやLDLコレステロールが多少高くても
HDLコレステロールが高く、小粒子LDLがほとんどなければ、
問題ないと理解していたので気にしませんでしたが、
もし知らないで医師の言う通りにしていたら、
卵、肉、油を減らして、足りない分を糖質で補ったりして、
返って病気を招く様な気がします。
そうなったら、折角の健康診断の意味がないですよね?

ちなみに私は、肉、魚、野菜、海草類など偏りのないように、
食事は気遣っています。酒、喫煙もなし。スイーツや菓子類などの間食は、
もともとほとんど摂る習慣がありません。筋トレ、ウォーキングもほぼ毎日。

空腹時に血糖値がちょっと高かったのは、
久々の健診で緊張していて、交感神経が
高ぶってしまったせいではないかなと自己判断ですが、どうでしょう?
血圧も普段は、朝の起き抜けで上115下75くらいですが、
健診時は、上135下84と高くなってしまいました(>_<;)。
なので、血圧にまで要注意チェックが入ってしまい散々の結果でした。

いっそのこと、健康診断を受けない方が幸せなんじゃないかと
考えてしまいます。受ける側の不安をあおってるだけの様な・・・・・
健康維持の為に、健診は定期的に受けて、後は受ける側が、
勉強して賢く自己判断と言うのが正解ですか?
先生は、このような健康診断について、どの様な見解をお持ちでしょうか。
ご意見宜しくお願い致します。】


こんにちは。
さゆみさんから、健康診断について、コメント・質問を頂きました。
まずは、しっかりエネルギー摂取を確保した糖質制限食で
風邪をひくこともないとは、良かったです。

HbA1cは4.9%。空腹時血糖値103
総コレステロール265mg/dL
中性脂肪42mg/dL
HDLコレステロール98mg/dL
LDLコレステロール159mg/dL


さゆみさんは、40代の主婦ですが、
私のような標準の大きさのLDLコレステロールは高値でも、
身体に害をなさないと考えている立場の医師であれば、
全く問題ないデータと思います。
このまま糖質制限食を続けて頂けば良いと思います。

空腹時血糖値が、103mg/dlで100mgを超えているので
正常高値となりますが、健診で緊張したということであれば
普段は100mg/dl未満の正常値である可能性が高いです。
HDLコレステロールが60mg/dl以上あり、
中性脂肪値が60mg/dl以下なので、
小粒子LDLコレステロールや酸化LDLコレステロールといった
悪玉は皆無です。
従ってさゆりさんのLDLコレステロールは基準値より少し高めですが
標準の大きさの肝臓から末梢組織にコレステロールを運んでくれている
善玉ばかりであり心配ないです。

血圧も家で、115/75くらいなら問題ないです。
高雄病院の外来診察でも、病院で血圧測定すると
かなり高値となる人が多いですが、
家庭血圧を測定して血圧手帳に書いて持参して貰うと
ほとんどの人が正常値なので、病院血圧はあまり当てにならないと考えています。


『いっそのこと、健康診断を受けない方が幸せなんじゃないかと
考えてしまいます。受ける側の不安をあおってるだけの様な・・・・・
健康維持の為に、健診は定期的に受けて、後は受ける側が、
勉強して賢く自己判断と言うのが正解ですか?』


かつて医師になりたての頃、自営業などのおじさんで、
「自分は元気でどこも悪くないから健康診断など必要ない。」
などと豪語していた人が、
いきなり心筋梗塞とか、いきなり眼底出血とかいうことが、
結構ありました。
ベースに糖尿病などが隠れているとそういうことがあり得ます。
多くの場合、血糖が200mg、300mgあっても無症状ですので
検査しない限りわかりません。

その後、年一回の健康診断が社会的に定着してからは、
そのような一手バッタリ状態みたいな人はさすがにあまり見かけなくなりました。
さゆりさんの仰る通り、
『健康度チェックの為に、健診は定期的に受けて、
後は受ける側が、勉強して賢く自己判断と言うのが正解』

と思います。
前年はどうもなかったのに、
一年間の間に、いきなり糖尿病発症ということも充分あり得ますので・・・。



江部康二
コメント
ありがとうございます。
 健康診断について取り上げて下さって感謝します。
自己判断でしたが、改めて江部先生から問題ないというお言葉を頂けて、
自信が持てました。私は小食の為、オリーブオイルやアマニ油などの油で
摂取カロリーを上げているので、コレステロール値が高めに出る可能性も
考えられるでしょうか。
もしくは女性の場合、更年期でエストロゲンの減少などが
LDLコレステロール値の上昇に影響していたりするんですよね。
 知識を得て自分で大丈夫と確信したとしても、
資格のある医師に「この数値が高いから食生活が悪い!」と言われると、
受診する側はやはり不安になります。
これ以上何を改善すれば良いのかと頭の中が「?」でいっぱいに。
糖質制限で明らかな体質改善を実感した私は別として、
取りあえず健康維持の為に糖質制限始めました系の方は、
このような健康診断で、コレステロール値が高いと注意されて不安になって、
糖質制限から離れて行く残念な方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
コレステロール値に関して、医療機関で早く統一して、
数値一つを取り上げて高いと評価されるのではなく、
糖質制限という食事療法も広く認められ、
総合的に柔軟に数値を評価できる健康診断になったら、
無駄な医療もなくなり、医療費削減にも繋がる様な気がします。
2019/03/01(Fri) 10:22 | URL | さゆみ | 【編集
いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。うちの職場では検診で引っかかった場合、他病院で受診が必須になってしまいます。素人判断が心配であれば、糖質制限に理解のある医師を探してそちらで経過観察してもらえば安心かもしれません。いろいろ相談もできますし、実際私がそうしていたので参考までに。
2019/03/01(Fri) 12:57 | URL | イノウエ | 【編集
江部先生の時代進化の考え!!
都内河北 鈴木です。

江部先生の
『健康チェックの為に、検診は定期に受けて、あとは受ける側が、
 勉強して賢く自己判断というのが正解』

この言葉は、ネットグロ~バルな現代なら、命を救う言葉だと、
私自身が「生還、覚醒、」して思います!!

さゆみさん、イノウエさん、方々も同様の考えを思っている事が伺えます!!

「既成概念打破」は、時代進化には必要だなと、考えます!!

日本の無策の「権威肩書だけの専門医・医療者」の言葉を信じているのでは、
私同様に後遺症残し、最悪は命を失います!!

私は、江部先生「糖質制限理論」を知り得て、
糖尿病重症化する21年間の1患者が、
薬不要で3か月足らずでインスリン投与の糖尿病患者が「生還」し、
眼・脳梗塞が「覚醒」しました!!

*全て、医療デ~タ存在してます!!

早く、江部先生「糖質制限理論」食生活が、社会に浸透する事を願います!!

江部先生には、「生還、覚醒、」出来、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2019/03/02(Sat) 08:44 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
江部先生

私は糖質制限を10年やってますが、昨年の健診で、総コレステロール304、HDL55、LDL215、中性脂肪66で、総コレとLDLは年々上昇傾向です。このまま糖質制限は続けますが、コレステロール値がいくらになれば服薬(受診)した方が良いでしょうか。よろしくお願いします。
2019/03/02(Sat) 16:55 | URL | まー | 【編集
Re: タイトルなし
まー  さん

2016年に英国医師会雑誌に発表された論文で、コレステロール値が高いほうが低いより長生きという結論でした。
60歳以上の人を対象にした研究です。
https://bmjopen.bmj.com/content/6/6/e010401

総当たり文献調査で、多数の論文を集めての解析ですので、信頼度は高いです。

従いまして、コレステロール値を薬で下げる必要はないと思います。
2019/03/03(Sun) 09:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生のブログを読み、3年ほど糖質制限を実施しております。
先日、こ下記の先生のブログを読み、耐糖能異常悪化の記事を読み、糖質制限についてとても不安になってしまいました。
お忙しいところ恐縮ですが、お時間あるときに江部先生のお考えを教えて頂けたら嬉しいです。
http://tcm-suzuki.com/鈴木功院長のブログ/
2019/03/03(Sun) 09:47 | URL | ゆみ | 【編集
Re: タイトルなし
ゆみ さん

個人の医師が、ブログで自分の意見や仮説を述べるのはその人の自由です。
それを見て、選択するかしないかは読者の自由です。

私は、2002年から17年間、スーパー糖質制限食を実践しています。
現在69歳ですが、歯は全部残っていて虫歯はありませんし、聴力低下もありません。
目は裸眼で広辞苑が読めますし、夜間の尿もゼロですし、身長も縮んでいません。
持病はなしで定期的内服薬はゼロです。

また米国糖尿病学会は、2013年10月の「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」において
糖質制限食を、地中海食、脂肪制限食、高血圧食、ベジタリアン食とともに、正式に容認しました。
つまり、この時点で糖質制限食は国際的に容認されたと言えます。
2019/03/03(Sun) 10:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
27歳男性の者です。
身長172cm、体重73kgで、普段から筋トレをしっかりとやっており、年に1〜1.5kgずつ筋肉が増えています。
血液検査の結果について、気になることがあったので、コメントさせていただきます。先日、健康診断で血液検査が行われ、その一週間後に結果が帰ってきました。

結果は、いずれも基準値内であり、医師からは心配がないと言われたのですが、腎臓の数値で少し気になることがありました。
腎臓の数値は、

尿素窒素15.7
クレアチニン0.82
eGFR93.6
尿酸6.0

というものでした。
たしかに、基準値内ではあるのですが、昨年の検査ではクレアチニンは0.74程度であり、少し数値が上がっています。また、尿酸も以前は4台中盤〜5台前半だったのが6.0に上がっています。
この一年間で、腎機能が低下したと考えられますでしょうか。それとも、筋肉量の増加によるものでしょうか。
また、検査数値について、基準値内で多少変動するくらいであれば、そんなに気にしなくても良いでしょうか。

どうぞ宜しくお願い致します。
2019/03/05(Tue) 16:40 | URL | ムー | 【編集
Re: タイトルなし
ムー さん

筋肉量の増加で、クレアチニン値は上昇します。
真の腎機能確認には、血清システチンCの測定が良いです。

筋トレなどの運動も尿酸値を上げます。

eGFR93.6も含めて、腎機能に問題はないと思います。
2019/03/05(Tue) 16:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
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