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イヌイット。糖質制限食。平均寿命。骨粗鬆症。
【19/02/26 糖質制限迷い人
質問です
こんにちは、6年前ぐらいに夏井先生の炭水化物が人類を滅ぼすを読んだことから糖質制限の可能性に目覚めそこから江部先生や釜池先生の本なども読ませていただいてしばらく実践したのですがいつの間にか辞めてしまい最近太ってきたのでまた復活しようかと考えている者です そこで先生にいくつか質問があるのですが イヌイットが理想的な糖質制限の食事をしているのに寿命が劇的に長いわけでもなく写真でざっと見た感じ若々しくみえることもあまりない気がするのですがやはり糖質制限をしても寿命や見た目にそこまで大きな変化をもたらすことは難しいのでしょうか?世界で100歳以上生きているような長寿自慢の人たちの記事などを見ても食事が糖質まみれの人たちがほとんどでそれにも関わらず長生きしてるという記事を見ると結局遺伝子に比べれば食生活や生活習慣などは些細なものなのかなぁと思ってしまったりするのです‥ 江部先生はこれらについてどう思われますか?後イヌイットが骨粗鬆症に世界で一番なりやすい民族という記事をネットで見たのですがデマでしょうか?もし本当だとしたらなぜだと思われますか? 私自身は糖質制限をすることで顔の脂が減ったり鼻の黒ずみがなくなったり脇や足の匂いがなくなったり花粉症が劇的に和らいだり明らかに体が快調になってると実感できますので糖質制限は素晴らしいと思っているのですが‥】



こんにちは。
糖質制限迷い人 さんから
イヌイットと骨粗鬆症、平均寿命、糖質制限食などについて
コメント・質問を頂きました。

イヌイットは極寒の特殊環境に住んでいる民族です。
日光が少ないので、ビタミンDが作りにくくて
骨粗鬆症になりやすいと考えられます。

両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、
紫外線の弱い冬の12月の正午では、
那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で
必要量のビタミンDを生成することができるものの、
緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分が必要です。(☆☆☆ )
イヌイットの生活環境は、札幌よりはるかに日光が少ないですね。

そしてイヌイットの平均寿命は世界でかなりも短い部類に入ると思います。
死因の一位は、狩猟時などに、海への転落とかクレバスに落ちるとか事故死です。
妊娠・出産に伴う周産期死亡もとても多いです。
若者が事故で死亡し、赤ちゃんや母親が出産で死亡するので
平均寿命が短くなります。

イヌイットとは真逆で、日本は、
周産期死亡は世界で一番少ないレベルですし、事故死も少ないと思います。

0才児の平均余命が「平均寿命」です。
平均寿命でポイントとなるのが乳幼児死亡率です。
例えば江戸時代の平均寿命は30~40歳と短いのですが、
生まれた子どもの半分以上が5歳までに死亡していた
ようです。
出産時の死亡や周産期の死亡、その後は感染症での死亡もあります。
麻疹や天然痘、コレラやインフルエンザ、
そして脚気でも多くの人が亡くなっています。
飢饉や火事、台風、水害など災害でも多くの人が亡くなっています。
江戸時代は出産で死亡する女性もかなり多かったとされています。

江戸時代も含め、昔は
赤ちゃんや乳幼児の死亡率、そして出産時の死亡率が高いので、
必然的に、平均寿命は短くなります。
実は、明治時代までは、
乳幼児死亡率と出産時の赤ちゃんの死亡率はかなり高かったのです。

赤ちゃんや乳幼児死亡、出産で死亡する女性は
医療の発展で激減しました。
江戸、明治までは、医療が未発達だったので、
赤ちゃんの死亡や出産時に死亡する女性は、かなり多かったのです。

平成の時代に、赤ちゃんが亡くなるとか、出産時に母親が亡くなることは
極めてまれなできごとなので、大変な事態なのですが、
江戸、明治では日常的な出来事だったのです。



それから長寿の人の糖質摂取が多いのは当たりまえであり、
現在の高齢者の方々の時代には糖質制限食自体が存在しません。
現代は<食糧事情、住宅事情、上下水道、医療水準が安定>といった条件が整ったので、
長寿が達成できたものと思われます。

糖質制限食が高雄病院で開始されたのが1999年です。
なお日野原重明先生は、文書で確認できた限りでは、
少なくとも100歳の時には糖質制限食を実践されていました。
確認はできていませんが、もっと以前から糖質制限食だったと思われます。
105歳で逝去されました。

ちなみに、52歳からスーパー糖質制限食を実践中の江部康二は、
69歳現在、歯はすべて残り虫歯なし、身長の縮みなし、聴力低下なし、
夜間尿なし、目は裸眼で広辞苑が読め、内服薬なし、合併症なしです。
糖化が52歳からキッチリ予防できているので
<糖化⇒老化>も予防できていると思われます。

このように考察してくると、
現代のように<食糧事情、住宅事情、上下水道、医療水準が安定>している中での糖質制限食なら
動脈硬化や西洋型がんの予防が期待でき、
血流・代謝が良くなり免疫力も増強で肺炎予防効果
もあり、
平均寿命が延びる可能性が高いと考えられます。


なお、イヌイットが理想的な糖質制限食を実践していたのは1855年頃です。
バング、ダイアベルグらの試算で、
伝統的食生活の頃(1855年)のイヌイットは、3202kcal/日
蛋白質:377g・・・47.1%・・・1508kcal
炭水化物:59g・・・7.4%・・・236kcal
脂質:162g・・・45.5%・・・1459kcal
です。

1976年の調査
             Eskimos      Danes
Protein          23          11%
Fat             39         42%
Carbohydrate      38          47%
(*)Am.J.Clin.Nutr.33:2657-2661.1980.

1976年の調査ではかなり糖質が増えています。

1950年代半ば以降になると、カナダ政府の定住化政策もあり、
北ケベックのイヌイットは、急速な社会変動と食生活の変化を経験しました。
都市化、欧米化の進行です。
1993年、カナダのマッギル大学の先住民栄養環境研究センターの調査によれば、
イヌイットの若者は、
ハンバーガー、ピザ、ポテトチップス、コーラ、ガム、チョコレートを好み、
摂取カロリーの大半が、これら糖質を大量に含むジャンク・フ-ドでした。
このような食生活の変化により、疾病構造も急速に変化していきました。
かつて、極めて少なかった心筋梗塞や糖尿病が、
米国やカナダを上回るほど増えてしまったのです。



(☆☆☆)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定
-札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-
(筑波研究学園都市記者会配布)
平成25年8月29日(木)
独立行政法人国立環境研究所 
地球環境研究センター
地球環境データベース推進室長 
中島英彰
同  高度技能専門員 
宮内正厚

国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、このほど健康な生活を送るのに必要不可欠な成人の1日のビタミンD摂取量の指標とされる、5.5 μgすべてを体内で生成するとした場合に必要な日光浴の時間を、日本の3地点である札幌、つくば、那覇について、季節や時刻を考慮した数値計算を用いて求めました。

その結果、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判りました。紫外線を浴びすぎるとシミやしわ、皮膚がんの原因となることから、最近極度に紫外線を忌諱する風潮も一部で見受けられますが、冬季の北日本などでは食物からのビタミンD摂取に加え、積極的な日光浴が推奨されることが今回の研究で明らかとなりました。
なお、本研究結果は、8月30日発行の日本ビタミン学会の機関誌「Journal of Nutritional Science and Vitaminology」に掲載されます。




江部康二
コメント
97歳祖母の事です
10年来糖質制限をしている、江部先生を尊敬しているものです。

教えてください。
施設に入所している祖母が、終末期で食事量が減り、一か月前、脱水から発熱して担当医の指示でOSワン500ml、その後ポカリスエットを一日複数回飲まされ、翌日血糖値が530になり、緊急入院しました。

幸い助かって施設に戻ってきたのですが、施設から次回また脱水で発熱したときはこれを飲ませていいですか?と電解質ドリンクを提案されました。
それは1Lに炭水化物が17g含まれていて、ポカリスエットの4分の1でした。


今薬による治療はしないで、食事でできる限り炭水化物を抜いております。

家族としては次回脱水で発熱したら、平穏死で看取ってあげたいと思っています。

この場合、また高血糖で苦しめたくないので、炭水化物を含む電解質ドリンクをやめていただいて、水またはお茶を飲ませたほうが平穏死に近い形に持っていけるのでしょうか?

3ヶ月前にHba1cが7.5
入院時  8.4
でした。

どうぞよろしくお願い致します。
2019/02/27(Wed) 14:34 | URL | 阿部 | 【編集
Re: 97歳祖母の事です
阿部 さん

97歳とご高齢であり、
ご家族の合意がなされているなら、
水かお茶で良いと思います。
2019/02/27(Wed) 14:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
健康診断について
以前にも先生のコメント欄でお世話になりましたさゆみ(47歳)です。
江部先生やこちらの栄養士さんのアドバイスのお陰で、小食でも
エネルギー不足になることなく、糖質制限で風邪もひくことなく
過ごしております。

そこで、自信満々で先日、市の健康診断を受けました。
BMIは18.5、 尿検査は全てクリア、
肝機能、腎機能も問題なし。
HbA1cは4.9%。空腹時血糖値103
総コレステロール265mg/dL
中性脂肪42mg/dL
HDLコレステロール98mg/dL
LDLコレステロール159mg/dL
動脈硬化指数1.7

という結果でした。
医師の診断は、総コレステロールとLDLコレステロールが高いので、
脂質異常症の欄に要注意のチェックが入り、
卵、肉、油の摂りすぎ注意と生活習慣の改善が言い渡されました。
また、空腹時血糖値がちょっと高いとのことで、糖尿病の欄にも
要注意のチェックが入りました。

私は、江部先生のブログで勉強して、
総コレステロールやLDLコレステロールが多少高くても
HDLコレステロールが高く、小粒子LDLがほとんどなければ、
問題ないと理解していたので気にしませんでしたが、
もし知らないで医師の言う通りにしていたら、
卵、肉、油を減らして、足りない分を糖質で補ったりして、
返って病気を招く様な気がします。
そうなったら、折角の健康診断の意味がないですよね?

ちなみに私は、肉、魚、野菜、海草類など偏りのないように、
食事は気遣っています。酒、喫煙もなし。スイーツや菓子類などの間食は、
もともとほとんど摂る習慣がありません。筋トレ、ウォーキングもほぼ毎日。

空腹時に血糖値がちょっと高かったのは、
久々の健診で緊張していて、交感神経が
高ぶってしまったせいではないかなと自己判断ですが、どうでしょう?
血圧も普段は、朝の起き抜けで上115下75くらいですが、
健診時は、上135下84と高くなってしまいました(>_<;)。
なので、血圧にまで要注意チェックが入ってしまい散々の結果でした。

いっそのこと、健康診断を受けない方が幸せなんじゃないかと
考えてしまいます。受ける側の不安をあおってるだけの様な・・・・・
健康維持の為に、健診は定期的に受けて、後は受ける側が、
勉強して賢く自己判断と言うのが正解ですか?
先生は、このような健康診断について、どの様な見解をお持ちでしょうか。
ご意見宜しくお願い致します。


2019/02/27(Wed) 16:05 | URL | さゆみ | 【編集
本日の「イヌイット」記事読み、再認識しました!!
都内河北 鈴木です。

本日記事内容は、時代進化解明した説明に「生還、覚醒」している私は、
何度読んでも、歴史事実として、
大変重要かと考えます!!

並行して明治初期の「脚気・高木兼寛医師」も知り、様々の事を質問して考えて実践するだけなのですが!!

何故「糖質制限理論」を忘れてしまうのかですが、だが質問して正解ですね!!

1時事的な事でなく、「糖質害毒」が江部先生の尽力で
「糖質制限理論」は、「人類本来の食生活理論」だと解明されたのだから!!

私は日本医療界の「日本糖尿病学会」公認病院、公認医、に
通院して21年間通院していましたが、
病態悪化し、右目「眼圧破裂失明!!」、同時期「緑内障発症」しました!!

転院4年後「脳梗塞」発症、救急搬送され、入院、
入院食食べ3日目より、インスリン投与開始です!!

2005年に区内医師会の言われる「区内最大の病院」へ、
転移時より7年間、「医療世界情報を隠蔽されていたのです!!」

何故、このような事が言えるのかは、
江部先生「糖質制限理論」理解把握して、2012年10月1日より実践すると
インスリン投与もありましたから
翌日「血糖値、激減して効果を体験!!」、

2013年1月には「生還!!」
2年後・「眼」、4年後・「脳梗塞」の「覚醒!!」した医療デ~タが存在しているからです!!

江部先生には、面識無い、利害関係ない、1患者がブログ、著書、自身の知識で考えて、
実践して「3か月足らずでヘモグロビン正常化しました!!」

以降8年目現在インスリン投与者だった私が、「糖尿病薬」一切なしです!!

私は同じことを再三コメントしているのは、
余りにも時代進化解明した「糖質制限理論」実践で、
呆気なく改善「生還」して、
その後「覚醒」眼、脳梗塞、がしている事が、
いまだに感動尽きないのです!!

*私の「日本糖尿病学会」信奉者からの「生還、覚醒」医療デ~タは存在してま す!!

*悪化病院経営者の「無知・無能・知識」も証明可能書付も存在してます!!

江部先生「糖質制限理論」発表は、2005年です!!

即日理解できる事を、時代進化解明無い「脳の栄養素」だと日本医療界、
特に「日本糖尿病学会」信奉論組織員為に、無用の薬の既得権益の為に、
「米悔い洗脳されている事」が、患者としては許しがたいと考え、
江部先生に何の御礼もできない生活状況にされた私は、
「日本糖尿病学会」信奉者の悪意証明者として、コメントしています!!

世界のどこの国が、1応先進国だという日本国の医療理論
「カロリ~制限理論」を指導している国が有りますか?
と検索して世界をみてみるべきかなと考えます!!

江部先生には、「生還、覚醒」出来、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具





2019/02/27(Wed) 18:20 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
お返事頂けるなんて本当に有難うございました
尊敬している先生からお返事頂けるなんて本当に感激です。感謝しかありません。本当に有難うございました。
先生に言って 頂けて、決断できました。
本当にお忙しい中、有難うございました。
一生感謝致します。
2019/02/27(Wed) 20:05 | URL | 阿部 | 【編集
糖質制限とコレステロールについて
こんにちは、お世話になっております。
糖質制限1年3ヶ月で血糖値コントロールは良好(HbA1c6.9→5.6)なのですがLDL-Cが上がり続け下がる気配がありません。
9月→12月→2月
LDL 190→186→198
HDL 70→82→80
TG 104→82→97
と言う経過です。
そろそろ対策を考えた方が良いかと思っておりますが、不眠症から不安症を発症した経験上、不眠の副作用があるスタチンは使いたくないのですが、血液脳関門を通過し難い(不眠になり難い)水溶性スタチン(ロスバスタチンなど)ならどうかと考えております。何かアドバイスがあればお願いいたします。
2019/02/28(Thu) 12:50 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: 糖質制限とコレステロールについて
西村典彦 さん

中性脂肪が、空腹時で80mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールは皆無ですので、
まずは、内服薬なしで、それを目指しましょう。
HDLコレステロールは80mg/dlで、60以上なのでとても良いです。

もし今回のTG97mg/dlが朝空腹時のデータなら、
内服も考慮ですが、
糖質セイゲニストがLDLコレステロールを下げるためならゼチーアが著効します。
2019/02/28(Thu) 17:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
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