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低血糖について③
おはようございます。

今回は、mimikichi さんから、低血糖についてコメント・質問をいただきました。

『08/07/14 mimikichi
目下の悩みは低血糖
初めてコメントします。
インターネットで『グルコーススパイク』を検索中に先生のブログにめぐり会いました。
すぐに先生の著書「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」「 〃 実践編」および釜池先生の「糖質ゼロの食事術」を読破し、現在スーパー糖質制限食を実践し始めて1か月が経過したところです。
食後過血糖の改善についは素晴らしい効果が得られているのですが、目下の悩みは『低血糖』なのです。

血糖測定が可能な夕食前で40台になることも珍しくなく、仕事中は測定できませんが極度の倦怠感で階段が昇れなくなって立ち止まることなどしょっちゅうです。

インスリン注射やSU剤などの経口血糖降下剤の服用はしていません。糖質制限食を始める前は食後血糖値(1時間)が200超でしたので反応性の低血糖だと考えていたのですが、食事療法を開始して食後過血糖がなくなってからも低血糖症に悩まされています。

本日のブログに
「次回はインスリン注射や経口血糖降下剤(インスリン分泌促進剤)の内服をしていない糖尿人の低血糖についてです。 また正常人の低血糖についても考えてみます。」
とありましたので、とても楽しみにしています。
よろしくおねがいいたします。』

mimikichi さん。コメントそして、本のご購入ありがとうございます。

mimikichi さんの低血糖ですが、内服薬もインスリン注射もなしで糖質制限食実践中とすれば、まれなことですね。

糖質制限食により高血糖は改善しますが、低血糖には通常なりません。

昨日のブログに書きましたように、糖質制限食だとインスリンの追加分泌が少なくてすむので、糖質摂取時に比べると低血糖になりにくいのです。

また通常、空腹時には肝臓でグリコーゲンを分解してブドウ糖に変え、またアミノ酸などからブドウ糖を作りますので、低血糖にならないシステムがあるのですが・・・。(∵)?

「極度の倦怠感で階段が昇れなくなって立ち止まることなどしょっちゅうです。」

今までにも、mimikichiさんと同様の訴えをされる糖尿病患者さんが、時々おられました。

可能性として、少食過ぎて低カロリーとなっているかもしれませんね。(=_=;) 

主食抜きで、一回に500キロカロリー摂取というのは、もともと少食の人には結構きついようで、ご高齢の入院患者さん、高雄病院の糖質制限食の給食を、全量摂取できないこともあります。

外来でも「血糖値は下がったけど、痩せて力が入らない。」といった症状を訴えられる糖尿人がたまにおられ、栄養士が計算したら1000キロカロリー/日をきっていることもありました。

これでは、まずエネルギー不足でヘロヘロになりますし、さすがに断食に近い状態で低血糖にもなるでしょう。 (*_*)

一回の食事の量が少なくて、カロリー不足になりがちな人は、ナッツ類や果物類の間食がよいと思います。

ナッツ類は、袋の表示をみて「糖質摂取量5g」ていどを一日2~3回食べて良いです。

1gの糖質が3mg血糖値を上昇させますが、許容範囲ですね。

ナッツ類に含まれるタンパク質が、平均3時間くらいで半分血糖に変わるので、長時間低血糖にもなりにくいですよ。(^_^)

果物に含まれる糖質は、「果糖・ショ糖・ブドウ糖」です。このうちメインの果糖は、血糖値をほとんど上昇させません。

このため、ややアバウトですが、果物の糖質1gが1.5mg血糖値をあげる計算でよいと思います。

このように、果物の糖質は、血糖値の上昇がデンプンの半分くらいですみます。

従って、1回10gていどの糖質量の果物なら、食後高血糖にはなりにくいですが、カロリーはありますので、体重も増えます。やはり1日に2~3回OKです。

100gあたり糖質10g以下の果物は、いちご7粒、パパイア1/2個、グレープフルーツ1/4個、夏みかん1/4個、はっさく1/3個、メロン1/8個、もも2/3個、りんご1/3個などです。アボカドは別格で1個食べても糖質は0.9gです。

mimikichi さんも肉・魚・豆腐・野菜・チーズなど糖質制限OK食品を
しっかり食べていただき、時々ナッツ類や果物を捕食してもらえば、低血糖とはおさらばできると思いますよ。ヾ(^▽^)

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生はじめまして。
いつもブログ拝見しております。
私は低血糖症で治療を受けています。
先生の本を読んで糖質制限食をはじめました。

柏崎先生という方が書かれた低血糖症の本には糖尿病と低血糖症を併発しているケースという例がいくつか載っています。
低血糖症の診断には5時間の糖負荷検査が行われますが
糖尿病と併発している場合は糖負荷後は血糖値が200を超え
4時間後には40近くまで下がるという具合です。
私は糖尿病のことについては詳しくはありませんが
糖尿病患者さんの中にも低血糖症が隠れている場合もあり
どちらも似たような病気なのだと理解していました。

私の場合はインスリンの過剰分泌で血糖値が上がらない状態で、糖質制限食をたっぷり食べていても
2,3時間おきに補食を取らなければ低血糖を起こします。
でも糖質制限食のおかげで食後の具合の悪さは随分楽になりました。
特に玄米をやめてからは食後の頭痛がなくなりましたし
安定した日が増えてきました。
ありがとうございます。
2008/07/16(Wed) 17:51 | URL | くまみん | 【編集
ありがとうございました。
こんばんは。
アドバイスありがとうございました。
嬉しくって思わずプリントアウトしてしまいました。

くまみんさんのコメントも拝見しました。
「低血糖症の診断には5時間の糖負荷検査が行われますが
糖尿病と併発している場合は糖負荷後は血糖値が200を超え 4時間後には40近くまで下がるという具合です。」
…とありましたが、これにかなり近い状態だったのです。
スーパー糖質制限食で高血糖は改善したのですが…
仕事中は捕食もなかなか困難ですが、先生のアドバイスを参考に補食をもうひと工夫してみようと考えています。

最近、精神科領域において、うつ病やパニック障害、慢性疲労症候群などと診断されている方のなかには、低血糖症が原因でそのような疾患を呈している方がいるのではないかという考え方があるようです。

当面はスーパー糖質制限食を継続しつつ、補食を工夫しながら、インスリンの過剰分泌がおさまってくれるのを期待したいと思います。
通常の糖尿病とは少々異なる病態ではありますが、私のような低血糖症について、いつかまたアドバイス頂ければ幸いです。
ご多忙の中、ほんとうにありがとうございました。お身体を大切に、益々のご活躍をねがっております。
2008/07/16(Wed) 21:16 | URL | mimikichi | 【編集
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