2019年01月01日 (火)
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく御願い申し上げます。
私は、20年以上前から年賀状を出さなくなって、久しいです。
正確にいつ頃からかは、忘れましたが、
誠に不義理で申し訳ないことです。
ブログでのご挨拶にて失礼させて頂きます。 m(_ _)m
実は、モデルが一人おられまして、私の長年の友人で、
それなりに社会的地位もある人です。
その友人宅に、とある年末に訪れて、夫婦で夕食を御馳走になっていた時に
ふと「年賀状を出すのが結構大変やけど、どうしてる?」と聞いたら、
「俺、出してないよ。」と、一刀両断の一言が帰ってきました。
私としては、年賀状は手書きなのか印刷なのかといった意味合いの質問だったのですが
「出してないよ。」には、びっくりしました。
当時は、年賀状を出さない人は、かなりまれであり、希少価値があったと思います。
それで、目から鱗が落ちる思いで、その年から年賀状を出すのをやめたのです。
いつも、「自分の頭で考えて判断して選択する」ことが大切と言っていますが、
この時は、友人のライフスタイルを即効、真似したわけです。
もっとも、潜在意識的には、ずっと年賀状を止めたいと思っていたのでしょうが、
世間一般の常識に囚われて、なかなか踏み切れなかったのだと思います。
まあ、友人の一言がきっかけになって、そこからは、
「自分の頭で考えて判断して選択する」というパターンではありました。
さて、長々と年賀状を出さない言い訳めいたことを語ってきましたが
お正月と言えば、お屠蘇ですね。
屠蘇は正式には延寿屠蘇散といい、華陀という中国の三国時代の名漢方医が、
白朮、山椒、防風、桂皮、桔梗、細辛などの薬草を調合し、
酒に浸して飲んだのが始まりといわれています。
これらの生薬は、日常的に漢方診療で出す処方の構成薬なので、
高雄病院の薬局でも常備してあります。
一合の日本酒に、各生薬を1gくらいずつ浸しておけばよいです。
普通の漢方処方なら、3g~9gくらいは生薬を使用するので、
屠蘇散は香りを楽しむイメージで
本格的薬効を期待するものではありません。
しかし縁起物だしガブガブ呑むものではないので、
心身共に健康維持効果は期待できるでしょうか。
屠蘇という名ですが、
邪気を屠り、魂を蘇らせるという意味で屠蘇と名付けられたという解釈と、
「蘇」は「病をもたらす鬼」という意味で、すなわち鬼退治という解釈があります。
日本では平安時代、嵯峨天皇に唐からの使いが、
屠蘇散を霊薬として献上したのが始まりといわれています。
天皇は元旦から三が日、四方拝の儀式の後
お酒に屠蘇散を浸したものを召し上がられたということです。
この風習が徐々に一般の人たちの間にも広がっていき、
よい年を迎えるお正月の行事として定着していったようです。
家族や雇用人の別なく一同に集まり、
祝い膳に箸をつける前に若い者から順に杯をあげ無病息災を祈るのです。
この風習は、江戸時代におおいに流行り、
大正時代まではかなり広く行われていました。
江戸後期から明治のころには、
町医者がお歳暮として年末に患者に与えたと言われています。
近年は大晦日の夜、酒に屠蘇散を入れ一夜冷たく浸しておき、
元旦の朝、雑煮を食べる前に、
家族の一年の健康と幸せを願って飲むのが一般的でしょうか。
<漢字の読み方>
屠蘇(トソ)
延寿屠蘇散(エンジュトソサン)
華陀(カダ)
邪気を屠(ホフ)り、魂を蘇(ヨミガエ)らせる
白朮(ビャクジュツ)、山椒(サンショウ)、防風(ボウフウ)、桂皮(ケイヒ)、
桔梗(キキョウ)、細辛(サイシン)
四方拝(シホウハイ)
江部康二
本年もどうぞよろしく御願い申し上げます。
私は、20年以上前から年賀状を出さなくなって、久しいです。
正確にいつ頃からかは、忘れましたが、
誠に不義理で申し訳ないことです。
ブログでのご挨拶にて失礼させて頂きます。 m(_ _)m
実は、モデルが一人おられまして、私の長年の友人で、
それなりに社会的地位もある人です。
その友人宅に、とある年末に訪れて、夫婦で夕食を御馳走になっていた時に
ふと「年賀状を出すのが結構大変やけど、どうしてる?」と聞いたら、
「俺、出してないよ。」と、一刀両断の一言が帰ってきました。
私としては、年賀状は手書きなのか印刷なのかといった意味合いの質問だったのですが
「出してないよ。」には、びっくりしました。
当時は、年賀状を出さない人は、かなりまれであり、希少価値があったと思います。
それで、目から鱗が落ちる思いで、その年から年賀状を出すのをやめたのです。
いつも、「自分の頭で考えて判断して選択する」ことが大切と言っていますが、
この時は、友人のライフスタイルを即効、真似したわけです。
もっとも、潜在意識的には、ずっと年賀状を止めたいと思っていたのでしょうが、
世間一般の常識に囚われて、なかなか踏み切れなかったのだと思います。
まあ、友人の一言がきっかけになって、そこからは、
「自分の頭で考えて判断して選択する」というパターンではありました。
さて、長々と年賀状を出さない言い訳めいたことを語ってきましたが
お正月と言えば、お屠蘇ですね。
屠蘇は正式には延寿屠蘇散といい、華陀という中国の三国時代の名漢方医が、
白朮、山椒、防風、桂皮、桔梗、細辛などの薬草を調合し、
酒に浸して飲んだのが始まりといわれています。
これらの生薬は、日常的に漢方診療で出す処方の構成薬なので、
高雄病院の薬局でも常備してあります。
一合の日本酒に、各生薬を1gくらいずつ浸しておけばよいです。
普通の漢方処方なら、3g~9gくらいは生薬を使用するので、
屠蘇散は香りを楽しむイメージで
本格的薬効を期待するものではありません。
しかし縁起物だしガブガブ呑むものではないので、
心身共に健康維持効果は期待できるでしょうか。
屠蘇という名ですが、
邪気を屠り、魂を蘇らせるという意味で屠蘇と名付けられたという解釈と、
「蘇」は「病をもたらす鬼」という意味で、すなわち鬼退治という解釈があります。
日本では平安時代、嵯峨天皇に唐からの使いが、
屠蘇散を霊薬として献上したのが始まりといわれています。
天皇は元旦から三が日、四方拝の儀式の後
お酒に屠蘇散を浸したものを召し上がられたということです。
この風習が徐々に一般の人たちの間にも広がっていき、
よい年を迎えるお正月の行事として定着していったようです。
家族や雇用人の別なく一同に集まり、
祝い膳に箸をつける前に若い者から順に杯をあげ無病息災を祈るのです。
この風習は、江戸時代におおいに流行り、
大正時代まではかなり広く行われていました。
江戸後期から明治のころには、
町医者がお歳暮として年末に患者に与えたと言われています。
近年は大晦日の夜、酒に屠蘇散を入れ一夜冷たく浸しておき、
元旦の朝、雑煮を食べる前に、
家族の一年の健康と幸せを願って飲むのが一般的でしょうか。
<漢字の読み方>
屠蘇(トソ)
延寿屠蘇散(エンジュトソサン)
華陀(カダ)
邪気を屠(ホフ)り、魂を蘇(ヨミガエ)らせる
白朮(ビャクジュツ)、山椒(サンショウ)、防風(ボウフウ)、桂皮(ケイヒ)、
桔梗(キキョウ)、細辛(サイシン)
四方拝(シホウハイ)
江部康二
江部先生
奇しくも、私もようやく今年から年賀状などの習慣をシカトすることにしました(^_^; 世間的にはどうなんだろう?と思わなくもないですが、もうエイヤーですね。
ついでに、新年がおめでたいのかどうかもわからなくなってきたので、意味なく、あけおめ、にすることにしました。あけおめ、ことよろ、ですね。
やり過ぎ?という気もしますが、中途半端に周りに合わせてストレスためるよりは、気ままに周りに合わせて?楽しみ方がいいのかな?という気になってますね。
周りのイベントではなく、自分自身(と近しい人)のためのイベントを大事にはしたいですねぇ。
ということで、ことよろ、です。
失礼しましたm(_ _)m
奇しくも、私もようやく今年から年賀状などの習慣をシカトすることにしました(^_^; 世間的にはどうなんだろう?と思わなくもないですが、もうエイヤーですね。
ついでに、新年がおめでたいのかどうかもわからなくなってきたので、意味なく、あけおめ、にすることにしました。あけおめ、ことよろ、ですね。
やり過ぎ?という気もしますが、中途半端に周りに合わせてストレスためるよりは、気ままに周りに合わせて?楽しみ方がいいのかな?という気になってますね。
周りのイベントではなく、自分自身(と近しい人)のためのイベントを大事にはしたいですねぇ。
ということで、ことよろ、です。
失礼しましたm(_ _)m
2019/01/01(Tue) 18:54 | URL | (自称 社会科学者)もえ | 【編集】
よく拝見させて頂いております。6年程前の妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、おにぎり1/2で300を超えていた血糖も今ではhba1c5.2となりましたが、食後血糖は140〜160になることもあり、予防・減量目的を含め糖質制限を行なっております。60g/日以下を始めて1週間で平均血糖は80〜110程度.血中ケトンが0.2〜0.4と変動せず、15g/日以下を開始して1週間近くとなります。血糖は80〜100台、血中ケトンが0.5〜1.4と変動があり、体重の変動はありません。
そこで質問なのですが、血中ケトン体が常に高い状態だと脂肪が燃焼されているという捉え方でよろしいのでしょうか?中鎖脂肪酸も積極的にとっているのですが、私の血値上昇はその効果であり脂肪燃焼には至っていないということでしょうか?
血中ケトン値の日内変動はあるものとして、常時高値を保てるように糖質制限を行なうべきなのでしょうか?またケトン体の出にくい体質などはあるのでしょうか?
ご指導お願い致します
そこで質問なのですが、血中ケトン体が常に高い状態だと脂肪が燃焼されているという捉え方でよろしいのでしょうか?中鎖脂肪酸も積極的にとっているのですが、私の血値上昇はその効果であり脂肪燃焼には至っていないということでしょうか?
血中ケトン値の日内変動はあるものとして、常時高値を保てるように糖質制限を行なうべきなのでしょうか?またケトン体の出にくい体質などはあるのでしょうか?
ご指導お願い致します
2019/01/01(Tue) 20:02 | URL | ハル | 【編集】
都内河北 鈴木です。
お屠蘇ですが、本日記事読み、「時代進化解明、対応を感じます!!」
現在では、日本国の名前だけの行事、慣習ですよね。
江部先生は、漢方の医療者だから漢方知識豊富で、「医療根本発祥」などを学習でき、
私の糖尿病重症化にあったインスリン投与3年半余りの1患者が、
「糖質制限理論」で理解把握して、スガル思いで実践して、翌日より体感あり
「生還、覚醒」しているのですが、
今後の私自身の知識学習になります!!
御礼もできない生活状況ではありますが、
私は更なる改善目指して、
自身の「生還、覚醒」した医療デ~タ持参で、
都内区役所・区長宛メ~ルへ、「問題送信93通済み」を
区役所保健センタ~「糖尿病講義参加希望」などをしているのですが、
糖尿病重症化の患者が「生還、覚醒」結果だした、
後遺症ある区民患者を「参加拒否理由」にならないかと考えてます。
何故か情けない、時代進化解明無い、
日本糖尿病・専門医療者組織「日本糖尿病学会」!!!
私は今年も、更なる改善目指して「糖質制限理論・証明者」として、
健康知識学習の生活して行きます!!
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
本年も、学習させていただきます!!
敬具
お屠蘇ですが、本日記事読み、「時代進化解明、対応を感じます!!」
現在では、日本国の名前だけの行事、慣習ですよね。
江部先生は、漢方の医療者だから漢方知識豊富で、「医療根本発祥」などを学習でき、
私の糖尿病重症化にあったインスリン投与3年半余りの1患者が、
「糖質制限理論」で理解把握して、スガル思いで実践して、翌日より体感あり
「生還、覚醒」しているのですが、
今後の私自身の知識学習になります!!
御礼もできない生活状況ではありますが、
私は更なる改善目指して、
自身の「生還、覚醒」した医療デ~タ持参で、
都内区役所・区長宛メ~ルへ、「問題送信93通済み」を
区役所保健センタ~「糖尿病講義参加希望」などをしているのですが、
糖尿病重症化の患者が「生還、覚醒」結果だした、
後遺症ある区民患者を「参加拒否理由」にならないかと考えてます。
何故か情けない、時代進化解明無い、
日本糖尿病・専門医療者組織「日本糖尿病学会」!!!
私は今年も、更なる改善目指して「糖質制限理論・証明者」として、
健康知識学習の生活して行きます!!
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
本年も、学習させていただきます!!
敬具
2019/01/01(Tue) 21:14 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
もえ さん
コメントありがとうございます。
それでは
私も
あけおめ、ことよろ
です。
コメントありがとうございます。
それでは
私も
あけおめ、ことよろ
です。
2019/01/02(Wed) 09:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ハル さん
ケトン体の上昇しやすさには、個人差があります。
脂肪酸の分解・代謝産物がケトン体ですので、ケトン体高値なら
脂肪が燃えているということとなります。
「血糖は80〜100台、血中ケトンが0.5〜1.4と変動」
このデータなら、血糖コントロール良好です。
ケトン体はかなり高値ですがOKです。
また、このていどの変動はあります。
血中ケトンが0.2〜0.4でも、基準値よりは高値ですので、
糖質60g/日以下でも大丈夫と思います。
ケトン体の上昇しやすさには、個人差があります。
脂肪酸の分解・代謝産物がケトン体ですので、ケトン体高値なら
脂肪が燃えているということとなります。
「血糖は80〜100台、血中ケトンが0.5〜1.4と変動」
このデータなら、血糖コントロール良好です。
ケトン体はかなり高値ですがOKです。
また、このていどの変動はあります。
血中ケトンが0.2〜0.4でも、基準値よりは高値ですので、
糖質60g/日以下でも大丈夫と思います。
2019/01/02(Wed) 10:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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