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男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法。江部康二著。刊行。
こんにちは。

今までにない新しい企画の本が上梓されました。
2018年10月19日から発売中です。

東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法

https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC
です。

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本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
平易でわかりやすい内容となっています。

一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。

つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。

私自身も糖尿病発覚の52歳からスーパー糖質制限食を開始し、
68歳の現在まで16年間継続しています。
歯は全て残り、虫歯はありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
聴力低下もなく、夜間尿もなく、身長も縮んでいません。
内服薬もなしで、糖尿病合併症もなしです。
スーパー糖質制限食のおかげで、糖化に伴う老化が予防出来ているものと思われます。



東洋経済オンラインにも、
『男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法』の記事が配信になりました。
https://toyokeizai.net/articles/-/243363
https://toyokeizai.net/articles/-/244977
https://toyokeizai.net/articles/-/246562?display=b

ヤフーニュースにも載りました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181019-00243363-toyo-soci

「50代こそ糖質制限を!江部康二インタビュー」
YouTubuで公開中です。
https://www.youtube.com/watch?v=QGDyYdsxNqg

以下の1~5は、11/11現在、視聴できません。
イントロダクション
https://youtu.be/oAe7nKrKI7I
その1
https://youtu.be/AR7kmOdyr7E
その2
https://youtu.be/U3YqaQw-An8
その3
https://youtu.be/Z0d1jOlZuQc
その4
https://youtu.be/2ioaIHBdq08
その5
https://youtu.be/HHdTRGgCnZc


是非、ご一読頂ければ幸いです。

以下は出版社の内容紹介です。

長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!


肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。

「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。

一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。

○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。

これであなたの人生が変わる!


江部康二


以下は、本書のプロローグからの抜粋です。

プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める


〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」

〇アメリカで合併症が激減

○酸化ストレスとAGEs

〇中高年こそ糖質制限が必要


〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
 

私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。

五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
 しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
 つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。

なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。


コメント
江部先生、はじめまして。
いつもブログを拝見しております。

私は、去年8月の職場の健康診断で食後1時間の血糖値263、HbA1c5.9で糖尿病の疑いと書かれていたため、近くの市民病院で採血すると食後3時間の血糖値104、HbA1c6.4で先生から立派な糖尿病だと言われてしまいました。(糖負荷試験は不必要と言われ受けていませんでした)

糖尿病と診断されてしばらくは、糖質たっぷりのカロリー制限食を食べていましたが、江部先生のブログを読み始めた今年の8月頃からスーパー糖質制限を始めました。

しかし、思うようにHbA1cが下がらず、主治医に対しても不信感があったため、病院を変え、今日糖負荷試験をしてきました。

結果は、
負荷前血糖96、30分220、1時間340、90分380、120分377 

cペプチド 負荷前0.8、30分2.2、60分4.5
インスリン 負荷前2.0、30分10.0
HOMA-IR(負荷)0.5
HOMA-β:21.8
CEA 2.1
CA19-9 15

ケトン体定性(尿) 1+(20)
という数値でした。

先生からインスリンがほとんど出ていないので、膵臓を守るためにインスリンを打ったほうがいいと言われ、ケトン体が出ている事も良くないと言われてしまいました。

今後、どういう治療をするのかは1週間リブレを付けてみて決めましょうとのことでした。

江部先生、私は主治医が言われる通り、インスリンを打ったほうが良いのでしょうか?
糖質制限には反対のようで、糖質制限でやっていきたいとは言いにくい感じです。

この先、どうすれば良いのか分からず、先生にアドバイスを頂きたくメール致しました。
今日の結果で動揺していて、分かりにくい文章で申し訳ありません。


2018/12/12(Wed) 17:36 | URL | ゆき | 【編集
Re: タイトルなし
ゆき さん

空腹時インスリンが2.0と確かに低めですが
空腹時血糖値は96mgと正常です。

少ないインスリンで血糖コントロールができていて好ましいです。

スーパー糖質制限食をしているひとがいきなり75g経口ブドウ糖負荷試験をすると
一見、耐糖能が悪化したような結果がでることがあります。
そのため、75g経口ブドウ糖負荷試験の前の3日間は、150g/日以上の糖質を摂取するのが原則です。
ゆきさんの場合もその可能性があります。

今回の負荷試験の前のHbA1cはどの程度だったのでしょう?

自分自身のインスリンはやや少なめですが、分泌されていますので
薬なしで、スーパー糖質制限食で、血糖コントロールできると思います。
2018/12/12(Wed) 22:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
お返事ありがとうございます。
江部先生、お返事ありがとうございます。

HbA1c(NGSP)は6.0でした。
検査結果のHbA1cの下にeHbA1c:NGSPというものがあるのですが、それは6.3、グルコアルブミンは16.5と書いてあります。

ケトン体定性(尿)は、心配しなくても大丈夫でしょうか?

お忙しいのに質問ばかりで申し訳ありません。

2018/12/12(Wed) 22:41 | URL | ゆき | 【編集
糖質制限時に不足する栄養素
こんにちは、
いつもブログを拝見しております。

私はスーパー糖質制限を始めて1年を過ぎましたが、夜間のこむらがえりが頻発するようになりマグネシウムのサプリメントを摂取、完全ではないまでもかなり改善されました。
糖質制限を長く続けていると、十分なカロリーを摂取していてもどうしても不足しがちな栄養素は他にもあると思いますが、どのようなものに気をつければよいでしょうか。
2018/12/13(Thu) 12:33 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: お返事ありがとうございます。
ゆき さん

スーパー糖質制限食開始後、脂肪が良く燃えるので、血中ケトン体が高値となります。
それで、3~6ヶ月くらいは、尿中ケトン体が陽性になりますが、
これはインスリン作用が保たれているので生理的なもので安全です。

HbA1c:6.0% グリコアルブミン:16.5%

なら、血糖コントロールは極めて良好です。
2018/12/13(Thu) 18:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限時に不足する栄養素

西村典彦 さん

こむら返りについては、本日のブログ記事を参照して頂けば幸いです。
私は、バランスの良いスーパー糖質制限食を推奨しています。
魚介類、肉類、野菜、海藻、茸、大豆製品・・・動物性脂肪も含めていろいろ何でも食べて貰います。
これで、
<必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維、推定必要エネルギー>
を確保できます。


2018年12月11日 (火)の記事
糖質制限食で気をつけることは?
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4762.html


もご参照頂けば幸いです。
2018/12/13(Thu) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
お返事ありがとうございます。
江部先生、お返事ありがとうございます。

尿中ケトン体は生理的なもので安全、血糖コントロールも極めて良好とのことで安心しました。

現在、私は身長162㎝、体重43~44㎏の間で体脂肪率も14~15%台で生理も不順です。

先生が、スーパー糖質制限で痩せすぎの人は適正体重になると書かれておられるので、自分では摂れているつもりでもカロリーが不足しているのでしょうね。

適正体重に戻れるよう、頑張ります。

お忙しい所、お返事下さり本当にありがとうございました。
2018/12/13(Thu) 20:49 | URL | ゆき | 【編集
Re: お返事ありがとうございます。
ゆき さん

身長162㎝、体重44kg


BMIは16.8で、痩せすぎです。
BMI18.5で標準のやせ型です。
摂取エネルギー不足です。

即ち、48.6kgで、標準やせ型となります。



2018/12/13(Thu) 21:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
頑張ります。
標準やせ型の体重に戻るよう、しっかりエネルギーを摂取しようと思います。

これからも勉強させて頂きます。
先生、ありがとうございました。
2018/12/13(Thu) 21:42 | URL | ゆき | 【編集
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