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女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック(洋泉社) 刊行
こんにちは。

女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック(洋泉社)– 2018/9/4
https://www.amazon.co.jp/dp/4800315409/


刊行です。

とてもわかりやすく、読みやすくまとまっています。
糖質制限食の基礎知識がこの一冊で理解できます。

簡単な糖質制限作りおきレシピも、そこそこ載っています。
是非、ご一読頂ければ幸いです。


以下は出版社の内容紹介です。

内容紹介
たっぷり食べてラクにやせる、健康になる!
美肌&美髪や妊娠糖尿病にも効果大

今日から始めるラクやせガイド、
ひと目でわかるOK・NG食材、時短・かんたん!作りおきレシピほか、
女性のための糖質制限がぜんぶわかる。

食品別糖質含有量一覧付き

もくじ
第1章 やせる!女性の悩みにも効く! 糖質制限食のすごい効果
第2章 今日からはじめる!ラクやせ糖質制限実践ガイド
第3章 時短・かんたん! 糖質制限の作りおきレシピ
第4章 やせた!健康になった! 女性の糖質制限体験談
第5章 もっと知りたい! 糖質制限食Q&A

内容(「BOOK」データベースより)
たっぷり食べてラクにやせる、健康になる!美肌&美髪や妊娠糖尿病にも効果大。
女性のための糖質制限がぜんぶわかる。




おわりに

最近はダイエットと一口にいっても実に多様なやり方があるようです。
VR(バーチャルリアリティ)というデジタル映像がつくる仮想世界を体験しながら行なうフィットネスや、暗闇のなか、
激しいBGMを流しながら行なうトランポリンフィットネス、
小麦や白砂糖を使わないスイーツで食べても罪悪感がない「ギルトフリー」なるものも登場しています。
女性でもきれいな筋肉をつけることを目指して、トレーニングを行なう人も増えているようです。
こういった流れからもわかるように、世間の健康志向はどんどん高まっているように思います。
ダイエットひとつとっても、過度な節制で極端にスリムになるのではなく、
食事を楽しみながら健康的にやせようという風潮が広まってきているようで、
糖尿病の方はもちろん、健康のために糖質制限を推奨している私としてはうれしい限りです。
日本における糖質制限食は、1999年から高雄病院で開始したのがはじまりです。
依然として批判的な意見もありますが、
米国糖尿病学会や英国糖尿病学会、スウェーデン社会庁では糖尿病の治療食のひとつとして公的に認められています。
日本での糖質制限の歴史はまだ浅いため、長期的安全性とエビデンスの確立はこれからの課題です。
ですが、まず、私が足かけ17年の生き証人です。
2002年に、糖尿病・メタボリックシンドローム(メタボ)・高血圧が発覚して以来、スーパー糖質制限食を開始しました。
身長167㎝、体重67㎏、腹囲86㎝、内臓脂肪CT127㎠、高血圧と、メタボの診断基準をすべて満たしていましたが、
半年のスーパー糖質制限食実践で10㎏の減量に成功し、血圧も160/100㎜Hgから120/70㎜Hgへと大幅に下がりました。
これ以降、体重はキープしていますし、風邪をひきにくくなり、アレルギー性鼻炎も改善されました。
そして、高雄病院に受診される患者さんたちも、糖質制限食を実践され、
多くの方が糖尿病や肥満などの症状を改善することに成功されています。
 私は、糖質制限食は女性にこそ実践してほしいダイエット法だと考えています。
なぜなら、糖質制限食は、筋肉量を落とすことなく体脂肪を落とすこと、
そして「太りにくくやせやすい」体をつくることができる理にかなった食事法だからです。
 女性は男性に比べて基礎代謝が低く皮下脂肪をため込みやすい体質ですので、
そもそも男性と比較するとやせにくいといえます。
加えて、これまでカロリー制限によるダイエットをくり返してきたり、
普段からあまり体を動かす習慣がない人などは、なかなかやせられなかったり、
やせてもすぐにリバウンドしたりしているのではないでしょうか。
ひどい場合には生理が止まったり、栄養失調や摂食障害に陥るケースも少なくありません。
 糖質制限食は、人間の代謝機能やこれまでの食生活の歴史に基づいた人間本来のもっとも自然な健康食です。
妊娠、出産、育児、加齢など、女性の人生におけるさまざまな状況に合わせて、
自分らしいスタイルで実践することができます。
また、その知識を得ることで、家族を健康にすることもできるのです。
 本書がみなさまの健康と美の一助になれば幸いです。



高雄病院理事長 江部康二
コメント
https://toyokeizai.net/articles/comment/190605?page=1&sort=rated
ランセット論文記事の読者コメントです。

江部先生が2017年10月に寄稿された東洋経済記事を久しぶりに見ました。
コメント数が259件と非常にたくさんあったことに驚きました。先生はご存じでしたか?

改めて思ったのは先生はどのような人々を対象に糖質制限の大切さを訴えたいのかということです。
高雄病院に受診する人は、多くが深刻な症状の方でしょうが、世間一般の人は読者コメントと同レベルまたはそれ以上に無関心な層でしょう。

若いうちは、ほとんどの人は無茶な食生活でも問題ないでしょう。
しかし、50代になれば「男・50代からの糖質制」の登場人物のように多くの人が糖質制限を身近に感じると思います。

本当はまだ若い糖尿病には関心が薄い層にこそ糖尿病の恐ろしさを訴えるべきと思いますが、これは現実には非常に難しいですね。

私自身は、今53歳、糖質制限のきっかけはダイエットがきっかけでした。
その後、糖質制限1年後に受けた人間ドックでLDLが急上昇し、医師から糖尿病外来に行くべきとアドバイスを受けたのもよいきっかけでした。
幸いなことに精密検査の結果は良好でしたが、今後も糖質制限は無理なく続けようと思います。
2018/11/26(Mon) 08:34 | URL | yanosono | 【編集
美談にしてはいけない
小3のとき30キロだった体重が小6で90キロ。ジュースやスナック菓子は禁止,牛乳2リットルを日課とする。タンパク質を中心とした母のこだわりの手料理を3年間食べた結果…九州場所で優勝した貴景勝の少年時代
・・・
ちょっとした美談仕立てのニュース記事ですが、「タンパク質の冤罪っぽい扱い」が気になります。タンパク質食品の「爆食い」が肥満につながる・・・と読めるところがイヤな記事です。

それはともかく、あの体つきはどう考えても「異常な糖質太り」にしか見えないんだけれども。あと、若年の糖尿病の危険と隣り合わせ。
2018/11/26(Mon) 11:36 | URL | 山本 凛太郎 | 【編集
ナイアシンの血糖値への影響について
いつも有用な情報をありがとうございます。
昨日よりLDLコレステロール値改善の目的でナイアシンのサプリメントを服用しております。500mgを就寝前に服用すると早朝空腹時血糖値が129(いつもは100前後)まで上がりました。また朝食後に服用すると昼食時の血糖値が上がりやすくなっています。
明らかにナイアシンの影響かと思われますが、どのような機序で血糖値が上がるのか、ご教示頂けると幸いです。
2018/11/26(Mon) 12:35 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: タイトルなし
yanosono さん

「コメント数が259件と非常にたくさんあったことに驚きました。先生はご存じでしたか?」

そうですね。
全部見たわけではないのですが、結構反対意見が多かったと記憶しています。

ともあれ、AGEsのことを思えば、糖尿人やメタボ人だけではなく
全ての人に「糖質制限食」を奨めたいですね。
2018/11/27(Tue) 21:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 美談にしてはいけない
山本 凛太郎 さん

そうですね。
たんぱく質では太りませんね。
やはり太るのはご指摘通り、糖質摂取と思います。
2018/11/27(Tue) 21:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ナイアシンの血糖値への影響について
西村典彦 さん

確かに、ナイアシンで血糖値上昇することがあるようですね。
しかし、その機序はわかりません。
2018/11/27(Tue) 22:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
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