2018年11月22日 (木)
【18/11/22 まい
cペプチドについて
先生こんばんわ。
一年前に30代で境界型糖尿病と診断され、
糖質制限を実施しHba1cが5.6%から5.1%に改善しました。
GAも良好な数値を辿っています。本当に感謝しています。
さて、先日採血でcペプチドが0.7と非常に低いことがわかりました。
低い基礎分泌で血糖値が正常に保たれていると言うことは
体には良いことだと思いますが、
もし私が加齢などにより基礎分泌が今以上に下がり高血糖となると、
これはインスリン療法の適応になるのでしょうか。
内服でのコントロールとなるのでしょうか。
一生糖質制限、糖質制限はライフワークと思っていますが、
ふと基礎分泌が極端に少ない場合でも糖質制限で乗り切れるのかなと疑問に思い、
心配もありまして質問させていただきます。】
こんばんは。
まい さんから
Cペプチドが低値でも、HbA1cもGAも良好な数値というコメントを頂きました。
cペプチドが0.7
基準値:負荷前 0.61~2.09(ng/mL)・・・SRL
基準値:負荷前 1.1~4.4 ng/mL0.61~2.09(ng/mL)・・・FALCO
基準値は、検査会社により少し異なります。
まいさんの場合は、
基礎分泌が基準値以下か正常低値ギリギリくらいですが、
低い基礎分泌で血糖値が正常に保たれているので、
仰る通り、体にはとても良いことです。
まず重要なことは
『空腹時血糖値が正常に保たれている限りは
基礎分泌インスリン(Cペプチド)は低ければ低いほど
身体には優しい』
ということです。
農耕前の狩猟・採集時代の700万年間は、
人類の基礎分泌インスリンと空腹時血糖値は
調度、まいさんと同じようなパターンであったと考えられます。
つまり、まいさんのようなパターンこそが、まさに基準値・正常値だったのです。
従いまして、まいさんは決して、基礎分泌インスリン分泌能力が低いのではありません。
コントロールに必要充分な最少限度のインスリンを分泌して
身体を『高インスリン血症』の弊害から守っているのです。
そして、糖質制限食なら、食後もインスリン過剰分泌で
膵臓のβ細胞が疲弊することもなくβ細胞は休養充分で
守られているので、高齢になってもインスリン分泌能力はずっと確保されます。
このままスーパー糖質制限食を実践され続ければ
空腹時血糖値も食後血糖値も良好に保たれ
過剰インスリンの弊害もなく、
糖尿病、老化、生活習慣病、がん、アルツハイマー病の予防が期待できます。
なお私の場合は
2018年10月
空腹時血糖値:94mg/dl
IRI:1.2(3~15μU/ml)
でした。
空腹時インスリン値は、1.2と現代の基準値の半分以下ですが、
空腹時血糖値は94mg/dlと正常値です。
まさに、
『空腹時血糖値が正常に保たれている限りは
基礎分泌インスリン(Cペプチド)は低ければ低いほど
身体には優しい』
であり、
狩猟・採取時代のご先祖と同様の自然な好ましいパターンと思われます。
☆☆☆
インスリンの功罪
1)
基礎分泌インスリンは、ヒトの生命維持に必要不可欠です。
2)
スーパー糖質制限食実践中でも、主として野菜分の糖質は摂取します。
従って、食事のたびに基礎分泌の2~3倍レベルの追加分泌インスリンがでます。
3)
インスリン注射で、1型糖尿病患者の命が助かるようになり、
近年、寿命が延びてきました。
4)
過剰なインスリンは、酸化ストレスとなり、
がん、老化、動脈硬化、糖尿病合併症、アルツハイマー病などのリスクとなります。
江部康二
cペプチドについて
先生こんばんわ。
一年前に30代で境界型糖尿病と診断され、
糖質制限を実施しHba1cが5.6%から5.1%に改善しました。
GAも良好な数値を辿っています。本当に感謝しています。
さて、先日採血でcペプチドが0.7と非常に低いことがわかりました。
低い基礎分泌で血糖値が正常に保たれていると言うことは
体には良いことだと思いますが、
もし私が加齢などにより基礎分泌が今以上に下がり高血糖となると、
これはインスリン療法の適応になるのでしょうか。
内服でのコントロールとなるのでしょうか。
一生糖質制限、糖質制限はライフワークと思っていますが、
ふと基礎分泌が極端に少ない場合でも糖質制限で乗り切れるのかなと疑問に思い、
心配もありまして質問させていただきます。】
こんばんは。
まい さんから
Cペプチドが低値でも、HbA1cもGAも良好な数値というコメントを頂きました。
cペプチドが0.7
基準値:負荷前 0.61~2.09(ng/mL)・・・SRL
基準値:負荷前 1.1~4.4 ng/mL0.61~2.09(ng/mL)・・・FALCO
基準値は、検査会社により少し異なります。
まいさんの場合は、
基礎分泌が基準値以下か正常低値ギリギリくらいですが、
低い基礎分泌で血糖値が正常に保たれているので、
仰る通り、体にはとても良いことです。
まず重要なことは
『空腹時血糖値が正常に保たれている限りは
基礎分泌インスリン(Cペプチド)は低ければ低いほど
身体には優しい』
ということです。
農耕前の狩猟・採集時代の700万年間は、
人類の基礎分泌インスリンと空腹時血糖値は
調度、まいさんと同じようなパターンであったと考えられます。
つまり、まいさんのようなパターンこそが、まさに基準値・正常値だったのです。
従いまして、まいさんは決して、基礎分泌インスリン分泌能力が低いのではありません。
コントロールに必要充分な最少限度のインスリンを分泌して
身体を『高インスリン血症』の弊害から守っているのです。
そして、糖質制限食なら、食後もインスリン過剰分泌で
膵臓のβ細胞が疲弊することもなくβ細胞は休養充分で
守られているので、高齢になってもインスリン分泌能力はずっと確保されます。
このままスーパー糖質制限食を実践され続ければ
空腹時血糖値も食後血糖値も良好に保たれ
過剰インスリンの弊害もなく、
糖尿病、老化、生活習慣病、がん、アルツハイマー病の予防が期待できます。
なお私の場合は
2018年10月
空腹時血糖値:94mg/dl
IRI:1.2(3~15μU/ml)
でした。
空腹時インスリン値は、1.2と現代の基準値の半分以下ですが、
空腹時血糖値は94mg/dlと正常値です。
まさに、
『空腹時血糖値が正常に保たれている限りは
基礎分泌インスリン(Cペプチド)は低ければ低いほど
身体には優しい』
であり、
狩猟・採取時代のご先祖と同様の自然な好ましいパターンと思われます。
☆☆☆
インスリンの功罪
1)
基礎分泌インスリンは、ヒトの生命維持に必要不可欠です。
2)
スーパー糖質制限食実践中でも、主として野菜分の糖質は摂取します。
従って、食事のたびに基礎分泌の2~3倍レベルの追加分泌インスリンがでます。
3)
インスリン注射で、1型糖尿病患者の命が助かるようになり、
近年、寿命が延びてきました。
4)
過剰なインスリンは、酸化ストレスとなり、
がん、老化、動脈硬化、糖尿病合併症、アルツハイマー病などのリスクとなります。
江部康二
尿タンパク
先生,初めての投稿となります。よろしくお願いいたします。
2月に,急に胸が苦しくなり5・6分身動きが取れませんでした。
4月にはほとんど寝たきりの状態になり,かかりつけ医から血液検査を勧められ,その時の数値が,
6月27日
AST134 ALT196 LD264 中性脂肪378 グルコース413 HbA1c9.1
でした。
とっさに,昔の(平成15年)かかりつけ医の
「炭水化物の取りすぎ」
の言葉が脳裏を横切りました。
それからは,炭水化物を徐々に減らし,
現在,
11月21日
AST27 ALT31 LD152 中性脂肪63 グルコース102 HbA1c6.4
となりました。
勉強のために県立図書館を利用するようになり,先生のことを知りました。
図書館から本は借りたものの,手元に置く都合もあり,早々,ネットから本を注文させていただきました。
明日から「スーパー糖質制限食」に切り替えるつもりです。
ただ心配なのが,当初の尿検査では,
尿蛋白-
だったのが
尿蛋白+-
になっていました。
直るのでしょうか?
また,現在,
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TCK」
を服用しています。
それ以前は,
初期から順に
ボグリボース錠0.2「タツミ」
アトルバチスタン錠10mg「KN」
ボグリボースCD錠0.2mg「MED」
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
メトグルコ錠250mg
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
でした。
ベータ細胞に影響する薬品でしょうか?
動脈硬化も心配ですし,この際,禁煙外来を受診しようと思います。
本来なら,入院して教育を受けたいところなのですが申し訳ございません。
日を増すごとに寒さが厳しくなってきましたが,
これからもご健勝ご活躍のことをお祈りいたします。
先生,初めての投稿となります。よろしくお願いいたします。
2月に,急に胸が苦しくなり5・6分身動きが取れませんでした。
4月にはほとんど寝たきりの状態になり,かかりつけ医から血液検査を勧められ,その時の数値が,
6月27日
AST134 ALT196 LD264 中性脂肪378 グルコース413 HbA1c9.1
でした。
とっさに,昔の(平成15年)かかりつけ医の
「炭水化物の取りすぎ」
の言葉が脳裏を横切りました。
それからは,炭水化物を徐々に減らし,
現在,
11月21日
AST27 ALT31 LD152 中性脂肪63 グルコース102 HbA1c6.4
となりました。
勉強のために県立図書館を利用するようになり,先生のことを知りました。
図書館から本は借りたものの,手元に置く都合もあり,早々,ネットから本を注文させていただきました。
明日から「スーパー糖質制限食」に切り替えるつもりです。
ただ心配なのが,当初の尿検査では,
尿蛋白-
だったのが
尿蛋白+-
になっていました。
直るのでしょうか?
また,現在,
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TCK」
を服用しています。
それ以前は,
初期から順に
ボグリボース錠0.2「タツミ」
アトルバチスタン錠10mg「KN」
ボグリボースCD錠0.2mg「MED」
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
メトグルコ錠250mg
ロスバチスタン錠2.5mg「TCK」
でした。
ベータ細胞に影響する薬品でしょうか?
動脈硬化も心配ですし,この際,禁煙外来を受診しようと思います。
本来なら,入院して教育を受けたいところなのですが申し訳ございません。
日を増すごとに寒さが厳しくなってきましたが,
これからもご健勝ご活躍のことをお祈りいたします。
先生、お忙しいところ、お返事下さりありがとうございました。
これからも、糖質制限ライフしっかり楽しもうと思います。
これからも、糖質制限ライフしっかり楽しもうと思います。
2018/11/23(Fri) 17:29 | URL | まい | 【編集】
いづみ さん
現在のデータなら、内服薬なしで
スーパー糖質制限食だけでいけそうです。
尿蛋白も改善する可能性はあります。
しかし、
6月27日
「AST134 ALT196 LD264 中性脂肪378 グルコース413 HbA1c9.1」
これは『高血糖の記憶』は確実にあるので、
早めに、眼科検診と循環器検診をするのが良いと思います。
禁煙もとてもよいことと思います。
現在のデータなら、内服薬なしで
スーパー糖質制限食だけでいけそうです。
尿蛋白も改善する可能性はあります。
しかし、
6月27日
「AST134 ALT196 LD264 中性脂肪378 グルコース413 HbA1c9.1」
これは『高血糖の記憶』は確実にあるので、
早めに、眼科検診と循環器検診をするのが良いと思います。
禁煙もとてもよいことと思います。
2018/11/23(Fri) 18:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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