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同じ数値でも、 質の悪いHbA1cから ⇒ 質の良いHbA1cに改善。
【18/11/21 Oko

糖質制限
江部先生、こんにちは。
私は55歳女性です

2015年に境界型糖尿病と診断されました。
その時の結果a1c 5.9 空腹時血糖値105
Cholesterols 242 Triglyceride71. Hdl80
LDL 136でした。
それから定期的の検査ではA1c 5.9です。
1年前から炭水化物 糖質を食べずに頑張ってきました。
この度の検査にかなり期待をしていましたが、
結果はA 1cが5 9 空腹時 104 Cholesterols 232
Hdl 105 ldl122 Triglyceride 33です。
体重も57キロカラ47キロもで落ちました。
ホームドクターに糖質制限している事を伝えましたら
ビタミンKも調べてくださり、そちらも大丈夫でした。
考えられる事は、ライトビール糖質5%を1本
辛口ワインのレッドを250ccを毎晩飲んでいました。
それと6ヶ月前ぐらいから転職致しまして、ストレスは凄く感じていました。
仕事は立ち仕事で、帰ってきます時間が午後8:30それからの夕食が週3回です
運動は週1でに大人バレエクラス一回に2時間しています。
速歩はトレッドミルで20分位時々しています。
お忙しい中大変申し訳ございませんが、
先生のご意見を聞かせて下さいますでしょうか。

どうぞ宜しくお願い致します。】



こんばんは。

Okoさんから糖質制限前後で、HbA1cが変化なかったが何故か?
という、コメント・質問を頂きました。

結論からいいますと、データはとても良くなっています。
見かけ上の数値は一緒ですが、中味は

質の悪いHbA1c ⇒ 質の良いHbA1c
と改善している可能性が高いです。

2015年のデータ          2018年のデータ
HbA1c:5.9%         ⇒   5.9%
空腹時血糖値:105mg/dl ⇒   104mg
Cholesterols: 242mg/dl  ⇒   232mg
Triglyceride:71mg/dl   ⇒    33mg
Hdl:80mg/dl        ⇒    105mg
LDL:136mg/dl       ⇒    122mg
体重:57kg          ⇒    47kg


1年間の糖質制限食実践で、
中性脂肪が33mg/dlと著明に改善して、60mg/dl以下となっています。
これなら、悪玉の小粒子LDL-Cは皆無であり、LDL-Cは全て標準の大きさの善玉です。
HDL-Cも105mg/dlと著明に増加しており、
こちらのデータから考察しても、悪玉の小粒子LDL-Cは皆無であり大変好ましいです。
10kgの減量にも成功しておられるので、
総じて、この1年間とても上手に『スーパー糖質制限食』が実践できていたものと
思われます。

『善玉のLDL-C』『悪玉の小粒子LDL-C・酸化LDL-C』については

以下のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
2018年10月30日 (火)
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4722.html



次にHbA1cです。
実は、HbA1cは、糖尿病コントロールの指標として一般的に使用されていますが
大きな欠点があります。
すなわち、HbA1cはあくまでも平均血糖値を反映しているだけなのです。

例えば食後の血糖値が200mg/dlを超えていても
空腹時の血糖値が50~60mg/dlだったら
平均血糖値としてのHbA1cは、6.2%未満となる可能性があります。

つまり、糖質を普通に摂取して、
食後高血糖と空腹時低血糖とを生じ、血糖変動幅増大を招いていても
見かけ上は、HbA1c:5.9%とか、コントロール良好にみえることがあるのです。

『食後高血糖』『空腹時低血糖』『血糖変動幅増大』
はいずれも、『酸化ストレスリスク』を生じて、
合併症の元凶となります。

2015年~2017年のHbA1cが5.9%と良好に見えますが、
糖質を普通に摂取していたなら、
質の悪いHbA1cであった可能性があります。

一方、スーパー糖質制限食実践1年後のHbA1c:5.9%は、
間違いなく質の良いHbA1cです。

以下は、日本の糖尿病患者さんのHbA1cの平均値の年度別推移です。

2008 7.18%
2009 7.23
2010 7.18
2011 7.09
2012 7.09
2013 7.00
2014 7.06
2015 7.04
2016 7.04%


意外にHbA1cの平均値は悪くないです。
一方、毎年
糖尿病腎症から16000人以上の人工透析
糖尿病網膜症から3000人以上の失明
糖尿病足病変から3000人以上の下肢切断
といった、合併症は減っていません。

この実態は、日本の糖尿病患者さんのほとんどが
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取しているため
質の悪いHbA1cに陥っている可能性があると思われます。


江部康二
コメント
お忙しい中有難うございます。
早々のお返事を、有難うございます。
結果が出ましてから、がっかりしていましたので
江部先生の、ご説明で自信がわいてきました。
来年の1月帰国を予定しています。その際には江部先生の著書を、たくさん購入し勉強していきたいと思います!
2018/11/21(Wed) 18:27 | URL | Oko | 【編集
cペプチドについて
先生こんばんわ。
一年前に30代で境界型糖尿病と診断され、糖質制限を実施しHba1cが5.6%から5.1%に改善しました。GAも良好な数値を辿っています。本当に感謝しています。
さて、先日採血でcペプチドが0.7と非常に低いことがわかりました。低い基礎分泌で血糖値が正常に保たれていると言うことは体には良いことだと思いますが、もし私が加齢などにより基礎分泌が今以上に下がり高血糖となると、これはインスリン療法の適応になるのでしょうか。内服でのコントロールとなるのでしょうか。一生糖質制限、糖質制限はライフワークと思っていますが、ふと基礎分泌が極端に少ない場合でも糖質制限で乗り切れるのかなと疑問に思い、心配もありまして質問させていただきます。
2018/11/22(Thu) 02:27 | URL | まい | 【編集
健診では分からない「隠れ糖尿病」に要注意!
糖尿病治療の最新情報【前編】
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100023/111300059/

内容がよく理解できました。
2018/11/22(Thu) 13:48 | URL | yanosono | 【編集
中性脂肪が標準以下になってしまいました
江部先生こんにちは。

一年半前に受けた健康診断の結果で
糖質制限と江部先生のブログにたどりついて
書籍やブログを拝見させていただいております。
 
前回(2017.1月)・今回(2018年10月)に健康診断をうけた結果です。

年齢: 現在38歳
身長: 160センチ
体重: 84.6キロ⇒68.9キロ
空腹時血糖: 106⇒89
HbA1c: 6.6⇒5.3
HDLコレステロール: 62⇒74
LDLコレステロール: 139⇒117
中性脂肪: 62⇒23
AST: 27⇒18
ALT: 31⇒13
γ-GTP: 43⇒18
ALP: 255⇒161
※血液一般検査はヘマトクリットが47.8で標準値を超えてしまいました。他は標準値内です。

このように変化し、何の苦もなくスムーズに減量もでき体調も絶好調です。
今回の結果でもHbA1cが高ければ病院へかかるつもりでおりましたが江部先生のブログや書籍のおかげで標準値になりました!!
たくさんの情報を発信してくださり、
ありがとうございます。

ただ、中性脂肪が劇的に標準値を下回っており、
果たしてこれは良いのか…
色々と調べてみましたが、見つけきれず
思いきってご質問をさせていただきました。

糖質制限で中性脂肪はこんなにも下回るものでしょうか??
また、糖質制限をしながら中性脂肪を標準値まで戻すにはどんな食生活が必要なのでしょうか??
ご教授くださりますと助かります。

ちなみに、仕事は4時間半~6時間程度の
パートタイマーで週5日働いておりますが、
スーパーでお酒やビールなどをケース単位
(1ケースあたり8キロから12キロ)で運び、
補充するなどのおそらく筋力トレーニング(無酸素運動)のようなことを
します。
ですので、基礎代謝の計算をする際の活動量も恐らく一番ヘビーなものに相当するかと思います。
(実際、現在の業務について4か月ほどです。「痩せた」と
騒がれます。この4か月体重変動ほとんどないのですが…。
そのかわり筋肉ムキムキになってしまいました)

中性脂肪の低いことに関して判断ができず、
どうしたら良いものか悩んでおりますので
どうか、お教えください。。。
2018/11/22(Thu) 14:32 | URL | miyu | 【編集
Re: 健診では分からない「隠れ糖尿病」に要注意!
yanosono さん

情報をありがとうございます。
2018/11/23(Fri) 18:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
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