2018年11月09日 (金)
【18/11/08 sawachi-
糖質制限ダイエットを行う上で
江部康二先生
初めまして、
私は現在大学4年で、「糖質制限」ダイエットをテーマに卒業論文を書いています。
疑問があり、ぜひ先生に意見をいただけたらと思っています。
ダイエット目的の「糖質制限食」と、糖尿病治療目的の「糖質制限食」は、
中身はあまり大差がないとしても、細かい部分で異なる箇所があるのか疑問に思いました。
糖尿病患者の人は、病気が改善されるまでほぼ一生「糖質制限食」を続けていかなければいけません。
普段の食事で、炭水化物、高糖質な物はほぼ食べることができないと思います。
健康体の人がダイエット目的で、糖尿病患者の方と同じように取り組み続けたら、
逆に具合が悪くなってしまうことはないのでしょうか?
ダイエット目的の、健康体の人が行うべき”適度な”糖質制限とはどのくらいなのでしょうか?
教えて頂けると幸いです、よろしくお願いします。】
こんにちは。
sawachi- さんから、糖尿人と正常人の糖質制限食について
コメント、質問を頂きました。
まずは、糖尿病の人や肥満・メタボリックシンドロームや生活習慣病の人の
治療と予防には 糖質制限食がベストの食事療法です。
そして 『糖質制限食』実践により、
糖尿病の人では
「食後高血糖(グルコーススパイク)」と「平均血糖変動幅増大」
が予防でき、血糖コントロール良好となります。
耐糖能正常型の人においても、「グルコースミニスパイク」が予防できるので、
生活習慣病の予防・治療ができます。
このことが食事療法において根源的に大切です。
人類700万年の歴史のなかで、穀物摂取開始はわずか1万年前からです。
私は、現代の生活習慣病は、
穀物の頻回過剰摂取とそれに伴うインスリンの頻回過剰分泌が元凶と考えています。
すなわち、生活習慣病とは『糖質病』と言い換えても過言ではありません。
そして、糖質制限食とは、狩猟・採集時代の人類本来の食事・人類の健康食と考えています。
700万年間食べたことのない『穀物』を総摂取エネルギーの60%食べるという現代日本の食生活は
とんでもくアンバランスな食事というしかありません。
次に最近の
『糖質制限食十箇条』
の紹介です。
『糖質制限食十箇条』
-糖尿病や肥満が気になる人に-
一、 糖質の摂取を減らす。可能なら一回の食事の糖質量は20g以下とする。
二、 糖質制限した分、タンパク質や脂質が主成分の食品は充分量食べる。
三、やむを得ず主食(ご飯、パン、麺類など)を摂るときは少量とする。
四、水、番茶、麦茶、ほうじ茶などゼロカロリー飲料はOK。果汁・清涼飲料水はNG。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類はOK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)、糖質ゼロ発泡酒はOK。辛口ワインも適量OK。
醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツはNG。
十、可能なら化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
*糖尿病の人がやむを得ず糖質を摂取するときは、
食直前に、「αGI剤」か「グリニド系薬剤」を内服すると、
食後高血糖がある程度防げる。
*牛乳は100mlくらいならOK。成分未調整豆乳は200mlくらいOK。
*肉と魚貝の摂取量は<1:1>が目安。
*経口糖尿病薬やインスリン注射をしている糖尿人は、必ず医師と相談してください。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。1回の食事の糖質量は20g以下。
一日の糖質量は30~60g
二、スタンダード糖質制限食は、一日一回(朝か昼)少量の主食あり。夕食は主食抜き。
一日の糖質量は70~100g
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。朝と昼は少量の主食あり。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
一日の糖質量は110~140g
*糖質を摂る食事では、一食当たり、50~60gの糖質摂取。
☆
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
☆
魚貝・肉・卵・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べる。
☆
糖質制限食実践後に好ましくない症状(力が入らない、しんどい、髪が抜ける、生理がとまる・・・など)が出現した人のほとんどにおいて、実際にはカロリー不足が認められます。
☆
糖質制限食はカロリー制限食ではありません。
摂取カロリーの目安は厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」です。
摂取エネルギーが足りていれば、好ましくない症状が出現することはほとんどありません。
糖質制限食の理論的根拠
1、血糖値を直接上昇させるのは糖質だけで、たんぱく質・脂質は上昇させない。
2、糖質を摂取しなければ血糖値は上昇しない。
3、糖質制限食を実践すれば食後血糖値はほとんど上昇せず糖尿病は改善する。
4、食前・食後の血糖値血糖変動幅が少ないので生活習慣病の予防ができる。
5、食後血糖値の上昇が極めて少ないので、追加分泌インスリンも少量ですむ。
6、過剰なインスリンは肥満・がん・アルツハイマー病などのリスクとなるので、
血糖コントロールができる限りで少量であるほど身体にはいい。
ということで、とてもシンプルです。
上記6つは、生理学的な事実やエビデンスがあることですので信頼度は高いです。
☆☆
なお本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため、既に経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は
低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
以下の本などを参考にされて、
自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
推奨著書
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限食 ストーリーで学べる最強の食事術」2018年10月(東洋経済新報社)
レシピ
「電子レンジで糖質オフの作りおき」 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社新書)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
江部康二
糖質制限ダイエットを行う上で
江部康二先生
初めまして、
私は現在大学4年で、「糖質制限」ダイエットをテーマに卒業論文を書いています。
疑問があり、ぜひ先生に意見をいただけたらと思っています。
ダイエット目的の「糖質制限食」と、糖尿病治療目的の「糖質制限食」は、
中身はあまり大差がないとしても、細かい部分で異なる箇所があるのか疑問に思いました。
糖尿病患者の人は、病気が改善されるまでほぼ一生「糖質制限食」を続けていかなければいけません。
普段の食事で、炭水化物、高糖質な物はほぼ食べることができないと思います。
健康体の人がダイエット目的で、糖尿病患者の方と同じように取り組み続けたら、
逆に具合が悪くなってしまうことはないのでしょうか?
ダイエット目的の、健康体の人が行うべき”適度な”糖質制限とはどのくらいなのでしょうか?
教えて頂けると幸いです、よろしくお願いします。】
こんにちは。
sawachi- さんから、糖尿人と正常人の糖質制限食について
コメント、質問を頂きました。
まずは、糖尿病の人や肥満・メタボリックシンドロームや生活習慣病の人の
治療と予防には 糖質制限食がベストの食事療法です。
そして 『糖質制限食』実践により、
糖尿病の人では
「食後高血糖(グルコーススパイク)」と「平均血糖変動幅増大」
が予防でき、血糖コントロール良好となります。
耐糖能正常型の人においても、「グルコースミニスパイク」が予防できるので、
生活習慣病の予防・治療ができます。
このことが食事療法において根源的に大切です。
人類700万年の歴史のなかで、穀物摂取開始はわずか1万年前からです。
私は、現代の生活習慣病は、
穀物の頻回過剰摂取とそれに伴うインスリンの頻回過剰分泌が元凶と考えています。
すなわち、生活習慣病とは『糖質病』と言い換えても過言ではありません。
そして、糖質制限食とは、狩猟・採集時代の人類本来の食事・人類の健康食と考えています。
700万年間食べたことのない『穀物』を総摂取エネルギーの60%食べるという現代日本の食生活は
とんでもくアンバランスな食事というしかありません。
次に最近の
『糖質制限食十箇条』
の紹介です。
『糖質制限食十箇条』
-糖尿病や肥満が気になる人に-
一、 糖質の摂取を減らす。可能なら一回の食事の糖質量は20g以下とする。
二、 糖質制限した分、タンパク質や脂質が主成分の食品は充分量食べる。
三、やむを得ず主食(ご飯、パン、麺類など)を摂るときは少量とする。
四、水、番茶、麦茶、ほうじ茶などゼロカロリー飲料はOK。果汁・清涼飲料水はNG。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類はOK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)、糖質ゼロ発泡酒はOK。辛口ワインも適量OK。
醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツはNG。
十、可能なら化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
*糖尿病の人がやむを得ず糖質を摂取するときは、
食直前に、「αGI剤」か「グリニド系薬剤」を内服すると、
食後高血糖がある程度防げる。
*牛乳は100mlくらいならOK。成分未調整豆乳は200mlくらいOK。
*肉と魚貝の摂取量は<1:1>が目安。
*経口糖尿病薬やインスリン注射をしている糖尿人は、必ず医師と相談してください。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。1回の食事の糖質量は20g以下。
一日の糖質量は30~60g
二、スタンダード糖質制限食は、一日一回(朝か昼)少量の主食あり。夕食は主食抜き。
一日の糖質量は70~100g
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。朝と昼は少量の主食あり。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
一日の糖質量は110~140g
*糖質を摂る食事では、一食当たり、50~60gの糖質摂取。
☆
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
☆
魚貝・肉・卵・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べる。
☆
糖質制限食実践後に好ましくない症状(力が入らない、しんどい、髪が抜ける、生理がとまる・・・など)が出現した人のほとんどにおいて、実際にはカロリー不足が認められます。
☆
糖質制限食はカロリー制限食ではありません。
摂取カロリーの目安は厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」です。
摂取エネルギーが足りていれば、好ましくない症状が出現することはほとんどありません。
糖質制限食の理論的根拠
1、血糖値を直接上昇させるのは糖質だけで、たんぱく質・脂質は上昇させない。
2、糖質を摂取しなければ血糖値は上昇しない。
3、糖質制限食を実践すれば食後血糖値はほとんど上昇せず糖尿病は改善する。
4、食前・食後の血糖値血糖変動幅が少ないので生活習慣病の予防ができる。
5、食後血糖値の上昇が極めて少ないので、追加分泌インスリンも少量ですむ。
6、過剰なインスリンは肥満・がん・アルツハイマー病などのリスクとなるので、
血糖コントロールができる限りで少量であるほど身体にはいい。
ということで、とてもシンプルです。
上記6つは、生理学的な事実やエビデンスがあることですので信頼度は高いです。
☆☆
なお本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため、既に経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は
低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
以下の本などを参考にされて、
自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
推奨著書
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限食 ストーリーで学べる最強の食事術」2018年10月(東洋経済新報社)
レシピ
「電子レンジで糖質オフの作りおき」 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社新書)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
江部康二
江部先生 こんばんは!
ツイッターにて、興味深い動画を発見しました。
赤ちゃんが甘い飲み物を飲んだ時の様子です。
https://twitter.com/netgeek_0915/status/1058521018862526466
糖質制限をしている者としては考えさせられる動画でした。
ツイッターにて、興味深い動画を発見しました。
赤ちゃんが甘い飲み物を飲んだ時の様子です。
https://twitter.com/netgeek_0915/status/1058521018862526466
糖質制限をしている者としては考えさせられる動画でした。
2018/11/09(Fri) 20:35 | URL | イナガキ | 【編集】
ララクラッシュの中の「高果糖液糖「ぶどう糖果糖液糖」と言う、初耳の成分ですが、エリスリトール、の様に、血糖値が上昇しない成分とは異なると思うのですが、キシリトールやマルチトールやソルビトールなどの糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇さると、習いましたが、この耳慣れない成分は、砂糖ンに比し、どれぐらい血糖値を上昇させる物なのでしょうか?どうか教えて下さい。宜しくお願い致します。
2018/11/09(Fri) 22:23 | URL | 多田隆美 | 【編集】
先生今晩は。はじめまして。
最近受けたブドウ糖負荷試験の結果が気になり、調べていくうちに、先生のブログに辿り着きました。
40歳156cmで42kgの女性です。
父とその兄妹も糖尿病です。
最近ブドウ糖負荷検査を受けました。
結果は HbA1cが5.6
空腹時血糖 85 インスリン 4.6
30分後 144 38.5
60分後 148 42.6
90分後 127 38.1
120分後 140 37.4
現在1日に3回程授乳をしています。
医師からは、
120分後の値は上がっているけど誤差だと思って下さい。
今現在は正常範囲ですが、断乳すると血糖値が上がるでしょう。遺伝的に糖尿病になりやすいので、甘い物を控えて、毎年検診を受けて下さいね。
との事でした。
1年前の妊娠中も同じ検査をしましたが、異常無しでした…(HbA1cが5.0 出産まで続く悪阻であまり食べれてませんでした)
出産後、悪阻が無くなり沢山食べてしまいましたが、体重は戻っています。
今回、この結果を受けた日から糖質制限(毎食ご飯70g程度で芋類や間食無し等)してますが、どの程度の制限が必要でしょうか?
年内に断乳予定ですので、断乳後の制限が知りたいです。
また断乳するとどのくらい数値が上がりますか?
断乳後にまた同じ検査を受けた方が良いでしょうか?
自分では境界型では、と思ってはいるのですが…
また最近アミラーゼの値が7月に149、10月は167と高いのも気になります。
7月は消化器内科にかかり、エコーと造影CTで問題無いとは言われてますが、糖尿病と関連は無いのでしょうか。
質問攻めで申し訳ありません。
先生の推薦されている病院まで最寄でも2時間程かかり、どうしてい良いか分からず、藁にもすがる思いで質問させて頂きました。
最近受けたブドウ糖負荷試験の結果が気になり、調べていくうちに、先生のブログに辿り着きました。
40歳156cmで42kgの女性です。
父とその兄妹も糖尿病です。
最近ブドウ糖負荷検査を受けました。
結果は HbA1cが5.6
空腹時血糖 85 インスリン 4.6
30分後 144 38.5
60分後 148 42.6
90分後 127 38.1
120分後 140 37.4
現在1日に3回程授乳をしています。
医師からは、
120分後の値は上がっているけど誤差だと思って下さい。
今現在は正常範囲ですが、断乳すると血糖値が上がるでしょう。遺伝的に糖尿病になりやすいので、甘い物を控えて、毎年検診を受けて下さいね。
との事でした。
1年前の妊娠中も同じ検査をしましたが、異常無しでした…(HbA1cが5.0 出産まで続く悪阻であまり食べれてませんでした)
出産後、悪阻が無くなり沢山食べてしまいましたが、体重は戻っています。
今回、この結果を受けた日から糖質制限(毎食ご飯70g程度で芋類や間食無し等)してますが、どの程度の制限が必要でしょうか?
年内に断乳予定ですので、断乳後の制限が知りたいです。
また断乳するとどのくらい数値が上がりますか?
断乳後にまた同じ検査を受けた方が良いでしょうか?
自分では境界型では、と思ってはいるのですが…
また最近アミラーゼの値が7月に149、10月は167と高いのも気になります。
7月は消化器内科にかかり、エコーと造影CTで問題無いとは言われてますが、糖尿病と関連は無いのでしょうか。
質問攻めで申し訳ありません。
先生の推薦されている病院まで最寄でも2時間程かかり、どうしてい良いか分からず、藁にもすがる思いで質問させて頂きました。
2018/11/10(Sat) 00:51 | URL | まめ | 【編集】
私も江部先生の糖質制限を実施し、血糖値も正常値になり、体重も20キロ近くまで減少しました。糖質制限はまことに効果絶大ですが、先日の健康診断で、血圧異常とLDLコレステロール異常の指摘を受け、動脈硬化の検査で、異常が発覚しました。運動不足が原因と思われます。先生のご本にも子細に見れば、運動の重要性が指摘されていますが、見落としていました。糖質制限も効果絶大ですが、必要最低限の運動は必要と思われます。
イナガキ さん
これは、あたかも、麻薬を摂取したかのような反応ですね。
くわばらくわばら・・・
これは、あたかも、麻薬を摂取したかのような反応ですね。
くわばらくわばら・・・
2018/11/10(Sat) 08:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
多田隆美 さん
果糖はあまり血糖値を上げませんが、極めてAGEsを生じやすいのでよろしくないです。
ブドウ糖は血糖値を上げるのでよろしくないです。
以下のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
2018年08月16日 (木)の本ブログ記事
「果糖は ブドウ糖の約100倍、AGEsを生じやすい。」
果糖はあまり血糖値を上げませんが、極めてAGEsを生じやすいのでよろしくないです。
ブドウ糖は血糖値を上げるのでよろしくないです。
以下のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
2018年08月16日 (木)の本ブログ記事
「果糖は ブドウ糖の約100倍、AGEsを生じやすい。」
2018/11/10(Sat) 08:19 | URL | ドクター江部 | 【編集】
まめ さん
境界型レベルですので、緩い糖質制限でも、
糖尿病発症が予防できると思います。
以下の私のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
2017年11月06日 (月)
境界型糖尿病は治る?
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4381.html
年内に断乳予定ですので、断乳後の制限が知りたいです。
今程度で大丈夫と思います。
また断乳するとどのくらい数値が上がりますか?
個人差がありますのでSMBGで自分で確かめましょう。
断乳後にまた同じ検査を受けた方が良いでしょうか?
1/年の検診でよいと思います。
自分では境界型では、と思ってはいるのですが…
境界型です。
最近アミラーゼの値が7月に149、10月は167と高いのも気になります。
7月は消化器内科にかかり、エコーと造影CTで問題無いとは言われてますが、
糖尿病と関連は無いのでしょうか。
この程度のアミラーゼ上昇はよくありますが
ほとんどが問題ないです。
また、消化器内科でエコーと造影CTでOKなので経過観察で充分です。
2018/11/11(Sun) 12:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
佐藤高司 さん
仰る通り、運動はしたほうがいいと思います。
コレステロール値に関しては、
以下の私のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。
2018年10月30日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4722.html
仰る通り、運動はしたほうがいいと思います。
コレステロール値に関しては、
以下の私のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。
2018年10月30日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4722.html
2018/11/11(Sun) 12:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181112-00010000-jisin-soci
先生、先日の腸の本の著者の記事が載っていました。糖質制限にはまだまだ敵が多いのですね。
先生、先日の腸の本の著者の記事が載っていました。糖質制限にはまだまだ敵が多いのですね。
2018/11/12(Mon) 06:32 | URL | まる | 【編集】
まるさん
松生恒夫医師は
『炭水化物ダイエットに大腸がんリスク』
と述べていますが、根拠は糖質制限で食物線維が不足して便秘になるとリスクになるということのようです。
糖質制限でも、野菜、海藻、茸など食物線維をしっかり摂取するので
便秘にはなりませんね。
松生恒夫医師は
『炭水化物ダイエットに大腸がんリスク』
と述べていますが、根拠は糖質制限で食物線維が不足して便秘になるとリスクになるということのようです。
糖質制限でも、野菜、海藻、茸など食物線維をしっかり摂取するので
便秘にはなりませんね。
2018/11/12(Mon) 14:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
まる さん
仰る通り糖質制限にはまだまだ敵は多いですが、
批判の根拠となっているのは、以下の記事の2つの論文くらいしかありません。
つまり批判の根拠は乏しいということです。
以下の記事をご参照頂けば幸いです。
2018年11月07日 (水)
糖質制限批判に引用されることが多い2つの論文は信頼度が低い。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4729.html
仰る通り糖質制限にはまだまだ敵は多いですが、
批判の根拠となっているのは、以下の記事の2つの論文くらいしかありません。
つまり批判の根拠は乏しいということです。
以下の記事をご参照頂けば幸いです。
2018年11月07日 (水)
糖質制限批判に引用されることが多い2つの論文は信頼度が低い。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4729.html
2018/11/12(Mon) 14:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、いつもブログを楽しく読んでいます。先生の新刊も早速、購入致しました。
さて、11月5日に採血した結果が出まして、質問がございます。
今回、インスリンとHOMA-Rの検査が増えまして、どちらも正常値なのは判りますが、これらのデータからはいったい何がわかるのでしょうか?うっかり詳細説明を聞きそびれました。
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
というのは、どの位良い(良くない)のでしょうか? 因みに、前日、午後8時30分に食事(アルコールは抜き)を終え、採血は当日の午前11時15分頃でした。その間、摂取したのは水だけです。
その他のデータ
身長168cm 体重61.65kg
体脂肪率17.2%
AST(GOT)23
ALT(GPT)21
γ-GTP 83
尿酸 5.5
尿素窒素 23.3
空腹時血糖 99
HbA1c 4.6
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
中性脂肪TG 79
総コレステロールTC 300
HDL-C(自己計算値)114
LDL-C 170
Na 139
もう、ひとつ自分にとっては興味深い変化が起こっています。
スーパー糖質制限に切替える前は、緩やかな糖質制限で、3月1日から5月末までの平均で、1967kcal、たんぱく質120g、脂肪82g、糖質103g、食物繊維16g という食生活の時は、体重は62kg程度で同じなのに、体脂肪率は13から14%だったのです。
7月1日から11月6日まで(現在も)の食生活はほぼスーパー糖質制限食で過ごしています。(糖質制限自体は、2016年9月から継続中)データは、一日平均で、
1910kcal、たんぱく質120g、脂肪103g、糖質44g、食物繊維20g
糖質の最大値121g、最小値15gお酒は毎日赤ワイン250から500ccで変わらず。
で、体脂肪率が17%に増加しました。
食の変化の他に、暑いのと腰痛でウォーキングや筋トレなどを一切やめてしまったという変化点もあるのですが。よくボディビルダーが言う、糖質を取ったほうが体脂肪が落ちる、という事なんでしょうか?(=糖質を取らないと体脂肪が増える?)2つの事を同時に変えると判らなくなるので、スーパー糖質制限のまま、筋トレとウォーキングを再開してみようと思っています。
長々と失礼しました。
さて、11月5日に採血した結果が出まして、質問がございます。
今回、インスリンとHOMA-Rの検査が増えまして、どちらも正常値なのは判りますが、これらのデータからはいったい何がわかるのでしょうか?うっかり詳細説明を聞きそびれました。
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
というのは、どの位良い(良くない)のでしょうか? 因みに、前日、午後8時30分に食事(アルコールは抜き)を終え、採血は当日の午前11時15分頃でした。その間、摂取したのは水だけです。
その他のデータ
身長168cm 体重61.65kg
体脂肪率17.2%
AST(GOT)23
ALT(GPT)21
γ-GTP 83
尿酸 5.5
尿素窒素 23.3
空腹時血糖 99
HbA1c 4.6
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
中性脂肪TG 79
総コレステロールTC 300
HDL-C(自己計算値)114
LDL-C 170
Na 139
もう、ひとつ自分にとっては興味深い変化が起こっています。
スーパー糖質制限に切替える前は、緩やかな糖質制限で、3月1日から5月末までの平均で、1967kcal、たんぱく質120g、脂肪82g、糖質103g、食物繊維16g という食生活の時は、体重は62kg程度で同じなのに、体脂肪率は13から14%だったのです。
7月1日から11月6日まで(現在も)の食生活はほぼスーパー糖質制限食で過ごしています。(糖質制限自体は、2016年9月から継続中)データは、一日平均で、
1910kcal、たんぱく質120g、脂肪103g、糖質44g、食物繊維20g
糖質の最大値121g、最小値15gお酒は毎日赤ワイン250から500ccで変わらず。
で、体脂肪率が17%に増加しました。
食の変化の他に、暑いのと腰痛でウォーキングや筋トレなどを一切やめてしまったという変化点もあるのですが。よくボディビルダーが言う、糖質を取ったほうが体脂肪が落ちる、という事なんでしょうか?(=糖質を取らないと体脂肪が増える?)2つの事を同時に変えると判らなくなるので、スーパー糖質制限のまま、筋トレとウォーキングを再開してみようと思っています。
長々と失礼しました。
2018/11/13(Tue) 17:38 | URL | jazzbone.bob | 【編集】
jazzbone.bob さん
拙著、『男・50代からの糖質制限』のご購入、ありがとうございます。
空腹時血糖 99
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
HOMA-IRはインスリン抵抗性の指数ですが、1.6以下が正常で、2.5以上は抵抗性ありです。
従って、大丈夫です。
通常は糖質を摂ると、血糖値が上昇して、インスリンが分泌され、余剰のブドウ糖が中性脂肪に変わります。
すなわちインスリンが肥満ホルモンです。
ボディビルダーは、筋肉量を増やす(肥大させる)ときに糖質を摂取することがあります。
jazzbone.bobさんの場合は、ウォーキングや筋トレなどを一切やめたことで、体脂肪率が上昇したのだと思います。
拙著、『男・50代からの糖質制限』のご購入、ありがとうございます。
空腹時血糖 99
インスリン 3.8
HOMA-R 0.9
HOMA-IRはインスリン抵抗性の指数ですが、1.6以下が正常で、2.5以上は抵抗性ありです。
従って、大丈夫です。
通常は糖質を摂ると、血糖値が上昇して、インスリンが分泌され、余剰のブドウ糖が中性脂肪に変わります。
すなわちインスリンが肥満ホルモンです。
ボディビルダーは、筋肉量を増やす(肥大させる)ときに糖質を摂取することがあります。
jazzbone.bobさんの場合は、ウォーキングや筋トレなどを一切やめたことで、体脂肪率が上昇したのだと思います。
2018/11/14(Wed) 14:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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