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<糖質制限食講演会 in 東京> のご報告。
こんばんは。

2018年9月2日(日)、東京で、
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
「糖尿病の正しい食事療法 ~糖質制限、脂質、人類と食」

と題して、一般の方向けの講演会を開催しました。

◇第1部: 「糖質制限食による糖尿病の治療と予防」
講師: 江部 康二 医師/(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
◇第2部:知っておきたい脂質の話 「ケトン体生成食(KetoGenic Diet)による脂質プロフィールの変化」
講師: 大櫛 陽一 東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
◇第3部:糖質制限から拡がる、好奇心 「糖質制限が明かす初期人類の姿」
講師:夏井 睦 医師/なついキズとやけどのクリニック院長/(一社)日本糖質制限医療推進協会顧問

今回は、大櫛陽一先生と夏井睦先生をお招きして
私をいれて三人の講演会でした。
約200名の参加者で,満員御礼・キャンセル待ちとなり大盛況でした。
質疑応答も含めて大変活発な熱気溢れる講演会となりました。
ブログ読者 の皆さんにも、大勢、ご参加頂きありがとうございました。 m(_ _)m

A)
私は、

酸化ストレス、ブドウ糖スパイクと糖尿病、
ブドウ糖ミニスパイクと生活習慣病、インスリンの功罪、
HbA1cとがんの関係、日本の糖尿病食の歴史、
炭水化物の摂取比率増加で総死亡率上昇(PURE研究)、CGM症例、
高血糖の記憶、糖尿病合併症の実態、従来の糖尿病食は合併症製造食、
糖尿病合併症を予防できるのは糖質制限食だけ・・・

などなど、糖尿病や糖質制限食の最新の情報や研究、そして基礎理論など
できるだけわかりやすくお話ししました。


B)
大櫛先生は、
ケトン体・ケトン食・コレステロールについて集中的にお話し頂きました。
ケトン体は安全でタフなエネルギー源であり、
インスリン作用さえあれば高値でも安全ということを、
臨床研究データに基づいて示されました。

LDL-コレステロールに関して、米国では
190mg/dl以上のときだけ家族性高コレステロール血症の有無を調べるが、
190mg/dl未満では経過観察のみという事実を説明されました。
そしてコレステロールは人体に必須の物質で、疫学的研究では
日本でも欧米でも、LDL-コレステロール値が高いほど死亡率が低いと
述べられました。

2004年以降の研究では、
『コレステロールを下げる薬は、内服すれば確かにコレステロール値は下がるが
総死亡率や心血管疾患の低下はにみられないので臨床的に意味はなく、必要なし。』

と明快です。

コレステロールを下げるスタチン系の薬には
横紋筋融解症、糖尿病増加、がん増加、認知症増加、うつ増加・・・
などなど様々な副作用が報告されており、
まさに「こんなもの要らない薬」の一つです。

私もLDL-コレステロールの中で、悪玉は『小粒子LDL-Cと酸化LDL-C』だけであり、
標準の大きさのLDL-Cは末梢組織にコレステロールという細胞膜の原料を運ぶ役目を担う善玉であり、人体にとって絶対に必要な物質と思っています。
糖質セイゲニストは、HDL-Cが増加し、TGが低下しますので
そもそも悪玉の『小粒子LDL-Cと酸化LDL-C』がほとんど存在しないので
コレステロールに関しても健康度が高いのです。


C)
夏井先生は、
「糖質制限が明かす初期人類の姿」というテーマでお話し頂きました。
まずは出だしから
2:8の法則(パレートの法則)と
2:6:2の法則のお話で
おおいに意表を突かれました。

2:6:2の法則
上位2割:新しもの好きで変化が好きなフットワークの軽いグループ
中位6割:優勢な側に見極めて付こうとする模様見グループ
下位2割:新しいものに懐疑的で変化を好まない慎重派グループ

2:6:2の法則と人類史
変化のない生活では,前例踏襲が得意な[下位2割]が生存に有利になり,
[上位2割]の才能は無用の長物。
この結果,[中位6割]は[下位2割]側に付き,
人類は[2:8]に分離する時代が長く続いた。
この結果、人類は495万年前に誕生して以来、さして進化はしてなくて
160万年前にホモ・ハビリスが作った石器(ハンドアックス)は
100万年以上改良されなかった。

約7万年前から始まった最終氷期
伝統的な「遊動採集生活」が破綻し,
新たなライフスタイルが必要になり,ヒトの脳を目覚めたのかもしれない。
この時,人類史上初めて[上位2割]が必要とされた。

最終氷期は12000年前まで続くが、食糧事情が厳しくなり
この間、人類は食料を求めて新たなライフスタイルを構築していった。

[上位2割]の冒険家(決断力と行動力のあるアホ)が主導して
約12000前にドングリを食物化することに成功した。
生のドングリはまずいが火を使うことで美味しくなり、消化・吸収しやすくなった。
さらに1万年前に小麦の食物化に成功して
定住して農耕という新たな歴史が始まった。

食の人類史を俯瞰
[冒険家]主導の時代
1万2000年前のドングリ食物化,1万年前のコムギ食物化
好奇心から挑戦し,加熱で可食化へ
[非冒険家]主導の時代
コムギ栽培開始
集落形成⇒4大文明誕生⇒大航海時代⇒産業革命⇒「緑の革命」
食物に関しては「前例踏襲」の連続で,改革はなかった。
[冒険家]主導の時代:21世紀
糖質制限
過去1万年間の[食習慣/食の常識]を完全否定
最新科学の上に成り立っていて,単なる懐古趣味ではない
1万2000年前の[冒険家]の判断が間違っていたことを,
1万2000年後の[冒険家]が指摘。これが糖質制限。

おわりに
夏井先生らしい、
斬新な仮説の展開に意表をつかれ度肝を抜かれました。 ヾ(゜▽゜)
最初は、与太話かと思いかけましたが、
何の何の、説得力抜群であり、
とうとう夏井ワールドに引き込まれてしまいました。

江部康二や夏井睦は、12000年ぶりに出現した
冒険家(あるいはアホ)二人ということになります。
三人目の大櫛陽一先生は、アホではない冒険家だと思います。

さいごに
大櫛陽一先生、夏井睦先生
この度は大変ありがとうございました。 m(_ _)m

江部康二

コメント
糖質制限食講演会in東京、参加して!!
都内河北 鈴木です。

昨日は、3先生の内容ある講演を拝聴できて、
私が「生還、覚醒」している事が再認識できました!!

そして江部先生に「糖質制限理論」で、
21年間後半7年間は「東京都糖尿病学会・担当医」に隠蔽状況でしたが、

「糖質制限理論」を垣間見たテレビで知り、
実践3ヵ月足らずでインスリン投与を自主離脱でき
「ヘモグロビン正常化」出来ました。

2年足らずで「糖尿病薬全て自主離脱!!」

その後の
2年目「眼底検査希少改善!!」
4年目「頸動脈プラ~ク希少改善!!」
のコメントはしてましたが、
直接感謝を申し上げたく参加し、出来ましたので、
ホットしました。

昨日は江部先生はじめ、夏井睦先生、大櫛陽一先生の講義も拝聴でき、
自身の「生還、覚醒」していることから「安心」を得られました。

今後も「糖質制限理論」食生活継続して、更なる改善を目指します!!

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます、
敬具



2018/09/03(Mon) 20:10 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ご挨拶です。
いつもありがとうございます。

30年続いた摂食障害が、糖質制限のおかげで寛解して、もうすぐ丸7年です。

糖質制限は、2011年の9月1日から始めたので、勝手に記念日にしております。
今月で糖質制限は8年目に突入しました。

江部先生のこのブログと出会えたおかげで、普通の人の生活を味わうことができております。
本当に感謝しております。

同病の人に少しでも糖質制限をご紹介しようと始めたブログも、やっと3年目に入りました。
2日に1回のアップですが、ときどき進まなくなります。
江部先生の毎日アップは凄いです。

私は勝手に、「江部先生は3人いる」と思っていた時期がありましたが(笑)。

先日の大阪の講演会と交流会に参加させていただき、有意義な時間を過ごせました。
交流会では、参加された皆さまの江部先生に迫るパワフルさに、ただただ圧倒されておりました。
お知り合いもでき、秋のライブに伺う予定にしております。
楽しみです。

本日の記事を読んで、夏井先生のお話もぜひ聞きたいなと思いました。

これからもよろしくお願いいたします。
2018/09/03(Mon) 23:58 | URL | 黄緑桃 | 【編集
Re: 糖質制限食講演会in東京、参加して!!
鈴木 さん

東京講演会へのご参加、ありがとうございました。
「生還、覚醒」に加えて、講演会で「安心」を得られて、良かったです。
2018/09/04(Tue) 07:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ご挨拶です。
黄緑桃 さん

大阪講演会、交流会へのご参加、ありがとうございます。

「30年続いた摂食障害が、糖質制限のおかげで寛解して、もうすぐ丸7年」
とは、素晴らしいです。良かったです。

摂食障害30年 寛解7年 め
過食と戦って付き合って生き残って 突然寛解して 戸惑いました。
https://ameblo.jp/kimidorimm/entry-12402319102.html


黄緑桃 さんのブログを覗いてみました。
具体的でわかりやすくて、とても参考になりますね。
2018/09/04(Tue) 07:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご参考情報です
https://newspicks.com/news/3268215?ref=search&ref_q=%E7%B3%96%E8%B3%AA&ref_t=top
「糖質制限で老化する」は本当か(文春オンライン)

極端な糖質制限は、対応できる人とできない人がいるということなのでしょうか?
2018/09/04(Tue) 11:15 | URL | yanosono | 【編集
ご参考2
同じ記事がヤフーニュースにもありました。
読者コメントでは、何が正しいか分からないというものが目につきます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180824-00008668-bunshun-life
「糖質制限で老化する」は本当か(ヤフーニュース)
2018/09/04(Tue) 11:29 | URL | yanosono | 【編集
なるほど・・・
yanosonoさんの紹介記事、読ませていただきました。
いつものごとくマウスの情報などの、このブログでは過去の話題の蒸し返しですね。
ありがとうございました。

私の周りにも、糖質制限のコストが高いと言われたので、「もやしと卵」に私は偏ってますよ。
と、言ったら無言が返ってきました。
確かに、もやしは週に3~4回は食べてますね。
卵は毎日食べてます。

老化と寿命・・
老化はちょっと嫌ですが、寿命は自分では感じることができないものなので、今現在が元気で明日を考えれれば、それでとりあえずはOKなんじゃないのかなぁ・・と感じてます、はい。
2018/09/04(Tue) 12:26 | URL | クワトロ | 【編集
Re:Re: ご挨拶です。
ご返信いただき、痛み入ります。

かえってお気遣いさせてしまいました。
本当にありがとうございます。
2018/09/04(Tue) 13:59 | URL | 黄緑桃 | 【編集
Re: ご参考情報です
yanosono さん

情報をありがとうございます。
文藝春秋の記事自体は、中立的で好感が持てます。

文藝春秋の記事の解説、ブログ記事にしたいと思います。
2018/09/04(Tue) 15:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: なるほど・・・
クワトロ さん

もやしと卵、いいですね。
私もよく食べます。

それから、糖化に伴う老化は、スーパー糖質制限食でかなり予防可能ですよ。
以下をご参照頂けば幸いです。

糖化とAGEs(終末糖化産物)。糖質制限で糖化は防げるか?
2017年04月09日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4163.html
2018/09/04(Tue) 15:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
yanosonoさん記事へ、、、。
都内河北 鈴木です。

yanosonoさん記事へ
江部先生の「文藝春秋の記事、ブログ記事にしたいと思います。」
との言葉に、再度説明に期待しますが、

私の「糖尿病」重症悪化が、
「糖質制限理論」実践で「生還、覚醒」して行く
1患者の事実をどの様に説明するのか、
「問いただしたいですね??」

私は江部先生とは、面識無く、利害関係ない、
1患者が「糖質制限理論」実践で、
「生還、覚醒」したのです!!

現代はネット時代です!!
専門医なら、病態苦しむ、改善目指す患者に
「真理ある時代進化対応療法」を指導するべきだと考えます!!

江部先生「糖質制限理論」は、
「私だけに合った治療法ではない事は
明白です!!」

このことを学習無い
「日本糖尿病学会」
「東京都病院協会・会長」経営病院
「東京都S区役所O保健センタ~課長」
に、私が言いたいのは

「時代は進化解明している!!」事を学んでほしいです!!

江部先生の説明記事を楽しみしています。

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2018/09/04(Tue) 16:10 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
わざわざのご回答、ありがとうございます
糖質制限の時代の転換点に存在しているわけですから、各個人が実感していくしかないですね。
後は、理詰めですが、きっちり明確に確証もあるはずなのに、哺乳類というだけでマウスや馬、牛、猫、ゴリラなどなどの動物臨床実験を使いたがりますね。
2018/09/04(Tue) 17:51 | URL | クワトロ | 【編集
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