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血糖自己測定(SMBG)はいつ測定?日内変動。
こんにちは。

高雄病院では糖尿病入院患者さんには
FreeStyleリブレProによるCGM(Continuous Glucose Monitoring)
を実施していますが、とても有用です。

私自身は、
FreeStyleリブレによるフラッシュグルコースモニタリング(FGM)
は一度装着してみましたが、やや誤差があるのと、
14日毎に、装着し直す必要があることを勘案し、
その後は、また元通り、血糖自己測定(SMBG)器に戻しました。
血糖自己測定器、なかなか便利で重宝です。

しかし、インスリン注射を打っていない糖尿人は、血糖自己測定器やセンサー、
ランセットなど私費になりますので結構高くつきます。

特にセンサーは、1枚¥110-くらいして使い捨てなので、一番問題です。

そうなると、血糖自己測定を毎日何回もしたら、負担が大きくなりますので、
いつするかが気になるところです。
それでも、FGMよりは、安価と思います。

糖尿病合併症予防のためには

1) 空腹時血糖値130mg/dl未満→126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満

2) 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満

3) 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満

4) HbA1c7.0未満→さらには6.0%未満


1)2)3)4)の糖尿人の目標達成を目指します。

まずは、早朝空腹時血糖値を測定します。

このデータが126mg/dl未満なら、2日に1回で充分と思います。

110mg/dl未満なら、3~4日に1回で充分と思います。
126mg/dl以上なら、毎日測定です。

次に朝食後1時間血糖値と朝食後2時間血糖値を測定します。

まずは、同一の日、例えば日曜日に食前、食後1時間・2時間を測定して、
自分は1時間値と2時間値とどちらがピークのタイプかを知っておきましょう。

当初食後血糖値を測定するときは、1回の食事で糖質20gくらいと、
スーパー糖質制限食としてはあえて少し多めの糖質を摂取して測定するほうが結果がわかりやすいです。

体重64kgの2型糖尿人で、1gの糖質が3mg血糖値を上昇、1型糖尿人で5mg上昇させます。

それから、朝食後と昼食後と夕食後の血糖血の上昇が異なる人がいます。

昼食前と食後1時間或いは2時間のピーク時を測定します。
そして、夕食前と食後1時間或いは2時間のピーク時を測定します。
後は寝る前(例えば午后10時とか11時とか)の血糖値を測定します。

これら、

早朝空腹時、朝食後1時間、食後2時間

昼前、昼食後1時間或いは2時間

夕前、夕食後1時間或いは2時間

眠前


の血糖値測定を、1日でこなして、日内変動をみるのもわかりやすいです。
1回日内変動を測定して、しっかりデータをとっておけばいいです。

1日に8回も測定が嫌な人は、朝セット、昼セット、夕セットの、
日にちをずらして、記録しておけばいいです。

こうして、とりあえず、一日の朝・昼・夕・眠前のデータがとれた
ら、あとは、糖質の多いものを食べた時に測定して実験します。

スーパー糖質制限食のときはそんなに血糖上昇はないので、
大多数の人は頻回の測定は必要ありません。

趣味的に果物を1/3個、あえて1/2個で食後血糖値測定、バナナ、リンゴ、苺、梨など、
あるいは、「グルコバイなどαGI薬」や「グルファストなどグリニド系薬」を食直前30秒に内服して
炊いたご飯を100gや食パン六枚切1枚で測定するなどやってみればよいでしょう。

自分の場合、どの程度のグラム数の糖質までなら、

2) 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満

3) 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満

の目標が達成できるかを、実験します。

最初に、一定しっかり、上記をこなして記録しておけば、
あとは早朝空腹時血糖値を適宜、食後1時間あるいは2時間ピーク時血糖値を食物により、適宜測定でOKです。


江部康二
コメント
おすすめの血糖測定器をお伺いしたいです
突然の書き込みという無礼をお許しください。
私は2週間前に75グラム糖負荷試験を受け、境界型と診断された20代女性です。
分泌指数だけが低いと言われました。

診断前から、フリースタイルリブレ(黒い方)を使っていましたが、診断後ケアセンスn(ケアファストCのセンサーを使っている韓国の会社製)を購入し、使用しています。

しかしながら、夜間に低血糖と思われる症状(大汗をかいて起きる、吐き気で目が覚める、悪夢を見る)があって測定しても、リブレ→60代後半、ケアセンスn→100程度と差があります。
また、糖質を計算して5グラム程度の食事(豆腐、海藻、舞茸、プロテイン、イヌリンパウダー、ヨーグルトなど)をとっても、リブレは1時間で68→99、ケアセンスnは102→135のように先生の計算以上に上がります。

日中に低血糖のようなふらつきや吐き気があっても、数値が信じられないので、怖くて捕食ができません。

測定器を変えたいと思っているのですが、先生がお使いのもの、おすすめのものがおありでしたら、ご教授いただけませんでしょうか。

ご多忙の折、恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
2018/09/20(Thu) 05:58 | URL | ゆうみ | 【編集
SMBG頻度について
最近、毎日早朝SMBGはじめてみました(1ヶ月ほど前)
全回数の平均値:100 ※110以上は7回
いずれも前夜遅くの食事、かつ外食や+アルコール等

ちなみに基本:スーパー糖質制限を約10ヶ月実施し、
2019/01~ hba1cは6.0以下、2019/03~は、5.0以下、毎月の受診時の空腹時血糖値は、2018/12~ 110未満です

以下 質問になります
①現在、朝1回 メトホルミン 500m処方されています
  朝晩、250くらいずつに分けた方が良いか、そもそも朝250だけに減らせるか
  それとも休薬が可能なレベルと考えて良いでしょうか?

②費用のこともあり、計測回数は抑えたいですが、早朝計測を2日に1回、あるいは3~4日に1回としたいと考えますが、いかがでしょうか?
また、隔日にできた場合、就寝前も計測し、1日2回程度にできないか、検討しています
 どのように考えたらよいでしょうか?

よろしくお願い致します

2019/10/16(Wed) 05:34 | URL | pochi | 【編集
Re: SMBG頻度について
pochi さん


休薬可能と思います。


スーパー糖質制限食なら、食後の血糖値は、あまり上がらないので測定の必要もありません。
外食などで、気になるときに測定すれば充分でしょう。


早朝空腹時血糖値の測定を時々して、基準値内なら
3~4日に1回で大丈夫です。

2019/10/16(Wed) 08:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご回答ありがとうございます

発症の正確な時期は不明ですが、約10年強SU薬や近年はDPP4を処方されていました
スーパー糖質制限は、数年前に約半年近く成功していたことがあったのですが、仕事の状況や食材の選択幅の方法に失敗していました

過去、薬では基準値内に収まったことがなく唯一スーパー糖質制限時のみOKな状態です

担当医はなかなか減薬、休薬には否定的で糖質制限はエビデンスなしという認識派です

ちなみに自分のインシュリン分泌能力やインシュリン抵抗性の現在値を知りたいと思っていますがどのような検査をオーダーすれば良いでしょうか?

2型の場合、やってくれない可能性はありますか?

2019/10/16(Wed) 12:13 | URL | pochi | 【編集
Re: タイトルなし
pochi さん

米国糖尿病学会の2019年4月の
コンセンサスレポートによれば、

エビデンスが一番豊富なのが、糖質制限食です。

早朝空腹時のインスリン、血糖値を検査すれば

HOMA-R・・・インスリン抵抗性の指標
HOMA-β・・・インスリン分泌能力の指標

が計算できます。
健康保険で検査可能です。
2019/10/16(Wed) 13:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
お忙しい中、ありがとうございます

SMBGについては、3~4日の隔日サイクルで就寝直前、起床時の計測に変えて状況をみてから、食材毎の食前、食後血糖値計測も検討してみます
高価なセンサー有効活用していきたいです

>HOMA-R・・・インスリン抵抗性の指標
>HOMA-β・・・インスリン分泌能力の指標

オーダー検討しようと思います

C-ペプチド検査とは、また別な検査なのですね
2019/10/16(Wed) 23:38 | URL | pochi | 【編集
Re: タイトルなし
pochi さん

C-ペプチド検査は、やはり内因性のインスリン分泌をみる検査です。

インスリン注射をしている人は、インスリンの検査をしても内因性か外因性かがわからないので
C-ペプチド検査をするほうが正確なのです。

あと24時間蓄尿をしてC-ペプチド検査をすれば、一日の内因性インスリン分泌量がわかります。
2019/10/17(Thu) 07:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご回答ありがとうございます

検査の違いについてわかりました
2019/10/17(Thu) 07:57 | URL | pochi | 【編集
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