2018年06月21日 (木)
【18/06/20 yanosono
ご参考です
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/
芋焼酎と日本酒、ビール、食後の血糖値上昇が低いのはどれか?】
こんばんは。
yanosonoさんから、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
早速、日経グッデイの当該の記事を読んでみました。
以下は、記事の要約、抜粋と感想です。
芋焼酎と日本酒、ビール、食後の血糖値上昇が低いのはどれか?
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/
まずは、ちょっとビックリなのですが、
「鹿児島大学は全国唯一の“焼酎学講座”が開設された大学で、焼酎についての研究も盛んに行われています。そして、私が糖尿病、肥満などを専門としていたことから、芋焼酎の健康面での機能性に注目しました。特に糖代謝にいい影響があるのではないかと考えたわけです。鹿児島は何を食べてもおいしいので、つい食べ過ぎてしまいます。さらに、車社会で慢性的に運動不足になりがちなので、実は肥満の方が多いのです」
という、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 特任教授の乾明夫さんのコメントです。
さすが鹿児島というか、焼酎に特化して学術的に研究というのは、
衝撃的ですし、そりゃー日本全国で唯一というのも納得ですね。
今回の実験の被験者は30~50代の男女6人で、「郷土の宝」である芋焼酎のため、
鹿児島大学のスタッフが被験者となったそうです。
その心意気やよしであり、good job です。
芋焼酎との比較対象は、水、ビール、日本酒の3種です。
飲酒量は、芋焼酎(アルコール度数15%)は333mL、
ビール(同5%)は1000 mL、日本酒(同15%)は333mLで、
純アルコール量はいずれも約40gと同等になるように調整です。
水も比較対象になっているのが興味深いです。
おそらく約710kcalの同一の食事での実験です。
研究結果ですが、
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/?P=3
このアドレスで、グラフが見れます。
食事摂取後の血糖値の上昇は、
ビールが最も高く、次に水、日本酒で、
芋焼酎が最も低値でした。
芋焼酎は、糖質・カロリーともにゼロの“水”より、
血糖値の上昇が抑えられていました。
つまり、芋焼酎には積極的に血糖値を下げる
何らかの成分が存在することとなります。
もっとも、ビールには結構大量の糖質が含まれています。
100g中に3gくらいの糖質ですから、1000mlなら約30gの糖質でこれは多いですね。
第2位の水は糖質ゼロ・カロリーゼロですから、
このときの血糖値の上昇は、710kcalの食事に含まれる糖質によるものです。
第3位の日本酒ですが、333ml中の糖質含有量は、約13gですが、
それでも水より少し食後血糖値の上昇が低いので
日本酒にも、何らかの血糖値を下げる物質が含まれていることとなります。
そして最後に焼酎は、水よりかなり明確に食後血糖値の上昇が少ないでが、
これには焼酎の糖質含有量がゼロということも関係していると思います。
結局、日本酒と芋焼酎が、水より食後血糖値の上昇を抑制しましたが
効果としては芋焼酎の圧勝です。
結論です。
①日本酒と芋焼酎と水の結果を考慮すれば、
アルコールそのものに血糖上昇抑制作用がある可能性が高い。
②芋焼酎には血糖上昇抑制作用があるが、それが、アルコール以外の成分も関与しているかは 現時点ではわからない。
ということとなります。
エチルアルコール単独で40g摂取して、芋焼酎(アルコール40g)摂取と比較して頂けば
芋焼酎にアルコール以外の血糖上昇抑制成分があるかどうかがわかると思います。
乾明夫先生、是非よろしくお願い申し上げます。
江部康二
ご参考です
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/
芋焼酎と日本酒、ビール、食後の血糖値上昇が低いのはどれか?】
こんばんは。
yanosonoさんから、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
早速、日経グッデイの当該の記事を読んでみました。
以下は、記事の要約、抜粋と感想です。
芋焼酎と日本酒、ビール、食後の血糖値上昇が低いのはどれか?
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/
まずは、ちょっとビックリなのですが、
「鹿児島大学は全国唯一の“焼酎学講座”が開設された大学で、焼酎についての研究も盛んに行われています。そして、私が糖尿病、肥満などを専門としていたことから、芋焼酎の健康面での機能性に注目しました。特に糖代謝にいい影響があるのではないかと考えたわけです。鹿児島は何を食べてもおいしいので、つい食べ過ぎてしまいます。さらに、車社会で慢性的に運動不足になりがちなので、実は肥満の方が多いのです」
という、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 特任教授の乾明夫さんのコメントです。
さすが鹿児島というか、焼酎に特化して学術的に研究というのは、
衝撃的ですし、そりゃー日本全国で唯一というのも納得ですね。
今回の実験の被験者は30~50代の男女6人で、「郷土の宝」である芋焼酎のため、
鹿児島大学のスタッフが被験者となったそうです。
その心意気やよしであり、good job です。
芋焼酎との比較対象は、水、ビール、日本酒の3種です。
飲酒量は、芋焼酎(アルコール度数15%)は333mL、
ビール(同5%)は1000 mL、日本酒(同15%)は333mLで、
純アルコール量はいずれも約40gと同等になるように調整です。
水も比較対象になっているのが興味深いです。
おそらく約710kcalの同一の食事での実験です。
研究結果ですが、
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/051500045/?P=3
このアドレスで、グラフが見れます。
食事摂取後の血糖値の上昇は、
ビールが最も高く、次に水、日本酒で、
芋焼酎が最も低値でした。
芋焼酎は、糖質・カロリーともにゼロの“水”より、
血糖値の上昇が抑えられていました。
つまり、芋焼酎には積極的に血糖値を下げる
何らかの成分が存在することとなります。
もっとも、ビールには結構大量の糖質が含まれています。
100g中に3gくらいの糖質ですから、1000mlなら約30gの糖質でこれは多いですね。
第2位の水は糖質ゼロ・カロリーゼロですから、
このときの血糖値の上昇は、710kcalの食事に含まれる糖質によるものです。
第3位の日本酒ですが、333ml中の糖質含有量は、約13gですが、
それでも水より少し食後血糖値の上昇が低いので
日本酒にも、何らかの血糖値を下げる物質が含まれていることとなります。
そして最後に焼酎は、水よりかなり明確に食後血糖値の上昇が少ないでが、
これには焼酎の糖質含有量がゼロということも関係していると思います。
結局、日本酒と芋焼酎が、水より食後血糖値の上昇を抑制しましたが
効果としては芋焼酎の圧勝です。
結論です。
①日本酒と芋焼酎と水の結果を考慮すれば、
アルコールそのものに血糖上昇抑制作用がある可能性が高い。
②芋焼酎には血糖上昇抑制作用があるが、それが、アルコール以外の成分も関与しているかは 現時点ではわからない。
ということとなります。
エチルアルコール単独で40g摂取して、芋焼酎(アルコール40g)摂取と比較して頂けば
芋焼酎にアルコール以外の血糖上昇抑制成分があるかどうかがわかると思います。
乾明夫先生、是非よろしくお願い申し上げます。
江部康二
江部先生 とりあげていただきありがとうございます。
こちらには、読者のコメントがあります。
https://newspicks.com/news/3114675?ref=search&ref_q=%E7%B3%96%E8%B3%AA&ref_t=top
日本酒にも血糖上昇抑制作用があるかもしれないとは意外でした。
こちらには、読者のコメントがあります。
https://newspicks.com/news/3114675?ref=search&ref_q=%E7%B3%96%E8%B3%AA&ref_t=top
日本酒にも血糖上昇抑制作用があるかもしれないとは意外でした。
2018/06/22(Fri) 08:23 | URL | yanosono | 【編集】
都内河北 鈴木です。
本日記事を読み、「やはりな!!」です。
江部先生の最後の1文が全てを語っていますね!!
私は糖質制限で「生還、覚醒者」として、
説明を読んでいて思いました。
日本の医学研究者は、
「研究までの既存の知識」をもって研究しないのかと、不思議に思います!!
私は脳梗塞もありますので、
更なる改善知識の為に、頭の体操の為にも、
「真理理論」を日々読破し勉強しています。
現代の医学「五輪書」だと思います!!
私は現在の「日本医療界の被害証明者」であり
江部先生「糖質制限理論」により「生還、覚醒」して行く証明者として思います!!
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日記事を読み、「やはりな!!」です。
江部先生の最後の1文が全てを語っていますね!!
私は糖質制限で「生還、覚醒者」として、
説明を読んでいて思いました。
日本の医学研究者は、
「研究までの既存の知識」をもって研究しないのかと、不思議に思います!!
私は脳梗塞もありますので、
更なる改善知識の為に、頭の体操の為にも、
「真理理論」を日々読破し勉強しています。
現代の医学「五輪書」だと思います!!
私は現在の「日本医療界の被害証明者」であり
江部先生「糖質制限理論」により「生還、覚醒」して行く証明者として思います!!
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2018/06/22(Fri) 10:10 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
世界一受けたい授業で話題の本!
その習慣、あなたの寿命を縮めています
松生 恒夫
http://www.gentosha.jp/articles/-/10371
こちらは、寿命の9割は腸で決まる (幻冬舎新書)の著者松生恒夫医師の記事です。
本記事には、『もしかすると、「炭水化物抜きダイエット」は寿命を縮めるかもしれない、ということさえ示唆する2つの調査報告について、以下に紹介します。』との記載があります。
この2つの調査報告とは、1日1~2食の生活と大腸内視鏡検査を受診していないことを指しているようですが、「炭水化物抜きダイエット」との関係が私にはよく分かりませんでした。
ただ、私は便秘なので大腸内視鏡検査はしてみようかと思いました。
その習慣、あなたの寿命を縮めています
松生 恒夫
http://www.gentosha.jp/articles/-/10371
こちらは、寿命の9割は腸で決まる (幻冬舎新書)の著者松生恒夫医師の記事です。
本記事には、『もしかすると、「炭水化物抜きダイエット」は寿命を縮めるかもしれない、ということさえ示唆する2つの調査報告について、以下に紹介します。』との記載があります。
この2つの調査報告とは、1日1~2食の生活と大腸内視鏡検査を受診していないことを指しているようですが、「炭水化物抜きダイエット」との関係が私にはよく分かりませんでした。
ただ、私は便秘なので大腸内視鏡検査はしてみようかと思いました。
2018/06/22(Fri) 10:10 | URL | yanosono | 【編集】
単純にアルコールによる糖新生抑制作用とアルコールに含まれる糖質量の関係の可能性もないでしょうか
何か別の成分が関与しているなら驚きです
糖尿病ではない者が糖質制限してアルコールを飲み過ぎると低血糖症状が出るような気がします
何か別の成分が関与しているなら驚きです
糖尿病ではない者が糖質制限してアルコールを飲み過ぎると低血糖症状が出るような気がします
2018/06/22(Fri) 12:23 | URL | プーさん | 【編集】
意外です!
先生や私のように年中無休で焼酎など蒸留酒飲んでると
血管には良いようですね!
先生や私のように年中無休で焼酎など蒸留酒飲んでると
血管には良いようですね!
2018/06/22(Fri) 13:27 | URL | らこ | 【編集】
yanosono さん
日本人において大腸がんが増えてきているので、大腸カメラはしたほうがいいですね。
もっとも、糖質セイゲニストの場合は、血糖値が改善するので、全がんリスクが減ります。
そして人類は長期間、一日二食であり、一日三食になったのは、この200~300年に過ぎません。
日本人において大腸がんが増えてきているので、大腸カメラはしたほうがいいですね。
もっとも、糖質セイゲニストの場合は、血糖値が改善するので、全がんリスクが減ります。
そして人類は長期間、一日二食であり、一日三食になったのは、この200~300年に過ぎません。
2018/06/22(Fri) 17:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
プーさん
『単純にアルコールによる糖新生抑制作用とアルコールに含まれる糖質量の関係』
私も、その可能性が高いと思います。
『糖尿病ではない者が糖質制限してアルコールを飲み過ぎると低血糖症状が出る』
仰る通り、塩だけをつまみに、焼酎をグイグイ吞んだりすると、低血糖の恐れありです。
『単純にアルコールによる糖新生抑制作用とアルコールに含まれる糖質量の関係』
私も、その可能性が高いと思います。
『糖尿病ではない者が糖質制限してアルコールを飲み過ぎると低血糖症状が出る』
仰る通り、塩だけをつまみに、焼酎をグイグイ吞んだりすると、低血糖の恐れありです。
2018/06/22(Fri) 18:23 | URL | ドクター江部 | 【編集】
らこ さん
血糖値に関しては、仰る通りです。
一方、アルコール過剰摂取の害もありますので
お互い、注意が必要ですね。 (=_=;)
血糖値に関しては、仰る通りです。
一方、アルコール過剰摂取の害もありますので
お互い、注意が必要ですね。 (=_=;)
2018/06/22(Fri) 18:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
| ホーム |