2018年06月14日 (木)
【18/06/13 くっしー
大腸憩室炎の食事指導
江部先生
いつも、ブログや著書を読ませていただいて勉強させていただいております。
昨年の横浜ランドマークタワーでの講演会にも参加させていただきました。
さて本題ですが、
妻が大腸憩室炎になり一週間の入院から昨日退院してきたのですが、
入院中の食事内容とこの先1ヶ月の食事指導に疑問を感じる部分がありました。
まず入院中の食事内容ですが、
入院初期の三日間を絶食するのはなんとなく理解できたのですが、
入院末期の通常食に戻ったときの内容が、白米中心で一日の中で動物性蛋白質を摂取するのが昼食に白身魚一切れのみだったとのことです。
退院時に管理栄養士から食事指導があったのですが、
極力油脂での調理は避けて、蛋白質をとるならできるだけ脂身の少ないもので精製米やうどんなど消化に良いものを中心に、野菜も繊維質の少ない物を選んで柔らかくなるまで煮るように指導されました。
恐らく医師からの指示の元での指導だとは思いますが、江部先生はどう判断されますか?
また、大腸憩室炎にも糖質制限は効果があるのかも知りたいです。
宜しくお願い致します。】
18/06/13 ドクター江部
Re: 大腸憩室炎の食事指導
くっしー さん
横浜ランドマークタワーでの講演会への参加、ありがとうございました。
大腸憩室炎と糖質制限食に関しては、症例がないので、正直よくわかりません。
しかしながら、糖質ありの普通の食事で、大腸憩室炎を発症しておられるので、
同じような食事では、再発する可能性があると思います。
糖質制限食で全身の血流代謝が良くなることや
潰瘍性大腸炎が糖質制限食で良くなることを含めて
憩室炎予防にも糖質制限食を試す価値はあると思います。
6/14
以下、プーさんから、
大腸憩室炎と糖質制限食に関しても
体験を踏まえて、コメントを頂きました。
ありがとうございます。
私も、スーパー糖質制限食実践において、油脂はしっかり摂取してOKと思います。
管理栄養士の指導
『極力油脂での調理は避けて、蛋白質をとるならできるだけ脂身の少ないもので精製米やうどんなど消化に良いものを中心に、野菜も繊維質の少ない物』
これはどこの病院でも、こんなものと思いますが、
このような「糖質タップリの脂肪制限食」で
大腸憩室炎が予防できるとはとても思えません。
上記栄養指導のような食事をしていて、
結構、大腸憩室炎が再発を繰り返す患者さんも多いようです。
大腸憩室炎も、『糖質頻回過剰摂取病』の一つと思われます。
糖質摂取により、正常範囲内でも血糖値が乱高下しますし、
インスリンも大量に分泌されますので、血流・代謝が悪くなり
憩室炎も生じやすくなります。
糖質制限食なら、これらのリスクは生じませんのでお奨めです。
江部康二
【18/06/13 プーさん
大腸憩室炎について
江部先生
いつも著書等で勉強させていただいております。
以前、柏での講演会にも参加させていただきました。
さて、くっしーさんのコメントを拝見し、以下の経験者として投稿いたします。
・数年前、大腸憩室炎により1週間の絶食入院
・3年前、同部位の炎症が再発し、穿孔が起こり開腹・同部位の切除手術
・退院後くっしーさんと同じ思いの中、江部先生の著書を拝読し、糖質制限等を開始
・4か月程で12キロ減量、逆流性食道炎等の消化器疾患も消失
大腸憩室炎ですが、一度できた憩室が自然消失することはないため
最初の1~2年位は気をつけていても以前の食事内容に戻ると、私のように再発する率が高いです。
(しかも再発時はさらに悪化)
憩室炎は、高齢、肥満、男性、便秘などと関係があるようであり
私の感覚では、糖質及び食物繊維の過剰摂取がある方(加えて便秘)が多いように思います。
(もっというと、私はカレーや辛いラーメン等が好物であったこともあり
香辛料好きとも関係があるかもしれません)
江部先生がおっしゃいましたような理由から、私は、今後は糖質制限の一択だと考えております。
(胃(ピロリ)以外の消化器疾患には糖質制限が有効なようです。)
経験上、くっしーさんには以下を失礼ながらアドバイスさせていただきます。
・糖質制限
・食物繊維控えめ(特に手術後すぐは)
・ゴマや唐辛子フレーク、種があるものなど、これまで大便に直接排出されたものの完全排除
(憩室に留まることで炎症が起こるため)
・可能な限りの便秘下痢対策(ここは一人一人原因が異なるため、難しいですが)
・香辛料の制限(ここは不明ですが)
なお、脂質は小腸から吸収されるはずなので、糖質制限をしている限り
脂質を制限する理由など見つけられません。
糖質制限は不思議なことに糖質を食べたくなくなり、以前好きだった香辛料も
多くは受け付けなくなりました。
以上、一つの症例としてご参考になりましたら幸いです。】
大腸憩室炎の食事指導
江部先生
いつも、ブログや著書を読ませていただいて勉強させていただいております。
昨年の横浜ランドマークタワーでの講演会にも参加させていただきました。
さて本題ですが、
妻が大腸憩室炎になり一週間の入院から昨日退院してきたのですが、
入院中の食事内容とこの先1ヶ月の食事指導に疑問を感じる部分がありました。
まず入院中の食事内容ですが、
入院初期の三日間を絶食するのはなんとなく理解できたのですが、
入院末期の通常食に戻ったときの内容が、白米中心で一日の中で動物性蛋白質を摂取するのが昼食に白身魚一切れのみだったとのことです。
退院時に管理栄養士から食事指導があったのですが、
極力油脂での調理は避けて、蛋白質をとるならできるだけ脂身の少ないもので精製米やうどんなど消化に良いものを中心に、野菜も繊維質の少ない物を選んで柔らかくなるまで煮るように指導されました。
恐らく医師からの指示の元での指導だとは思いますが、江部先生はどう判断されますか?
また、大腸憩室炎にも糖質制限は効果があるのかも知りたいです。
宜しくお願い致します。】
18/06/13 ドクター江部
Re: 大腸憩室炎の食事指導
くっしー さん
横浜ランドマークタワーでの講演会への参加、ありがとうございました。
大腸憩室炎と糖質制限食に関しては、症例がないので、正直よくわかりません。
しかしながら、糖質ありの普通の食事で、大腸憩室炎を発症しておられるので、
同じような食事では、再発する可能性があると思います。
糖質制限食で全身の血流代謝が良くなることや
潰瘍性大腸炎が糖質制限食で良くなることを含めて
憩室炎予防にも糖質制限食を試す価値はあると思います。
6/14
以下、プーさんから、
大腸憩室炎と糖質制限食に関しても
体験を踏まえて、コメントを頂きました。
ありがとうございます。
私も、スーパー糖質制限食実践において、油脂はしっかり摂取してOKと思います。
管理栄養士の指導
『極力油脂での調理は避けて、蛋白質をとるならできるだけ脂身の少ないもので精製米やうどんなど消化に良いものを中心に、野菜も繊維質の少ない物』
これはどこの病院でも、こんなものと思いますが、
このような「糖質タップリの脂肪制限食」で
大腸憩室炎が予防できるとはとても思えません。
上記栄養指導のような食事をしていて、
結構、大腸憩室炎が再発を繰り返す患者さんも多いようです。
大腸憩室炎も、『糖質頻回過剰摂取病』の一つと思われます。
糖質摂取により、正常範囲内でも血糖値が乱高下しますし、
インスリンも大量に分泌されますので、血流・代謝が悪くなり
憩室炎も生じやすくなります。
糖質制限食なら、これらのリスクは生じませんのでお奨めです。
江部康二
【18/06/13 プーさん
大腸憩室炎について
江部先生
いつも著書等で勉強させていただいております。
以前、柏での講演会にも参加させていただきました。
さて、くっしーさんのコメントを拝見し、以下の経験者として投稿いたします。
・数年前、大腸憩室炎により1週間の絶食入院
・3年前、同部位の炎症が再発し、穿孔が起こり開腹・同部位の切除手術
・退院後くっしーさんと同じ思いの中、江部先生の著書を拝読し、糖質制限等を開始
・4か月程で12キロ減量、逆流性食道炎等の消化器疾患も消失
大腸憩室炎ですが、一度できた憩室が自然消失することはないため
最初の1~2年位は気をつけていても以前の食事内容に戻ると、私のように再発する率が高いです。
(しかも再発時はさらに悪化)
憩室炎は、高齢、肥満、男性、便秘などと関係があるようであり
私の感覚では、糖質及び食物繊維の過剰摂取がある方(加えて便秘)が多いように思います。
(もっというと、私はカレーや辛いラーメン等が好物であったこともあり
香辛料好きとも関係があるかもしれません)
江部先生がおっしゃいましたような理由から、私は、今後は糖質制限の一択だと考えております。
(胃(ピロリ)以外の消化器疾患には糖質制限が有効なようです。)
経験上、くっしーさんには以下を失礼ながらアドバイスさせていただきます。
・糖質制限
・食物繊維控えめ(特に手術後すぐは)
・ゴマや唐辛子フレーク、種があるものなど、これまで大便に直接排出されたものの完全排除
(憩室に留まることで炎症が起こるため)
・可能な限りの便秘下痢対策(ここは一人一人原因が異なるため、難しいですが)
・香辛料の制限(ここは不明ですが)
なお、脂質は小腸から吸収されるはずなので、糖質制限をしている限り
脂質を制限する理由など見つけられません。
糖質制限は不思議なことに糖質を食べたくなくなり、以前好きだった香辛料も
多くは受け付けなくなりました。
以上、一つの症例としてご参考になりましたら幸いです。】
江部先生
はじめまして、佐々木と申します。
糖質制限をする前は日中だるく、頭も働かない状態でしたが、糖質制限を始めてそれらの症状は無くなり、体重も100キロから70キロ近く痩せる事が出来ました。
この経験をして思った事があるのですが、糖質制限をする前の症状を精神科に伝えるとおそらく、鬱病と判断されていたと思います。
もしかすると、鬱病と診断されてる方の中にもただ単に低血糖状態や副腎疲労なのに、鬱と誤診されている方が多いのではないでしょうか?
朝起きれない、頭がぼっーっとする、やる気が出ない、感情の起伏がある、
これらは、糖質制限を1週間して完全に消えました。もし、糖質制限を知らなければ、鬱と誤診されていたと思います。
はじめまして、佐々木と申します。
糖質制限をする前は日中だるく、頭も働かない状態でしたが、糖質制限を始めてそれらの症状は無くなり、体重も100キロから70キロ近く痩せる事が出来ました。
この経験をして思った事があるのですが、糖質制限をする前の症状を精神科に伝えるとおそらく、鬱病と判断されていたと思います。
もしかすると、鬱病と診断されてる方の中にもただ単に低血糖状態や副腎疲労なのに、鬱と誤診されている方が多いのではないでしょうか?
朝起きれない、頭がぼっーっとする、やる気が出ない、感情の起伏がある、
これらは、糖質制限を1週間して完全に消えました。もし、糖質制限を知らなければ、鬱と誤診されていたと思います。
2018/06/14(Thu) 17:44 | URL | 佐々木 | 【編集】
佐々木 さん
糖質制限食で、30kg近い減量に成功され
「朝起きれない、頭がぼっーっとする、やる気が出ない、感情の起伏がある」
といった症状が改善されたのは素晴らしいです。
仰る通り、機能性低血糖の症状が「鬱」と誤診されることがあり得ると思いますので注意が必要ですね。
糖質制限食で、30kg近い減量に成功され
「朝起きれない、頭がぼっーっとする、やる気が出ない、感情の起伏がある」
といった症状が改善されたのは素晴らしいです。
仰る通り、機能性低血糖の症状が「鬱」と誤診されることがあり得ると思いますので注意が必要ですね。
2018/06/14(Thu) 19:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
コメント取り上げていただきありがとうございます。
全国で(管理)栄養士による非常識な指導が蔓延しております。
三年前、1日遅れていたらたぶん死んでいた自分も江部先生や夏井先生にお会いし(江部先生にはご挨拶できませんでしたが会場で)、何とか生還しこれまで色んな医学的知識を身に付けてきたと思っております。
これからもお世話になります。
また投稿させていただきます。
江部先生にはいつまでも健康でお元気でいていただければと存じます。
全国で(管理)栄養士による非常識な指導が蔓延しております。
三年前、1日遅れていたらたぶん死んでいた自分も江部先生や夏井先生にお会いし(江部先生にはご挨拶できませんでしたが会場で)、何とか生還しこれまで色んな医学的知識を身に付けてきたと思っております。
これからもお世話になります。
また投稿させていただきます。
江部先生にはいつまでも健康でお元気でいていただければと存じます。
2018/06/14(Thu) 20:35 | URL | プーさん | 【編集】
私も丁度1年前に大腸憩室炎で入院を経験しました。私は糖質制限を始めてから12年です。その間血糖値は落ち着いており入院した頃も特に食生活に変化はありませんでした。いま考えると、便秘ぎみだったことと転職して半年たった時期だったのでストレスも有ったのかなと思いました。入院時には糖質制限をしていることを告げてブドウ糖の点滴を断りました。食事も糖質制限食では有りませんでしたので自己責任で…自分を守りました。
2018/06/18(Mon) 22:21 | URL | クレソン | 【編集】
クレソン さん
『入院時には糖質制限をしていることを告げてブドウ糖の点滴を断りました。』
主治医が認めてくれて、良かったですね。
『入院時には糖質制限をしていることを告げてブドウ糖の点滴を断りました。』
主治医が認めてくれて、良かったですね。
2018/06/19(Tue) 13:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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