2018年05月16日 (水)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター立川教室のご案内です。
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/cd2c7685-412f-0981-917f-5a55c90884b1
042-527-6511
糖質制限食による糖尿病の治療と予防
人類本来の食事・人類の健康食
朝日カルチャーセンター立川教室。
2018年6月30日(土)。
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。米国糖尿病学会の患者用テキストブック(2004年)には「摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみである。蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。」と記載されています。食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクとなりますが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので、糖尿病合併症の予防は困難です。現実に日本では、毎年新たに、人工透析16000人、失明3000人、足切断3000人と糖尿病合併症は減っていません。米国糖尿病学会は、2013年10月、5年ぶりに「栄養療法に関する声明」を発表し、糖質制限食、地中海食、ベジタリアン食、低脂質食、DASH 食を受容しました。このことは糖質制限食に大きな追い風となりました。
江部康二
☆☆☆
以下、朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから抜粋。
日時・期間
土曜 15:30-17:00
日程 2018年 6/30
受講料(税込み)
6月(1回)
会員 3,024円
一般 3,672円
講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
朝日カルチャーセンター立川教室のご案内です。
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042-527-6511
糖質制限食による糖尿病の治療と予防
人類本来の食事・人類の健康食
朝日カルチャーセンター立川教室。
2018年6月30日(土)。
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。米国糖尿病学会の患者用テキストブック(2004年)には「摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみである。蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。」と記載されています。食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクとなりますが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので、糖尿病合併症の予防は困難です。現実に日本では、毎年新たに、人工透析16000人、失明3000人、足切断3000人と糖尿病合併症は減っていません。米国糖尿病学会は、2013年10月、5年ぶりに「栄養療法に関する声明」を発表し、糖質制限食、地中海食、ベジタリアン食、低脂質食、DASH 食を受容しました。このことは糖質制限食に大きな追い風となりました。
江部康二
☆☆☆
以下、朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから抜粋。
日時・期間
土曜 15:30-17:00
日程 2018年 6/30
受講料(税込み)
6月(1回)
会員 3,024円
一般 3,672円
講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
いつも、大変参考にさせて頂いております。子供の糖質制限について質問させて下さい。
9歳の息子が成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断され、成長ホルモン治療を始めることになりました。
治療を始めると食欲が増進、血糖値の上昇があるそうですが、私が境界型糖尿病で糖質制限中のため、息子もなるべく野菜とタンパク質中心の食事をしています。
給食は主食のみおかわり禁止で、おかずは毎日おかわりするほど食欲旺盛です。
朝と夜の主食はキヌアごはん100から130g程度、またはフスマ入りの全粒粉やライ麦パンにしており、野菜や肉、大豆はたくさん食べさせています。おやつはナッツ入り豆乳ヨーグルトなどです。
息子は卵、乳、魚のアレルギーがあり、減感作治療をしているため、今以上にそれらのタンパク質を増やすことは出来ません。卵は毎日2分の1個、チーズは15g程度、魚は50g程度食べています。血液検査で、カルシウムや鉄分が不足していたことはありません。
主治医からは炭水化物の量を一食180gに増やすように言われていますが、ホルモン治療で血糖値が上がるのに、さらに糖質量を増やすことで糖尿病を誘発しないか不安です。
今現在、血糖値が正常である場合、炭水化物をあまり制限しない方が良いのでしょうか?
長文で申し訳ございません。
よろしくお願いします。
9歳の息子が成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断され、成長ホルモン治療を始めることになりました。
治療を始めると食欲が増進、血糖値の上昇があるそうですが、私が境界型糖尿病で糖質制限中のため、息子もなるべく野菜とタンパク質中心の食事をしています。
給食は主食のみおかわり禁止で、おかずは毎日おかわりするほど食欲旺盛です。
朝と夜の主食はキヌアごはん100から130g程度、またはフスマ入りの全粒粉やライ麦パンにしており、野菜や肉、大豆はたくさん食べさせています。おやつはナッツ入り豆乳ヨーグルトなどです。
息子は卵、乳、魚のアレルギーがあり、減感作治療をしているため、今以上にそれらのタンパク質を増やすことは出来ません。卵は毎日2分の1個、チーズは15g程度、魚は50g程度食べています。血液検査で、カルシウムや鉄分が不足していたことはありません。
主治医からは炭水化物の量を一食180gに増やすように言われていますが、ホルモン治療で血糖値が上がるのに、さらに糖質量を増やすことで糖尿病を誘発しないか不安です。
今現在、血糖値が正常である場合、炭水化物をあまり制限しない方が良いのでしょうか?
長文で申し訳ございません。
よろしくお願いします。
りこ さん
今、実践しておられる、緩い糖質制限で、大丈夫と思います。
「炭水化物の量を一食180g」+成長ホルモン+親が境界型
これは、さすがに糖尿病の心配があります。
今、実践しておられる、緩い糖質制限で、大丈夫と思います。
「炭水化物の量を一食180g」+成長ホルモン+親が境界型
これは、さすがに糖尿病の心配があります。
2018/05/17(Thu) 18:29 | URL | ドクター江部 | 【編集】
お世話になります。としのです。
患者さんの事です。
脂質異常症について、TGや、HDL-C、およびその比をみて、小粒子LDL-Cがどれ程あるか、考えるようになりました。まだまだ分からないことがありますが、診療の幅が広がりました。
先生、および清水先生のおかげです。
さて、ご相談ですが、私が、一年ほど前から診ている方です。
61歳女性、高血圧、2型糖尿病の方。
糖尿病歴25年。
網膜症で光凝固の既往あり。(現在は落ち着いている)。腎症、神経障害なし。タバコ10本×30年。肥満なし。脳梗塞や冠動脈疾患なし。
血圧130/70程
Hba1c 7.5~8%。LDL-C 71、
HDL-C 86、TG 90 mg/dl(食後3時間)
心電図ST-T変化なし。頸動脈エコー正常範囲。血管年齢50代前半。
ABI正常
治療は、高血圧は、ARBのみ。
糖尿病は、インスリン。およびDDP4-阻害剤、メトホルミン、スタチンです。
この方の場合、おそらく空腹時のTGは70未満、TG/HDL-Cは1未満と思います。
スタチンは不要でしょうか。
私は、スタチン中止し、空腹時のTGをフォロー続けていこうと考えています。
御教示の程どうぞよろしくお願いいたします。
なお、もし、この方の頸動脈エコーでプラークがあるなど、動脈硬化性変化が見られても、スタチンは中止してよいものでしょうか。(動脈硬化の原因は、血糖やタバコの影響と考えて、)
よろしくお願い申し上げます。
患者さんの事です。
脂質異常症について、TGや、HDL-C、およびその比をみて、小粒子LDL-Cがどれ程あるか、考えるようになりました。まだまだ分からないことがありますが、診療の幅が広がりました。
先生、および清水先生のおかげです。
さて、ご相談ですが、私が、一年ほど前から診ている方です。
61歳女性、高血圧、2型糖尿病の方。
糖尿病歴25年。
網膜症で光凝固の既往あり。(現在は落ち着いている)。腎症、神経障害なし。タバコ10本×30年。肥満なし。脳梗塞や冠動脈疾患なし。
血圧130/70程
Hba1c 7.5~8%。LDL-C 71、
HDL-C 86、TG 90 mg/dl(食後3時間)
心電図ST-T変化なし。頸動脈エコー正常範囲。血管年齢50代前半。
ABI正常
治療は、高血圧は、ARBのみ。
糖尿病は、インスリン。およびDDP4-阻害剤、メトホルミン、スタチンです。
この方の場合、おそらく空腹時のTGは70未満、TG/HDL-Cは1未満と思います。
スタチンは不要でしょうか。
私は、スタチン中止し、空腹時のTGをフォロー続けていこうと考えています。
御教示の程どうぞよろしくお願いいたします。
なお、もし、この方の頸動脈エコーでプラークがあるなど、動脈硬化性変化が見られても、スタチンは中止してよいものでしょうか。(動脈硬化の原因は、血糖やタバコの影響と考えて、)
よろしくお願い申し上げます。
すみません。
その方のスタチン投与前のLDL-Cは160台でした。
その方のスタチン投与前のLDL-Cは160台でした。
としの さん
空腹時のTGは70未満、TG/HDL-Cは1未満
HDL-C 86
心電図ST-T変化なし。頸動脈エコー正常範囲。血管年齢50代前半。
ABI正常
なら、小粒子LDLコレステロールは、ほとんどないと思います。
スタチンは不必要と思います。
しかし、タバコは止めて欲しいですね。→天海祐希さんの心筋梗塞の例もありますし・・・。
それと血糖コントロールも必要です。
仮に頸動脈エコーでプラークがあっても、古いものなら心配ないと思います。
新しい軟らかいプラークは、よろしくないです。
空腹時のTGは70未満、TG/HDL-Cは1未満
HDL-C 86
心電図ST-T変化なし。頸動脈エコー正常範囲。血管年齢50代前半。
ABI正常
なら、小粒子LDLコレステロールは、ほとんどないと思います。
スタチンは不必要と思います。
しかし、タバコは止めて欲しいですね。→天海祐希さんの心筋梗塞の例もありますし・・・。
それと血糖コントロールも必要です。
仮に頸動脈エコーでプラークがあっても、古いものなら心配ないと思います。
新しい軟らかいプラークは、よろしくないです。
2018/05/17(Thu) 21:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご返事、ありがとうございました。
私の糖尿病の患者さんで、動脈硬化性変化があって、このような脂質の
パターン(TG/HDL-Cが、1.3未満 )の方もおられます。
ここでもう一つの質問を、どうぞよろしくお願いいたします。
TG/HDL-C比が1.3未満の場合、小粒子LDLーCの ”含まれる割合”
が少ないと理解しています。
例えば患者さんで、LDL-Cが300、TG/HDL-C比が、1.3未満、とういう場合。小粒子LDL-Cの含まれる割合は少ないと思いますが、小粒子LDL-Cの絶対値は、決して少ないとは言えないのではないか?、と思うわけです。
そうなると、スタチン投与し、LDL-Cを低下させた方がよいのではと思うのです。(スタチンで、LDL-Cを低下させたとき、小粒子HDL-Cも低下するので。)
このところが、今の私には、非常に分からないところです。
TG/HDL-C比が1.3未満であれば、LDL-Cの値はいくらであっても関係ないのだろうか、、、。
まとまりのない文章になりましたが、御教示いただければ幸いです。
私の糖尿病の患者さんで、動脈硬化性変化があって、このような脂質の
パターン(TG/HDL-Cが、1.3未満 )の方もおられます。
ここでもう一つの質問を、どうぞよろしくお願いいたします。
TG/HDL-C比が1.3未満の場合、小粒子LDLーCの ”含まれる割合”
が少ないと理解しています。
例えば患者さんで、LDL-Cが300、TG/HDL-C比が、1.3未満、とういう場合。小粒子LDL-Cの含まれる割合は少ないと思いますが、小粒子LDL-Cの絶対値は、決して少ないとは言えないのではないか?、と思うわけです。
そうなると、スタチン投与し、LDL-Cを低下させた方がよいのではと思うのです。(スタチンで、LDL-Cを低下させたとき、小粒子HDL-Cも低下するので。)
このところが、今の私には、非常に分からないところです。
TG/HDL-C比が1.3未満であれば、LDL-Cの値はいくらであっても関係ないのだろうか、、、。
まとまりのない文章になりましたが、御教示いただければ幸いです。
糖尿病の薬で治療した群と、しなかった群で、死亡率や有害事象率に差がないというのは初心者には驚きでした。
これはHbA1cが激しく高い人が対象の試験ではまた違うのでしょうか?そんな試験があるのかも知らないのですが。
m(__)m
これはHbA1cが激しく高い人が対象の試験ではまた違うのでしょうか?そんな試験があるのかも知らないのですが。
m(__)m
2018/05/18(Fri) 08:14 | URL | 初心者 | 【編集】
お返事ありがとうございました。
食欲が増した場合、なるべく糖質の量は今より増やさないように気をつけます。
食欲が増した場合、なるべく糖質の量は今より増やさないように気をつけます。
2018/05/18(Fri) 08:49 | URL | りこ | 【編集】
としのさん
http://promea2014.com/blog/?p=1101
ドクターシミズのひとりごと
がとても参考になります。
グラフをみるとわかりますが、中性脂肪が、60mgくらいに下がると
小粒子LDLはほとんどいなくなるようです。
グラフでは中性脂肪60mgで、小粒子LDLは10%くらいです。
中性脂肪が40mgだと、小粒子LDLは、ほとんど存在していません。
糖質制限とLDLコレステロール上昇
「・・・Phenotype A は大きな浮遊性の無害なLDL粒子からなるLDLであり、Phenotype Bは小さな、高密度の悪いLDL粒子からなるLDLであることを示しています。そうすると中性脂肪が60以下であれば75%はPhenotype A という良いLDLです。中性脂肪が100を超えるとPhenotype A とPhenotype Bは逆転し、
中性脂肪の正常値の150未満付近ではほとんど大きな良いLDLは存在しないことになります。・・・」色付きの文字色付きの文字
http://promea2014.com/blog/?p=1101
ドクターシミズのひとりごと
がとても参考になります。
グラフをみるとわかりますが、中性脂肪が、60mgくらいに下がると
小粒子LDLはほとんどいなくなるようです。
グラフでは中性脂肪60mgで、小粒子LDLは10%くらいです。
中性脂肪が40mgだと、小粒子LDLは、ほとんど存在していません。
糖質制限とLDLコレステロール上昇
「・・・Phenotype A は大きな浮遊性の無害なLDL粒子からなるLDLであり、Phenotype Bは小さな、高密度の悪いLDL粒子からなるLDLであることを示しています。そうすると中性脂肪が60以下であれば75%はPhenotype A という良いLDLです。中性脂肪が100を超えるとPhenotype A とPhenotype Bは逆転し、
中性脂肪の正常値の150未満付近ではほとんど大きな良いLDLは存在しないことになります。・・・」色付きの文字色付きの文字
2018/05/18(Fri) 19:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご丁寧な返答を誠にありがとうございます。ただまだ、もやもやとしているところがあります。
TGが40程と低値で、小粒子LDL-cがほとんど存在しないくらいであれば、悩まないのですが。。。
TGが60で、小粒子LDL-cが10%とか、
TGが70で、小粒子LDL-cがさらに多く含まれるとなる場合、LDL-cが高値の場合には、小粒子LDL-cの数値も高くなるため、無視できないのではないか? と思うわけです。
もちろん、TGが40mg/dl程ならLDL-cを低下させるのはナンセンスと思います。ここは分かります。
御助言いただければ幸いなのですが。申し訳ありません。
TGが40程と低値で、小粒子LDL-cがほとんど存在しないくらいであれば、悩まないのですが。。。
TGが60で、小粒子LDL-cが10%とか、
TGが70で、小粒子LDL-cがさらに多く含まれるとなる場合、LDL-cが高値の場合には、小粒子LDL-cの数値も高くなるため、無視できないのではないか? と思うわけです。
もちろん、TGが40mg/dl程ならLDL-cを低下させるのはナンセンスと思います。ここは分かります。
御助言いただければ幸いなのですが。申し訳ありません。
としの さん
「大粒子LDLコレステロールが多いほど、長生きである」
という論文があります。
おしくも、あと一歩で、有意差はでなかったのですが・・・。
Low-Density Lipoprotein Subfractions and the Long-Term Risk of Ischemic Heart Disease in Men
13-Year Follow-Up Data From the Québec Cardiovascular Study
Annie C. St-Pierre, Bernard Cantin, Gilles R. Dagenais, Pascale Mauriège, Paul-Marie Bernard, Jean-Pierre Després, Benoît Lamarche
Download PDF
https://doi.org/10.1161/01.ATV.0000154144.73236.f4
Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology. 2005;25:553-559
Originally published February 24, 2005
Figure1
ラージLDL-C(≧260A)のほうは、1.68mmol/L以上のグループは
1.03~1.68のグループや1.03未満のグループに比べて
長生き傾向のグラフですね。有意差はおしくもないです。
一方
スモールLDL-C(<255A)のほうは、
①<1.07mmol/L
②1.07~1.86
③≧1.86mmol/L
血中濃度が高いほど早死にで有意差ありです。
「大粒子LDLコレステロールが多いほど、長生きである」
という論文があります。
おしくも、あと一歩で、有意差はでなかったのですが・・・。
Low-Density Lipoprotein Subfractions and the Long-Term Risk of Ischemic Heart Disease in Men
13-Year Follow-Up Data From the Québec Cardiovascular Study
Annie C. St-Pierre, Bernard Cantin, Gilles R. Dagenais, Pascale Mauriège, Paul-Marie Bernard, Jean-Pierre Després, Benoît Lamarche
Download PDF
https://doi.org/10.1161/01.ATV.0000154144.73236.f4
Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology. 2005;25:553-559
Originally published February 24, 2005
Figure1
ラージLDL-C(≧260A)のほうは、1.68mmol/L以上のグループは
1.03~1.68のグループや1.03未満のグループに比べて
長生き傾向のグラフですね。有意差はおしくもないです。
一方
スモールLDL-C(<255A)のほうは、
①<1.07mmol/L
②1.07~1.86
③≧1.86mmol/L
血中濃度が高いほど早死にで有意差ありです。
2018/05/18(Fri) 20:24 | URL | ドクター江部 | 【編集】
小粒子LDL-Cが多いほど死亡率が高いということが、きれいに分かります。
ただ、今のところは、小粒子LDL-cをいくら以下にすべきか、という基準値は決められていないようですね。
それに加え、小粒子LDL-Cの値は、TGやHDLーCで推測するしかなく、そのようなことから、私はもやもやするようです。
自分の患者さんの脂質の値と、IMTや、動脈硬化性疾患の関係をチェックしているところです。ただ、脂質のみがIMTや動脈硬化性疾患を促進するわけでない事が複雑なところかもしれないです。
ただ、今のところは、小粒子LDL-cをいくら以下にすべきか、という基準値は決められていないようですね。
それに加え、小粒子LDL-Cの値は、TGやHDLーCで推測するしかなく、そのようなことから、私はもやもやするようです。
自分の患者さんの脂質の値と、IMTや、動脈硬化性疾患の関係をチェックしているところです。ただ、脂質のみがIMTや動脈硬化性疾患を促進するわけでない事が複雑なところかもしれないです。
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