2018年02月20日 (火)
こんにちは。
今朝の毎日新聞朝刊に、
日本、赤ちゃんに最も安全
新生児死亡率1000人当たり0.9人
という記事が載りました。
以下、毎日新聞の記事から要約です。
https://mainichi.jp/articles/20180220/k00/00m/040/111000c
【国連児童基金(ユニセフ)が、2018/2/19、世界各国の新生児死亡率を比較する報告書を発表しました。
その結果、日本が最も低く「赤ちゃんが最も安全に生まれる国」と指摘されました。
一方、最悪のパキスタンは約50倍の高さでした。
ユニセフは新生児の死亡は大半が予防可能だとして、死亡率が高い国々への支援を訴えました。
生後28日未満で死亡した乳児の割合(2017年時点の推計)を比較したところ、
日本は1000人当たり0.9人で、アイスランドの同1.0人、シンガポールの1.1人が続きました。
先進国でもカナダ(38位、3.2人)や米国(41位、3.7人)は新生児死亡率が結構高めでした。
最も多かったパキスタンは45.6人で、中央アフリカ(42.3人)、アフガニスタン(40.0人)と続きました。
最悪の10カ国中8カ国が、貧困や紛争がはびこるサハラ砂漠以南のアフリカでした。
死亡原因の8割以上が早産や出産時の合併症、肺炎などの感染症であり、
助産師がいて清潔な水や消毒剤などがあれば助かることが多いとのことです。
子供の病気に有効な薬剤の普及などにより、過去25年間で世界の5歳未満児の死亡率はほぼ半減しましたが、
新生児死亡率の引き下げは社会全体の取り組みが必要なため、貧しい国々を中心に課題が山積しています。
ユニセフのフォア事務局長は「私たちは世界の最も貧しい子供たちを見捨て続けている」と指摘しました。】
米国の新生児死亡率が、 『41位、1000人当たり3.7人』であり 先進国としてはかなり高めなのは、
医療制度の問題と思われます。
米国の医療制度では、貧しい人は満足のいく医療を受けることは、困難です。
その点、日本の医療制度は世界一充実していると思います。
行き倒れの人でも、国会議員と同様の医療を受けることができます。
日本が、赤ちゃんに最も安全というのも、世界一の医療制度の一環と思います。
カナダが、米国なみに 『38位、1000人当たり3.2人』と 新生児死亡率が高いのは意外でした。
というのは、カナダ人の友人から、カナダの医療制度は、
日本と同様に貧しい人でも充分な医療を受けることができるシステムと
聞いていたからです。
実際、カナダ在住の日本人からも、 妊娠・出産含めて充分な医療を受けることができるシステムと聞きました。
従って、何故カナダの新生児死亡率が高いのか、謎です。
日本でも、江戸時代や明治時代は、乳幼児の死亡率は結構高かったのです。
江戸時代は多産であり、女性は平均4~5人出産しました。
今は1人の女性が出産する子供の人数は、1.4人程度ですので、3~4倍ですね。
当時は医療がまだ発達していないこともあり、乳幼児の死亡率が非常に高かったので、
多産にならざるを得なかったと思われます。
生後1年までの死亡率は20~25%ともいわれ、4人産んだとしても1人無事に成長するかどうかでした。(*)
江戸・明治の妊娠・出産を思うと、現在の日本は、本当に恵まれた状況と思います。
日本の世界一の公的医療制度を、私達は未来に向けてしっかり守っていく必要があります。
米国のように民間会社が医療保険を担うようになると
商売が全面的に押し出され、利潤追求第一となり、それこそ「貧乏人は死ね」というビジネスの世界となります。
米国の公的保険制度では、満足のいく医療は到底受けることはできません。
米国では金持ちだけが、民間の医療保険会社で、最先端の医療を受けることが可能です。
日本にも、民間の医療保険会社を導入しようとする動きがありますが、極めて危険です。
日本国民は、米国の民間医療保険会社などは断固拒否して、
日本の制度は世界一の公的医療制度 ということをしっかり自覚して、守り抜きましょう。
(*)
江戸時代のお話しは、
「江戸ガイド」さんのサイト
http://edo-g.com/blog/2016/02/birth.html
を参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
江部康二
今朝の毎日新聞朝刊に、
日本、赤ちゃんに最も安全
新生児死亡率1000人当たり0.9人
という記事が載りました。
以下、毎日新聞の記事から要約です。
https://mainichi.jp/articles/20180220/k00/00m/040/111000c
【国連児童基金(ユニセフ)が、2018/2/19、世界各国の新生児死亡率を比較する報告書を発表しました。
その結果、日本が最も低く「赤ちゃんが最も安全に生まれる国」と指摘されました。
一方、最悪のパキスタンは約50倍の高さでした。
ユニセフは新生児の死亡は大半が予防可能だとして、死亡率が高い国々への支援を訴えました。
生後28日未満で死亡した乳児の割合(2017年時点の推計)を比較したところ、
日本は1000人当たり0.9人で、アイスランドの同1.0人、シンガポールの1.1人が続きました。
先進国でもカナダ(38位、3.2人)や米国(41位、3.7人)は新生児死亡率が結構高めでした。
最も多かったパキスタンは45.6人で、中央アフリカ(42.3人)、アフガニスタン(40.0人)と続きました。
最悪の10カ国中8カ国が、貧困や紛争がはびこるサハラ砂漠以南のアフリカでした。
死亡原因の8割以上が早産や出産時の合併症、肺炎などの感染症であり、
助産師がいて清潔な水や消毒剤などがあれば助かることが多いとのことです。
子供の病気に有効な薬剤の普及などにより、過去25年間で世界の5歳未満児の死亡率はほぼ半減しましたが、
新生児死亡率の引き下げは社会全体の取り組みが必要なため、貧しい国々を中心に課題が山積しています。
ユニセフのフォア事務局長は「私たちは世界の最も貧しい子供たちを見捨て続けている」と指摘しました。】
米国の新生児死亡率が、 『41位、1000人当たり3.7人』であり 先進国としてはかなり高めなのは、
医療制度の問題と思われます。
米国の医療制度では、貧しい人は満足のいく医療を受けることは、困難です。
その点、日本の医療制度は世界一充実していると思います。
行き倒れの人でも、国会議員と同様の医療を受けることができます。
日本が、赤ちゃんに最も安全というのも、世界一の医療制度の一環と思います。
カナダが、米国なみに 『38位、1000人当たり3.2人』と 新生児死亡率が高いのは意外でした。
というのは、カナダ人の友人から、カナダの医療制度は、
日本と同様に貧しい人でも充分な医療を受けることができるシステムと
聞いていたからです。
実際、カナダ在住の日本人からも、 妊娠・出産含めて充分な医療を受けることができるシステムと聞きました。
従って、何故カナダの新生児死亡率が高いのか、謎です。
日本でも、江戸時代や明治時代は、乳幼児の死亡率は結構高かったのです。
江戸時代は多産であり、女性は平均4~5人出産しました。
今は1人の女性が出産する子供の人数は、1.4人程度ですので、3~4倍ですね。
当時は医療がまだ発達していないこともあり、乳幼児の死亡率が非常に高かったので、
多産にならざるを得なかったと思われます。
生後1年までの死亡率は20~25%ともいわれ、4人産んだとしても1人無事に成長するかどうかでした。(*)
江戸・明治の妊娠・出産を思うと、現在の日本は、本当に恵まれた状況と思います。
日本の世界一の公的医療制度を、私達は未来に向けてしっかり守っていく必要があります。
米国のように民間会社が医療保険を担うようになると
商売が全面的に押し出され、利潤追求第一となり、それこそ「貧乏人は死ね」というビジネスの世界となります。
米国の公的保険制度では、満足のいく医療は到底受けることはできません。
米国では金持ちだけが、民間の医療保険会社で、最先端の医療を受けることが可能です。
日本にも、民間の医療保険会社を導入しようとする動きがありますが、極めて危険です。
日本国民は、米国の民間医療保険会社などは断固拒否して、
日本の制度は世界一の公的医療制度 ということをしっかり自覚して、守り抜きましょう。
(*)
江戸時代のお話しは、
「江戸ガイド」さんのサイト
http://edo-g.com/blog/2016/02/birth.html
を参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
江部康二
守りぬく為には国民への負担を医師からも切にお願いしなきゃならないですよね。
ということは、江部先生は税金の負担増はかくあるべしというお考えですね。
ということは、江部先生は税金の負担増はかくあるべしというお考えですね。
2018/02/20(Tue) 19:44 | URL | 真中 | 【編集】
真中 さん
国民の税金を、世界一の医療制度を守るのために使うということなら、大賛成です。
税金に関しては北欧が、一つのモデルになりますね。
北欧の税金は明らかに高いですが、大学生に到るまで教育費は無料とか、医療費無料とかが確保されています。
少なくとも義務教育の費用は日本でも、国民の税金により、無料というのが望ましいです。
国民の税金を、世界一の医療制度を守るのために使うということなら、大賛成です。
税金に関しては北欧が、一つのモデルになりますね。
北欧の税金は明らかに高いですが、大学生に到るまで教育費は無料とか、医療費無料とかが確保されています。
少なくとも義務教育の費用は日本でも、国民の税金により、無料というのが望ましいです。
2018/02/20(Tue) 21:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
日本は医療制度について恵まれていると思います。アメリカは救急車呼んでもお金とられるらしいですね。そういう国になって欲しくないです。日本人が世界でも長寿なのは医療制度がいいからではないでしょうか?
2018/02/21(Wed) 14:06 | URL | ギー | 【編集】
昨夜返信コメントを送信したつもりなんですが届いてないでしょうか。
タイムリーな話題というか国保保険料値上げ記事です。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO27029590W8A210C1L83000
タイムリーな話題というか国保保険料値上げ記事です。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO27029590W8A210C1L83000
2018/02/21(Wed) 15:06 | URL | 真中 | 【編集】
真中 さん
国保保険料値上げ記事の情報をありがとうございます。
なお、過激と思うコメントは、アップしないようにしています。
あしからず。
国保保険料値上げ記事の情報をありがとうございます。
なお、過激と思うコメントは、アップしないようにしています。
あしからず。
2018/02/21(Wed) 22:58 | URL | ドクター江部 | 【編集】
なるほど…過激かと言われれば今通ってる一般的な常識ではいかもしれませんね。
ただ、あれより過激な意見はネットにはそこら彼処にあります。
本音とリンクするんでしょう、それを踏まえてどこまで妥協できるかのルール作りでしょうな。
先生が清廉潔白なのは理解できました。
そういう過激なことに対しての嫌悪が強いのでしょうね。
清く正しい江部先生です。
ただ、あれより過激な意見はネットにはそこら彼処にあります。
本音とリンクするんでしょう、それを踏まえてどこまで妥協できるかのルール作りでしょうな。
先生が清廉潔白なのは理解できました。
そういう過激なことに対しての嫌悪が強いのでしょうね。
清く正しい江部先生です。
2018/02/22(Thu) 16:54 | URL | 真中 | 【編集】
真中 さん
私はごく普通のおじさんであり、聖人君子でもなんでもありません。
ただ、私に過激と思える表現や
個人名があったり、個人名が特定できるイニシャルがあったりとかのコメントは
アップしないようにしています。
私なりのルールです。
私はごく普通のおじさんであり、聖人君子でもなんでもありません。
ただ、私に過激と思える表現や
個人名があったり、個人名が特定できるイニシャルがあったりとかのコメントは
アップしないようにしています。
私なりのルールです。
2018/02/22(Thu) 20:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生のそんなところを尊敬しています。
2018/02/23(Fri) 13:31 | URL | アンナ | 【編集】
都内河北 鈴木です。
真中さん、アンナさん、のコメントは、
もっともだと思います。
私は「江部先生への圧力証明」だと、
自身の「改善以上、生還、覚醒」に起きた事を送信していました。
反省いたします。
江部先生が、「本ブログを開講してもらえるだけでありがたく思います!!」
何故なら、私は「生還、覚醒」できたからです!!
今後は、極力、自身の「改善への問題点」を相談、「改善結果」をコメントするようにいたします。
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
真中さん、アンナさん、のコメントは、
もっともだと思います。
私は「江部先生への圧力証明」だと、
自身の「改善以上、生還、覚醒」に起きた事を送信していました。
反省いたします。
江部先生が、「本ブログを開講してもらえるだけでありがたく思います!!」
何故なら、私は「生還、覚醒」できたからです!!
今後は、極力、自身の「改善への問題点」を相談、「改善結果」をコメントするようにいたします。
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2018/02/24(Sat) 02:21 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
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