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人体のエネルギーシステム その二 改定
こんにちは。

今日も夕方からいきなり日が射してきて、梅雨の晴れ間です。

2007年4月26日のブログで「人体のエネルギーシステム その二」として、「ブドウ糖-グリコーゲン」 「脂肪酸-ケトン体」 のエネルギーシステムの役割を考えてみました。

その後、調べ直して一部改定が必要となりました。「ブドウ糖-グリコーゲンシステム」の「3」が改定の対象となりました。


下記が改訂版です。

人体のエネルギーシステム その二 改定

Ⅰ ブドウ糖-グリコーゲンのエネルギーシステムの役割

1、自動車に例えるならターボエンジン。
  緊急事態(闘争、逃走、狩り・・・)などで筋肉が収縮した時のシステム。

2、糖質を摂取して血糖値が上昇しインスリンが追加分泌されたときのシステム。

3、赤血球のエネルギー源→赤血球はミトコンドリアがなくブドウ糖しかエネルギー源として利用でき  ないので、最低源の血糖値は絶対に必要。
  胎児の血糖値は40mgで、それが赤血球の生命維持に必要な最低限の血糖値と考えられます。

4、脳や赤血球は安静時にもブドウ糖を利用。(脳はケトン体も利用できる)


Ⅱ 脂肪酸-ケトン体のエネルギーシステムの役割

安静時や軽い運動時は、心筋・骨格筋など体細胞の多くは脂肪酸-ケトン体をエネルギー源としています。人体を自動車に例えれば、ガソリンの代わりは脂肪なのです。

 
人体に蓄積されているエネルギーとして脂肪とグリコーゲン(ブドウ糖の集合体)がありますが、例えば体重50kgで体脂肪率20%の普通の人で脂肪の蓄積としては10kgで9万Kcal、グリコーゲンは約250gで1000kcalであり、圧倒的に脂肪の蓄積が多いのです。

備蓄グリコーゲン(肝臓・筋肉内)は本気で運動したら1,2時間で枯渇してしまいます。このことを考えれば心臓の筋肉の主要エネルギー源が脂肪なのは納得がいきます。

もし、ブドウ糖中心にエネルギー源として心臓が動いていたら、夜中寝ている時にエネルギーが切れて止まりかねません。

このように、備蓄エネルギーを考慮すれば、人類は、日常的には脂肪を燃やして生活し、いざ激しい動きをする時などに、非常用としてブドウ糖を利用していたことがわかります。
 
人体は、ブドウ糖-グリコーゲンのシステムと脂肪酸-ケトン体のシステムを巧みに使い分けて、400万年生きてきました。

しかし、農耕開始以後、特に穀物精製技術が開発されて以降は、やたらにブドウ糖システムばかり稼働させて、膵臓に異常な負担を強いているのが文明国の食生活の現状なのです。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生
お久しぶりです。Saitoです。
最近、知り合った方なのですが、2歳で1型発症して30年と言う方です。腎症も出てきているそうなのですが、7割くらいは大丈夫で、食事制限も水分制限もないそうなんですが、糖質制限食は出来ないでしょうか。
網膜症もあり、最近はうつ症状と思われる症状も出て来ていて、なんとかしたいと思いつめていまして、なんとか力になりたいと思うのですが、素人の私にはどうしようも出来ないのでしょうか。
2008/06/09(Mon) 23:38 | URL | saito | 【編集
saito さん。

食事制限もない段階なら糖質制限食可能と思います。
主治医とよく相談されて
糖質制限食が無理なら糖質管理食をするだけでも
血糖コントロールは良くなると思います。
2008/06/09(Mon) 23:48 | URL | 江部康二 | 【編集
江部先生
ありがとうございます。
早速、糖質制限食、もしくは管理食をお勧めしてみます。
主治医の先生が理解ある先生であることを祈りますが。
2008/06/10(Tue) 23:26 | URL | saito | 【編集
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