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グルコーススパイクの原因と予防
【17/12/22 ジョー
血糖値スパイクの本当の原因
横から失礼します。血糖値スパイクは自分も含めて、多くの人にとって本当に切実な問題ですが、この問題と真正面から取り組んでおられる呉のお医者さんのブログが非常に参考になります。偶然にも、今日投稿された記事も血糖値スパイクについての記事です。文中に他の記事へのリンクがありますが、他にも血糖値実測の投稿がたくさんあり、非常に参考になりますので是非読んでみてください。
http://呉からの風.jp/2017/12/血糖値スパイクの本当の原因/

ついでにNHKスペシャルの血糖値スパイクが危ない!という番組でも、20代以下の若年層にも血糖値スパイクを起こす人が普通にいることがよくわかります。YouTubeで見れますので、必見です。
https://youtu.be/rGqx9VjPEtA

江部先生は血糖値スパイクの原因についてどのようにお考えでしょうか。お医者さんによっては、インスリンが出るためには、まず小腸でインクレチンが分泌されなければならず、日本人は欧米人に比べ、インクレチンの分泌が遅れるため、血糖値スパイクを起こしやすいと説明される方もいます。糖質制限以外にも血糖値スパイクを予防する対策がありましたら教えてください。】


ジョー さん
コメントありがとうございます。

1)
http://呉からの風.jp/2017/12/血糖値スパイクの本当の原因/

とても参考になります。
呉からの風さんの場合は糖質単独摂取で血糖値が上昇しても、
卵サンドなら上昇しなしのでしょう。とても興味深い例です。
一方、あくまでも個人的な体験ですので
他の糖尿病患者さん、全てに当てはまるかどうかはわかりません。
食事内容と血糖値上昇に関しては、かなり個人差があります。
究極的には自分で実験してみて自分のデータをとるしかありません。

2)
NHKスペシャルの血糖値スパイクが危ない!という番組

こちらも以前見ました。
糖尿病になる前の食後高血糖(予備群)の段階でも、
心筋梗塞のリスクとなるとのことです。

これに関しては、有名な船形町研究があります。
空腹時高血糖(Impaired Fasting Glucose, IFG)群の総死亡率は正常型と優位差なし。
耐糖能異常(impaired glucose tolerance, IGT)群の総死亡率は正常型に比し優位に高い。
つまり食後高血糖は、総死亡率に関しても危険因子ということです。

3)
ブドウ糖スパイク

血糖値スパイクの原因は、第一に糖質の摂取量です。
ほぼそれに尽きます。
高雄病院の糖尿病入院患者さんでは1000人以上で
<糖質+脂質+蛋白質>という
普通の食事において、
血糖値は糖質のグラム数に応じて普通に上昇しました。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させました。
糖質だけ摂取するという実験はしていません。

なお、単独のライスとバターライスを摂取して比較したとき、バターライスのほうが
血糖値上昇が緩やかだったという報告があります。


4)
ブドウ糖スパイクを予防する対策

確かに日本人は欧米人に比し、インスリン分泌能力が半分とされています。
従って、同量の糖質摂取において、日本人のほうが、ブドウ糖スパイクを
起こしやすいと言えます。
スーパー糖質制限食なら、三食ともブドウ糖スパイクが予防できます。
スタンダード糖質制限なら三食のうち二食はスパイクが予防できます。
プチ糖質制限食なら三食のうち一食はスパイクが予防できます。

また、
αGI薬(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)
グリニド系薬(グルファスト、スターシスなど)
を食直前30秒に内服するとブドウ糖スパイクがあるていど予防できます。
内服しても1人前の糖質を摂取すれば、効果はあまりないですが、
1/2人前くらいの糖質なら、食後血糖値が180mg/dl未満を達成できることが多いです。


江部康二
コメント
いきなり境界型と言われ
はじめまして。のぞみんと申します。
36歳女、一歳子供あり、看護師です。
これまで、糖尿病を指摘する数値など全くなかったのですが、先日のドックでHba1cが5.6でした。すぐに食後高血糖を疑い負荷試験しました。身長163.体重47キロ痩せ型です。医師には気にしなくてもと言われましたがどうしてもと言って実施しました。
結果、空腹時血糖値92負荷30分180、60分198、120分160、とばっちり境界型でした。
インスリン抵抗性は0.8で良かったのですが
、分泌指数は0.3とかなり低く、このままだと2型糖尿病になると思います。
そこで質問です。
1、一年前まではHba1c5.0だったのに急に境界型になるのですか。
2、インスリン分泌指数は改善できるのですか。抵抗性がないなら、どうやって改善しようか。糖質オフしたら、体重が減る一方ですでに3キロはやせました。子供を育てるのでこれは体力がなくなりきついです。
3、第二子をもし妊娠したら2型に移行する可能性は高いですか。
全くの無知で恥ずかしいですがこのままでは、精神的にもきつく、病んでしまいそうですので、御指導よろしくお願いします。
2017/12/23(Sat) 16:41 | URL | のぞみん | 【編集
質問です。

私は、以前にも質問させていただいた者です。私は、ウエイトトレーニングが好きで、プロテインを活用してタンパク質を摂っています(もちろん、1日あたりの適正量は守っているつもりです)。
江部先生は、このプロテインなどのサプリメントによるタンパク質の摂取についてはどのようにお考えでしょうか?
サプリメントには、栄養素以外に、添加物などが含まれており、腎臓や肝臓に悪いということはないでしょうか?
2017/12/23(Sat) 20:05 | URL | たけのこ | 【編集
血糖値スパイクの本当の原因
江部先生

コメントを喚起して、記事にしてくださりどうもありがとうございます。血糖値スパイクの要因は本当に多くの要素が複雑にからみあっていると思います。

インスリンの分泌量、分泌までの時間差、インスリン抵抗性、直前の絶食時間、個人の消化吸収能力、食事にかける時間、摂取する糖質の量と質、糖質のみかタンパク質や脂質と組み合わせて食べるか、これらに加え、体調や睡眠時間さえ血糖値スパイクに影響を与えると思います。

こう考えると、問題が複雑化しすぎて何が何だか分からなくなりますが、幸いはっきりしていることが1つだけあって、それは先生の書かれていることです。

血糖値スパイクの原因は、第一に糖質の摂取量です。ほぼそれに尽きます。

この第一原則をしっかりと守った上で、どうしても糖質をとらなければいけない時などのために、ある程度予防的な食べ方を学んでおく事はためになるでしょう。

個人的な例を挙げると、空腹時にチーズピザ1枚を食べると、血糖値スパイクが起こります。しかしある程度、糖質抜きの食事をしてから最後にピザを食べると、血糖値スパイクは起こりません。

またインスリンに関しても、インスリンは認知症の原因となるアミロイドβの除去に関わっており、インスリンの過剰分泌はかえってその能力を下げるので大きなマイナスとなります。ですからインスリンはなるべく出さない方が体には優しいと思われます。そのためには糖質制限が唯一有効な手段となります。

血糖値スパイクは、糖尿病の予備軍と言うよりか、心臓病、脳梗塞、認知症、がんなどを引き起こす直接の要因になっており、糖質制限をすることがますます重要になっていると言えるでしょう。

江部先生のブログ、啓蒙活動に本当に感謝しています。どうもありがとうございました。
2017/12/24(Sun) 06:58 | URL | ジョー | 【編集
アドバイスありがとうございました。安心しました。
2017/12/24(Sun) 13:02 | URL | 関口瑞穂 | 【編集
バーの雰囲気が好きでよく行くのですが
ギムレットはオーダーしやすいですね♪
この季節にグッドタイミングなアドバイス有難うございます!!
2017/12/24(Sun) 17:27 | URL |  | 【編集
Re: タイトルなし
たけのこ さん

私自身は、サプリはなしです。
基本的に糖質制限食の食材のみで、普通に健康的に生活しています。

従って、サプリに対する知識はほとんどありませんので、
すいませんが、回答困難です。
2017/12/24(Sun) 17:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
NHKスペシャル
NHKスペシャルは低糖質ダイエットについて「血糖値スパイクは防げる、肥満も解消する、糖質0のような極端な制限は良くない」という程度にしか触れていませんでしたが
その後この番組は「糖尿病、認知症、がんを引き起こす血糖値スパイクから身を守れ! 」という単行本で書籍化されています。

不思議なことに書籍の中では数ページにわたり、アメリカでの糖質制限の研究の成果について述べられていたり、Q&Aで糖質制限に肯定的な回答がいくつも書かれていました。
ここまで書けるなら、なぜこれを番組内で放送しなかったのかよくわかりません。
糖質0のような極端な糖質制限を勧めているのは釜池先生などごく一部だけで、そんなマイナーなことを番組内で述べるよりもよほど意味があったと思います。
2017/12/26(Tue) 11:46 | URL | きっしー | 【編集
Re: NHKスペシャル
きっしー さん


『その後この番組は「糖尿病、認知症、がんを引き起こす血糖値スパイクから身を守れ! 」という単行本で書籍化』

アメリカでの糖質制限の研究の成果について述べられていたり、Q&Aで糖質制限に肯定的な回答がいくつも書かれていました。
そういうことなら、仰る通り、番組で放送して欲しかったですね。
2017/12/26(Tue) 14:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
食後高血糖の体質で悩んでいます
◯35歳公務員男性です。日々、ブログを拝見し学ばせていただいています。貴重な情報や知見をいつもありがとうございます。
◯ブログや著者の内容を拝読し、自分の生活改善等に活かしていますが、その中で御見解をお伺いさせていただきたい点があります。
◯最近、検査により食後高血糖を起こしやすい体質と分かり、ショックを受け、食生活等の改善を行っています。
◯検査数値としては、11月上旬時点で、hba1c:5.5。ブドウ糖負荷検査(糖75g):空腹時86、30分後158、60分後239(、採血が苦手であり、120分後は測定せず)。インスリン分泌指数は0.1。「このままだといずれ糖尿病になる体質」とのことでした。
◯この年齢でまさか、との思いもありましたが、母が糖尿体質(糖尿病までではないそうです)であること、自分も甘いものが好きでこれまでけっこう食べていたことが原因と考えています。
◯11月の検査を機に食生活を見直し、一食当たりの糖質を20g以内で収めるようにしました(これまでの1〜2年は、20〜40g程度のゆるやかな糖質制限食をしていました)。同時に、たんぱく質や食物繊維などを摂るべく、おかずやサラダは摂取を増やしました。
◯そのような中、12月26日に血液検査を受けたところ、hba1c:5.78、空腹時血糖:98という結果。糖質制限を強化したのになぜ!?とショックでした。医師曰く「糖質制限しても、たんぱく質や脂質を増やすことで、血糖値に影響することがある」とのこと。
◯自分がこれまでに得た知識では、たんぱく質や脂質は血糖値を上げない、むしろ食事の際の適度な脂質摂取が血糖値の上昇を抑制することもある、というものだっただけに、この結果には驚きでした。
◯そこで、お伺いします。
(1)hba1cが上昇した理由としてどんなことが考えられるでしょうか。
(2)糖質20g以内の食事は「20g以内ならOK」なのでしょうか、「最高20gまでとし、その範囲で更に低い方が良い」のでしょうか。(食事の制約を考えると、20gでもけっこうストレスを感じることが多いです)
(3)35歳でまだ若いこともあり、hba1cは5.4〜5.5程度に抑えられればと考えています。それは妥当でしょうか。またそうである場合、食生活等を更に改善するには、どうしたらよいでしょうか。(なお運動は、ジムに週1回(筋トレ+エアロビ等)、家での筋トレを週2回、また歩数は約7,000〜9,000歩/日です)
突然の御相談で恐縮ですが、御指導いただけると大変ありがたいです。
これからもブログや著作を楽しみにしています。
2017/12/27(Wed) 09:26 | URL | まさ | 【編集
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