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「食育健康サミット」への反論。
おはようございます。

しげぞう さん、ぐうたら糖質制限 さんから
日本医師会と米穀安定供給確保支援機構主催の「食育健康サミット」に関して
コメントを頂きました。
ありがとうございます。

東京新聞
日本医師会と米穀安定供給確保支援機構主催の「食育健康サミット」
人気呼ぶ低炭水化物ダイエット 栄養偏り“隠れ肥満”も
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201712/CK2017121202000182.html

【ご飯やパン、麺類などを控える「低炭水化物(ローカーボ)ダイエット」。体重を減らす効果があるとして若い世代を中心に人気だが、医療関係者の間では「健康を損なう危険性がある」との声が強まっている。日本医師会と米穀安定供給確保支援機構主催の「食育健康サミット」が十一月、東京都で開かれ、医師らが炭水化物を控えることの危険性を強調した。】



森谷敏夫・京都大名誉教授の言、
「炭水化物を取らないことで短期的に体重が落ちても、体内の脂肪分は変わらず、水分が減っているだけの場合が多い。・・・」
確かに糖質制限食で初期の2-3日は水分が減りますが
その後は脂肪が燃焼して減ります。
糖質制限食で10kgや20kgの減量はざらですが、
これが全部水分なら、脱水でその人は命がないと思います。
森谷氏の発言は無根拠な暴論としかいいようがありません。

ちなみに、私の体重の変化と内臓脂肪の変化です。
見事に内臓脂肪が減少しています。
2002年6月
身長167cm 体重67kg
へそ周りCT
内臓脂肪肥満(+)
内臓脂肪CT:126cm2 (100cm2 未満が正常)

スーパー糖質制限実践半年後の2002年12月
身長167cm 体重57kg
へそ周りCT
内臓脂肪CT:71cm2



福岡秀興・早稲田大研究院教授は
糖質制限食批判というより痩せすぎに注意しようということです。

東京都健康長寿医療センターの荒木厚・内科総括部長は
緑黄色野菜をしっかり摂取して認知症予防しようということで
玄米なども含め、食の多様性を推奨です。

寺本民生・帝京大臨床研究センター長は
伝統的な日本食の推奨です。

森谷氏の発言は非科学も極まれりで、論外ですが、
他の3氏も、全くエビデンスレベルの話は皆無です。

この種の非科学的で無根拠な糖質制限食批判に対しては、

米国糖尿病学会が
「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明
(Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults With Diabetes)2013」
において、地中海食やベジタリアン食などど共に正式に糖質制限食を容認したことで
既に解決済みです。
5年ぶりの改定で、2013年10月のことです。

即ち、一医師の個人的な見解に過ぎない批判に対して
米国糖尿病学会がエビデンスに基づき正式に容認しているという事実は、
信頼度において明白な差があります。

さらに追加のエビデンスとしては例えば
JPHC研究で白米摂取が多いほど、糖尿病発症が多いとう研究があります。

国立がん研究センター「多目的コホート研究(JPHC研究)」において

『米飯をたくさん摂取すると糖尿病発症が多くなる』

という結果が、2010年にすでに報告されています。

米飯摂取と糖尿病との関連について、国立がん研究センター、がん予防・検診研究センター研究部による「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果で、

がん予防・検診研究センター研究部のサイト
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/2418.html

で正式に、発表されています。


AJCNという一流雑誌に論文として掲載されました。
(American Journal of Clinical Nutrition 2010年12巻1468-77)


お茶碗1杯が約140gとして、1日に420g以上の米飯を食べる女性は、有意に糖尿病発症が多いです。

さらに1日に560g以上の米飯を摂取する女性は、もっと糖尿病発症が多いです。

この差は、男性の全体データでは、はっきりしません。

しかし、1日1時間未満の筋肉労働の男性では、米飯摂取が多いと糖尿病発症が有意に増加していました。

一方、1日1時間以上筋肉労働をする男性では、米飯摂取量増加による糖尿病発症の増加はありませんでした。

また、1日1時間未満の筋肉労働の女性では、米飯摂取が多いと糖尿病発症が増加傾向でした。

一方、1日1時間以上筋肉労働をする女性では、米飯摂取量増加による糖尿病発症の増加はありませんでした。

男女とも1日1時間以上の筋肉労働をすれば、ご飯をしっかり食べても糖尿病発症のリスクにならないようです。

一方、1日1時間未満の筋肉労働の人は、男女ともにご飯を多く食べると糖尿病発症のリスクになるということですね。

ご飯好きの人は、しっかり勉強しておきたい情報でした。

なお、本研究の記載によれば
『炭水化物の高摂取は糖尿病のリスクを高めることが諸外国の研究でも報告』
されていますので、
『日本人も含めて、人類には過剰の糖質摂取は適さない。』
というエビデンスがあるということですね。
コメント
こちらも参考になります
2017/12/14(Thu) 11:48 | URL | yanosono | 【編集
江部先生も大変ですね、、^^;
江部先生の書籍を読んだ事をきっかけに、糖質制限をスタートさせ、最大時107キロの体重が78キロまで落ちました。

睡眠時無呼吸状態も完治しました。

素人意見で恐縮ですが、2017年にまだこのような的外れ(ポジショントーク?)な事を言うような、医療関係者を見ると、笑ってしまいます。

最近では、糖質セイゲニストの方が、アンチ糖質制限論者の医者の方よりも、有能では無いかと思ってしまいます。


これが20年前、30年前でしたら、
お医者さん=神様
くらいの扱いでしたが、現代は良質な情報に触れる事が出来る時代になり、素人にプロの医療関係者が論破されている光景をSNSでも良く見受けられます。

糖質制限批判も昔は、
『炭水化物は人間にとって必ず必要であり、不足しては絶対にいけない』な論調でしたが、最近は、『精製糖質の過剰は確かに悪影響をもたらすが、減らし過ぎてもいけない』のように変わってきましたね(笑)

5年後には、『糖質は害である。しかし、人類に食料を満遍なく供給する為には、精製糖質の食物は重要である』に変わっていると思います(笑)
2017/12/14(Thu) 15:51 | URL | 山本 | 【編集
血糖測定器の件で教えてください
血糖測定機の使用について教えてください。
今や血糖測定器も、予防の視点からネットでも購入できポピュラーな物となっています。私も境界型なので、薬局で購入し時々使用しています。
先日友達が、「他人に針を刺すということは医療行為になるので、自分でするのならいいけど、友達など他人に対して針を刺して測定してあげたらいけないよねぇ」というのを聞いて、これがいけないことなら、測定器の注意事項にも記入はないし、ネットでの購入者は当然のこと、薬局でも販売されるときの説明もないので知らずに巷では、いけないことをしている人も可能性としてはないとは言い切れないかもと思いました。
血糖測定器は高度管理医療機器?に該当し自分のために使うことを目的としているものだと思いますが、予防的に使用していると自分が持っている測定器でちょっと友達の測定も・・・という場面も想像されます。
使用説明で「自分のために使ってください。他人に針を刺すことは医療行為になるのでしないでください」などと注意喚起がないのはそのような場面の想定がないからでしょうか?
それともその行為自体は悪くはない行為だからでしょうか?
してはいけない行為であるのなら、ネットでも購入できる今の時代そういうことも想定して注意喚起が必要なのでは・・・と思いました。

それとその友達が「針を刺すことは感染の危険性があるので、特に感染の予防の視点がある医療従事者は誤ってもそのような医療行為をしてはいけないよね」と言ったことに対して血糖測定器で針を刺すことの感染の危険性はどの程度あるものなのかと思いました。

なんだか同じ場面でも、自分で刺すのを見ているのはいいが刺してあげるのはいけないというのは感染の面からでも違いがあるのかなと疑問に思いました。
2017/12/14(Thu) 19:32 | URL | Ms.S | 【編集
江部先生

先日12月2日にコメントさせていただいたものです。(30歳女性、身長は169センチで55キロ.空腹時の血糖値が99、HbA1cが5.4でした。親族に糖尿病はいません。)
先生の言葉に背中を押され75gOGTTを受けてきました。結果が下記の通りです。
負荷前103
30分179
一時間176
一時間半138
二時間105
インスリン値は教えて頂けませんでした

私は30分値と一時間値が高いので境界型糖尿病だと思うのですが、主治医は二時間値のみを注視すれば良い、心配しすぎずに一年に一回の経過観察で良いとのことでした。今後の妊娠の事を考えると今から糖質制限や運動をして治療を始めるべきだと思うのですが、先生はどのように思われますか?この数値で治療をしてくださる病院はあるのでしょうか?検査を受けた病院の他の専門医に電話をかけたのですが、検査を受けた病院以外では受診できないと言った回答や数ヶ月待ち、妊娠糖尿病とそもそもの高血糖は関係がないとの事で、戸惑っています。
いつもご厚意に甘えてしまい申し訳ございませんがよろしくお願いします。
2017/12/14(Thu) 21:07 | URL | 不安です | 【編集
過剰に糖質を食べると糖尿病を発症してしまう可能性があるんですね。
気を付けないとって思いました‼️
2017/12/14(Thu) 22:22 | URL | 瀬川里香 | 【編集
HOMA-βにつきまして
江部先生、先日は糖質制限によるパフォーマンスの向上、にもかかわらずHbA1cやや高め安定という状況についての疑問、お言葉くださりありがとうございました。
実は先月半ばに血液検査を受けまして、今日結果をいただきました。その際のインスリン分泌能力HOMA-βが、先に先生に御覧いただいた2年前の正常値より下がっており、基準値よりやや低めという数字になりました。かかりつけの先生には膵臓の機能低下も考えられると言われました。
先にご相談申し上げたように、糖質制限によって体調はよく、耐久スポーツのパフォーマンスは明らかに向上しています。ですので、臓器の衰えによる分泌能力の低下だとは、素人考えでは得心がいかないのです。もちろん経年劣化はあるとは思いますが、いかがなものでしょう。糖質制限により膵臓が休めているから逆に数字は低くなるなどということはあるのでしょうか。数値は下記の通りです。

2015年 血糖値88  HbA1c5.5 インシュリン3.4 HOMA-R0.7 HOMA-β48.9
今回  血糖値92 HbA1c5.6 インシュリン3.1 HOMA-R0.7 HOMA-β38.4

あと、今回の検査で問題があったのが、甲状腺についてです。6年ほど前に無痛性甲状腺炎を煩ったことがあり、今回はホルモンもはかってもらいましたが、TSCのみ0.003μIU/mlとかなり低いにもかかわらずFT3とFT4は正常で、潜在性機能亢進の可能性を指摘されました。自分的には無痛性甲状腺炎の軽い再発なのかなあとも思いましたが、こちらのことも影響を及ぼしたりすることはあるのでしょうか。
お忙しいところ重ねての質問で恐縮です。お時間のあるときにレスポンスくだされば幸いです。
2017/12/15(Fri) 12:00 | URL | しん | 【編集
喫煙者ですが
江部先生

はじめまして。先生のブログは1月半前に初めて拝見し、丁度その頃、糖尿病であることが発覚したばかりでした。
血糖: 114
HbA1c: 6.6
LDL-C: 162
中性脂肪: 183
クレアチニン: 1.16
尿酸: 7.9

上記のように腎機能も衰えている状態でした。しかも私の場合は時代遅れの喫煙者です。

しかし、プチプチ糖質制限(糖類の入った飲料水は飲まない、お昼はおでんのみ、夕飯はご飯3分の2くらいで卵かけにする+田七人参)を1ヶ月実行した所、

血糖: 104
HbA1c: 5.9
LDL-C: 75
中性脂肪: 90
クレアチニン: 1.06
尿酸: 5.3

喫煙者であるにもかかわらず、短期間で目に見える効果を実感し、今後も継続したいと思っています。できれば禁煙も^^;

いつも貴重な情報をありがとうございます。
2017/12/15(Fri) 15:58 | URL | MH | 【編集
Re: こちらも参考になります
yanosono さん

情報をありがとうございます。

実際に摂取したカロリーより、少ないカロリー摂取と思っている人が多いということですね。
2017/12/15(Fri) 17:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 江部先生も大変ですね、、^^;
山本 さん

体重減少、睡眠時無呼吸状態か完治、良かったです。

私も、勉強しない医師より、勉強する患者さんのほうが
知識も豊富で有能と思います。
2017/12/15(Fri) 17:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 血糖測定器の件で教えてください
Ms.S さん

厚生労働省は、穿刺器具の使い回しは認めていません。
現実には結構使い回しがあるようです。

ただ、現在まで、それで感染したとかいう報告はないそうです。
2017/12/15(Fri) 19:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: HOMA-βにつきまして
しんさん

HOMA-βの正常値:40-60
すので、38.4はほぼ問題ないと思います。

「血糖値92 HbA1c5.6 インシュリン3.1」

比較的少ないインスリンの量で、血糖値は正常ですので、好ましいパターンです。
糖質制限食の良い影響と思います。
インスリンは血糖コントロールが良い限り、少なければ少ないほど身体には好ましいのです。

甲状腺のことは、一度、甲状腺専門医に受診されて相談するのが良いと思います。


2017/12/15(Fri) 19:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 喫煙者ですが
MH  さん

改善良かったですね。

プチプチ → プチ → 緩やか

と徐々に進めてもいいですよ。
2017/12/15(Fri) 19:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生、重ねての厚かましい質問にお答えくださり、まことにありがとうございます。得心いたしました。若い頃は糖質ドカ食いをしており、遺伝的にも糖尿の気が十分にありますので、糖質制限を教えていただいたことはほんとうにありがたいことです。感謝いたします。
2017/12/15(Fri) 20:04 | URL | しん | 【編集
森谷敏夫・京都大名誉教授の最新記事を見て
雑誌「tarzan」のweb記事に「「エネルギーを知らない馬鹿者が多すぎ」運動医科学の権威に、叱ってもらう!」という挑発的な記事を読み、疑問に思ったことが多かったので、本ブログにたどり着きました。森谷敏夫名誉教授に対する矛盾や誤りを江部先生はかなり以前より指摘されておられたことを拝見しました。今回も、またそれの繰り返しなのですが、
「余った糖質は脂肪になりません。」
ということで、これを読んだ人がかなり誤解していることを憂慮しております。
脳が大きな人間であれば、脂肪酸生合成は起きないものでしょうか?(ならばフォアグラ同様な「糖質の過剰摂取」で脂肪肝などありえないはずなのですが)
先生のご意見をお伺いしたいと思います。
https://tarzanweb.jp/post-188214
2019/05/16(Thu) 01:22 | URL | ねこま | 【編集
Re: 森谷敏夫・京都大名誉教授の最新記事を見て
ねこま さん


『森谷 そうです。安静時の代謝を分析すると、糖質が50%、脂質が50%の割合で使われています。どんな人間でも1日のエネルギーの半分を糖質で賄わないと話が合わない。ここまではオッケー?』


森谷氏、冒頭から、完璧に間違っています。
筋肉や体細胞において
安静時や睡眠時の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体システム>です。
<グリコーゲン-ブドウ糖システム>は、緊急時や闘争時や逃走時の非常時のシステムです。
安静時にブドウ糖をエネルギーとして使っているのは、赤血球・脳・網膜など特殊な細胞だけです。

グリコーゲンの備蓄は250gで、1000キロカロリーしかありません。
脂肪の備蓄は10kgあれば、90000キロカロリーです。

『糖尿病専門医研修ガイドブック(改訂第7版)、27ページに、
食後数時間が経過し、絶食状態が持続する安静時には、
ブドウ糖の供給源は、肝のグリコーゲン分解から糖新生に切り替わります。
食後この時間帯になると筋肉や体細胞のほとんどは、
「脂肪酸-ケトン体のシステム」をエネルギー源として利用するようになります。』

と記載されています。

また、ガイトン臨床生理学に
『ブドウ糖がエネルギー源として必要ないとき、細胞内のブドウ糖はグリコーゲンに変換され蓄えられる。
肝臓や筋肉がグリコーゲンで飽和すると、過剰のブドウ糖は肝臓や脂肪細胞において脂質に変換され脂肪細胞で蓄えられる。』

過剰のブドウ糖は、脂質に変換されると明記されています。
森谷氏、あまりにも不勉強です。
2019/05/16(Thu) 18:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
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