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糖質制限食実践中の糖質摂取は?高度管理医療機器の販売免許は?
【17/12/03 かんたん
年末年始の糖質摂取について
先生、皆さま、こんにちは。先生に、お聞きしたい事があり書き込みさせていただいております。11月24日の先生のブログで、スーパー糖質制限していながら、いきなりパスタを食べると...と、ありましたので、確認のためにもお聞きしたいのですが、例えば年末年始に1日か2日程、親族との付合いで糖質を多く摂取する事が事前に解っている場合は、OGTTと同じ感覚で3日前から150グラム程の糖質摂取で急激な血糖値上昇は防げると考えてよろしいでしょうか?

私は、スーパー糖質制限4年目になりましたが、糖質の感受性が高くなった感覚があり、気を付けられる事は気を付けたいと思っております。お返事いただけたら幸いです。

話は別になりますが、過去に高インスリン血症とインスリン抵抗性でしたが、スーパー糖質制限でそれらは良くなったと思っていますが、自分の血糖の管理と把握がしたくて、近所の調剤薬局に検査機や針の購入の相談をしたのですが、鼻で笑われました。その方が言うのは、かかりつけの内科などで血糖値に問題がないのであれば、自分で測る必要はないと。最近、なんの流行りか血糖値に問題のない人が同じ事を相談してくる。と言っておりました。

私としては、血圧を測るのと同じ感覚で血糖値を把握したかったです。考えすぎかもしれませんが、このような対応が自分の体調や健康管理をしたい人達の弊害になっていないかと思いました。今は、自分は糖尿ではなくても親族に糖尿患者が多ければ、気になる方はいらっしゃると思いました。色んな事情で、血糖値管理をしたい方に冷たいなと思いました。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。早いもので、もう師走ですね。先生、皆さま、お忙しいとは思いますが、お身体に気をつけてお過ごし下さい。】


こんばんは。
かんたんさんから、糖質制限食実践中にいきなり糖質を摂取するケースについて
コメント・質問を頂きました。

<糖質制限食中の糖質摂取について>

まず糖質制限食実践中の耐糖能検査について説明しておきます。

75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、150g/日以上の糖質摂取が、
日本糖尿病学会の推奨となっています。

糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、いきなり、
ブドウ糖負荷試験あるいは糖質一人前摂取で、
耐糖能低下のように見えるデータがでることが、時にあります。

私見ですが、これは、
追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、
糖質摂取に対して、β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。

従って、150g/日以上の糖質を3日間摂取することで準備を整えてから検査をすると、
β細胞の準備ができているので、もともと正常型だった人なら耐糖能が普通に戻ると思われます。

スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて、
なおかつ血糖コントロール良好ですので、
高血糖によりβ細胞が障害されている可能性はありません。

ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、
正常に作用すると考えられます。

つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、
一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、
これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、
心配ないということです。

糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、
本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。

『例えば年末年始に1日か2日程、親族との付合いで糖質を多く摂取する事が事前に解っている場合は、
OGTTと同じ感覚で3日前から150グラム程の糖質摂取で急激な血糖値上昇は防げると考えてよろしいでしょうか?』


そうですね。
そのように思います。


<血糖自己測定器について>
『その方が言うのは、かかりつけの内科などで血糖値に問題がないのであれば、自分で測る必要はないと。
最近、なんの流行りか血糖値に問題のない人が同じ事を相談してくる。と言っておりました。』

その薬局は、残念ながら「境界型」「糖尿病」「食後高血糖」などに関して
明らかに知識不足と思います。
現在、普通の医療機関では、空腹時血糖値とHbA1cしか測定しません。
これでは、食後高血糖の段階の境界型を見逃します。
実際、かなりの数の境界型レベルの食後高血糖(IGT)が見逃されていると思います。

あのNHKでさえ、
2016年10月8日(土)
午後7時30分~8時43分
NHKスペシャル 
“血糖値スパイク”が危ない
~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~

といった番組を放送して、食後高血糖のリスクに対して警鐘を鳴らしています。

その薬局さん、もう少し、勉強して欲しいですね。

血糖自己測定器は、高度管理医療機器に相当します。
従って、高度管理医療機器の販売免許を取得している薬局なら購入できます。
その薬局は、高度管理医療機器の販売免許を持っていないので
そのような対応だったのでしょう。

見過ごされている食後高血糖の発見に関して、
血糖自己測定器は、とても役に立つと思います。

江部康二
コメント
ありがとうございました。
江部先生、こんばんは☆連日のブログ更新並びに外来診療などお疲れ様ですm(__)m

今日は懇切丁寧に診察して頂き感謝しています。
HbA1c6.9って、わたしの中ではショックでしたが9月から感染性胃腸炎で下痢や軟便が続いたりステロイドの量が増えたり長期に渡るストレス等で高血糖が続いている事も関与しているモノの糖質制限が甘かったなぁ〜と反省しています。

橋本先生にも毎回、懇切丁寧に説明などして頂き感謝していますし改めて糖質制限で体調良くなる様に美味しく楽しく頑張ろうって思います。

処方して頂いたお薬で少しでも良くなる事を願いつつ内服させて頂きますしホントありがとうございました。





2017/12/04(Mon) 21:14 | URL | ドリーム | 【編集
医療の「五輪書」ですね!!
都内河北 鈴木です。

本日記事読んでいても、かんたんさんの言われる事は判りますね。

私は21年の糖尿病重症化(右目眼圧破裂失明・脳梗塞発症)が、
「糖質制限理論」実践で「血糖自己測定器」に効果あり、
3ヶ月足らずでヘモグロビン正常化!!
以降は、2年目視力改善!!眼底改善あり!!
4年目脳梗塞頚動脈プラ~ク減少改善!!
現在、益々改善しています。

今年2017,10,1、より6年目に入りましたが更なる改善、予後知識として江部先生ブログで学習しています。

「血糖測定機器」の事ですが、以前江部先生と共著の著書を読み1文に関心持ちました。
それは「糖尿病専門医は、血糖自己測定器を患者に持たせたくない。」
と言う事が私がインスリン投与の悪化状態から離脱出来たのだから理解できます。

「糖質制限理論」を無知でも思考力ある患者なら、時間は掛かりますが
「血糖悪化食材を見抜けるからです。」

しかし
「日本医療の「糖尿病学会」知識が明らかに改善への「統一性」「思考力ゼロ」だらか始末悪いですね!!」

本日記事は「真理もとめた」内容あるものです。
「江部先生の発言」は、医療界の「五輪書」のような真理探究していると思います。

私が面識無い、利害関係無い
江部先生「糖質制限理論」で「改善以上、生還して、覚醒して行く事」が、
その事実だからです!!

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2017/12/04(Mon) 22:46 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ありがとうございます。
こんばんは。、また、夜間遅くに申し訳ありません。

先生に、記事に取り上げていただきありがとうございます。

これで、年末の糖質摂取の準備が出来ると嬉しく思います。そんなに沢山、糖質を取る訳ではないのですが、未だに親族には糖質制限に理解をされないので、付合い程度は食べようと思っています。

はい、その調剤薬局は「そんなもの!」のような感覚で話しており、嫌な気分になりました。次に、相談する時は違う薬局にします。

私は、更年期や閉経を迎え、体調に変化はお送りありますし、代謝は下がったと思いますが、元気にしております。何度も、先生のブログに書かせていただき恐縮ですが、長く患ったうつ病は良くなり、睡眠不足の質も良く、そして同じく長年苦しんだ摂食障害も治りました。

先生には感謝してもしきれません。本当に、ありがとうございます。
2017/12/05(Tue) 03:13 | URL | かんたん | 【編集
血糖値スパイク
いつもブログを参考にさせて頂いています。コメント欄を読んでいて思ったのですが、ブドウ糖負荷検査の前には3日間は1日150グラムの炭水化物をとった方がよいとの事。
ただその3日間に血糖値スパイクを起こしてしまう気がするのですが。
ブドウ糖負荷検査を受けたいと思っているわけではないのですが、一般的に病院では精密検査はブドウ糖負荷検査になりますか?ブドウ糖負荷検査ではなく、空腹時血糖値、インシュリンの量、随時血糖値、食後2時間血糖値、Hba1cで状態はある程度病院で判断してもらえるのでしょうか。それで血糖値の状態を判明させるには、有効でしょうか。
2017/12/05(Tue) 14:15 | URL | ゆい | 【編集
Re: ありがとうございます。
かんたん さん

うつや摂食障害が改善して睡眠の質も良くなったとは素晴らしいです。
良かったですね。
2017/12/05(Tue) 15:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
“PUFA”の安全性・有用性について
江部先生,いつも貴重な情報を戴き感謝申し上げます。

さて,ここ最近“PUFA”(多価不飽和脂肪酸)の危険性を殊更騒ぎ立て,糖質問題を軽視する動きが目に付きますが,このたびLancetに多価不飽和脂肪酸のうち,ω-6脂肪酸について①リノール酸は2型糖尿病の予防に長期的な利点がある②アラキドン酸は有害ではない…ことを示唆する論文が掲載されました。
http://www.thelancet.com/journals/landia/article/PIIS2213-8587(17)30307-8/fulltext

https://medical-tribune.co.jp/news/2017/1205511808/

耐糖能を悪化させる因子は様々であり,完全に排除することなど困難であることから,言わば『消去法』的に糖質制限を選択する側面もある点を理解してもらいたいところですね。
2017/12/05(Tue) 15:19 | URL | FOCS@山田 | 【編集
Re: “PUFA”の安全性・有用性について
FOCS@山田 さん

情報をありがとうございます。

ランセットの論文の結論は
①リノール酸は2型糖尿病の予防に長期的な利点がある。
②アラキドン酸は、糖尿病発症リスクに関して有害ではない。

です。

一般にリノール酸の摂りすぎは良くないとされていますが、
少なくとも糖尿病予防にはいいのですね。
2017/12/05(Tue) 16:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
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