Mon
06/02
2008
血糖自己測定器の誤差
こんばんは。
昼から雨がしとしと降っています。沖縄・奄美や九州南部、四国が梅雨入りしたそうですね。
さて今回は、血糖自己測定器に関して、みずえさんからコメント・質問をいただきました。
『自己測定の誤差
先日は糖尿病は治る?境界型は治る?でお世話になりました。
ありがとうございました。
再び、ご教授いただきたいことがあります。
自己測定器の誤差についてです。
5/15の記事を拝見し、10程度しか誤差はないということでしたが私の検査結果が理解できないほどの誤差がありました。
病院では採血後、お小水をとるシステムになっているため 看護婦さんに採血してもらったらトイレで自己測定をしていました。 時間にして1-2分も違わないと思います。
病院での結果(自己測定結果)の順に記します。
空腹時血糖 101(116)
30分 133(184)
60分 135(175)
120分 98(148)
こんなに違いがあるとどちらを信じていいものやら・・・
半年前と比べ、HbA1cが少し高くなっていたので 悪いほうを信じて、コントロールをしていこうとは思っていますが。
これだけ差が出る原因は何だと考えられますか?
**************************
最初は家族に糖質制限食の理解が得られませんでしたが
自己測定してみせると納得して、今ではすっかり受け入れてもらえました。
ただ、野菜=オールOKととられていたり、春雨はOKと思われていたり。
先生の本を読んでね〜といつもダイニングテーブルに載せています。
2008/05/23(金) 21:27:13 | URL | みずえ』
みずえさん。コメントそして本のご購入ありがとうございます。
血糖自己測定(SMBG)器、メーカーの建前的には誤差は、10mgていどということになっていますが、実はもう少しあるようです。
病院の器械による血糖測定は静脈の血液の血漿成分の血糖値です。一方、SMBGでは、指先の穿刺による毛細血管全血で、動脈血血漿の血糖値です。
動脈から静脈に流れるにしたがって、筋組織などにブドウ糖を供給していくので、消費されて血糖値は少しずつ低くなっていきます。通常、特に食後においては動脈血は静脈血より10〜20mg血糖値が高いとされています。
「空腹時血糖 101(116)
30分 133(184)
60分 135(175)
120分 98(148)」
みずえさんのデータでも、早朝空腹時血糖値の誤差は比較的少ないですね。食後血糖値に関しては、40〜50mgの差があるので、理論値より倍ぐらい高値です。
高雄病院の入院患者さんが採血されたとき、SMBGを持っておられたら、比較することがあります。
誤差は10〜20mgていどまでのことも多いですが、やはり食後の血糖値では、40〜60mgの差があることがあります。
高雄病院の経験による私見ですが、早朝空腹時血糖値は、メーカーのいうとおり誤差は10mgていどですむ可能性が高いですが、食後血糖値は、10〜60mgの誤差が現実に生じるケースがあるということになります。
誤差の原因ははっきりしませんが、やはり病院の大きな器械に比べて、簡易測定器における精度の限界ということもあるのでしょう。
江部康二
昼から雨がしとしと降っています。沖縄・奄美や九州南部、四国が梅雨入りしたそうですね。
さて今回は、血糖自己測定器に関して、みずえさんからコメント・質問をいただきました。
『自己測定の誤差
先日は糖尿病は治る?境界型は治る?でお世話になりました。
ありがとうございました。
再び、ご教授いただきたいことがあります。
自己測定器の誤差についてです。
5/15の記事を拝見し、10程度しか誤差はないということでしたが私の検査結果が理解できないほどの誤差がありました。
病院では採血後、お小水をとるシステムになっているため 看護婦さんに採血してもらったらトイレで自己測定をしていました。 時間にして1-2分も違わないと思います。
病院での結果(自己測定結果)の順に記します。
空腹時血糖 101(116)
30分 133(184)
60分 135(175)
120分 98(148)
こんなに違いがあるとどちらを信じていいものやら・・・
半年前と比べ、HbA1cが少し高くなっていたので 悪いほうを信じて、コントロールをしていこうとは思っていますが。
これだけ差が出る原因は何だと考えられますか?
**************************
最初は家族に糖質制限食の理解が得られませんでしたが
自己測定してみせると納得して、今ではすっかり受け入れてもらえました。
ただ、野菜=オールOKととられていたり、春雨はOKと思われていたり。
先生の本を読んでね〜といつもダイニングテーブルに載せています。
2008/05/23(金) 21:27:13 | URL | みずえ』
みずえさん。コメントそして本のご購入ありがとうございます。
血糖自己測定(SMBG)器、メーカーの建前的には誤差は、10mgていどということになっていますが、実はもう少しあるようです。
病院の器械による血糖測定は静脈の血液の血漿成分の血糖値です。一方、SMBGでは、指先の穿刺による毛細血管全血で、動脈血血漿の血糖値です。
動脈から静脈に流れるにしたがって、筋組織などにブドウ糖を供給していくので、消費されて血糖値は少しずつ低くなっていきます。通常、特に食後においては動脈血は静脈血より10〜20mg血糖値が高いとされています。
「空腹時血糖 101(116)
30分 133(184)
60分 135(175)
120分 98(148)」
みずえさんのデータでも、早朝空腹時血糖値の誤差は比較的少ないですね。食後血糖値に関しては、40〜50mgの差があるので、理論値より倍ぐらい高値です。
高雄病院の入院患者さんが採血されたとき、SMBGを持っておられたら、比較することがあります。
誤差は10〜20mgていどまでのことも多いですが、やはり食後の血糖値では、40〜60mgの差があることがあります。
高雄病院の経験による私見ですが、早朝空腹時血糖値は、メーカーのいうとおり誤差は10mgていどですむ可能性が高いですが、食後血糖値は、10〜60mgの誤差が現実に生じるケースがあるということになります。
誤差の原因ははっきりしませんが、やはり病院の大きな器械に比べて、簡易測定器における精度の限界ということもあるのでしょう。
江部康二


ありがとうございました。
昨日の講演会は大盛況だったようで、お疲れ様でした。
今回は予定があり伺えませんでしたが、次回関東におみえになった際には
参加させていただきたいと思っております。
血糖の消費のメカニズムと簡易測定器の精度の限界があわさり、
誤差が生じるのですね。
空腹時血糖だけが10%程度の誤差だった理由がわかり、納得できました。
病院の機器のほうが精度が高いと考えると、正常値内におさまっており喜ばしいですが、
動脈血は静脈血より血糖が高いことを考えるとあながち間違った数値でもなさそうですし、
以前と比べると空腹時血糖がだんだんと高くなってきていますので
油断することなく、管理していきたいと思います。
ありがとうございました。