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各糖質制限食のスタンス。釜池式、高雄病院式、山田式。荒木式、MEC食。
【17/11/07 すもも
解禁日?
いつも、貴重な情報をありがとうございます。
今年の2月よりスーパー糖質制限を行い、
Hba1cが11から5.2へと、生還いたしました。
本当に江部先生のブログに出会えたことを感謝しています。

で、最近心が緩んでおります。
様々な(いちよ)糖質制限推進派の意見として、
週に一回の糖質解禁日…などと言う甘言に流されそうな自分自身が。
もちろん、江部先生のブログは欠かさず拝見しておりますし、
食後高血糖や高低のスパイラルも理解しております。
それでも、週に一回もしくは、
月に一回くらいなら…と自分を甘やかしそうな気持ちが、時折わいてしまいます。
糖尿人か、自己責任のなどの考えによるとは思いますが、
江部先生の解禁日に対する考えをお聞きしたく、コメントさせていただきました。
スーパー糖質制限を推奨されている、江部先生には、
大変失礼な質問かとは思いますが、よろしければご回答よろしくお願いいたします。】



すもも さん

HbA1cが11%から5.2%とは、素晴らしい改善です。
糖質制限食を上手に実践されているのでしょう。

糖質制限食は、美味しく楽しく末長く続けることが大切です。
毎日糖質三昧に比べれば、1/週とか1/月とか糖質摂取なら、おおいにましです。
そういうとき、可能なら、グリニド系薬かα-GI薬、
或いはその両者を食直前30秒に内服して
食後高血糖をできるだけ抑えるようにすればいいですね。

私は多数の糖尿人を診察していますが、きっちりスーパー糖質制限食を実践されて、
血液検査データ全て正常で、合併症なしの方も、おられます。

私自身も2002年以来、焼酎飲んで、肉や魚貝を食べて、
卵にチーズに豆腐に野菜・海藻・茸を食べて、モリドルチョコ、
糖質制限ピザ、糖質制限ケーキ・・・を食べて、美味しく楽しく、
そしてきっちり長くスーパー糖質制限食を続けています。
勿論、内服薬なしで合併症もなしです。

私はつらくないから、末長く糖質制限食を続けることができると思います。
しかしながら、人はなかなか弱いものです。
「わかっちゃいるけど、やめられない」人もまた結構おられます。

私の患者さんでも、どうしても糖質がやめられない人もおられます。
私は糖質制限食の先達の医師として、糖尿病患者さんに、
最良の糖尿病食事療法である糖質制限食を説明して、
糖尿病のコントロールの仕方を指導するのがお仕事です。

糖尿病合併症の話もして、
それを防ぐことができるのは糖質制限食だけであることも説明します。

それを患者さんが受け止めて理解してどう実践するかは、患者さん自身の仕事であり、
私の仕事ではありません。
ですから、私は決して押しつけることはありません。


もちろん
1)スーパー糖質制限食
2)スタンダード糖質制限食
3)プチ糖質制限食
のなかで、
1)が一番効果があることは明らかですのでそれを薦めます。
しかし患者さんによっては、1)ができない人もいます。
そのようなときは、2)でも3)でもいいです。

糖質制限食は、やらないよりやった方が、例えどのタイプであれ、
糖尿病学会推奨のカロリー制限食(高糖質食)よりは、はるかにましなのです。

私は、ぬるいかもしれませんが、そういうスタンスの医師です。
皆さんが、糖質セイゲニストで優秀な患者さんだったら
糖質制限な医師はとても楽なのですが、現実はそうはいきません。

また、話のしやすい対等感覚の医師もいれば、
残念ながら上から目線の相談しにくい医師もいるのが現実です。

私に関しては、対等感覚の医師を目指しているので、
このブログへのコメント・質問も糖質制限食に関することなら、
初歩的なことも含めて大丈夫、OKです。
反復して似たような質問があっても、
またそれがブログ読者の皆さんの復習になるし新たな勉強にもなります。
糖質制限食に関する知識をインターネットで世界中で共有できて・・・。
それが、私自身の貢献感にもなりますので・・・

さて、日本で実践されている糖質制限食には

A)高雄病院のスーパー糖質制限食(1回の食事の糖質量20g以下)
B)山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量30~40g)
 最近は(1回の食事の糖質量20~40gで3食食べ、それとは別に間食を1日あたり10g)
C)釜池豊秋先生の糖質ゼロ食(1日1食で、夕食、糖質は5g以下)

α)荒木裕先生の断糖食
β)渡辺信幸先生のMEC食

などがあり、1回の糖質摂取量設定に違いがあります。

それでは、各糖質制限食のスタンスはどう違うのでしょうか?

まず、A)B)C)について検討してみます。


1)継続し易さと普及に関する配慮

継続し易さ、普及という面からは、普通に考えてB)が一番楽です。

A)はそれに、次いで楽ですし、当初から「スーパー」「スタンダード」「プチ」といったラインナップが設定されていて、最近は「緩やかな」という選択肢もあるので、継続し易さと普及ということを重視しているわけです。

C)は、ベストと思う食事療法をストイックに実践するという求道者のスタンスであり、継続し易さや普及ということは、優先順位としては全く考慮されていません。

つまりC)はやりたい人やれる人が実践すればよいのであって、やりやすくするというスタンスは皆無です。

従って、A)B)の立場の糖質セイゲニストとC)の立場の求道者とは、いくら話し合っても折り合いがつくことは不可能ですので、私も無駄な努力をするつもりはありません。

2)食後高血糖改善効果

食後高血糖改善効果はC)が一番高いです。

A)がその次でB)はかなり劣ります。

C)なら、食後高血糖はほとんどありません。

A)は、臨床的に合併症予防ができるレベル、食後1時間血糖値180mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満達成を目指していて、ほとんどの場合それが可能です。

B)は食後1時間血糖値180mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満を達成することは、困難な糖尿人が多いと思いますが、従来の糖尿病食(高糖質食)よりはましです。

3)追加分泌インスリン

C)は耐糖能正常型の人でも、インスリン追加分泌はごくごく少量です。
A)は耐糖能正常型の人の場合でもインスリン追加分泌は2~3倍レベルですみます。
B)は耐糖能正常型なら、追加分泌インスリンは10倍~20倍レベルでます。

インスリンは人体に絶対必要であり、基礎分泌インスリンがなければヒトは死にます。

しかし、インスリンには発ガンリスクやアルツハイマー病のリスクがあるので、少量ですむにこしたことはないのです。

従って、B)の場合は、野放しの高糖質食に比べればましですが、インスリン過剰のリスクがあるていどあることになります。

A)の場合は、人類700万年間の狩猟・採集時代に、野生の果物、ナッツ類、根茎類を食べたレベルと同程度の追加分泌インスリンなので許容範囲と思います。

4)問題点

B)は、インスリン分泌が多いこと以外にも、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクに関しては、効果が弱いので問題と言えます。

C)は、始めにくいこと、継続しにくいこと、普及しにくいことが問題点です。

5)考察

A)の場合、C)よりは治療効果は若干劣りますが、殆どの糖尿人において、合併症予防という観点からは、問題ないと思われます。

体重減少効果も同様であり、「継続し易さ」「普及」「治療効果」においてバランスのとれた食事療法と言えます。

B)は、「継続し易さ」「普及」は優れていますが、肝腎の治療効果が劣ることと、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という問題点を抱えています。

C)は、始めにくいこと・継続しにくいこと・普及しにくいことという弱点がありますが、治療効果は抜群ですので、ビタミンCの摂取に留意して、個人的にやれる人はやればいいと思います。

結論として、自画自賛になりますが、高雄病院のスーパー糖質制限食が一番バランスがいいのかなと思います。(^^) 

一方、山田悟先生の緩い糖質制限食や釜池豊秋先生の糖質ゼロ食も、役割分担という視点に立てば、対立するというよりも、一人一人の嗜好やニーズに応じて、相補的なものと思います。

A)B)C)の3者ともに、日本糖尿病学会推奨の従来の糖尿病食(高糖質食)に比べれば治療効果ははるかに高いのですから。

6) α)とβ)について
α)の荒木式は、ほぼスーパー糖質制限食に近いと思います。

ただ、ビールに関して、麦芽とホップだけの本物のビールは呑んでもよいとされていますが、糖質含有量は、米・コーン・スターチが含まれている普通のビールと同じだけあるので、勿論NG食品です。

β)のMEC食も、基本的にはスーパー糖質制限食に近いと思います。

一日に摂るべき食品はM(お肉)・E(卵)・C(チーズ)の三点で、これらをしっかり食べて、その上でさらに食べたいと思ったら他の食品(糖質を含む)も適度にOKということです。

あとは、一口、30回は噛んで食べようということです。

ビタミンCと食物繊維の摂取に注意すれば、MEC食もOKと思います。

ただ糖質を多く摂取すれば当然食後高血糖となるので、注意が必要です。


江部康二
コメント
週刊新潮
週刊新潮 2017年11月16日号
発売日:11/09

http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/

「糖尿病」1000万人時代!
著名人が明かす「私はこうして国民病を克服した」
▼甘党酒豪の「みのもんた」が完全コントロール
▼「森永卓郎」が生還できた舞台裏
▼人工透析「グレート義太夫」という反面教師
2017/11/08(Wed) 21:09 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
本日、江部先生の医療理念を読み
都内河北 鈴木です。

本日記事内容を、解明時期に知り得たかったと「改善以上、生還、覚醒」して行く現在も
時々思います。

21年間糖尿病重症化してゆく、2005年には江部先生「糖質制限理論」が発表されている事を隠蔽され、
今のネットグロ~バル時代に、
明らかな世界に可能性皆無の「カロリ~制限理論」信者指導でした。

本日記事の様に、専門知識として
「改善可能性ある理論提供提示」あればと悔やまれますね!!

私も2012年9月中旬に垣間見た事で、遅いかと思いましたが、
夏井睦先生も2011年実践だと知り得てから、
医療者であってもその様な物かと、
「改善以上、生還、覚醒」して行く中で思っています。

私が言いたいのは、
「日本糖尿病学会」と言ってはいても「医療理念皆無・信者思考医療者」
ではないかと言う事を「理解把握は必要かと考えています!!」

なんせ私は糖尿病が、「日本糖尿病学会後任専門医」により、
重症化から救急搬送した病態が、
「糖質制限理論」実践で21年が、3ヶ月足らずで正常化!!
以降「改善以上、生還、覚醒」して行く6年目に入りましたが、

日本医療界、特に「日本糖尿病学会」と言う組織は、
以前「カロリ~制限理論」「脳の栄養素はブドウ糖」だと、
私も参加した「血糖改善教室」複数の現場で、
現在ももっともらしく公共機関で講演しています。

私は江部先生「糖質制限理論」で「改善以上、生還、覚醒」した事は事実です。

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます!!
敬具
2017/11/08(Wed) 21:57 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
糖質制限よりカロリー制限!糖尿病の権威語る食事での予防
女性自身編集部

またデタラメな記事書かれてますね、、
糖質制限が絶対だと一般人でもわかるのに
2017/11/08(Wed) 23:08 | URL |  | 【編集
糖質中毒から解放
ご無沙汰しておりますが、ブログはいつも読ませて頂いております。

すももさんの解禁日に関し、当方の経験をお伝えしたく思います。
当方、ス-パ-糖質制限を始めてから6年半が過ぎました。もちろん薬は服用無で、HbA1cは5.3~5.6を維持しています。

開始から半年程は、やはり糖質を食べたい気があり、糖質制限ドットコムなどから低糖質パンやその他の低糖質食品を購入していました。
しかし、半年を過ぎるころから、あまり食べたくなくなり購入を止めました。

糖質中毒から解放されたのです。糖質もニコチンやアルコ-ルと同様中毒状態に陥っていたと思います。残念ながらアルコ-ルからはまだ解放されていませんが(ー_ー)!!

すももさんも間もなく中毒から解放されるのではないでしょうか。

名古屋・h
2017/11/08(Wed) 23:28 | URL | 名古屋 | 【編集
失敗例
「糖質制限が無理っ無理だったわー」という話もよく聞きます。
まぁこれは広まってきた証拠だと逆に思うんです。
脂質を増やしエネルギーをかなり入れてもやっぱり調子がでない、ので糖質を入れるようになったらよくなったと、私は調子が出ないのに無理してまでスーパー糖質制限をするよりはスタンダードやプチにして糖質を摂ればいいだろうと考えます。
2週間頑張ってなどとアドヴァイスする人もいるそうですが、ストレス抱えてまでスーパー糖質制限をする意味が分からない。日野原重明先生でさえ1日糖質130g内の糖質制限です。糖尿病があるならまだしも、糖尿病でもスタンダードの方もいると聞きます。
今日ある方の投稿を読んで思い出したのですが、私の知人も糖質制限が無理で次はMEC食(よくあるパターンです笑)でもなんだか痩せないし不調、シリコンバレー式で痩せるようになって不調がなくなった意識も高くなったという方もいました。
あとですね、私は週に一度や割と頻繁に普通に糖質を摂る機会がある人はスーパー糖質制限はやらない方がいいと思っています。
OGTTでも3日間はと注意があるように、そういう方はスタンダードやプチで耐糖能を慣らしておく必要があるのでは?
スーパー糖質制限をやっていた方が果物一個食しただけで230程血糖値が上がったそうです。たしか糖尿病ではなったと思います。
糖質の摂り方は、何よりコンスタントが一番だと考えます。
2017/11/09(Thu) 10:25 | URL | クノ子 | 【編集
× 山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量30~40g)
○ 山田悟先生の緩やかな糖質制限食(1回の食事の糖質量20~40gで3食食べ、それとは別に間食を1日あたり10g)
2017/11/09(Thu) 15:28 | URL |  | 【編集
Re: タイトルなし
そうですね。

当初は1回の食事の糖質量30~40gだったのが、最近は
1回の食事の糖質量20~40gで3食食べ、それとは別に間食を1日あたり10gと変わっていますね。
2017/11/09(Thu) 19:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限のことについて
はじめまして。自分の親がガン治療中で糖質制限(ケトン食)を始めたので糖質制限に興味を持ち質問させていただきます。具体的に指導くださる先生が近くにおらず、本などで手さぐりで行っているところです。
先生のご専門ではないのかもしれませんが失礼をお許しください。
さて、「糖質制限.com」のサイトに出会いとても救われた気持ちになっています。
というのも親が糖質制限をつらそうにしているように感じているためです。体調は悪くないのですが、糖質制限をがんばろうとするあまりカロリーの取り方がまだ慣れず体重も少し落ちているようです。
「糖質制限.com」のサイトに様々な食品があり、糖質も表示されていますが、これは食材(小麦粉や野菜など)も含めた糖質と理解してよろしいのでしょうか。
また、ラカントsという言葉が出てきますが、これはブドウ糖も含まれると思っていますが、表示してある糖質量が低いものであれば、砂糖とは違い他の食材と同様に捉えてもよいものでしょうか。親はずっと甘いものを我慢しており、たまには楽しみで食べることができれば、さぞかしはげみになるだろうと思っているところです。
サイトの中のチョコレートなどの糖質量を見た時はこのようなものが世の中にあったのかと涙が出てきました。
また、パンもこちらのサイトのものを利用してみたいと考えていますが、パンにバターが含まれているので、バターはガンによくないと聞いたことがあるので迷っています。
最後にサイトによって、食材の糖質量が倍も違うということがありました。どのサイトが標準的なものなどあるものでしょうか。
いろいろと質問してしまい本当に申し訳ございませんが、もし可能な範囲で結構ですので教えていただけたら幸いです。
2017/11/13(Mon) 00:18 | URL | あさひ | 【編集
Re: 糖質制限のことについて
あさひ さん

表示してある糖質量は、食材(小麦粉や野菜など)も含めた合計のものです。

ラカントSは、エリスリトールが99%くらいで、残り1%は羅漢果顆粒ですので
ブドウ糖はないですし、血糖も上昇させず、カロリーもゼロです。

いろんな意見がありますが、私はバターはがんにも大丈夫と思っています。
「血糖値の上昇」「過剰なインスリン」ががんのリスクですが、いずれも糖質摂取により生じます。

私が監修しているサイトの糖質量表示は、私が責任を持ってチェックしています。
他のサイトのことは表示通りなのか否か、私にはわかりません。
2017/11/13(Mon) 22:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
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