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脳と脂肪酸、ケトン体、血液脳関門。脂肪酸も通過できる。
こんばんは。
ケトン体は血液脳関門を通過できるけれど
脂肪酸は通過できないというのがこれまでの定説でした。

私もこれを信じていましたが、きっちり検証した結果
脂肪酸も血液脳関門を通過できると確信しました。

DHAやEPAは有名なオメガ3脂肪酸です。
特にDHAは脳内にもっとも豊富に存在する長鎖不飽和脂肪酸です。
そもそもDHAは血液脳関門を通過できるのです。
DHAを脳内に運び込む輸送体が血液脳関門の内皮に存在することがわかっています。
DHAは脳を元気にする作用があり、とても重要な脳内の物質です。


脳と脂肪酸とケトン体、血液脳関門
①ブドウ糖、脂肪酸、ケトン体は血液脳関門を通過する。
②脂肪酸はアストロサイトではミトコンドリア内でβ酸化されてエネルギー源となる。
③アストロサイトで脂肪酸を原料にしてケトン体をつくりそれが神経細胞のエネルギー源となる。
④神経細胞では、脂肪酸は細胞膜の原料となりエネルギー源としては使われない。
⑤脳はブドウ糖とケトン体をエネルギー源として利用する。



福田一典先生のサイト 
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/5f3a62cb8fc7657952f9ae49bdc00e96

に脂肪酸、ケトン体、血液脳関門のことが記載してあるので
ご参照いただけば幸いです。
福田一典先生、ありがとうございます。


脳循環代謝 26:67~75,2015 
高橋慎一 慶應義塾大学神経内科
70-72ページ 2.脂肪酸代謝におけるアストロサイトのケトン体合成と神経保護作用
file:///C:/Users/%E6%B1%9F%E9%83%A8%E5%BA%B7%E4%BA%8C/Downloads/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%82%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%82%E3%82%B1%E3%83%88%E3%83%B3%E4%BD%93%E3%80%82%20(3).pdf


また上記の高橋慎一先生の論文でも、
脂肪酸代謝におけるアストロサイトのケトン体合成と神経保護作用
という項のなかで
「・・・ケトン体に関して、脂肪酸をもとに脳内では
アストロサイトで合成され、『内因性ケトン体』として
ニューロンで利用される可能性あり。
ケトン体に神経保護作用があることは古くから知られており、
アストログリア(アストロサイト)由来のケトン体合成は
虚血性神経障害の病態修飾に重要な働きを持つと考えられた。・・・」
といった記載があります。
アストロサイトは、脳の血管基底膜に突起を接して血液脳関門を血管内皮とともに構成しています。
アストロサイトは血液脳関門を構成していますが、脳の中の細胞です。
すなわち、脂肪酸は血液脳関門をごく日常的に通過するということです。


江部康二
コメント
先生、質問です

チーズは糖質制限食ということですが
私はチーズを食べると、太ります
太るということは糖質が高いということではないのでしょうか?
それとも、私の体質が変わっているのか、、

ブリーという種類のチーズが好きで
食べたのですが
炭水化物は摂ってなくて
豚肉メインで低糖質な少しの野菜にチーズ、という食事をしても太るのです(;_;)
糖質制限食をするにあたって
チーズは助かる食品なので、取り入れたいのですが、なぜかまいかい、チーズを摂ると太ります
そんなにそこまではチーズの量は食べてはいないと思います

チーズで太っても
低糖質に変わりはないから
摂っていても大丈夫でしょうか?
それとも、やはり太るのは変なことでしょうか?
2017/11/05(Sun) 18:47 | URL | マリマリ | 【編集
こんにちは

質問です

コーヒーにココナッツオイルを溶かして飲んでいるのですが、時間がたって冷えたコーヒーに油が固まって浮いていました

ふと思ったのですが固形の脂(今回の場合はココナッツオイル)は吸収に違いが出たりするものなのでしょうか?

1固形の油と液体の脂の違い(ショプ階吸収など)
2コーヒーに良質だと言われている油を溶かして飲むことのついての考察

などを教えていただきたいです
もし既に考察などされておりましたらURLをご教示いただければ嬉しく思います

よろしくお願いします。
2017/11/05(Sun) 20:34 | URL | もむ | 【編集
脳と脂肪酸、ケトン体、血液脳関門。読み!
都内河北 鈴木です。

本日記事読み、新たな情報提供で安堵します!!

高橋真一 慶応義塾大学神経内科
の説もありましたが、
以前コメントした様に、慶應義塾大学は
「糖質制限理論」を大学病院として指導していないと医局へ問い合わせして判明しています!!

この大学には「糖質制限理論」肯定論文発表している教授、医療者が居るのですが、
又、「糖質制限理論」理解把握し
「改善以上、生還、覚醒」している1患者もいるようです。

以上の事からも、
「日本医療界の権威肩書きがを安易に信じるのでは無く、
いかに統一感が無いかが判るかと思います!!」

江部先生には、日々の情報満載ブログで
私は「改善以上、生還、覚醒」でき
感謝尽きません!!
ありがとうございます!!
敬具
2017/11/05(Sun) 21:55 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: タイトルなし

マリマリ さん

チーズは糖質制限OK食材です。

糖質制限OK食材でも、
摂取エネルギーが消費エネルギーを上まわれば体重は増えます。

BMIが20以上25未満で、その人の体調が良ければ、その体重で良いと思います。
2017/11/06(Mon) 07:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
もむ さん

ご質問の件に関しては、
申し訳ありませんが、私はよく知りません。

2017/11/06(Mon) 07:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
血液脳関門の正体
血液脳関門という概念の本質は、血管と神経細胞の間には関門がありますという概念だと理解しています。グリア細胞は血液脳関門そのものだと理解しています。神経細胞は血管から直接物質を取り込めない。間にグリア細胞が介在している。そんな理解でしたが、違いますでしょうか?
2017/11/06(Mon) 08:41 | URL | 新井圭輔 | 【編集
はじめましてこんにちは。
私は今年の7月に境界型糖尿病と診断された高校3年生です。
いつも先生のブログで気になった記事を拝見させていただいています。
母親が糖尿病で脳梗塞になっていることもあり糖尿病というものが怖くて怖くて仕方ない状態です。
でも医者の指示も割と適当で、運動すれば大丈夫の一点張りです。(自分で調べて糖質管理は始めたのですが)
そこで質問です。
医師に境界型は療法さえちゃんとできれば完治するといわれました。
ネットで見てみると完治すると言う人と完治しないと言う人両方がいます。
完治すると言われたところで完治したとしても気を抜く気はサラサラないのですが、本当のところはどうなのか知りたいです。
完治すると言われれば目標として頑張っていけるのでもしよろしければご解説お願いします。
2017/11/06(Mon) 11:06 | URL | ゆい | 【編集
脳つながりかな?
糖質制限をしてから、朝起きて忘れてしまう筈の夢がはっきりくっきり、思い出せるのは何故でしょうか?
2017/11/06(Mon) 13:54 | URL | ジェームズ中野 | 【編集
いつも参考にさせてもらってます
ブドウ糖負荷試験で200超えがあり、糖尿病に近い予備軍と言われ、主治医は食べ順のみの指導なので先生の本などを参考に独断で糖質制限をしています。
先日病院で検査してヘモグロビンa1c5.3でした。
主治医は糖質制限は長く続けると良くないと言いますが何故でしょうか?私は内緒で糖質制限をしています。。
2017/11/06(Mon) 15:25 | URL | たーぼう | 【編集
Re: 血液脳関門の正体
新井圭輔 先生

コメント、ありがとうございます。


『グリア細胞は血液脳関門そのもの』


そうですね。
グリア細胞が血管内皮と共に『血液脳関門』を形成していると思います。

グリア細胞は、神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称で、
神経細胞の50倍ほど存在とのことです。

『神経細胞は血管から直接物質を取り込めない。間にグリア細胞が介在している。』

仰る通りと思います。
2017/11/06(Mon) 16:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生、ありがとうございます!

安心してチーズを食べていきたいとおもいます(o^^o)

2017/11/06(Mon) 17:24 | URL | マリマリ | 【編集
Re: 脳つながりかな?
ジェームズ中野 さん

「人はレム睡眠のとき、自然に目覚める」

そうです。
レム睡眠の夢はストーリーがあるわかりやすい夢で、思い出しやすく、よいことと思います。
糖質制限食で自然な眠りが得られているのでしょう。

ノンレム睡眠の時に目が覚めると、寝ぼけたり、覚えていても抽象的でよくわからない夢となるようです。
以下が参考になります。

http://toyokeizai.net/articles/-/172167
「はっきり内容を覚えている夢」の持つ役割
しっかり眠れているかどうかがわかる
西野 精治 : スタンフォード大学医学部精神科教授


2017/11/06(Mon) 17:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: いつも参考にさせてもらってます
たーぼう さん

糖質制限で、HbA1cが5.3%とは、素晴らしいです。

糖質制限は長く続けても大丈夫です。
このことについての根拠は、近いうちに記事にします。

なお、江部康二は2002年から、15年間スーパー糖質制限食を続けています。
薬は一切なしで、67歳現在、合併症もなく元気です。
2017/11/06(Mon) 17:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
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