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糖質制限食実践時の血糖値の上昇。色素性痒疹は改善。
【ケト子
低糖質食で血糖値上昇
先日色素性痒疹についてアドバイスをいただきありがとうございました。
摂取カロリーを増やして体重1kg増。色素性痒疹も随分良くなりました。

どうしても自分の食後血糖値が気になり血糖値測定器を購入して調べてみたところ、食前 74 mg/dl、食後1時間 104 mg/dl、食後2時間 86 mg/dlという結果でした。この時に食べたものは豚肉約100g、鶏肉約140g、ブロッコリー約200gで塩コショウのみの味付けです。食後1時間で140 mg/dlを超えていないので江部先生が定義されるグルコーススパイクではないと思います。糖質をかなりおさえた食事で30 mg/dlの上昇をどのように解釈すれば良いでしょうか。 】



こんにちは。

ケト子さんから、
糖質制限食実践時の血糖値の上昇について、コメント・質問を頂きました。
また、色素性痒疹が摂取カロリーを増やして体重が1kg増加して、随分良くなったとご報告頂きました。
色素性痒疹に関しては、(☆)をご参照頂けば幸いです。

さて、「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」によれば
体重64kgの2型糖尿病患者で、1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。
バーンスタイン医師のような1型糖尿病患者だと、1gの糖質が約5mg血糖値を上昇させます。
勿論、個人差はあります。

体重が40kgの人だと、<3mg × (64kg/40kg)> = 4.8mg
1gの糖質が、約4.8mg血糖値を上昇させる計算になります。

豚肉100g:糖質は0.1g
鶏肉140g:糖質は0g
ブロッコリー200g:糖質は1.6g
合計で、1.7gの糖質量です。

体重が少なめで、1gの糖質が5mg血糖値を上げると計算しても8.5mgですから
30mg上昇にはなりません。
個人差で、ケト子さんの場合は1gの糖質がもっと血糖値を上昇させる可能性があります。

あとは、タンパク質摂取で「グルカゴン分泌 > インスリン分泌」のタイプは
あるていど、タンパク質摂取で血糖値が上昇します。

体重57kgの、
2型糖尿病の人にささみ200g(タンパク質が46g、糖質はゼロ)だけを食べて、
実験して頂いたところ
60分後のピークで12mg血糖値が上昇しました。
「グルカゴン分泌 > インスリン分泌」のタイプだと考えられます。

ケト子さんも
「グルカゴン分泌 > インスリン分泌」のタイプで、
タンパク質摂取もあるていど、血糖値を上昇させるのだと思います。


(☆)<色素性痒疹>
①色素性痒疹は、糖質制限食で生じるのではない。
②色素性痒疹は、低カロリー過ぎる食事に対する身体の反応である。
③低カロリー過ぎる食事で、色素性痒疹が生じるか否かは、個人差である。
2017年10月23日 (月)の本ブログ記事
「色素性痒疹と極端な低カロリー食ダイエット。糖質制限食は無関係。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4366.html
をご参照頂けば幸いです。


江部康二
コメント
光栄です!
トピックに取り上げていただけて光栄です。重ね重ねありがとうございます。

今回の初実験では血糖値は食後も正常値範囲内でしたが、けっこうな値で上昇していることには変わりありません。糖質・たんぱく質の摂取を減らすなどして血糖値の上昇をおさえるべきでしょうか。それとも「グルカゴン分泌 > インスリン分泌」型の血糖値変動パターンとして、食後1時間で140 mg/dlを超えなければ心配ありませんか。
2017/11/03(Fri) 20:06 | URL | ケト子 | 【編集
Re: 光栄です!
ケト子  さん

タンパク質は減らさないほうがいいです。
必須アミノ酸が絶対に必要です。

糖質制限だけでいいです。

食後1時間で140 mg/dlを超えなければ、全く問題ないです。

2017/11/03(Fri) 20:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限とウエスト
スーパー糖質制限をして1年が経ちます。ニキビやアレルギーの改善など、様々な恩恵をいただいていますが、体重の増加とウエストの大幅な増加に悩んでいます。
何年も週3回ジムで筋トレをしていますがウエスト83センチになり、スーパー糖質制限に変えたことで肥満体型になりました。糖質をしっかりとっていた方がウエストも引き締まり、体型も維持できていたのですが、このようなケースはよくあることなのでしょうか?
脂質をとると太る感覚はあります。
アドバイスを頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
2017/11/04(Sat) 09:40 | URL | プードル | 【編集
医学雑誌最近号
プラクティス34巻6号2017年11月号
炭水化物と糖尿病を再考する
-糖でみる食事から健康寿命まで-

https://www.ishiyaku.co.jp/magazines/practice/PracticeBookDetail.aspx?BC=003406
2017/11/04(Sat) 12:01 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
三週間でHba1cが0.3%下がった
江部先生、三週間前にお世話になったI型で特発型のfirefoxです。

三週間前に病院でHba1cが6.3%と診断されて以来、緩い糖質制限してきました。
だいたい一日の30~35%エネルギーを糖質で残りがタンパク質と脂質です。

最近、近所に糖尿病専門のクリニックができ、先生が糖尿病専門医なので、今日行き検査してみたところ、Hba1cが6.0%となっていました。一日100~120gぐらいの糖分はとっていたと思います。タンパク質はだいたい一日70~100g(体重が70KGなので)、残りは脂肪(ナッツ類、アボガド大変お世話になっております)。(クリニックの先生は緩やかな糖質制限賛成派です)。

糖質制限で腎臓に影響あるかも心配になり、
尿検査、腎臓エコーも撮ってもらい、尿蛋白は陰性、クレアチニンは0.8で、eGFR 94..2で、エコー撮影ではとても健康な腎臓だと言われ、これからもこの生活を続けて行こうかなと思います。






2017/11/04(Sat) 15:17 | URL | firefox | 【編集
糖質制限継続中です。
ブログ読ませていただいています。
いつもお世話になっています。
ありがたいことに糖質制限に理解がある医師もいらっしゃって血糖値をコントロールすることができています。
糖質制限をして約2年となります。医師のふとした言葉が気になっています。
それは、「糖質制限をしていたら。HDLコレストロールが上がってくるはずなのだが…」や「HDLとLDLの比率が気になります。約4倍ですね」HDLコレストロールの数値が上がらないのに原因がありますか?
比率を引き下げるにはどのような生活を心がければよいでしょうか?
2017/11/04(Sat) 15:32 | URL | きしもと | 【編集
グルカゴン分泌に対するアミノ酸による刺激の重要性
江部先生こんばんは

今回の記事
≪「グルカゴン分泌>インスリン分泌」のタイプで、
タンパク質摂取もあるていど、血糖値を上昇させるのだと思います。≫
について

ガイトン生理学 原著第11版 p1030から

【アミノ酸はグルカゴンの分泌を刺激する。

これはアミノ酸がインスリン分泌を刺激するのと同じ作用である。
このように、この場合は、グルカゴンとインスリンの反応は逆ではない。

グルカゴン分泌に対するアミノ酸による刺激の重要性はグルカゴンがアミノ酸をグルコースに迅速に変換することで、組織に利用できるグルコースをより多くすることである。】

ここまでがガイトンの生理学です。

ガイトンの生理学によると、アミノ酸のグルカゴン刺激の目的は、(インスリン作用があったとしても、)組織に利用できるグルコース多くすること、
つまり血中グルコース濃度を上げるのが目的のように思えます。

私の仮説です。

狩猟採集(肉食)だった我々人類の祖先は、最低必要とするブドウ糖を確保するため、タンパク質を摂取した場合でも、バックアップシステム(バックアップ機能)としてグルカゴン分泌を直接刺激し、アミノ酸をグルコースに迅速に変換していたのではないでしょうか。

同時に、アミノ酸がインスリン分泌を直接刺激することによって、インスリンがグルカゴンに作用し、高血糖を防いでいるのだとしても、
当然ある程度の血中グルコース濃度の上昇があるのではないでしょうか。
2017/11/04(Sat) 18:05 | URL | オスティナート | 【編集
Re: 糖質制限とウエスト
プードル  さん

体重が減り止まることはよくあります。
糖質制限で脂肪細胞の大きさが標準まで小さくなっても、脂肪細胞の数は減らないのでそのせいと思います。

しかし、厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」のスーパー糖質制限食で
体重が増えて、ウェストが増加した例は経験したことがありません。

結果として、摂取エネルギーが「推定エネルギー必要量」を超過している可能性が高いと思われます。
2017/11/04(Sat) 18:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 医学雑誌最近号
中嶋一雄 先生

情報をありがとうございます。
2017/11/04(Sat) 18:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 三週間でHba1cが0.3%下がった
firefox さん

「一日の30~35%エネルギーを糖質で残りがタンパク質と脂質」

これで、HbA1c6.3%が6.0%なら素晴らしいです。

特発型1型糖尿病で、
C-ペプチド:0.01 
が、1.45に回復

は、奇蹟です。

このまま行きましょう。
2017/11/04(Sat) 19:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限継続中です。
きしもと さん


具体的な脂質データ、血糖値、HbA1cは
どのていどでしょう?
2017/11/04(Sat) 19:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: グルカゴン分泌に対するアミノ酸による刺激の重要性
オスティナート さん

私も同感です。

「グルカゴン分泌>インスリン分泌」のタイプが、圧倒的に多いので
こちらが人類の主流と思います。

狩猟・採集時代のご先祖は、常に低血糖対策に余念がなかったのであって、
高血糖対策は、ほとんど必要なかったので、こうなったのだと思います。

アミノ酸摂取により、グルカゴンが分泌され、
肝臓や腎臓で<アミノ酸、乳酸、グリセロール>からブドウ糖が新生されて、
血糖値維持の一貫を担っていたのでしょう。
2017/11/04(Sat) 19:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
返信ありがとうございます。
お忙しい中、返信ありがとうございます😊
hdl-co:47(9月),41(10月)
ldl-co:176(9月),160(10月)
s-Glu:82(9月),90(10月)
中性脂肪:111(9月),135(10月)
HbA1c(NGSP):5.2%

9月と10月に違う病院で血液検査してもらいましたHDL/LDLの比率を改善したいです。
2017/11/04(Sat) 21:46 | URL | きしもと | 【編集
Re: 返信ありがとうございます。
きしもと さん

HDLコレステロールが、もう少し増えるといいですね。
中性脂肪も、スーパー糖質制限食で空腹時なら、100mg/dlをきってきます。
そうなると、LDLコレステロールも標準の大きさの善玉が多くなり
悪玉の小粒子LDLコレステロールがほとんどなくなります。
2017/11/05(Sun) 11:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:江部先生ありがとうございます
江部先生ありがとうございます。

c-ペプチド回復したと言っても、食生活注意しないと一年ですぐにHba1cが0.5%上がったので、やはり糖尿病になりやすい体質だと思いました。これからも糖質制限続けて行き、糖尿病に逆戻りしたくないです。
2017/11/05(Sun) 13:11 | URL | firefox | 【編集
Cペプチド
江部先生こんばんは!firefoxさんがCペプチドが0.1から1.45に回復されている投稿に感動しました。素晴らしいです。
私も今年2月に一型糖尿病といわれ、3月に高雄病院でお世話になり0.5のペプチドでした。糖質制限を学び、それから1.7に。
ただ、昼食後の数値なので、空腹時ではないので、今度は空腹時にはかってみます。
基礎インスリン発覚時22単位でしたが、高雄病院で1/2に。現在5単位になりました。
一日2食の一食糖質量は10g前後です。
あらためて糖質制限の素晴らしさを知りました。このまま自己分泌を守っていきたいと思います。

2017/11/05(Sun) 21:56 | URL | ちーまる | 【編集
Re: Cペプチド
ちーまる さん

1型糖尿病で、
持続型インスリンが、22 → 11 → 5単位
に減ったとは素晴らしいです。

内因性インスリン(Cペプチド)が、増加していればいいですね。
2017/11/06(Mon) 07:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
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