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糖質制限食実践中の糖質摂取、一見耐糖能低下のことがあるが?
こんばんは。

スーパー糖質制限食実践中の耐糖能検査について説明しておきます。

75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、150g/日以上の糖質摂取が、
日本糖尿病学会の推奨となっています。

スーパー糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、
いきなり、ブドウ糖負荷試験あるいは糖質一人前摂取で、
耐糖能低下のように見えるデータがでることが、時にあります。

私見ですが、これは、
追加分泌インスリンの必要性があまりないスーパー糖質制限食を続けていた場合には、
通常量の糖質摂取に対して、β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。

従って、150g/日以上の糖質を3日間摂取することで準備を整えてから検査をすると、β細胞の準備ができているので、
もともと正常型だった人なら耐糖能が普通に戻ると思われます。

1回50gの糖質を摂取すれば、
追加分泌インスリンは基礎分泌の10~20~30倍くらい出ます。
しかしながら、
この10~20~30倍のインスリン追加分泌は、狩猟・採取時代からみたら
いかにも過剰で危険なものです。
インスリン過剰分泌は活性酸素を発生させ、
酸化ストレスリスクとなるので、万病の元と言えます。


スーパー糖質制限食実践者においては、β細胞は休養できていて、
なおかつ血糖コントロール良好ですので、
高血糖によりβ細胞が障害されている可能性はありません。
また基礎分泌インスリンはスーパー糖質制限中も常に分泌されていて、
追加分泌も食事のたびに基礎分泌の2~3倍くらいは分泌されます。
元々正常人であれば、β細胞も正常で元気です。

ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、
正常に作用すると考えられます。

つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、
一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、
これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、
心配ないということです。

糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、
本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。

人類は狩猟・採集時代の700万年間は、穀物なしの糖質制限食です。
穀物食(高糖質食)は農耕後の1万年間だけです。

どちらが人類にとって自然な食事であるかは明白です。

糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。

糖尿人が糖質制限食を実践すれば、食後高血糖がリアルタイムに改善し、
ほとんどの場合、血糖コントロール良好となり、糖化も予防できます。

正常人が糖質制限食を実践すれば、糖化が予防できます。
そうすると糖質を普通に摂取している正常人に対して
糖化がベースにある老化が防げます。

私はこのように思いますので、一生、美味しく楽しく糖質制限食を続けて、
健康ライフを維持していきたいと思います。



江部康二
コメント
ビートオリゴ糖について
今回のテーマとはかけ離れた内容で申し訳ございません。ビフィズス菌の餌になると言うオリゴ糖について質問いたします。一般的には、胃で消化吸収されず大腸に達するとあります。つまり血糖値を上げない食品と思われます。1日4グラムほどの摂取でオッケーとされています。糖質制限をすることで便秘がちな方も便が柔らかくなることでスムーズなお通じになるように思います。今は自分の体で人体実験をしております。江部先生、オリゴ糖について先生のお考えをお聞かせいただければと思っています。お忙しいところ恐縮です。以上よろしくお願いいたします。
2017/09/24(Sun) 10:48 | URL | ジェームズ中野 | 【編集
境界型です。糖質制限して5年ですが元々痩せ型(BMI17)で、体重は増えません。因みに痩せの大食です。

食後高血糖からの糖化を防ぐには普段からの糖質制限が不可欠ですが、宗田先生の本に、運動前は筋肉を効率よくつけるために糖質摂取する話が出ていました。もう少し体重と筋肉をつけたいのですが、例えばリンゴ1/4で180を超えてしまいます。痩せ型境界型はグルコースモードと得意のケトンモードを行き来するという芸当は無理でしょうか?私は絶食でも1~2時間程度のシングル打ち合いテニスでもスタミナ切れは無いのですが、異化亢進型は糖質制限で、筋肉のグルコース取り込み力が、落ちできているのかなぁと?。と申しますのも、このところ空腹時血糖値は100を切らず、また糖質制限食でも以前と比べ血糖値が上がり易くなってきた印象があるからです。境界型のエネルギー代謝、同化と異化のバランスについて、先生ほどのようにお考えでしょうか?

また、タンパク質、脂質中心の食事は、ケトン体急落(食前2~3が、0.2~3になります)し、インスリンが思った以上にダラダラと4、5時間に渡り出続けているようです。それでも高血糖による糖化を避ける方が良いのでしょうか?
2017/09/24(Sun) 15:35 | URL | ヒマラヤ | 【編集
Re: タイトルなし
ヒマラヤ さん

ムキムキの筋肉を作るには、「糖質+インスリン」が効率がいいです。
細マッチョなら、糖質制限食で大丈夫です。

糖質摂取で、血糖値が直接上昇し、インスリンが大量に分泌されます。

タンパク質摂取では、血糖値が直接上昇することはありませんが、
グルカゴンとインスリンが両方分泌されます。
グルカゴン > インスリン なら、糖新生により、血糖値が少し上昇します。

脂質摂取では、血糖値の上昇もインスリンの分泌もありません。

血糖値を直接上昇させるのは、糖質だけですので
糖質制限食実践で、糖化を最少限に抑えれば、様々な生活習慣病やと老化が予防できると思います。
2017/09/24(Sun) 19:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
膵臓と肝臓
膵臓と糖質の関係は、肝臓とアルコールの関係に照らし合わせて考えるとわかりやすいかもしれませんね。

しばらく禁酒(糖質制限)を続けたあとに、アルコール(糖質)を摂取すると、酔いやすい(血糖値が上がりやすい)といったところでしょうか。

膵臓も肝臓も壊れるまではほとんど自覚症状がないところも似ていると思います。

糖質もアルコールも取らないにこしたことはないですね。
2017/09/25(Mon) 12:54 | URL | Q | 【編集
糖負荷検査を受けるにあたって
糖質制限を始めて12月で2年になります。
スタンダードとスーパーの間だと思います。

2000年7月の人間ドックにおいて境界型と指摘されほったらかし。
3年前、抜歯をするにあたってHA1C等がコントロールされているかで慌てて近隣の病院へ。
数値は6.4でしたので抜歯はできました。翌秋には白内障で両眼手術をしました。

その後、糖質制限を始め、体重は10kほどストーンと減少。その後停滞はしていますが、リバウンドはせず。
6月の検査においてHA1Cが6.3。
コントロールとしてはまぁまぁなとのことですが、糖負荷検査を受けるようにと。
10/16(月)に予約をしてあります。(東京山手メディカルセンター 旧:社会中央病院)
案内には検査3日間は糖質を多めに摂るように・・・・と。

江部先生の仮説などからの説明を読んで、たかが検査のために、糖質制限でβ細胞が休まっているのに3日間だけでも糖質を多めに摂ることに抵抗がありました。

6月の検査が甘かったのは、少々油断し、お昼のお弁当に玄米100gほど週3回1か月続けたからと思います。
近く
10/16の検査前に、お昼にでも玄米を100gほど食べようか・・・・・と思案していましたが、酸化ストレスリスクのことを考えると、良い検査結果を求めず、このまま糖質制限で10/16の糖負荷検査に臨もうと思っています。

まとまりのつかない意思決定?になりましたが、出たとこ勝負で、結果データを客観的に(糖質制限理論をもとに)読めたら良いな・・・・というところです。
2017/09/25(Mon) 14:23 | URL | 今井 | 【編集
Re: 膵臓と肝臓
Q さん

なるほど、そう言われてみると、よく似たパターンですね。

2017/09/25(Mon) 15:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖負荷検査を受けるにあたって
今井 さん

そうですね。

糖質制限で肥満改善なら、耐糖能も改善している場合もありますので
試してみられて良いと思います。
2017/09/25(Mon) 15:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
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