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2017年10月1日号、サンデー毎日の記事に反論。
【17/09/20 髙野
サンデー毎日の記事につきまして
いつも参考にさせていたいております。
私も糖質制限を半年以上続けており、
子どもや家族も一緒に楽しく糖質制限食を楽しんでおります。
この度サンデー毎日より、
糖質制限による死亡率の高さに関する記事が掲載されておりました。
家族も不安に思っているようですが、先生はこの記事をお読みになられましたでしょうか。
ご意見、ご見解など伺えましたら幸いです。】



こんにちは。
高野さんから、サンデー毎日の記事について、コメント・質問を頂きました。

『サンデー毎日、2017年10月1日号、糖質制限ダイエットで死亡率2割上昇』

という近藤誠氏の記事ですね。
これは、ずいぶん前の研究論文を近藤誠氏が持ち出したものです。

この研究、ハーバード大学の研究者が
「Annals of Internal medicine」に2010年に論文発表したものです。


【低炭水化物食と全死亡率および死因別死亡率:二つのコホート研究

「Annals of Internal medicine
September 7 2010 vol.153 Issue5 p289-298 
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause and Cause-Specific Mortality:Two Cohort Studies
Teresa T. Fung, Rob M. van Dam, Susan E. Hankinson, Meir Stampfer, Walter C. Willett, and Frank B. Hu」

要旨

「低炭水化物食と死亡率の関連を長期にわたって調べたデータはほとんどない。今回,前向きコホート研究で,Nurses' Health Study(訳注:看護師の健康調査)に参加した85,168人の女性とHealth Professionals' Follow-up Study(訳注:医療従事者追跡研究)に参加した44,548人の男性を最大26年間追跡した。動物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率,心血管死亡率,がん死亡率が高かった。一方,植物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率と心血管死亡率が低かった。」】



結論から言うと近藤誠氏の主張には大きな誤解があります。
まずこの論文には、30%未満の糖質制限食をしたグループは、登場していません。

この論文はあくまでも、糖質制限といっても総摂取エネルギーの35.2~42.8%を、
炭水化物から摂取しているグループにおける話です。
これだけの摂取量だと、
低炭水化物食(糖質制限食)の研究というには相応しくないと思います。

すなわち、30%未満の糖質制限食グループに関する研究は行われていないのですから、
『糖質制限食で総死亡率やがん死亡率が増える』という根拠には全くなりません。

ちなみに、ADAは130g/日以下、2000kcal/日で26%以下を糖質制限の定義としており、
「Annals of Internal medicine」のこの論文は、それに当てはまりませんので、
そもそも糖質制限食の論文ではないということになります。

まして、高雄病院のスーパー糖質制限食のように
総摂取エネルギーの12%を糖質から摂取しているグループは、
この論文のどこにも登場しないので、比較不能です。
つまり、高雄病院流のスーパー糖質制限食を実践している人においては、
この論文は全く参考になりません。

炭水化物を総摂取エネルギーの60%食べているグループに比べれば、
炭水化物35.2~42.8%のグループの方が、確かに相対的には糖質が少ないです。
それで低炭水化物食のコホート研究としたのでしょう。

一方、糖質を総摂取エネルギーの12%しか食べていないグループに比べれば、
炭水化物35.2~42.8%のグループは3倍以上の高糖質食であり、
とうてい、低糖質食とは言えません。

これまで多くの研究で、
高インスリン血症による腫瘍増殖・発ガン促進作用が示されています。


糖質を総摂取エネルギーの12%とする、
スーパー糖質制限食なら食事1回分の糖質は10~20gで、
追加分泌インスリンは、せいぜい基礎分泌の約2倍~3倍ていどです。

一方、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループは、
1回の食事の糖質は50g以上であり、
食事の度に、基礎分泌の約10~20倍の追加分泌インスリンが分泌されます。

すなわち、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループでは、
明白な発ガンリスクとなるインスリン大量分泌が改善できていません。

これだけのインスリン分泌量は、
糖質60%のグループとさほど変わらないと思います。

スーパー糖質制限食なら、発ガンリスクのインスリン分泌は極少量で済みます。

これらのことは生理学的な事実です。

現時点で
「スーパー糖質制限食実践で、総死亡率や発がんリスク上昇というエビデンスはない」
「スーパー糖質制限食で、総死亡率や発がんリスク減少というエビデンスもない。」


ということです。
これは、糖質摂取比率12%の集団と通常食の集団における死亡率やガンの発生を、
10年、20年経過を追ったような臨床研究(エビデンス)は、
存在しないので当然の結論です。

一方、発ガンリスクが明白に確認されているインスリンの過剰分泌が、
スーパー糖質制限食なら、極少量に抑えられることは、生理学的事実です。


江部康二
コメント
学歴、権威に弱い日本人?
週刊誌の広告だけ見ました。
ハーバード大、というと世界最高の権威とばかり崇め奉るメディア、それに翻弄される人々・・・・・

広告だけで、生理学的な根拠やデーターが無いなと。
立ち読みもしませんでしたが、このブログで内容を知りました(p_-)

古典医学・古典栄養学では、何はともあれカロリー制限。

まぁ、過去の人たちは!(^^)!OK牧場の決闘とばかり、反対を唱えることが激しくなっていくと思います。
自分の座布団に安穏平和と座っていられなくなるのですから。

資本や風潮に流されることなく「西部劇」でも観るつもりでいます(*^^)v

緩い糖質制限で食事記録を書いているスマホのアプリ、毎日のアドバイスに「脂質:過剰」「VitaminB6:過剰」となります。
ちょうど良いバランスだと、毎日ヘラヘラしています。
また、バターは動物性なので摂らない方が良いとの指摘も受けます。
主食が少ないので、ふらふらしませんか?寝起きが悪くありませんか?集中力は?・・・・・

糖質制限を始めて2年弱、仕事はサクサク進むし、週末のドカ寝もないし…・

検査数値は少々停滞しておりますが、少しずつ少しずつ・・・・・・
10月中旬、毎年健康診断をやっている病院で糖負荷検査を予約しました。
それによると、検査前3日は主食を多めに摂るように…と。

江部先生の何日か前のコメントに、負荷検査の前には少々糖質を…と書いてあったような。
お昼だけ玄米ご飯でも1膳食してみようかと。

世の中の論争、空回りだけですが『ナイヤガラ瀑布』みたいにならんかと(笑)
2017/09/20(Wed) 14:44 | URL | 今井 | 【編集
サンデ~毎日発言の近藤誠さんへ!!
都内河北 鈴木です。

本日記事読み、2017,9,20の現代に於いて「糖質制限理論」で
「改善以上、生還、覚醒」している1患者として言いたい事は山ほどあります。

本ブログ読み、改善者の改善言葉をどの様に考えるのか、
又は「支離滅裂根拠論法」を何故発言するのか思考力を伺いたく考えます??。

私の場合「日本糖尿病学会公認病院・公認担当医」の2005転院後から
「世界情報を隠蔽され」脳梗塞発症、救急搬送など悪化一途で死に掛けた
1患者からでさえ考えます。

「現在にこの様な発言して何が言いたいのか、支離滅裂意味不明発言をして、
何が言いたいのか不思議です??」

がん治療において色々発言をしとぃる様ですが、
「がん患者確保の論者」かもですね??

この近藤誠さんに、私は言いたいです。
「江部先生本ブログに多数の改善者の言葉を貴方は改善説明できるのか??」

私の再三の「改善以上、生還、覚醒」
確証可能な事実は、
江部先生「糖質制限理論」を「理解把握」し実践の成果です!!

近藤さんの様なペ~パ~ドクタ~が存在している事を、
安易に盲信するのではなく
「権威肩書きを、査定可能なネットグロ~バル時代です!!」

江部先生の御尽力には感謝尽きません!!
以降も更なる改善目指し学習して行きます。
ありがとうございます。
敬具



2017/09/20(Wed) 15:43 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
拝啓 江部先生
はじめまして。
いつも楽しく拝読させいていただいております。
山梨県在住の35歳(男)です。

今年8月に2型糖尿病と診断され、絶望の淵に立たされました。

3月~7月にかけて体重が15kg減少、多飲多尿、尿が泡立つなど糖尿病の症状が現れ、もしかしてと思い糖尿病専門医を受診したところ糖尿病が発覚しました。

8/7診察時
HbA1c:11.7
食後1時間20分血糖値:322mg/dl
尿糖:3+

と糖尿病エリートの数値でした。

すぐにインスリン注射(ライゾデグ配合注を朝食前6単位)を開始しました。
医師の説明によると、インスリンを注射することで、弱った膵臓を休ませることができるので、しばらくはインスリンによる治療で膵臓の機能回復を図るとのことでした。
もちろん食事指導は炭水化物を60%摂るという糖質たっぷりの指導でした。

私は薬に対して抵抗があり、10年以上病院にかかったことも薬を飲んだこともありませんでした。
食事で何とかならないものかとネットで調べていくうち、江部先生のブログに辿り着きました。
バックナンバーや読者の方とのコメントを夢中で読み漁り、著書も数冊拝読させていただき、「糖質制限」しかない!と確信を得て開始しました。
すぐにスーパー糖質制限をと思ったのですが、インスリン治療をしていたため、低血糖を警戒して朝だけはおにぎりを食べるという何とも矛盾した糖質制限開始となりました。

2週間後に他の血液検査の結果が出るとのことで再度受診。
他の項目は基準値内で問題なかったのですが、その際に糖質制限をしたいと医師に申し出て、食べたものを細かく日記に書いていたので見せたところ

・「朝と昼食は炭水化物をしっかりとりましょう(白米150g、うどんゆで麺1袋など)
・「たんぱく質の摂り過ぎに注意しましょう(肉・魚・卵・納豆・とうふなどは1食に1~2品までです)

とハッキリと書かれてしまいました。

これは相談してもらちがあかないと思い医師には黙って昼・夕の糖質制限を続けました。

開始当初、血糖値を自己測定したところ、空腹時が110~120で、炭水化物を摂った朝食後はインスリンを注射しているにもかかわらず200mg/dl前後とてきめんに上昇しました。
糖質制限食の昼・夕は食後2時間で測定してもほとんど上昇はありませんでした。

その後、ランダムに測定を続けていく中で、空腹時が80~90mg/dlと安定してきて、自分の中で何を食べたらどのくらい上昇するかというコントロールもできてきたので、インスリンを注射しはじめて1ヶ月の

9月14日インスリン注射を自己中止しました。

インスリン注射中止後の血糖値の推移は

空腹時:80~90mg/dl
食後2時間:100~120mg/dl

と基準値内にコントロールできるようになりました。

試しに炭水化物を摂って人体実験したところ。

・コンビニのおにぎり1個→2時間後120~150mg/dl
・トースト1枚→1時間後128mg/dl

と、江部先生の言う糖質1gにつき3mg/dl上昇以下の上昇で済んでいますので、膵臓の機能も回復してきたのかと思っています。


昨日9月19日の診察で血液検査をしたところ

    8/7 9/19

HbA1c:11.7 → 7.4

尿糖: 3+  → -

と劇的な変化が見られ、医師も驚いていました。
もちろん医師にはインスリン中止したことも、糖質制限をおこなっていることも言いませんでした。
まだまだ高い数値ではありますが、このまま糖質制限を続ければ毎月下がっていくという自信があります。


長文になりましたが、江部先生と糖質制限に出会えて本当に感謝しております。
もし糖尿病にならなければ今まで通りの食事を続け、いずれ何かの病気になっていたと思います。
糖尿病にはなりましたが、糖質制限に出会えたことは生涯の健康を考えると良かったのではないかとも思えるようになりました。

心より御礼申し上げます。

敬具


追伸

私は自己判断でインスリン注射を中止しましたが、血糖値自己測定でこの数値を保てていればこのまま中止していても大丈夫でしょうか?
お忙しい中とは存じますが、私の住む県内に糖質制限に対応した病院がなく、江部先生の著書などで知識はつけましたがあくまでも自己判断のため、多少の不安があります。
おこがましいお願いですが、ご回答いただけましたら幸いです。
2017/09/20(Wed) 18:34 | URL | 上田 | 【編集
牛肉の女性ホルモンの影響が除去されていないのではないでしょうか
この試験はアメリカで行われています。アメリカでは、牛の肥育に女性ホルモンを使用しており、これが発癌性を持つことが夏井先生のサイトにまとめられています。
http://www.wound-treatment.jp/new_2016-08_meat.htm
この研究では、牛肉由来の女性ホルモンの悪影響が含まれており、その影響が除去されていない結果であるように思われますから、信頼性は低いと思われます。
2017/09/20(Wed) 18:50 | URL | 広島人 | 【編集
早速のお返事ありがとうございました
江部先生

早速のお返事ありがとうございました。
論文そのものを拝見しておりませんでしたので、週刊誌ネタに翻弄されておりました。
私どもも糖質をほとんどカットしており、一日20〜40g以内に抑えております。
賛否あるなかで、まずは自分自身の体調をしっかりモニターしながら継続してまいりたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
2017/09/20(Wed) 22:20 | URL | 高野 | 【編集
サンデー〇日の記事
江部先生、こんばんは

記事は読んでいませんが
あの「がんもどき理論提唱者」の近〇ドクターですか?
今更、どうしてそんな古い研究論文を引っ張り
だしてきたのでしょう?

私は10年以上糖質制限食を続けていますが
カゼもひいた事なく、数値も全て正常で
いたって元気です。

私はずいぶん前から〇藤ドクターの本は
何冊も読み、共感する事も多く尊敬もいていたのですが、
この記事の内容ですと、大変残念です。

〇藤氏は、長年がんの研究をしている訳ですから、糖質制限食は「がんもどきにも効果あり」
という発表でもしてくれれば良いものですが
実際糖質はがんの増殖を助けているようですので、糖質制限は効果あると思います。
とても残念ですが〇藤ドクターは私の中では
毒多ーになってしまいました。

私は、がんになったら一切の治療は止めて
江部先生と同じく、糖質制限をさらに厳しくした
ケトン食と思っています。




2017/09/20(Wed) 23:43 | URL | モン吉 | 【編集
Re: 学歴、権威に弱い日本人?
今井 さん

『食事記録を書いているスマホのアプリ』

は常識に囚われている守旧派のようですね。

「糖質制限を始めて2年弱、仕事はサクサク進むし、週末のドカ寝もないし…・」

今井さんのように、自分で実践して確かめるのがベストと思います。
2017/09/21(Thu) 08:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: サンデ~毎日発言の近藤誠さんへ!!
都内河北 鈴木 さん

近藤誠医師、残念な記述です。

近藤誠医師の『がんもどき』理論も、賛成できないところがあります。
2017/09/21(Thu) 08:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 拝啓 江部先生
上田 さん

拙著のご購入、ありがとうございます。
インスリン注射を離脱できて、

     8/7     9/19

HbA1c:11.7   →   7.4

尿糖: 3+     →    -


このデータなら、素晴らしい改善です。


『私は自己判断でインスリン注射を中止しましたが、
血糖値自己測定でこの数値を保てていればこのまま中止していても大丈夫でしょうか?』


大丈夫です。
糖尿病は、基本は自己管理が重要な病気です。
2017/09/21(Thu) 08:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 牛肉の女性ホルモンの影響が除去されていないのではないでしょうか
広島人 さん

貴重な情報をありがとうございます。
2017/09/21(Thu) 08:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: サンデー〇日の記事
モン吉 さん

近藤誠氏、残念です。

『私は、がんになったら一切の治療は止めて
江部先生と同じく、糖質制限をさらに厳しくした
ケトン食と思っています。』


「手術、放射線治療、化学療法、ホルモン治療・・・」
西洋医学的治療も、個々の症例で、それぞれ検討して、選択肢の一つになると思います。
その場合もケトン食は、ベースに実践するのが良いと思います。
2017/09/21(Thu) 08:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
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