糖質制限食実践中の糖質摂取で、一見耐糖能低下にみえることがあるが?
【17/09/13 福井
タイトルなし
初めまして。
高田医師は誤解というか認識不足がはなはだしいと思いますが、
最後の、β細胞を休ませ過ぎるとインスリンを分泌できなくなるというところ。
確かにほんの少しの糖質摂取でも血糖値は凄く上がります。
私は、糖質制限でβ細胞を休ませ温存して、
長く基礎分泌を維持できるようにしていると解釈しておりますが、
それでよろしいでしょうか。】



こんばんは。
福井さんから、
『糖質制限食実践中に、糖質を摂取すると血糖値がすごく上がる』
一方
『糖質制限でβ細胞を休ませ温存して、長く基礎分泌を維持できる』
というコメントを頂きました。

この件に関して、
糖質制限食実践中の耐糖能検査ということで、考察してみます。

75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、
150g/日以上の糖質摂取が、日本糖尿病学会の推奨となっています。

糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、
いきなり、ブドウ糖負荷試験あるいは糖質一人前摂取で血糖がかなり上昇し、
一見、耐糖能低下のように見えるデータがでることが、時にあります。

私見ですが、これは、
追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない、
スーパー糖質制限食を続けていた場合には、
糖質摂取に対して、
β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。

従って、例えば150g/日以上の糖質を3日間摂取することで、
準備を整えてから検査をすると、β細胞の準備ができているので、
もともと正常型だった人なら耐糖能が普通に戻ると思われます。

スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて、
なおかつ血糖コントロール良好ですので、
高血糖によりβ細胞が障害されている可能性はありません。

ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、
正常に作用すると考えられます。

つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、
一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、
これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、
心配ないということです。

福井さん、ご指摘通り、
糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、
本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。
すなわち糖質セイゲニストのβ細胞は休養充分で元気いっぱいなのです。



江部康二

コメント
ネットでの伝聞ですので本当かよく分からないのですが、釜池先生は糖質を摂らないのだからβ細胞が退化するのは当たり前だと仰っているようです。
ここが、江部先生と釜池先生との意見の違いだみたいなことをネットで読んだ気がします。
ただ糖質制限をして、たまに糖質を摂ると身体の不調を訴える方が多いのも事実です。
江部先生は、糖質制限をしてる患者さんが糖質を摂る場合には血糖値を抑える薬はよく処方されるんでしょうか?
例えば家庭で、糖質制限をしている子供が糖質たっぷりの学校給食で血糖値のジェットコースター化がおこる場合も薬の処方を考える場合もあるんでしょうか?
2017/09/14(Thu) 18:31 | URL | May | 【編集
早食いは太るは本当 太らない食べ方のコツは?
日経スタイルの佐々木敏先生の連載で、早食いについて取り上げています。
私は今回は納得できましたが、先生はどうですか?https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20601520R30C17A8000000?channel=DF140920160927&n_cid=LMNST011
2017/09/15(Fri) 07:22 | URL | yanosono | 【編集
Re: タイトルなし
May さん

釜池先生は「1日1食」「糖質ゼロ食」を目指しておられます。
ただそれでも、基礎分泌インスリンは必要充分量出ています。
基礎分泌インスリンがなければ、ヒトは生きていけません。
従って、糖質ゼロ食でも、β細胞は、しっかり仕事をしていると思います。

スーパー糖質制限食実践中の糖尿人が、旅行中などにやむを得ず、糖質を摂取する場合は、
「αGI薬」「グリニド系薬」を処方することがあります。

子供には、「αGI薬」「グリニド系薬」を処方したことはありません。
2017/09/15(Fri) 19:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 早食いは太るは本当 太らない食べ方のコツは?
yanosono さん

私も同感ですが、以下のことだけは不思議に思いました。

1)「野菜を主食(炭水化物)よりも先に食べる群」

2)「食品交換表に基づいて食べる群」

1)は2)より、穀物(米)が68g/日少なくて
1)は2)より、果物も80g/日少ないです。
1)は2)より、肉は18g/日多いです。
1)は2)より、卵は31g/日多いです。
HbA1cの変化は、1)が2)に比し、明確に改善してますが
これって、普通に考えて「糖質制限食」です。


佐々木敏氏ともあろう人が、何故
1)の「糖質制限」な側面に言及しないのか
不思議です。
2017/09/15(Fri) 20:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
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