「運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない」清水泰行著、刊行。
こんばんは。

運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない (廣済堂健康人新書) 新書
清水泰行著
https://www.amazon.co.jp/dp/4331521109/ref


が2017年8月2日に刊行されました。

私が、帯の推薦の言葉を書きました。

「糖質制限マラソンドクター躍進のノウハウが盛りだくさん」 
https://www.amazon.co.jp/dp/4331521109/ref
糖質制限の名医 江部康二先生 推薦


ちょいと、面はゆいのですが、
出版社が書いてしまったので、ご容赦のほど・・・。

表紙の写真の如く
「糖質制限をして8年間で18kgやせて
体調が良くなりマラソン記録もぐんと伸びた!」

ということです。

清水泰行先生、40歳過ぎから、中性脂肪が400mg/dlを超えて
メタボ体型ということで、緩い糖質制限食を開始で、
8kg減量成功です。
それで、折角やせたので何かやろうと、いうことでフルマラソンに挑戦です。
少しずつ記録更新していたのが、あるとき頭打ちになってしまいます。

またマラソンを開始したころは、走る前は「カーボローディング」をして
「スポーツドリンク」も積極的に摂っていたそうで、
マラソン後は、疲れ果てて、歩くのもままならないほどだったそうです。

そんなとき、京都の高雄病院に清水泰行先生が、見学に来られて
私といろいろお話しをしました。
その中で、フルマラソンを始めとして持久力が必要なスポーツには
糖質制限食が向いているということを、二人でしっかり確認しました。

この時を境に、清水先生はスーパー糖質制限食を開始されます。
そして当初に、体験されたのは、
スーパー糖質制限食でマラソンを走ったあとは
疲れや筋肉痛が少なくて、今までとは体のダメージが全く違うということでした。

「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を上手に使えるようになり、
ケトン体質になると、疲労した筋肉の回復がとてもスムースになることは
研究論文でも明らかにされています。

スーパー糖質制限食でケトン体質になると上記の利点があるので、
サッカーの長友佑都選手もケトン体質を目指すと話していますね。

清水先生、その後は、順風満帆で、フルマラソンの記録はどんどん伸びて
100キロウルトラマラソンも30分、記録が縮まりました。

本書には、
カーボローディングの失敗談とその後のスーパー糖質制限食の成功談が
ご自分の体験を経て、わかりやすく書いてあります。
またスポーツと糖質制限食に関するアドバイスも具体的に述べてあり、
とても参考になります。

ブログ読者で、マラソンやトレイルランや持久力の必要なスポーツをしている方々は
是非、ご一読頂けば幸いです。


なお、
スーパー糖質制限食を開始して
「完全なケトン体質になるまで、3~4週間かかります。
スポーツをしている人も、糖質制限食を実行すると
最初の1週間はかなりパフォーマンスが低下します。
その後回復して1ヶ月もすると、以前よりもよい状態になっています。」

本書の92ページから引用。

ということなので、1~2週間で「スーパー糖質制限食」を諦めないでくださいね。

江部康二

ブログ
「ドクターシミズのひとりごと」
http://promea2014.com/blog/?p=1496
も興味深い内容です

コメント
糖質負荷試験60分後の180mg越え
江部先生、いつも勉強させて頂いております。
スーパー糖質制限暦約2年の非糖尿人です。病気の予防に始めました。
有酸素運動暦25年の56歳女性で身長160cm、体重50kg、インボディでの体脂肪率17%から開始し、2年で52kg、体脂肪23%に増え、ここ1ヶ月で間欠ファスティング(16時間ダイエット)で49kgに減量しました。
糖質制限でどうして太ったのかの疑問があり、ケトン体とグルコースを測定器で測定しました。
朝食抜きでも2時間有酸素運動疲れなく出来るのでケト適応できてると思ったのですが、血糖値で気になる結果が出まして。。
空腹時(この時は早朝ではなく朝食抜きの14時)82mg/dlで、その後スーパー糖質制限食(糖質制限ミックス粉で作った丸パン1個、ベーコンエッグ卵2個、プチトマト、ブロッコリー)を摂取し、1時間後の血糖値は87 mg/dlでした。
そこで糖質負荷試験をやってみました。
朝食なしのお昼食で、ごはん150g、スーパーのカキフライ6個(糖質量約30gと記載あり)、
いくら醤油漬け60g(味付けに清酒と記載あり)糖質量ほとんどなしと判断。
総糖質量約80~85gと推察。

食前血糖値91 mg/dl→ 30分後129 →60分後182 →120分後139  でした。

驚きました。
先生のブログで75g経口ブドウ糖負荷試験で、2時間値が140mg以下でも1時間値が180mgを越える場合は将来糖尿病になりやすいと読みました。
私の場合、スーパー糖質制限をしていて急に多量の糖質を摂取したのは関係なく、将来糖尿病になりやすい、隠れ糖尿人の可能性が高いのでしょうか。
空腹時血糖値は参考になりませんね。

2017/08/13(Sun) 21:59 | URL | 北の華 | 【編集
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170814-00000005-pseven-life
→高齢者の粗食は百害あって一利なし、炭水化物も摂取すべき

また、微妙な説を主張するお医者さんがいるので、参考までに。低炭水化物だと筋肉が落ちるって。
2017/08/14(Mon) 09:09 | URL | うみゅ | 【編集
ブログもおもしろいです
いつも楽しく読ませて頂いております。

先日CGMについて記事になっていましたが、この本の著者のブログ、「ドクターシミズのひとりごと」ではCGMを付けてフルマラソンを走ったデータなどがあって、とてもおもしろいです。
http://promea2014.com/blog/?p=1496

ご参考までに。
2017/08/14(Mon) 17:08 | URL | ラン | 【編集
Re: 糖質負荷試験60分後の180mg越え
北の華 さん

正常人で、糖質制限食をしている最中に「75g経口ブドウ糖負荷試験」を行うと
見かけ上、耐糖能が低下したようなデータがでる人がいます。
これは、糖質摂取に対して準備ができていない状態で、いきなり大量の糖質を摂取したためです。

北の華 さんも、このケースと思われます。
糖質摂取に対する準備ができた状態なら、耐糖能は正常と思われます。

従って、日本糖尿病学会によれば
「75g経口ブドウ糖負荷試験」の前、3日間は、150g/日以上の糖質を摂取することが推奨されています。

スーパー糖質制限食では、基礎分泌のインスリンは普通にでますが、追加分泌インスリンは必要最低限となります。
従って、膵臓のβ細胞は充分休養ができているので、真に耐糖能が低下することはありません。

2017/08/15(Tue) 08:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
うみゅ さん

この記事の秋津嘉男医師は、単純に知識不足ですね。

糖質制限食では、タンパク質と脂質はしっかり摂取して、摂取エネルギーも充分あるので
筋肉が落ちることはありません。

カロリー制限食で、タンパク質摂取不足だと筋力低下です。


故日野原重明先生は、105歳まで現役でしたが、
魚は毎日のように食べておられ、
脂のないステーキを、2日に1度食べておられたようです。
ステーキを食べる日は魚はなしです。

朝食はコーヒー、ジュース、ミルク、オリーブ油を摂取され、
昼食はミルクとクッキー2個だけなので、少食です。

夕食は茶碗半分ほどのご飯、たっぷりの野菜、
それにヒレ肉か魚で1日1300キロ・カロリーに制限されていました。

これだと、朝が糖質5~10g、昼が糖質15g、
夕が糖質40gくらいなので、一日の糖質摂取量は、60~65gくらいで
糖質摂取比率は約20%弱です。
立派な、糖質制限食ですね。
2017/08/15(Tue) 08:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ブログもおもしろいです
ラン さん

コメントありがとうございます。

「ドクターシミズのひとりごと」
私も覗いてみます。
2017/08/15(Tue) 08:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご返答有難う御座いました!
江部先生、お忙しい中ご返答頂きありがとう御座いました。安心しました。
測定中は動悸もあり、糖質制限を始める前は当たり前の状態であったのに血糖値が上がる体感も驚くものでした。
正常人でも血糖が大きく振れないというのは快調でここちいいものだと改めて感じました。

糖質制限.comのミックス粉で作ったパンがあるから続けられています。こちらにも感謝です。
2017/08/15(Tue) 09:35 | URL | 北の華 | 【編集
鉄の危険性
私もマラソンをするので、この本を読んでみたいのですが、最近、糖質制限プラスメガビタミン療法に関心を持っていて、清水先生はその中の鉄ががんを引き起こすと批判しているので驚きました。
江部先生はサプリが必要ない立場と言っていると思いますが、鉄とがんの関係についてどう思われますか?
2017/08/17(Thu) 08:30 | URL | 鉄男 | 【編集
Re: 鉄の危険性
鉄男 さん

確かに、過剰な鉄が発がんと関連するという研究があります。
2価の鉄イオンは過酸化水素と反応し、活性酸素を発生させるとのことです。

http://ganshien.umin.jp/research/main/toyokuni/index.html
2017/08/17(Thu) 18:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
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