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妊娠糖尿病にインスリン注射は不必要。糖質制限食が最適。
おはようございます。
妊娠糖尿病のほしさんから、コメント・質問を頂きました。

ほしさんが自分自身で考えて、糖質制限食を選択して、
インスリン注射を離脱できたのはとても素晴らしいことです。
妊娠糖尿病において、インスリン注射を中止することは理にかなっているのです。

妊娠糖尿病は、妊娠をきっかけに「インスリン抵抗性」が増大したために、
血糖値が高くなる病気です。
従って、インスリン抵抗性に対抗するために、
自分自身のインスリンは過剰に分泌されています。
従って、そもそもインスリン分泌過剰状態のところに
さらにインンスリン注射をするのは、矛盾しているのです。

ところが現行の妊娠糖尿病の治療は、
<カロリー制限高糖質食+インスリン>です。
ほしさんが体験されたように、このやり方では血糖コントロールは不可能です。
高糖質食により食後高血糖が必ず生じます。
食後高血糖を予防するために、6回にわけて食事することを
妊娠糖尿病学会は推奨していますが、
そんな面倒くさいことをするくらいなら、
最初から糖質制限すれば、食後高血糖は生じないのにと
私は思うのですが・・・。

食後高血糖を防ぐためにインスリンの量を増やせば低血糖が生じやすいですし、
低血糖を起こさないようにインスリンの量を減らせば、今度は高血糖が生じます。

さらに、インスリン注射が増えれば、肥満ホルモンですから、
妊娠中の体重コントロールも大変苦労することとなります。

糖質制限食なら、インスリン注射なしで血糖コントロール良好となりますし、
妊娠中の体重コントロールも簡単です。
そして、産道の不必要な脂肪がないので、安産のことが多いのです。

ここまでの説明でわかるように、
妊娠糖尿病には「糖質制限食」が、
唯一、理論的に適切で副作用のない治療法と言えます。

糖質制限食は、スーパー糖質制限食でも緩やかな糖質制限食でも
評価基準を満たしていれば、大丈夫です。

妊娠中のコントロール目標は、「糖尿病妊娠」も「妊娠糖尿病」も

朝食前血糖値70~100mg/dl
食後2時間血糖値120mg/dl未満
HbA1c6.2%未満


です。

緩やかな糖質制限でも、充分目標を達成できます。

ほしさんは、
インスリンは正常に分泌されていて、A1cも範囲内ですし、
『糖質控え目(1食白米65グラム以下)』で
妊娠中のコントロール目標を達成しておられるなら、それでOKです。
もし、コントロール目標が達成できない状況になれば
スーパー糖質制限など、糖質摂取量を今より減らして
目標達成できるようにしましょう。


『インスリンを打って食事をしていたときは、
最初に野菜を小皿で二品ほど食べるようにしてましたが、
その時点で満腹になり白米をいやいや食べて、
食後は胃からみぞおちのあたりが膨張したような感じになり、
苦しくて3時間くらいは動くのが辛かったです。

インスリンを止めたら食事量は増え(脂肪やたんぱく質)、
満腹感はありましたが、食後すぐに動けるほど体調は良くなりました。
これはインスリンと関係があるのでしょうか?
それとも食事の質の違いなのでしょうか?』


これは、糖質の過剰摂取による症状と思います。

それでは、糖質制限食でインスリン注射なしで、母子共に健康で、
元気な赤ちゃん誕生を、目指して下さいね。


江部康二


☆☆☆
【17/08/07 ほし
妊娠糖尿病について
はじめまして。数年前江部先生のブログを参考に糖質制限をして9㎏ほど減量に成功し、大変感謝しております。
残念なことに今は一児妊娠、出産後ということもありリバウンドしてしまっております。
今回は妊娠糖尿病についてお聞きしたく質問させて頂いて宜しいでしょうか。
ネット上で質問させて頂くこと自体が初めてのことですので、
読みにくかったら申し訳ありません。

29歳、身長155㎝、体重60㎏です。
一人目妊娠中も後期には血糖値が高くなり食事制限で対応して出産しました。
それでも血糖コントロールは50%くらいでしたが、
血糖値に厳しくない病院だったようで厳しく指導はされませんでした。

現在二人目妊娠13週目で、7週目くらいに尿糖がでていたこともあり
ブドウ糖負荷検査を行ったところ、
1項目が基準値より少しオーバーで2週間の管理入院をすることになりました。

7月11日から25日まで入院しました。
6分食で入院中は運動量も少ないことから一日の摂取カロリー1360で、
主食は白米だと6回全て65グラムでした。
朝食7:30 間食10:00 昼食12:30 間食15:00 夕食18:30 間食21:00 
で、ターゲスの血糖値検査の時間は、
朝前6:00 朝後9:30 昼前11:20 昼後14:30 夕前17:30 夕後20:30 でした。

入院中は朝後血糖値が高く、
それは暁現象というのがあるのは知っていたので仕方ないのかなとは思いましたが、
昼前の血糖値が正常値になることはなく、昼後も正常値より高いことが多かったです。
夕前と夕後はほとんど正常値内でした。
1週間6分食で様子を見て、
血糖値が下がらないことから8日目からインスリン投与をはじめました。
結局は入院最終日まで全時間帯の血糖値が一日安定することはなく、
あとは自宅で調整となりました。
入院時は最終日、朝15単位、昼4単位、夜4単位までインスリンは増えてました。

自宅では運動量が増えるので1600キロカロリーは食べるよう指示されましたが
そんなにお腹に入らず、自宅に戻ってすぐに低血糖ぎみになり、
朝のインスリンを9単位にまで減らしました。
それでも血糖値は正常値内に収まったので、
自己判断でしたが大丈夫だったと思っています。

その調子で夜は元から血糖値はほぼ正常値内でしたので、
夜のインスリンをやめてみたら、それでも血糖値は正常値内に収まりました。
問題は昼前で、10:00の間食(炭水化物のみ)を食べて
1時間半後に血糖値が空腹時の100以内に収まるわけないですよね。
案の定5日経っても正常値にならないので、
思いきって6分食の間食は炭水化物をやめて、
お腹が空いたらナッツやヨーグルトなどを食べることにしました。
すると昼前も血糖値が安定してきました。

そして先週末に江部先生の妊娠糖尿病のブログを見つけて、
炭水化物を減らしても胎児の影響が出ないことを知り、
インスリンを打つのを一切やめて糖質制限食に切り替えようと思いたちました。
今日3日目で順調にコントロールできてます。
糖質を抜いても胎児に影響が出ないなら
無理にインスリンを打つことはないと思いました。

私の場合現在まだ13週目で予定日は2月7日、あと6か月もあります。
このままインスリンを打って中期後期でどんどんインスリンの量が増えるのが怖いし、
出産後インスリンなしの生活に戻れるのかどうかも心配です。
私の場合、インスリンは正常に分泌されていて、A1cも範囲内でした。

糖質制限食にしたら出産までインスリンなしで、
無事に赤ちゃんを産めそうでしょうか。
また、糖質制限食ですと朝前の血糖値は上がることはないでしょうか。
朝前が上がるようになると異なる種類の注射と
再度の入院が必要と言われていて不安です。

今は糖質控え目(1食白米65グラム以下)で、
血糖値がそれでも上がればスーパー糖質制限食にする覚悟はあります。
以前減量時は主食は一切口にせず一年は続けたので苦ではないと思います。

続けてみたらわかることとは思いますが、妊娠初期の方の事例が少ないことと、
主治医のやり方とは違うことから
江部先生の見解をお聞きして参考にさせて頂きたいです。

あと最後に、インスリンをやめて気づいたのですが、
インスリンを打って食事をしていたときは、
最初に野菜を小皿で二品ほど食べるようにしてましたが、
その時点で満腹になり白米をいやいや食べて、
食後は胃からみぞおちのあたりが膨張したような感じになり、
苦しくて3時間くらいは動くのが辛かったです。

インスリンを止めたら食事量は増え(脂肪やたんぱく質)、
満腹感はありましたが、食後すぐに動けるほど体調は良くなりました。
これはインスリンと関係があるのでしょうか?
それとも食事の質の違いなのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、どうか宜しくお願い致します。
長々と失礼致しました。】
コメント
本日記事読んで思います。
都内河北 鈴木です。

私は21年間の糖尿病重症化してゆく2012,10,1、より
「糖質制限理論」実践で、
・インスリン増量暦3年余りが、3ヶ月足らずで自主離脱!!
・2年足らずで糖尿病薬自主離脱!!
・4年満了月、脳外科MRI検査にて脳梗塞頚動脈プラ~ク減少改善事実判明!!

現在通院各病院(眼科・脳神経・歯科)院長、知人達には全て事実公表しています。

2005年、前病院閉院により転院したのは杉並医師会によると
杉並区最大の杉並区内ナンバ~1のK総合病院だとの説明でした。

上記私の様にペ~パ~ドライバ~同様、
「権威肩書き」だけでの信用での結果ですね。

患者からして思うのは、
「ネットグロ~バル時代対応不可な医療者は生存淘汰されるべきだ」
と以降病態以外にも覚醒しました。

江部先生の常々発言されます
「自身で考え、自身で選択して実践!」は、正に「真理」ありますね。

江部先生には、私としては糖尿病だけでなく、脳梗塞・眼科に更なる改善しており、感謝つきません!!

今後とも、御自身の健康に影響なき様に御尽力下さい。
ありがとうございます。
敬具
2017/08/08(Tue) 13:39 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
糖質制限と癌
糖質制限をしていれば絶対に癌にはかからないのでしょうか?
もし癌になり、手術を勧められても拒否しケトン食に近い糖質制限をしていれば完治または維持できるのでしょうか?
江部先生は近藤誠氏を支持しますか?
もし江部先生自身の最愛のご家族に癌が発覚したら、どんな治療を受けさせますか?
手術は絶対させませんか?
2017/08/08(Tue) 14:58 | URL | SUN | 【編集
お返事ありがとうございます。
江部先生、お忙しいなか早速のお返事ありがとうございます。

私が今インスリン過剰分泌状態にあると初めて知り驚いております。

それでインスリンを打っていつもより運動量が多くなると低血糖になるのは当然かもしれませんね。

記事は一通り読ませて頂いているのですが新たな発見もあり、何より自分のやり方を認めて頂けることが大変心強く出産まであと半年頑張ろうと前向きに思えました。

江部先生に話を聞いて頂けて良かったです。

中期後期になるにつれて血糖コントロールが難しくなるかも知れませんが、何かありましたらまた質問させてください。

この度は本当にありがとうございました。
2017/08/08(Tue) 20:02 | URL | ほし | 【編集
Re: 本日記事読んで思います。
都内河北 鈴木 さん

糖尿病に加えて、頸動脈プラークや網膜症も改善とは素晴らしいですね。
これからも美味しく楽しく糖質制限食をお続けいただけば幸いです。
2017/08/08(Tue) 22:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限と癌
SUN さん

糖質制限食には、癌の予防効果がある可能性がありますが、絶対ということはないです。
そして、西洋医学的治療は、必要と思います。
近藤誠氏の説には、賛成できるところと賛成しかねるところがあります。

私及び家族に癌が見つかれば、必要と判断すれば、手術もします。
2017/08/08(Tue) 22:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: お返事ありがとうございます。
ほしさん

ほしさんの現在の、血糖値やインスリン分泌状況ならば、
ほぼ確実に、糖質制限食だけで、インスリンなしで、母子共に健康で、
出産に到ると思います。
2017/08/08(Tue) 22:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
初めまして。
妊娠中の糖質制限で本当に胎児に影響はないのでしょうか?
出産の時点でわかるような影響はないのかもしれませんが、発達障害など後々でてくるようなことはないのでしょうか。教えていただきたいです。よろしくお願いします。
2017/08/09(Wed) 14:22 | URL | 奈良県民 | 【編集
Re: タイトルなし
奈良県民 さん

人類は、700万年間、穀物なしの糖質制限食で、
妊娠・出産・子育てをし、社会生活を営んできました。
従って、全く問題ないと思います。

穀物食の歴史のほうが、わずか1万年に過ぎません。

あとは自分自身で考えて、自己責任で選択していただけば幸いです。

2017/08/09(Wed) 14:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
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