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米1億人超が糖尿病か予備軍、人口の3分の1 。しかし合併症は大幅減少。
こんにちは。

7/19(水) 14:55配信 AFP=時事
によれば、

2017年7月18日に発表されたアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の報告書で、
米国では約1億人が糖尿病またはその予備軍となっていることが、
明らかになりました。
これは、米国人口の約3分の1にあたります。

CDCは隔年で発表している報告書で、
2015年に米国で死因第7位となった糖尿病を
「増大しつつある健康問題」と説明しています。
2015年には18歳以上の糖尿病患者が新たに150万人増えたと推定されています。

上記は
ヤフーニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170719-00000022-jij_afp-int
の要約です。


このように、米国でも日本と同様糖尿病患者は増え続けています。

一方で、
医学雑誌「ニューイングランド ジャーナル オブ メディスン」2014年4月17日
に発表されたように、
米国の調査で、糖尿病合併症の発症率が、
この20年間(1990~2010年)に急速に低下していることが判明しています。(*)
(1)急性心筋梗塞 マイナス67.8% 
(2)高血糖症による死亡 マイナス64.4% 
(3)脳卒中 マイナス52.7%
(4)下肢切断 マイナス51.4%
(5)末期腎不全 マイナス28.3%


日本でも、2012年の統計まで糖尿病患者は増え続けています。
そして、日本では、糖尿病合併症は米国と異なり減少していません。

日本糖尿病学会『第56回日本糖尿病学会年次学術集会』熊本宣言2013
の記載が以下です。
『糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
糖尿病腎症で透析になる人が年間16000人以上。
糖尿病網膜症で失明する人が年間3000人以上。
糖尿病足病変で切断する人が年間3000人以上。』
  


糖尿病の治療薬としては、米国も日本も差はありません。
なので、合併症発症率の差は、薬以外に要因があることとなります。

運動療法もそんなに差があるとは思えません。
そうなると残るのは、糖尿病の食事療法だけです。

米国では1993年から糖質管理食が広まりはじめました。
米国では1994年に炭水化物と脂質の割合を固定しなくなりました。
2005年、ボストンのジョスリン糖尿病センターは、
炭水化物の推奨量を40%に下げました。

全米最大の糖尿病患者会は、大分前から炭水化物40%ていどを推奨しているそうですが、
いつ頃からそうなのかは、判然としません。

ともあれ、米国では糖尿病と診断されたら、糖質摂取を意識することは、
1993年糖質管理食が広まり始めたころからは、
常識になっていったと思われます。

これに対して日本の糖尿病食は、
1969年から一貫して糖質60%を推奨しています。
2013年11月の食品交換表第7版で、初めて50~60%になりました。

糖尿病と診断されるまでの糖質摂取比率
米国が約50%で
日本が約60%です。


あくまでもアバウトな仮説ですが、
糖尿病と診断された後の糖質摂取比率が、
50%→40%の米国の糖尿病患者と
60%→60%の日本の糖尿病患者との差が、
合併症発症率の違いに反映された可能性が否定できないと私は思います。


(*)
Changes in Diabetes-Related Complications in the United States, 1990–2010
N Engl J Med 2014; 370:1514-1523April 17, 2014


江部康二
コメント
マヨネーズあれこれ
「マヨネーズ」は良質なダイエット食品だった!?
http://asajo.jp/excerpt/33497

コンビニ弁当に付属の「マヨネーズもどき」は人体に危険!粗悪な油と添加物のかたまり
http://biz-journal.jp/2017/05/post_19181.html
2017/07/22(Sat) 09:15 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: マヨネーズあれこれ
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。

コンビニ弁当に付いているマヨネーズは、すべて“マヨネーズもどき”。
正式名称は半固体状ドレッシングで、
食用植物油脂(パーム油が主成分)、砂糖類(水あめ、麦芽糖、砂糖)、
醸造酢、卵黄、食塩、食物繊維、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物を原材料として製造


パーム油は、安価でよく使われていますが、
トランス脂肪酸、カノーラ油とともに、健康に悪いという意見が多いです。



2017/07/22(Sat) 15:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
スーパー糖質制限食で食道裂孔ヘルニアが治癒?!
30代女性、体調不良と耐糖能異常のため、スーパー糖質制限食を始めて約3ヶ月になります。
今日3年ぶりに胃カメラを受けました。前回は「食道裂孔ヘルニア」を指摘されており、逆流性食道炎の症状も時々ありました。
糖質制限開始後は逆流性の症状がほとんどなかったと思います。そして、今日の検査結果を見ると「食道ー異常なし」となっていました。検査する先生が前回と違い、結果説明の際も、ヘルニアに関して聞き忘れたのですが、記載がないということは所見がなかったということですよね。
胃にポリープは1個ありましたが、ガン化するものではないとのことで問題ないようです。
糖質制限を始めて、自分の健康に自信が持てるようになりました。これからもスーパー糖質制限食、美味しく楽しく続けていきたいと思います。
2017/07/22(Sat) 15:52 | URL | みぃ | 【編集
高雄病院の売店にも置いてある松田のマヨネーズは糖質制限的にはNGなんでしょうか?
松田のマヨネーズを食べたら、どこにでも置いてあるメジャーなマヨネーズなんて食べれない、という人もいます。
2017/07/22(Sat) 16:08 | URL | Q太 | 【編集
Re: タイトルなし
Q太 さん

松田のマヨネーズは、炭水化物は100g中、辛口が1.4g、甘口が1.5g。

キューピーのマヨネーズの糖質が100g中0.7g程度。

糖質制限的には松田のマヨネーズでも大丈夫と思いますよ。
2017/07/22(Sat) 18:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
松田のマヨネーズこれなら糖質制限も全然いけますね。
そもそも、松田のマヨネーズあの量でいいお値段しますからね〜庶民はそんなドボドボ使う気になれません…。
2017/07/23(Sun) 06:33 | URL | Q太 | 【編集
Re: スーパー糖質制限食で食道裂孔ヘルニアが治癒?!
みぃ さん

それは良かったです。

スーパー糖質制限食実践で、逆流性食道炎は、ほとんどの人で改善します。

「食道裂孔ヘルニア」も
スーパー糖質制限食で、血流・代謝がよくなり、内臓脂肪などが減れば、改善する可能性があると思います。
2017/07/23(Sun) 09:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
ご返信ありがとうございます。
逆流性食道炎は高脂肪食が悪いと思っていましたが、糖質が多いに関係していたと身をもってわかりました。
指摘されたのが20代の頃で、痩せ型で内臓脂肪も少ないし、若いのに胃の入口のしまりが緩くて不思議だねと言われていましたが、糖質摂取過多が問題だったのだと思います。

糖質制限を始めて、改めて自分の体が糖質に随分侵されていたのだと気づきました。
30代で生涯の健康食事法に出会えて良かったです。
2017/07/23(Sun) 16:10 | URL | みぃ | 【編集
米国、糖尿病の合併症率
遠慮されてますが、決してアバウトな仮説でなく、自然な結論だと思います。
2017/07/24(Mon) 11:51 | URL | 村上博史 | 【編集
Re: マヨネーズあれこれ
biz-journal誌に記事を書かれている郡司和夫という方は,要注意だと思います.

http://d.hatena.ne.jp/usagi-snowrabbit/20150912

これ以外にも,

『天然のビタミンCは安全だが,合成されたビタミンCには発ガン性がある』
『牛肉に含まれるトランス脂肪酸は 自然のものであり,【シス型のトランス脂肪酸】だから安全だ』

などと,トンデモ記事・書籍を濫発されている方なので.
2017/07/24(Mon) 12:41 | URL | しらねのぞるば | 【編集
Re: 米国、糖尿病の合併症率
村上博史 さん

ありがとうございます。
2017/07/24(Mon) 19:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: マヨネーズあれこれ
しらねのぞるば さん

情報をありがとうございます。
2017/07/24(Mon) 19:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
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