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2010年5月、メトグルコ発売。許可用量増量。
こんにちは。

ビグアナイド系薬剤のメトグルコ(メトホルミン塩酸塩)が
2010年5月に発売されました。。


メトホルミンは、糖尿病の内服薬の中で、ビグアナイド系薬剤に属します。

ビグアナイド系薬剤は、その中の一つのフェンホルミンという薬が
乳酸アシドーシス(*)という副作用を起こしやすかったため、
一時期他の薬も含めてほとんど使われていませんでした。

しかし乳酸アシドーシスを起こしにくい
塩酸メトホルミン(メルビン、グリコランなど)塩酸ブホルミン(ジベトスB、ジベトンSなど)などが近年見直されてきました。

これは、英国の大規模臨床試験(UKPDS:1998年報告)で、
「塩酸メトホルミン投与により肥満のある2型糖尿病患者で死亡率を減少させた」
という結果がでたことによる影響が大きいと思います。

ビグアナイド剤の作用は、肝臓での糖新生の抑制が主で、
その他消化管からの糖吸収の抑制、末梢組織でのインスリン抵抗性の改善などがあります。

従ってSU剤とは違って、膵臓に直接作用するのではなく、膵外作用で血糖値を下げますので、
膵臓には優しい薬といえます。
また体重増加を生じないのも長所ですね。 (^_^)

単独使用では、低血糖を起こす危険は極めて低いです。
糖質制限食的にも、問題の少ない良い薬です。

しかし、肝腎の効きがそれほど良くなかったのです。
理論的にはいい感じなのになぜでしょう?

実は、欧米における1日使用量は1500~2250mgくらいで、最大量2550mg/日までOKなのですが、
日本では1日、750mg以下となっていたのです。

私も、膵臓に負担をかけない糖質制限食にぴったりの薬ということで、大勢の患者さんに処方してみたのですが、
量が少なすぎるためなのか、「効いた!」という印象がやや薄かったのです。

しかし、2010年5月20日、メトグルコ(メトホルミン塩酸塩)錠が、新薬として発売され、許可用量が増えました。
維持量が750~1500mg/日で、最大量が2250mg/日までOKとなりました。

1000mg/日くらいから、手応えを感じて、1500mg/日くらい投与するようになり、効果が確認できるようになりました。
日本人の場合は、1500mg/日以上の量だと、下痢をする人が多いです。

750mg/日以下だと、あまり効いた印象のないメトホルミンですが、1000mg/日以上だと効くように思います。


なお、肝障害や腎障害がある人は、やはり乳酸アシドーシスを起こしやすいので注意が必要です。
また、心肺機能に障害のある人や高齢者も、腎予備力の低下がありえるので慎重投与です。
上記以外の人には、副作用は少ない薬です。

作用機序から考えて、服用するなら、1日2~3回定期的に飲むほうが効果がでると思います。
ただ、早朝空腹時血糖値が高値の場合は、夕食後と寝る前に内服して夜間の糖新生をブロックするのもありと思います。

血糖値が180~200mg/dlを超えてくると、それだけでインスリン抵抗性が増します。
<糖質制限食+メトホルミン>で、1日24時間を通して、血糖値が180mgを超えなくなると、
インスリン抵抗性が速やかに改善し、同じ食事をしていても血糖コントロールがとても良くなります。

(*)
乳酸アシドーシス
ビグアナイド系薬剤は、肝における乳酸からの糖新生を抑制することで血糖を下げるので、
相対的に乳酸が増加します。
通常は乳酸が増加すればその代謝が活発となり、乳酸値のバランスは保たれます。
しかし、肝での乳酸の代謝能が低下している場合や、腎機能障害があるときは、
乳酸が増加した時に処理しきれずに高乳酸血症となり、乳酸アシドーシスを発症する危険性があります。

乳酸アシドーシスの初期症状として悪心、嘔吐、腹痛、下痢等や、倦怠感、筋肉痛などがあります。


江部康二
コメント
低炭水化物食
江部先生、お疲れ様です。
スーパー糖質制限まではいかないと思いますが、
低炭水化物食の新たなエビデンスです。
低炭水化物食により、寛大な心を持てるようです。
記事中にありますが、ドーパミンが増えたら
どのようなメリット、デメリット、症状があるのでしょうか?

朝ごはんに何を食べたかによって、その日の態度が変わる!?

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170713-00010000-bazaar-life&p=1
2017/07/13(Thu) 17:28 | URL | 久掘 | 【編集
Re: 低炭水化物食
久掘 さん

情報をありがとうございます。

「低炭水化物食により、寛大な心を持てる」
とは素晴らしいですね。

適度のドーパミン分泌はやる気と快適さを生じるので、良いのですが
過剰に出ると、過食や依存症のリスクがあるようです。
2017/07/13(Thu) 19:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生、解説ありがとうございます。

昼食はローソンを活用しながら、糖質制限しています。
定番のふすまパン以外にも、様々な味の糖質制限パン
出て来ていますね。
外食でやせる!が、具体的で役だっています。
2017/07/13(Thu) 20:10 | URL | 久掘 | 【編集
疑問ですね??日本の医療、、、。
都内河北 鈴木です。

本日記事内容にも最新理解できる治療にも、
ネットグロ=バル時代にも関わらず
日本医療界も「世界規模にデ~タ共有していない物なんですね!!」

日本の「日本糖尿病学会専門医にも未だに自身達の能力に落ち無い様にしていただけたいですね!」

私の糖尿病21年が3んか月で正常化した事の意味が判らない訳ですね!!

私も江部先生「糖質制限理論」で改善以上、生還して、より覚醒して行く
眼・脳梗塞の後遺症ありますので、江部先生ブログ・著書で日々学習しています。

江部先生、今後も情報提供を宜しくお願いいたします。
ありがとうございます。
敬具





2017/07/13(Thu) 22:35 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
メトホルミンの飲み方について
先生、メトホルミンのこと、なるほどよくわかりました。
私は、糖新生ががんばるらしく、早朝空腹時が150台だったりしました。糖質制限は5年目、スパーで、しっかりやっているつもりでしたのに、なかなか空腹時が下がらず、メトホルミンも効きませんでした。
1000㎎になって少し効いたきもしましたが、なかなか効果なしでした。
で、現在、ジャディアンスとメトホルミン1000を処方。空腹時もしっかり下がって、安定してきております。

その場合の薬の飲み方をお教えください。
医師からは、朝、ジャディアンスとメトホルミン500。就寝前にメトホルミン500と言われております。
これで、どうでしょう。
糖新生をさらに抑えるために、メトホルミンは、先生の記事のように、夕食後、就寝前のほうがよいでしょうか。

CGMも付けたことがありまして、上下もそんなに上がり下がりもなく、糖質制限ができていると言われました。
年齢は60代後半です。


なお、ジャディアンスの効果で、血糖値は、朝の空腹時が110-120です。就寝前も128とか130前後です。
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
2017/07/14(Fri) 09:59 | URL | 横浜M女 | 【編集
メトホルミン
初めてご相談致します。

私は今年60歳で7年前にパーキンソン病と診断されましたが薬の反応が悪く苦労しています。今の状態は不便ながらも一応日常生活は送れています。

実は最近糖質制限を試しましたら、体のだるさや疲れが悪化がし、頻繁に動悸が起こるようになり制限食は三ヶ月程で断念しました。
エネルギー不足にならないよう充分気を付けたつもりでしたが。
また、その時受けた血液検査で、中性脂肪が90→33
コレステロールLDL180
HDL120(殆ど変化なし)
空腹時血糖値110で血糖値は全く下がっていませんでした。

私も最近メトホルミンの存在を知り、主治医の内科医に処方をお願いしてみようかと思っていたところです。
今のパーキンソン症状と私のエネルギー代謝に関連して何か問題があるのかもしれないと最近考えています。

どんな事でも結構ですので先生から何かアドバイスを頂ければ幸いです。
2017/07/14(Fri) 10:21 | URL | イシワタ | 【編集
なんでもありの朝日新聞
割れた腹筋は本当に必要ですか? 文化人類学者が説く科学との付き合い方
2017.7.14

国際医療福祉大学大学院講師の磯野真穂さん
 人に“メタボ大丈夫?”といわれて自信を無くし、SNS(ソーシャルネットワークサービス)を見て屈強な誰かのカラダに憧れ、厳しい糖質制限食やダイエットに精を出す――私たちの身体(からだ)や健康は、いつの間にここまで社会的な規範に縛られるようになったのだろう? 「そんなに気にすることはないですよ」と優しく語るのは、文化人類学者の磯野真穂さん。『なぜふつうに食べられないのか 拒食と過食の文化人類学』や、この6月に発売された新刊『医療者が語る答えなき世界 「いのちの守り人」の人類学』といった著作で「科学が語ることができないもの」について新たな視点を示している。自分の身体を見つめ直し、少し心と体が楽になるインタビューとなった。
    ◇
――2015年1月に刊行された『なぜふつうに食べられないのか』では、拒食・過食を繰り返してしまう女性たちにフォーカスが当てられていました。一方で、男性についても、最近は過激にさえ見える糖質制限ダイエットやジムが流行したこともあり、自らの身体や健康をきちんとコントロールすべきだ、という空気が強くなっています。この点について、どうご覧になっていますか。
 大きく2点に分けてお話しできると思います。まず1点目は、それまでは「痩せたい/痩せるべき」という欲求や社会的な規範意識は、ダイエットに象徴されるように主に女性の話だったんですね。歴史的、文化的に女性の身体は社会の規範の影響を強く受けやすく、それが美の基準として表れていることが知られています。飢饉(ききん)の危険にさらされる地域ではぽっちゃりした身体が健康的で美しいとみなされ、逆に、食料が十分で簡単に太ることができる社会では、痩せた身体が美しく健康であるとみなされます。1980年代くらいから女性のダイエットが加速したのは、まさにこういった社会変化の影響を受けてのことと言えるでしょう。自己管理ができ、あふれる食べ物に惑わされないライフスタイルを体現しているのが、痩せて引き締まった身体というわけです。
 しかし最近、この影響は男性にまで顕著にみられるようになってきました。メタボリックシンドロームや生活習慣病といった言葉が身近になり、それが中年男性と結びつけられるようになったことが大きいのでは、と私は考えています。 メタボリックシンドロームや生活習慣病と聞いて、痩せた中年女性をイメージする人はまずいないでしょう。まず頭に浮かぶのは、おなかの出た中年男性のはずです。

  
厳しいメタボ基準がもたらした”自己管理しなければ”という圧力
――男性の身体や健康も女性と同じような規範にさらされるようになってきた、と。
 はい。「おなかが出てぽよぽよしている男性は、将来糖尿病のような病気になる可能性がある。そしてそれは仕方のないことではなく、自己管理の甘さによるものである」という自己責任論が男性の身体に強く向けられるようになったということです。特に私は、2005年に初めて定められたメタボリックシンドロームの国内基準が男性に厳しいものであったこと、そしてメタボは生活習慣の問題とされたことに注目をしています。たとえば厚生労働省の2005年の報告では、40歳から74歳の男性の2人に1人がメタボリックシンドロームの予備軍とされました。しかしその際の判断基準の一つ「腹囲85cm以上」というのが、他のアジア圏が「腹囲90cm以上」としているのに比べて厳しかったのです。
 男性の多くが引っ掛かってしまうような基準が医学という権威により定められ、しかもそのリスクが腹囲として可視化されたインパクトは大きいと思います。メタボの基準は腹囲だけではありません。ですが基準の一つが誰の目にもとまるものであったため、「そのたるんだおなかは、あなたが自己管理ができていないからであり、自己の責任で痩せるべきだ」というまなざしが生まれ、それを男性が内面化していったのではないでしょうか。ダイエットをうたった商品は売れますから、女性の身体だけではなく、男性の身体も消費の対象としてマーケットに取り込まれていったというわけです。
SNSの普及が進めた”身体のディスプレー化”
――なるほど。もうひとつの要因は何でしょうか。
 2点目は、SNSが普及する中で、身体がどんどんと「ディスプレー化」している、ということです。これは女性も含めての話なのですが、みんな自分の身体がカッコイイと言われると気持ちがいいので、FacebookやInstagramにどんどん“自撮り”の写真を上げていきますよね。ちょっと服をめくって腹筋を見せたりして。
――鏡の前で、絶妙な角度のポーズで撮影された写真は多いですね(笑)。
 人間は社会関係の中で生きている動物なので、その関係性において、他よりも少しでも優れた身体を持っていたらうれしいし、ほめられたら気分がいいですよね。ですから、老若男女を問わず、身体が消費社会の中で「ディスプレー」として取り込まれている、と言えるのです。
 そもそも私としては非常に不思議なのですが、これだけオフィスワークを行う人が多い時代において、そこまで引き締まった筋肉は必要ないと思います。コンピューターを持ち運ぶのにはそんなに力は要りませんし、遠くまで年貢米を運ぶ必要もありませんよね。6パックに分かれた腹筋が、なぜ今の男性に必要なのでしょうか?(笑)

  
――過剰な「ディスプレー化」が進むと、自分の身体が常に他者と比較されるようになっていきますよね。
 そうすると、インターネット上にアップされた写真に比べて――それが仮に自分自身の写真であったとしても、自分たちの「いまここ」の身体は常に“失敗作”になっていきます。当然ながら、アップする写真は一番カッコイイと思えるものを上げるわけですし、場合によっては修整さえかけるわけですから、ちょっと油断すれば、今生きている自分はそれよりも劣ってしまうわけですね。だから永遠に、私たちの身体は“失敗作”になってしまう。
 誰かに写真を見られるときも同様です。アップされた写真は常にネット上や社会を浮遊しますから、仮に一度はダイエットに成功したとしても、その後に太ってしまったら、「あらあら、あの人、激太りしちゃって……」「あのときは、あんなに気分良さそうだったのにね」と言われてしまう。その意味でも、“見られる身体”を常に意識していないといけない世の中になってきていると感じます。
科学的にみえる過激な情報に惑わされない
――そうした行き過ぎた社会的な規範に対して、私たちはどのように対応すればよいのでしょうか。磯野さん自身も、かつては運動生理学を専攻しながらも文化人類学に転じ、「科学が語りえないもの」を探究していらっしゃいますよね。
 ひとつは、上にあげたような身体と社会の関係を知り、自分はそのような価値観とどの程度の距離をとるのか考えることだと思います。そしてもうひとつは、一見、科学的にみえる過激な情報に惑わされないことではないでしょうか。私はかつて科学こそがすべて、科学的なことは絶対に正しい答えを導く、という確信を持っていたのですが、次第に科学的には解決できない現象が世界にはたくさんあることに気がついていきました。
 その意味で、今の社会をとりまく過剰な「エビデンス主義」、つまりエビデンスさえ掲げればゆるぎない真実を語ることができる、といった風潮には強い危機感を抱いています。たとえば、ある糖質制限派の医師が、3本の論文を根拠に「日本人に対する糖質制限の有効性はすでにエビデンスベースで支持されている。従ってこれを否定することは科学的根拠を無視した似非(えせ)科学につながる」といったことを著作に書いています。しかし、そこで参照されている3本の論文を読んでみると、とても彼の言うような一般論は導けないことがわかります。
 しかし多くの人は、著名な医師が実際の論文を引用しながらこのようなことをいえば、それを疑わず信じてしまうのではないでしょうか? ある管理栄養士の方からお話を聞いたのですが、いくら自分が努力して指導しても、権威のある著者の本で知識を得た患者さんは「いや、あの大先生が言っていたから」と聞いてくれないことも多いようです。

  
――科学やエビデンスが過剰に適用されることがあるんですね。
 はい。科学やエビデンスが、絶対的真実を語る神様のようになってしまう。身体や健康に限らずとも、現代社会の様々な事象を科学的に論じた本が昨年ベストセラーになりました。しかしあれもきちんと読めば、科学的な見地として引用されているものが我田引水であったり、著者の方が言い過ぎていたりした記述に満ちていることがわかります。とはいえ、元の論文にあたっていちいち検証することはかなりハードルが高いでしょう。ですから科学を錦の御旗にして「絶対にこれが正しい」というような主張は疑ってかかるべきだと思います。
 科学とは非常に謙虚な営みであり、そんなに簡単に「こちらが正しくてあちらは間違っている」といった白黒の結論は導くことができません。私たちの生き方は非常に多様ですし、持って生まれた身体の特徴も異なります。このような多様性を無視し、十把ひとからげに何かを言いきるような物言いは、たとえそれが権威ある人から発せられたものでも少し距離を取るべきなのではと思います。
 そして、たとえば自分が糖質制限をしているとして、友人と食事をしているときに「そんな食事の仕方じゃダメだ」などとその友人に注意し始めたり、隣の人の食事にいらつきを感じ始めたりしたら、“黄色信号”ではないでしょうか。食というものはそもそも、おいしさを存分に堪能したり、誰かとの語らいで心を躍らせたり――いわば「“今”を楽しむ」もの。毎日どんぶり飯をたらふく食べているような人はもちろん気をつかうべきですが、未来のリスクをコントロールしようとする科学や、予防医学を中心にした医療とはうまい付き合い方をしないと、生の“今”を楽しめなくなってしまいます。
 20世紀初頭のアメリカには「ファット・クラブ」という集まりがあって、太っていることが男性のステータスとされていた時代さえありました。現在の言説は、本当に新しいものなのです。そこまで過剰に気にすることなく、散歩くらいから始めてみませんか?
(文・ライター 宮田文久、写真・高野由香里)

  
磯野真穂
国際医療福祉大学大学院講師。専門は文化人類学。1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。オレゴン州立大学応用人類学修士課程修了後、早稲田大学文学研究科博士課程修了。早稲田大学文化構想学部助教を経て現職。著書に『なぜふつうに食べられないのか 拒食と過食の文化人類学』『医療者が語る答えなき世界 「いのちの守り人」の人類学』がある。
2017/07/14(Fri) 13:41 | URL | ジェームズ中野 | 【編集
Re: なんでもありの朝日新聞
2017/07/14(Fri) 17:05 | URL | 精神科医師A | 【編集
糖質制限、ここにも
GREEN BROHTERS 7月15日(土)~8月27日(日)までの44日間「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭りSUMMER STATION」に参加

http://www.jiji.com/jc/article?k=000000014.000019564&g=prt
2017/07/14(Fri) 17:16 | URL | 精神科医師A | 【編集
メトホルミン
こんにちは

Ⅱ型糖尿病63歳女性です。

当ブログで糖質制限を知って以来、二年半スーパー糖質制限を続けています。

今日はメトホルミンについての記事でしたので、以前からあった気になっていた女の子が事を質問させて頂きます。


現在は、一年に二度くらい血液検査を受けて、A1c値は、6.3が続いています。

なかなか6.0を切れないのは、早朝血糖値が高い(10~12~13)ためではないかと思います。

以前は、毎月一回通院して、メトホルミンを服用していましたが、1年ほど前、思い切って通院を辞め,メトホルミンも止めてみました。

(HDLコレステロール高く、中性脂肪値下限以下にもかかわらず、処方されるコレステロール低下薬のことで主治医と意見が合わなかったためです。)

メトホルミン250は飲んでものまなくても、A1cに変化はありませんでした。

東北地方に住んでいますが、他には糖質制限許容のお医者様がみつからないため、服薬もしていないのです。

コントロールは良好な状態だとは思いますが、
それなりにβ細胞にダメージを受けていると思われる早朝高血糖を抑える為に、メトホルミンは飲んだ方が良いでしょうか?

2017/07/14(Fri) 17:54 | URL | シーラオキ | 【編集
ケトン体の数値について
先生の書籍を読み、糖質制限を5年ほどやっています。
基本的にはスーパー糖質制限食で、1週間に1〜2食だけ糖質を摂取することが多いです。
本日、簡易検査キットを用いて、ケトン体(βヒドロキシ酪酸のみ)を測定(食後3時間後)してみました。
結果は、600μM/Lでした。

正常値から考えると十分、ケトン体の体になっていると思うのですが、スーパー糖質制限食をしている方は1000を越えることも多いと聞きます。
これは個人的な体質の差なのでしょうか?導入期の数値が高く、長期的には落ち着くとも聞きますが、やはり数値が高いほうがきちんと糖質制限ができているということなのでしょうか?
よろしくお願いします。
2017/07/14(Fri) 18:09 | URL | ドドリア | 【編集
山田 悟先生の最新刊
① dancyuダイエット「揚げ物」大解放! 毎日のロカボ献立
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② 90日で健康的にやせる! ゆるやかな糖質制限ダイアリー
http://amzn.asia/8rJws8T

③ カロリー制限の大罪
http://amzn.asia/dkwu1Cd

 特に③は、今年の糖尿病学会のディベートで発表した内容が書かれており、ケトン体も80%まで支持している。巻末に引用文献も明記してある
2017/07/14(Fri) 18:19 | URL | 精神科医師A | 【編集
こんばんは☆
江部先生こんばんは☆連日の外来診療などを含む診療業務並びに連日のブログ更新など本当にお疲れ様です。

今日、高雄病院京都駅前診療所から電話があり、わたしが指定した送付先と違う方に送付された事が判明致しました。

しかしGAの結果は良好だったと教えて頂き安心しましたがプチ糖質制限食からスタンダード糖質制限食(朝夕)に切り替えたいなぁ〜って思いつつプチ糖質制限食だったりスタンダード糖質制限食だったりしますf^_^;

先日の相談させて頂いた問題も不在な為に8月下旬まで進展なさそうです。・°°・(>_<)・°°・。

それでは、お目に掛かる日を楽しみにしております。

2017/07/14(Fri) 18:36 | URL | ドリーム | 【編集
Re: メトホルミンの飲み方について
横浜M女 さん

「ジャディアンスの効果で、血糖値は、朝の空腹時が110-120です。就寝前も128とか130前後」

コントロール良好と思います。
もし、さらに朝を110mg未満を目指すなら、

腎機能、肝機能に問題ないなら、メトホルミンを500mg×3錠・・・朝夕後と眠前
を試みるのもいいです。
2017/07/14(Fri) 20:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: メトホルミン
イシワタ さん

糖質制限食が合わない体質の人もまれにおられると思います。
エネルギー不足にならないように注意しておられますので、
残念ながら、糖質制限が合わないタイプと思われます。
2017/07/14(Fri) 20:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: なんでもありの朝日新聞
ジェームズ中野 さん

コメント、ありがとうございます。

磯野真穂さんのお話し、
私は共感を覚えます。

私自身は、美味しく楽しく糖質制限食を実践していて、生理学的事実や一定のエビデンスなどをの情報を発信しています。
一方で、押しつけることはありません。
読者の皆さんには、糖質制限食理論を理解して共感して自分で選択して、自己管理・自己責任で実践していただけば嬉しいです。

私は、糖質制限食は人類本来の食事であり人類の健康食と考えています。
糖質制限食により様々な生活習慣病が改善し、食後の眠気がなくなるなど健康度が増すことも実感しています。

しかしながら、別の考えをもつ人もおられるでしょうし、その場合は自分の信じる食事療法を、同様に
自己管理・自己責任で実践されれば良いと思います。

2017/07/14(Fri) 20:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: なんでもありの朝日新聞
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
2017/07/14(Fri) 20:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: メトホルミン
シーラオキ さん

A1c値は、6.3% ならコントロール良好です。
また二年半スーパー糖質制限を続けておられるので、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」のない
質のいいHbA1cです。

このままでもいいですし、さらにレベルアップを目指して、
一日7000歩と速歩15分くらいを続けて、インスリン抵抗性を減らすというのもいいです。

1年くらい運動療法をしてみて変化がないなら、メトホルミンも考慮ですね。
2017/07/14(Fri) 20:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ケトン体の数値について
ドドリア さん

拙著のご購入、ありがとうございます。

ケトン体(βヒドロキシ酪酸のみ)を測定(食後3時間後):結果は、600μM/L

私も、スーパー糖質制限食15年ですが、300~600~800~1200μM/Lくらいです。
個人差があると思いますし、600μM/Lで、OKと思います。

ケトン食レベル(脂質87%)の実践者は、2000~4000~8000もあり得ます。
2017/07/14(Fri) 21:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 山田 悟先生の最新刊
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
2017/07/14(Fri) 21:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
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