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夏の水分補給。脱水予防。熱中症予防。糖質制限OKな飲み物。
こんにちは。

本日も雨が降っている京都です。
2017年の関西・近畿地方の梅雨明けは
7月16日頃から7月26日頃の間くらいとなりそうです。
なかなかの暑さが続いてます。
最低気温が25度で、熱帯夜ですが、24度くらいが続く京都です。

さて高齢者(65歳以上)の2割が「隠れ脱水」の恐れありということです。
そして熱中症の4割は、住宅で生じ、そのほとんどが高齢者です。

熱中症は①体液の不足で起こる障害、②体温上昇で起こる障害の総称です。
脱水があると熱中症になりやすいので注意が必要です。

「隠れ脱水」とは、脱水症になりかけているのに、
本人も周囲も気がついてない状態のことを言います。

高齢者は、体液をためる「タンク」である筋肉が少ないのに加えて、
喉の渇きにも鈍感になっているので脱水になりやすいのです。

65歳以上の2割が「隠れ脱水」の恐れありということですので、
ブログ読者の皆さんも水分補給には充分留意してくださいね。

ちなみに私は67歳ですので水分補給はしっかりしています。


さて、スポーツや肉体労働をしていない時、
脱水予防に水分補給するなら、水が一番です。

汗を多くかいていない時は塩分補給は必要なく、水分補給だけで充分です。

お茶でもよいです。

単なる炭酸水もいいです。

個人的にはペリエが一番好きですが、
日常的にはもっと安価な炭酸水をケースで購入しています。

水やお茶など糖質のない糖質制限OKの飲み物は沢山あります。

糖質が少量の飲み物としては、成分未調整の豆乳もあります。
無調整豆乳100ml中に糖質は1.2g です。

ブラックコーヒーも糖質は少量です。
コーヒーの滲出液100g中に糖質は0.7gです。
私も、豆乳や、「ブラックコーヒー+生クリーム」をよく飲みます。
なお、紅茶の浸出液100g中に糖質は0.1gで、コーヒーよりかなり少ないです。

カフェインを気にするなら、水が一番ですが、
お茶の中では、番茶がカフェインが少ないですね。

玄米茶は10mg/100mlです。

麦茶、杜仲茶、ルイボスティーなどは、カフェインゼロです。
爽健美茶、十六茶もカフェインゼロです。

**飲料別カフェイン含有量(福岡県薬剤師会調べ)
http://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/kusuriqanda.html
福岡県薬剤師会のサイト
http://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/50.pdf

コーヒー   60mg/100ml 
紅茶     30mg/100ml 
せん茶    20mg/100ml 
玉露     160mg/100ml 
番茶     10mg/100ml 
ウーロン茶  20mg/100ml 
麦茶     0mg/100ml


野外労働やスポーツで、一定以上汗をかいたときは、
水分に加えて、塩分補給も必要です。

熱中症ガイドライン・日本救急医学会2015年によれば熱中症の予防・治療には

「0.1 から 0.2%程度の食塩水、つまり 1L の水に 1 から 2g の 食塩。

推奨されている 飲 水 量 は 高 齢 者 を 含 む 学 童 か ら 成 人 が 500 ~ 1,000mL /日、
幼児が 300 ~ 600mL /日、乳児が 体重 1kg 当たり 30 ~ 50mL /日を目安としている。」


とされています。

手っ取り早くは、アクエリアスゼロでもいいと思います。

炭水化物0.7gと記載されていますが、カロリーゼロなので血糖を上昇させることは、ほとんどないです。

100ml当たり5kcal未満は、カロリーゼロと表示できます。

アクエリアスゼロの炭水化物0.7gは、
果糖、アセスルファムK、スクラロースと考えられるので、
ほぼ血糖は上げないと思います。

アクエリアスゼロ
100mlあたり
エネルギー 0kcal
タンパク質 0g
脂質     0g
炭水化物 0.7g
ナトリウム 40mg
カリウム 9mg
マグネシウム 1.2mg
L-カルニチン 10mg

原材料名 : 果糖、塩化Na、L-カルニチン L-酒石酸塩、香料、クエン酸、クエン酸Na、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、
塩化K、硫酸Mg、乳酸Ca、酸化防止剤(ビタミンC)


人工甘味料が嫌な人は、「1L の水に 1 から 2g の 食塩」を
自分で作って飲めば良いと思います。


江部康二


☆☆☆参考

熱中症ガイドライン・日本救急医学会2015年
http://www.jaam.jp/html/info/2015/pdf/info-20150413.pdf


以下、熱中症ガイドラインからの抜粋です。
詳しくは
http://www.jaam.jp/html/info/2015/pdf/info-20150413.pdf
をご覧いただけば幸いです。


CQ1:本邦における熱中症の
発生頻度はどのくらいか
平成 25 年(2013 年)6 月 ~9 月の夏季 4 か月
間に医療機関を受診し、熱中症関連の診断を受けた
症例は、診療報酬明細 (いわゆるレセプト)ベース
で、407,948 人でした。


CQ1:どのような人が
熱中症にかかりやすいか?
疫 学
A:気温は環境要因の危険因子として重要である
(1C)。若年男性のスポーツ、中壮年男性の労働に
よる労作性熱中症は屋外での発症頻度が高く重症例
は少ない(1C)。高齢者では男女ともに日常生活の
なかで起こる非労作性熱中症の発症頻度が高い
(1C)。屋内で発症する非労作性熱中症では、高齢、
独居、日常生活動作の低下、精神疾患や心疾患など
の基礎疾患を有することが熱中症関連死に対する独
立危険因子である(1C)。


CQ3:熱中症の発生に関係する
気象条件にはどのような
ものがあるか
疫 学
A:熱中症の発生には気温・湿度・風速・日射輻射
が関係し、熱中症リスク指標として「暑さ指数
(WBGT)」が推奨される(1C)。梅雨明け前後の暑
さのピークで、熱中症の発生リスクが最も高く、重
症率も高い(1C)。また、暑くなる前は、真夏より
も低い温度で熱中症が発生する(1C)。


CQ4-1:熱中症の診断基準は、
どのようなものか?
診 断
A3-1:暑熱環境における体調不良では常に熱中症
を疑う。熱中症とは「暑熱環境における身体適応の
障害によって起こる状態の総称」である。すなわち
「暑熱による諸症状を呈するもの」のうちで、他の
原因疾患を除外したものを熱中症と診断する(1C)。

CQ4-2:熱中症の重症度は
どのように判定するか?
診 断
A3-2:熱中症を軽症から重症まで 1 つの軸でⅠ,Ⅱ,
Ⅲ度の 3 段階の重症度に分類する(1C)。Ⅰ度は現
場にて対処可能な病態、Ⅱ度は速やかに医療機関へ
の受診が必要な病態、Ⅲ度は採血、医療者による判
断により入院(場合により集中治療)が必要な病態
である(1C)。

CQ5:熱中症の予防・治療には
何を飲めばよいか
治 療
A5: 塩 分 と 水 分 の 両 者 を 適 切 に 含 ん だ も の
(0.1~0.2% の食塩水)が推奨される(1C)。現実的
には市販の経口補水液が望ましい。
0.1 から 0.2%程度の食塩水、つまり 1L の水に 1 から 2g の 食塩

推奨されている 飲 水 量 は 高 齢 者 を 含 む 学 童 か ら 成 人 が 500 ~ 1,000mL /日、
幼児が 300 ~ 600mL /日、乳児が 体重 1kg 当たり 30 ~ 50mL /日を目安としている。
コメント
書評
“脱”糖質の流れが止まらない! 炭水化物を抜くだけ? 正しい「糖質制限」とは?

https://ddnavi.com/news/385985/a/
2017/07/06(Thu) 12:28 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 書評
精神科医師A さん

コメントをありがとうございます。
2017/07/06(Thu) 16:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
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