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糖質オフのレストランが増加。選択の基準は?糖質は何gまでOK?
【17/07/02 名古屋・h
糖質オフでもフルコ-ス
江部先生こんにちわ。

7月2日、日本経済新聞、日曜版、14ペ-ジ、
the STYLE/Gourmet に「糖質オフでもフルコ-ス」の記事が載っています。

東京・銀座イタリアンレストラン「ファロ銀座」が糖質を抑えたコ-スメニュ-くを3年前に考案したとのことです。パスタなどを味にこだわって、低糖質に工夫した方法などが詳細に紹介されています。
山田悟先生監修とのことで、総糖質量は21.9グラムとなっています。

日経までが糖質オフを紹介するようになったことは時代が大きく変わって来たことを示していると思います。

先生の近著、「糖質制限革命」の中でも述べておられる通り、糖質オフ市場急拡大です。
インタ-ネット調べると、糖質オフのレストラン、カフェがものすごく多くなっているのに驚きます。

上述ファロ資生堂のフルコ-ス、糖質量21.9グラムは若干多いので迷うところですが、私ならフルコ-スは止めパスタなどを外してアラカルト、糖質は10グラム程度にしたいところです。
近著の糖質制限メニュ-への要望にあるように、山田先生のロカボでOKの人もありますが、より少ない糖質量のメニュ-もあれば糖尿人にとっては有難いところです。

糖質オフがさらに広がり多くの人々の健康増進に寄与することを願っています。
先生の更なるご尽力をお願いします。

名古屋・h】


こんにちは。
名古屋・hさんから、
糖質オフレストランの情報を頂きました。
ありがとうございます。

近年、ご指摘のように糖質制限OKレストランがどんどん増えてきて
とても嬉しく思っています。

ただ、お店によって、フルコースの糖質量が違ってくるので
糖尿人は、自分で選択することが必要です。

私も、名古屋・hさんと同様に、一回の食事の糖質量を10gていどにしたいと
思っていますので、普通はアラカルトで頼むことが多いですね。


A)高雄病院のスーパー糖質制限食(1回の食事の糖質量10~20g以下)
B)山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量20~40g)

高雄病院のスーパー糖質制限食と山田先生のロカボでは、
このように、1回の糖質摂取量設定に、違いがあります。

1)食後高血糖改善効果
食後高血糖改善効果ですが、
A)は極めて効果が高いですがB)はかなり劣ります。

A)は、臨床的に合併症予防ができるレベル、
食後1時間血糖値180mg/dl未満、
食後2時間血糖値140mg/dl未満達成を目指していて、
ほとんどの場合それが可能です。

B)は食後1時間血糖値180mg/dl未満、
食後2時間血糖値140mg/dl未満を達成することは、
困難な糖尿人が多いと思います。
従って、従来の糖尿病食(高糖質食・一回の糖質量約90g)よりはましですが、
合併症をきっちり予防することは困難です。
B)は境界型レベルならば、糖尿病発症予防効果があるという論文があります。

2)追加分泌インスリン
A)は耐糖能正常型の人の場合でもインスリン追加分泌は2~3倍レベルですみます。
B)は耐糖能正常型なら、追加分泌インスリンは10倍~20倍レベルでます。

インスリンは人体に絶対必要であり、基礎分泌インスリンがなければヒトは死にます。
しかし、インスリンには
『発ガン・老化・アルツハイマー病・パーキンソン病・酸化ストレスなど』のリスクがあるので、少量ですむにこしたことはないのです。

従って、B)の場合は、野放しの高糖質食に比べればましですが、
インスリン過剰のリスクがあるていどあることになります。

A)の場合は、人類700万年間の狩猟・採集時代に、野生の果物、ナッツ類、根茎類を食べたレベルと同程度の追加分泌インスリンなので許容範囲と思います。

3)問題点
B)は、インスリン追加分泌が多いこと以外にも、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクに関しては、
効果が弱いので問題と言えます。

<考察>
A)の場合、殆どの糖尿人において、合併症予防という観点からは、
問題ないと思われます。
体重減少効果も同様であり、
「継続し易さ」「普及」「治療効果」においてバランスのとれた食事療法と言えます。

B)は、「継続し易さ」「普及」は優れていますが、
肝腎の治療効果が劣ることと、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大という問題点を抱えています。
境界型レベルなら、糖尿病発症予防効果が期待できます。

ダイエット目的なら、A)で目標達成したあとB)で維持するというパターンもあります。

<結論>
自画自賛になりますが、
高雄病院のスーパー糖質制限食がやはりバランスがいいのかなと思います。(^^) 

一方、山田悟先生の緩い糖質制限食も役割分担という視点にたてば対立するというよりも、
一人一人の嗜好やニーズに応じて、相補的なものと思います。


江部康二
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