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糖質制限食の効果、血糖値と体重減少
こんにちは。今日は第三金曜日、月一回の定例ライブの日です。

午前中~昼過ぎまでは左京区の江部診療所で外来診察、糖質制限な昼食(ローカーボふすまパンのサンドイッチ)後、右京区の高雄病院に午後3時頃到着して病棟を回診、ほっと一息で今はパソコンでブログを書いています。

さて今回は、まえかはさんから嬉しいコメントをいただきました。

糖質制限食の効果抜群でした
江部先生、はじめまして。
今年の2月29日に、先生著『主食を抜けば糖尿病はよくなる!実践編』を購入、3月10日には釜池先生著『糖質ゼロの食事術』を購入、3月20日ごろから糖質制限食を実践しはじめました。現在49歳の男性です。

元々、平成15年の11月に職場の健診でひつかかり、翌年の1月でA1cが10.6でした。その後多少の食事改善をして6月にはA1c6.3にまでさがつたこともあつたのですが、9月に8.6、翌17年9月には12.1まで上がつてしまひました。薬の服用で12月には6.3まで下がつたものの、18年3月に6.9以来、都合で4箇月通院できないでゐる間に、またまた数値が10.2と上昇してしまひました。それが18年8月のことです。その後は薬服用で8.1から11.8の間を行つたり来たりの状態でした。20年2月の数値がA1c10.0、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回になつてゐました。

糖質制限食をはじめることにしたため、薬の服用は中止、3月26日からは体重と体脂肪率を記録し始めました。
ちなみに身長163㎝で体重は113㎏ぐらゐあつたのですが、記録を始めた時点で体重は111.8㎏に減つてをり、5月9日時点で104.0㎏になつてゐました。
本当は4月5日が通院予約日だつたのですが、都合で延期となり、昨日5月10日が2月以来の通院となりました。
結果、A1cの数値は6.3になつてをり、医者に「どうしたんですか」と聞かれました。「食事療法ちよつとがんばつてみたんで…」と答へ、3月20日以降、薬の服用も中止してゐる旨を伝へました。
「ではこのまま様子を見ませう」といふことで薬の処方はなしとなりました。カロリー制限の食事療法と違ひ、糖質制限食はそれほど空腹感がありません。体重も今のところ順調に減りつつあるので、しばらくこの調子て糖質制限食を続けてゆくつもりです。

江部先生のブログはいつも励みになります。春レシピ・夏レシピも購入して時々眺めてます。(自炊はあまり得意ではありませんが)
ありがたうございました。

2008/05/11(日) 01:31:27 | URL | まへかは』



まえかはさん。
私の本そして釜池先生の本のご購入ありがとうございました。

「20年2月のA1c10.0%、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回、身長163cm。体重113kg。BMI42.5」

「3月20日から糖質制限食をはじめ薬の服用は中止、3月26日、体重111.8kg」

「5月10日のA1cの数値は6.3%。体重は104kg。BMI39.1」


糖質制限食開始一ヶ月半で体重が8kg減少し、111.8kg→104kg HbA1cは10.0→6.3%
アマリールとメルビンを中止したにも関わらず、著明な改善ですね。よかったです。おめでとうございます。(∩_∩)v

お医者さんも、まえかはさんが自分の判断で糖尿病の薬を中止していたのに、HbA1cの改善を素直に認めていただいて「薬なしでこのまま様子を見ましょう。」とはとてもいい感じですね。

通常は「薬をかってに止めては困ります。」とか怒られることも多いので、なかなかに優れものの主治医殿とお見受けしました。

糖尿病の薬を飲んでいても通常のカロリー制限食では3ヶ月の経過で<HbA1c10.0→6.3%>というような著明な改善は極めて希ですので、さぞかしお医者さんもびっくりされたことでしょう。
 
体重も順調な減少で、BMIが39.1まで改善しています。とりあえず、163cm。79kg。BMI29.7と
米国の肥満基準の30をきることを目標にしましょう。

まえかはさんの仰るとおり、糖質制限食は計算の面倒くささがなくて、おかずがいろいろ食べれる満足感があって、空腹感も少なく、カロリー制限食に比べたらずいぶん楽ですよね。美味しく楽しく末永く糖質制限食を続けていきたいですね。(^o^)v

☆☆☆

糖質制限食実践中は

1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。

糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る

A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。

*上記の理由により同一カロリー摂取なら、糖質制限食>糖質摂取食で減量できます。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ちょいまるおやじさん
ちょいまるおやじさん。

わたしも
血糖自己測定器のセンサー
国内仕様の試験紙、米国仕様の試験紙が
どう違うかはしりません。
ちょいまるさんのデータだと米国内様のほうが国内様より
7mgか8mg高値となるのですね。
米国在住の患者さんの情報だと
「HbA1cも米国のほうが0.3高くでる」とのことです。
正確をきすには、仰有るとおり、メーカーに問い合わせてみていただけば幸いです。
2008/05/17(Sat) 17:00 | URL | 江部康二 | 【編集
コメントを取り上げて下さりありがたうございます。
江部先生、いつも情報発信ありがたうございます。
まへかはです。

>通常は「薬をかってに止めては困ります。」とか怒られることも多いの
>で、なかなかに優れものの主治医殿とお見受けしました。

「優れものの主治医」なのかどうかはちよつとわかりませんが、この先生は、患者に対して過剰に指導力を発揮されようとはしないタイプの方なのだとは思ひます。

以前、薬を飲むのを結構さぼつた結果、A1cの数値が悪化したとき、「ちやんと薬は飲んでますか?」と確かめるのが先かなと思ふんですがこの先生は、パソコンの画面を見ながら「数値が悪くなつてるからもう少し薬を増やしませうか」といふ反応で、参りました。まあ、食事療法にしてもそれは栄養士の方にお任せといふ感じで特段の指導を受けるわけでもありません。

だから、今回も「食事療法をがんばつてみた」といつても、具体的にどんな風にがんばつたのかについては全く関心を示されず、薬の中断に関しても「まあ薬もお金がかかりますからね」といふ感じで、あまりこだはりがないやうで、ある意味助かりました。

次回の数値が順調に改善してゐたらもしかして少しは関心を持つてくれるでせうか。まあ、通院は採血と検尿の検査結果を確かめに行くくらゐの感じでをります。

また、いい報告ができるやうに「糖質制限食」を続けてゆきます。
6月1日の講演会も早速申し込みました。楽しみにしてゐます。
2008/05/18(Sun) 12:13 | URL | まへかは | 【編集
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