「糖質制限食で、血糖値、HbA1c、脂肪肝が劇的改善」
【17/06/14 初心者2017
HbA1c:12.1 → 5.5%(3ヶ月)
江部康二先生
突然のコメントお許し下さい。

お米や麺類そして甘いお菓子が大好きで、毎食ご飯を何杯も食べた後にデザート、
そして夜寝る前に麺類を食べるというむちゃくちゃな生活を続けていました。
ある日、夜中に激しく両足がつりました。
経験したことのない激しい足のつりかたでした。
その半年くらい前から飲む水やお茶が多くなっていたこともあり
念のために血液検査して貰ったところ、
初回検査(3月)では朝食後の血糖値が282あり、
二日後にその検査結果を聞きに行った日に再度血液検査していただき、
HbA1c:12.1、朝食後血糖値365の結果が出てしまいました。

脂肪肝はかなり前から指摘されていたのですが、
まさか糖尿病とは、と愕然とし、そこから始めて糖尿病についてかなり調べました。
書店にある先生の書籍はほとんど購入し勉強させていただきました。
GOT130,GPT200、γGTP186、中性脂肪218、最悪の数値でした。

一ヶ月後にHbA1c:9.2、二ヶ月後HbA1c:6.8、三ヶ月後には5.5となりました。
食前血糖値は84です。
これも先生のおかげと深く感謝しております。

ただ初心者なので、血液数値の他の何を見れば何がわかるのかが
いまいちよくわかりません。

GTP.GOT,γGTPは正常値になりました。
気になることはずっと窒素尿素が高いことです。(24~25)。
クレアチニン0.78、尿酸5.9、

三ヶ月で血糖関連はかなり改善したのですが、
1,2ヶ月後の検査では正常値だったTTTが3ヶ月目の検査で
突然13.6になり中性脂肪も少し上がってしまいました。

ここ数週間、糖質が少なく美味しいということで、
素焼きクルミやナッツ類を多く食べたことで
高脂血症になってしまったのかもと反省しています。

総コレステロール184、HDL50で、LDLの項目はありません。
このページで皆さんが良く書いておられるケトン体の項目もありません・・・。
全く初心者のコメントさせていただき申し訳ございません。

何はともあれ、3ヶ月でかなり改善できました。
15キロの減量も叶いました。
先生には深く深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。】


こんにちは。
初心者2017 さんから、
「糖質制限食で、血糖値、HbA1cが劇的改善」
という、とても嬉しいコメントをいただきました。
初心者2017 さん、拙著をたくさんご購入いただき、ありがとうございます。

2017年3月
『HbA1c:12.1%、朝食後血糖値365mg/dl』
これは、なかなかの数字で、
糖尿病の重症度で横綱まで行かなくても大関クラスのデータです。

2017年3月
『GOT130,GPT200、γGTP186、中性脂肪218』
こちらは脂肪肝ですが、かなり立派な脂肪肝です。

『一ヶ月後、HbA1c:9.2%、
二ヶ月後HbA1c:6.8%、
三ヶ月後、5.5%、食前血糖値:84mg/dl、GTP.GOT,γGTPは正常値、体重は15kg減少』

血糖値も脂肪肝も素晴らしい改善です。
上手に糖質制限食を実践しておられるのでしょう。
この改善速度には、主治医もさぞかし、びっくりされたことと思います。

『気になることはずっと窒素尿素が高いことです。(24~25)。
クレアチニン0.78』

糖質制限食実践で、相対的に高タンパク食になります。
そのため、生理的に尿素窒素がやや高値となることがあります。
初心者2017さんの場合、血清クレアチニン値が0.78mg/dlと正常なので
腎機能は大丈夫であり、まったく心配はいりません。

『TTT:13.6』
他の肝機能が改善しているので、経過をみて問題ないです。

『中性脂肪も少し上がってしまいました。』
中性脂肪は、早朝空腹時の検査が一番いいです。
食後数時間までの検査では、食事中の中性脂肪がまだ血中に残っていて
それをカウントしてしまいます。
スーパー糖質制限食でも、食後の中性脂肪値は高値となることが多いですが、
早朝空腹時の中性脂肪値は、基準値となります。
素焼きクルミやナッツは大丈夫と思います。
特にクルミの糖質量は極めて少なく、100g中に4gです。
他のナッツ類は適量にとどめましょう。

『総コレステロール184、HDL50』
こちらも基準値で問題ないです。

初心者2017 さん、
これからも美味しく楽しく糖質制限食で、健康ライフをお続けくださいね。

江部康二
コメント
ガイドライン
座談会:情報洪水時代の医師と患者

No.4855 (2017年05月13日発行) P.22-29
長尾和宏 (長尾クリニック院長)
勝俣範之 (日本医科大武蔵小杉病院腫瘍内科教授)
山口育子 (認定NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML理事長)


「ガイドラインの弊害も大きい」(長尾)

【長尾】 ガイドラインでは「エビデンス」という言葉が必ず使われますが、免疫療法でもエビデンスがあると主張している。私は「エビデンスレベル」という考え方を浸透させていくことが、重要だと思います。
【勝俣】 メディアでは分かりやすい「権威者の意見」とか「患者さんの体験談」といったエビデンスレベルの低いものを報道しがちです。誰が推奨していても、エビデンスレベルは低いということをメディアと患者双方に理解してもらう必要があります。
【山口】 そもそもガイドライン自体をマニュアルだと勘違いしている人が多い。COMLでは、医師と患者が一緒になって治療という完全でないものを読み解いていくためのガイドであって、エビデンスというのはこんな理由でこれくらい推奨されているということが書かれていると説明するようにしていますが、なかなか理解してもらえない。
 中でも弁護士さんなどはマニュアルだと強く思い込んでいて、裁判になった時には「ガイドラインに沿った治療でない」と追及してきます。こうしたリスクを避けるため、マニュアルのように使ってしまう医師がいるのではないでしょうか。
【勝俣】 ガイドラインの捉え方ですね。医師でも正しく理解している人はそう多くないと思います。金科玉条にするのはごめんだとか、縛られるのは嫌だとかいう、間違った前提に立った声を耳にします。
【長尾】 そんなことを言う医師がいるとは驚きですが、個人的にはガイドラインの弊害も大きいと感じています。薬物療法が中心になっていることが多く、製薬企業主導の面が相当あります。ディオバン事件の影響もありますが、週刊現代や近藤誠先生はその辺りの利益相反を「うさん臭い」と感じて突いてきている。学会が製薬企業から距離を置くなど、倫理的な透明性を高める努力が求められています。
【勝俣】 利益相反に関しては、日本の学会ではいくら利益相反があっても、ガイドライン作成メンバーからそれが理由で外されることはありません。米国では医学会が規制していて、ガイドライン作成メンバーの半数以上に利益相反がないことが条件です。委員長はゼロでなくてはいけない。そうなるとメンバーは若手が中心で権威の先生は少なくなります。利益相反がないわけですから自由に書くことができ、エビデンスを正しく評価した精度の高いガイドラインになるのです。
 メンバーは作成後1年間は製薬企業の講演をしてはいけないという規定があるほど厳格です。作成メンバーの先生が製薬企業の講演で全国行脚する日本とは対照的です。
【長尾】 悪しき慣習ですね。でも山口さんの指摘のように、ガイドラインに従っていないと訴訟になったら不利になると信じる医師がいるのは現実です。問題になっているポリファーマシー(多剤投与)の根底には、ガイドラインに従わなくてはいけないという医師の思い込みがあるのではないでしょうか。ガイドラインの適切なあり方、つまり医学界の自浄作用能力が問われているということですね。
【勝俣】 自浄作用だけでは無理だと思います。市民の声というのはやはり大事なので、どんどん意見を言ってほしいと思います。
【山口】 いま診療ガイドラインは作成段階から市民の声を反映することを推奨するとされていますが、通常の国の検討会や審議会などに比べ、ガイドライン作成に参加するのは大変です。私は日本高血圧学会の診療ガイドライン改訂にメンバーとして参加していたのですが、200人近くの専門家がホテルに集まる中、一番前の席に案内されて難しいスライドを見続ける経験をしました(笑)。
 当然専門家ではありませんので意見などは言えないわけですが、会合の議論を踏まえて一般の方に知らせてもらいたいことを意見書としてまとめたところ、作成委員会の委員長から「ガイドラインの内容を盛り込んだ一般向けの高血圧に関する解説書を作るので、共著でやりましょう」とお誘いをいただき、実際に出版しました。
【長尾】 それは素晴らしい。そういうスタンスが医学界には必要なのではないでしょうか。
【山口】 そのお誘いは非常に嬉しかったですね。ガイドラインそのままでは当然難しいので、一般の方に知ってもらいたい内容をわかりやすく書きました。こういう動きが増えていけばよいと思います。

  □

 糖尿病学会のガイドラインも早く患者を参加させろ!
2017/06/15(Thu) 18:16 | URL | 精神科医師A | 【編集
【スーパー糖質制限】のPFC比
江部先生,いつも貴重な情報及び一連のご活動,本当にありがとうございます。

私もかつて,『初心者2017』さんと同様に糖質制限を実践した直後,肝機能の数値が劇的に改善した者の一人です。

そしてつい最近,筋トレ後にごく少量の糖質を摂取する生活を約3箇月続けたところ,肝機能の数値(ALT)が急激に上がってしまったんですが,通常の糖質制限(スーパー)に戻したところ,1箇月ほどで肝機能の数値は基準値の範囲内に戻りました。
http://i.imgur.com/CGUO9uD.png

ところで『スーパー糖質制限』のPFC比について,どのように算定したのか以前から気になっていたんですが,ふとしたきっかけでその“計算式”らしきモノを解明できました。
(※江部先生はじめ高雄病院関係者の方や,あるいは他の方が既に公表されていましたらご容赦願います)

その“計算式”とは,

体重1kgあたり
糖質(C)=1g
たんぱく質(P)=2.5g
脂質(F)=2g

…で計算した結果,見事に『スーパー糖質制限』のPFC比に合致するのです。

仮に上記の算定根拠が正解となると,体重の違いにより糖質量の摂取基準も変わってくる可能性もあり,大変興味深く思い投稿させて頂いた次第です。
2017/06/15(Thu) 19:06 | URL | FOCS | 【編集
Re: ガイドライン
精神科医師A さん

コメントありがとうございます。
医事新報の座談会ですね。

【勝俣】 利益相反に関しては、日本の学会ではいくら利益相反があっても、ガイドライン作成メンバーからそれが理由で外されることはありません。米国では医学会が規制していて、ガイドライン作成メンバーの半数以上に利益相反がないことが条件です。委員長はゼロでなくてはいけない。そうなるとメンバーは若手が中心で権威の先生は少なくなります。利益相反がないわけですから自由に書くことができ、エビデンスを正しく評価した精度の高いガイドラインになるのです。
 メンバーは作成後1年間は製薬企業の講演をしてはいけないという規定があるほど厳格です。作成メンバーの先生が製薬企業の講演で全国行脚する日本とは対照的です。


米国と比較して、日本はあまりにもお粗末ですね。
2017/06/16(Fri) 19:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 【スーパー糖質制限】のPFC比
FOCS さん

肝機能改善、良かったです。

【スーパー糖質制限】のPFC比に関する興味深い仮説、ありがとうございます。
見事に『スーパー糖質制限』のPFC比に合致しますね。

しかしながら、
実は、スーパー糖質制限食のPFC比は、入院患者さんの、一週間とか二週間の給食メニューの平均値です。
入院の給食ですので、1800kcal/日くらいが、
給食予算でスーパー糖質制限食で供給できる限界なのです。
従って、100kgの体重の人だと、3200kcal/日となりますが、給食では到底無理なのです。

退院後なら、60kgなら、計算式で1920kcal/日で、調度くらいになりますね。
興味深いです。

2017/06/16(Fri) 19:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
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