2008年05月14日 (水)
こんにちは。
夜中の2時に雷がなって目が覚めて、あわててつけっぱなしのパソコンを切りにいきました。少し寝不足の江部康二です。
さて今回は、xiangdaoさんから、興味深いコメント・質問を頂きました。
『HbA1cの誤差
本日1年ぶりに人間ドックへ行ってきました。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
2008/05/13(火) 16:28:31 | URL | xiangdao』
xiangdaoさん。いつもコメント・質問ありがとうございます。
まずHbA1cの誤差ですが、
「5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。) ところが本日の人間ドックの数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか? 」
京都駅前診療所にHbA1cを測定できる器械を購入した時に、高雄病院や微生物研究所(検査を外注時)のデータに比べて軒並みに、同じように0.6ほど高値でした。
不思議に思って、メーカーに問い合わせたところ、「センサーが旧タイプと新タイプがあり、旧タイプを使用している場合は、HbA1cが約0.6高値にでる」という説明で、早速新タイプに切り替えたら、一致するようになりました。
ですから医療機関により、センサーが新タイプか旧タイプかでHbA1cのデータが異なることがあるようです。当然、xiangdaoさんのデータは新タイプのHbA1c4.8%が正しいと思います。
「医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。」
医師の常識の壁と勉強不足ですね。
米国糖尿病協会の2008年の栄養勧告で、炭水化物をモニタリングすることをランクAで強く推奨したこととか、欧米の糖尿病ガイドラインでは、コントロールが良い糖尿人は適量のアルコールは許可していることとか、コレステロール値に関する、東海大学の大櫛教授の研究データとか・・・。
この若い女医さんも、常識の色眼鏡を取っ払って最新の情報に目を向けていただければ、目から鱗が落ちると思うのですが・・・。
糖質制限食に理解をしめす医師が、少しずつ増えているのは間違いないのですが、残念ながら、大多数の医師は、この人間ドックの女医さんと同じ様な考えなのが日本の現状です。
私も及ばずながら、一般向けの講演及び医師・栄養士・看護師むけのセミナーなどを地道に続けて医療界の啓蒙を目指したいと思っています。xiangdaoさんもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
江部康二
夜中の2時に雷がなって目が覚めて、あわててつけっぱなしのパソコンを切りにいきました。少し寝不足の江部康二です。
さて今回は、xiangdaoさんから、興味深いコメント・質問を頂きました。
『HbA1cの誤差
本日1年ぶりに人間ドックへ行ってきました。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
2008/05/13(火) 16:28:31 | URL | xiangdao』
xiangdaoさん。いつもコメント・質問ありがとうございます。
まずHbA1cの誤差ですが、
「5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。) ところが本日の人間ドックの数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか? 」
京都駅前診療所にHbA1cを測定できる器械を購入した時に、高雄病院や微生物研究所(検査を外注時)のデータに比べて軒並みに、同じように0.6ほど高値でした。
不思議に思って、メーカーに問い合わせたところ、「センサーが旧タイプと新タイプがあり、旧タイプを使用している場合は、HbA1cが約0.6高値にでる」という説明で、早速新タイプに切り替えたら、一致するようになりました。
ですから医療機関により、センサーが新タイプか旧タイプかでHbA1cのデータが異なることがあるようです。当然、xiangdaoさんのデータは新タイプのHbA1c4.8%が正しいと思います。
「医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。」
医師の常識の壁と勉強不足ですね。
米国糖尿病協会の2008年の栄養勧告で、炭水化物をモニタリングすることをランクAで強く推奨したこととか、欧米の糖尿病ガイドラインでは、コントロールが良い糖尿人は適量のアルコールは許可していることとか、コレステロール値に関する、東海大学の大櫛教授の研究データとか・・・。
この若い女医さんも、常識の色眼鏡を取っ払って最新の情報に目を向けていただければ、目から鱗が落ちると思うのですが・・・。
糖質制限食に理解をしめす医師が、少しずつ増えているのは間違いないのですが、残念ながら、大多数の医師は、この人間ドックの女医さんと同じ様な考えなのが日本の現状です。
私も及ばずながら、一般向けの講演及び医師・栄養士・看護師むけのセミナーなどを地道に続けて医療界の啓蒙を目指したいと思っています。xiangdaoさんもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
江部康二
昨日の人間ドックですが、家内と一緒に行きました。
家内は、BMI=20程度で、身内に糖尿病歴はなく、何よりも数か月前に糖質たっぷりの食後2時間の血糖値を測ったところ100以下でした。
そんな家内の、HbA1cは5.3でした。
立派な?糖尿人の私が、昨日の5.4以外で半年以上見た事が無い数値でした。
やはり、その検査機関のセンサーに問題が有るのでしょうね。
早速問い合わせてみます。
家内は、BMI=20程度で、身内に糖尿病歴はなく、何よりも数か月前に糖質たっぷりの食後2時間の血糖値を測ったところ100以下でした。
そんな家内の、HbA1cは5.3でした。
立派な?糖尿人の私が、昨日の5.4以外で半年以上見た事が無い数値でした。
やはり、その検査機関のセンサーに問題が有るのでしょうね。
早速問い合わせてみます。
2008/05/14(Wed) 13:49 | URL | xiangdao | 【編集】
江部先生
日本から先生の本が届きました!がんばりま~す!
私は朝昼とバナナ1本とイチゴ5粒と無糖の豆乳2カップでスムーティーを作り加えてお昼はサラダ(無糖のドレッシング)ですませ、4時ごろにスティックチーズ1本と全粒粉のクラッカーを少し、夕食は玄米軽く1杯とおかずを頂いております。運動は最低週に4回40分以上有酸素と、20分以上ウェートとレーニングで最低1回1時間をしています。血糖値は空腹時80~100、食後は135ぐらいです。
今のところ投薬は無しです。
体重は1ヶ月で3キロ減りました。しかし 風邪を引きやすくなったような気がします。この1ヶ月風邪(咳鼻水)治ってはひきを繰り返しています。仕事柄 風邪引きの患者さんに会う機会が多いいのですが、手を洗うのは以前と同じようにしていますが…以前より引きやすく治りにくいのですが。。。なにか食事に問題がありまでしょうか?
日本から先生の本が届きました!がんばりま~す!
私は朝昼とバナナ1本とイチゴ5粒と無糖の豆乳2カップでスムーティーを作り加えてお昼はサラダ(無糖のドレッシング)ですませ、4時ごろにスティックチーズ1本と全粒粉のクラッカーを少し、夕食は玄米軽く1杯とおかずを頂いております。運動は最低週に4回40分以上有酸素と、20分以上ウェートとレーニングで最低1回1時間をしています。血糖値は空腹時80~100、食後は135ぐらいです。
今のところ投薬は無しです。
体重は1ヶ月で3キロ減りました。しかし 風邪を引きやすくなったような気がします。この1ヶ月風邪(咳鼻水)治ってはひきを繰り返しています。仕事柄 風邪引きの患者さんに会う機会が多いいのですが、手を洗うのは以前と同じようにしていますが…以前より引きやすく治りにくいのですが。。。なにか食事に問題がありまでしょうか?
シアトルからさん。
糖質制限食の場合、同一カロリーなら、
カロリー制限食より間違いなく痩せます。
今の食事で血糖コントロールは問題ないですね。
でもつらくなければ、果物や玄米などの糖質は、より少量にとどめて
お魚、肉、野菜、大豆製品、チーズ、ナッツ類などをしっかり摂取すれば、ダイエットにもいいし、より代謝が安定して、自然治癒力も高まり、風邪もひきにくなりますよ。
糖質制限食の場合、同一カロリーなら、
カロリー制限食より間違いなく痩せます。
今の食事で血糖コントロールは問題ないですね。
でもつらくなければ、果物や玄米などの糖質は、より少量にとどめて
お魚、肉、野菜、大豆製品、チーズ、ナッツ類などをしっかり摂取すれば、ダイエットにもいいし、より代謝が安定して、自然治癒力も高まり、風邪もひきにくなりますよ。
2008/05/15(Thu) 22:46 | URL | 江部康二 | 【編集】
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