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人体のエネルギーシステム その二
おはようございます。

今朝は、京都はとても良い天気です。雲一つ無いと言いたいところですが、天気はよいのに霞がかかったような上空で、黄砂の影響なのかなあ?

さて今日は「ブドウ糖-グリコーゲン」のエネルギーシステムの役割を考えてみましょう。

体重50Kgくらいの普通の体型の人で備蓄グリコーゲン(肝臓・筋肉内)は約250gですから、1000Kcalくらいしかないので本気で運動したら1,2時間で枯渇してしまいます。

このことを考えれば心臓の筋肉の主要エネルギーが脂肪なのは納得がいきますよね。もしブドウ糖中心に心臓が動いていたら、夜中寝ている時にエネルギーが切れて止まりかねませんから。

Ⅰ ブドウ糖-グリコーゲンのエネルギーシステムの役割
1、自動車に例えるならターボエンジン。
緊急事態(闘争、逃走・・・心拍数上昇時)のシステムです。

2、血糖値が上昇しインスリンが追加分泌されたときのシステム。

3、自動車に例えるならバッテリーとセルモーターの役割。
細胞の中にあるミトコンドリアは、エネルギーの生産工場です。ミトコンドリアの中でTCAサイクルが活動してエネルギーを作っています。TCAサイクルの出発点であるオキサロ酢酸は、ブドウ糖の解糖によってのみ得られます。

生理学の教科書にある「人はブドウ糖の炎で脂肪を燃やして生きている」ですね。

胎児・新生児の血糖値は平均40mg/dlと成人の半分なのですが、これがオキサロ酢酸を作るために最低限必要な血糖値なのだと思います。

Ⅱ 脂肪酸-ケトン体のエネルギーシステムの役割
安静時や軽い運動時は、心筋・骨格筋は脂肪酸をエネルギー源としていて、自動車に例えれば、ガソリンの代わりは脂肪なのは昨日説明しましたね。

このように人体は、ブドウ糖-グリコーゲンのシステムと脂肪酸-ケトン体のシステムを巧みに使い分けて、400万年生きてきたのです。

しかし農耕開始以後、特に穀物精製技術が開発されて以降は、やたらにブドウ糖システムばかり稼働させて、膵臓に異常な負担を強いているのが文明国の国民の現状なのです。
2007年4月26日 江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
効果ありました!が・・・。
ほとんど毎日、親切丁寧で分かりやすい文章に感動しながら閲覧させていただいています。いつもありがとうございます。私、約3週間前から糖質制限食を実行していますが、昨日、やっと2.5k体重減しました。どんなに食事の量を減らしても1k程度しか体重が減らなかった私ですので、これは快挙です。でも、ちょっとした心配もあります。体の調子も良くなっていると感じてはいるのですが、血液や尿などの検査をしてもらって、本当に良い状況になっているのか、どういう変化が体に起きているのかを調べてみたいのです。外来や教育的な入院のようなものについて、先生はどのようにお考えですか?
2007/04/26(Thu) 09:56 | URL | ピッチ | 【編集
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