2008年05月13日 (火)
おはようございます。
6月1日の東京・なかの芸能小劇場での 糖質制限食講演会、ブログ記事をみていただいて、早速20数名の申込みがありました。ありがとうございます。(o^。^o)
さて今回は、motoさんから、ハードな運動の翌朝の血糖値について、コメント・質問をいただきました。
『ハードな運動の翌朝の血糖値
ラカントの質問以来、コメントさせていただくのは久しぶりになりますが、日課として先生のブログを楽しみにしております。
さて連休の一日に日帰りサイクリングに行きました。
淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走ったのですが、何しろ風の強い日で、時にはママチャリ以下の10km/hでしか前に進めなかったり、そんな中で険しい峠を2つ越え、深刻な生命の危険を感じるほどではありませんが、それなりにハードな一日でした。
水を補給しながら走るのは勿論ですが、随時コンビニなどで小まめに何かを食べ、わたしは主にソーセージ(ツナギの糖質には目をつぶり)を噛り、同行者のオニギリやあんパンを少しだけ横取りし、時に発泡Syu(^^;を飲みながらの行程でした。
明石からJRで夜12時ごろに大阪の自宅に帰りつき、体はヘトヘトで帰宅したのに頭は興奮状態。たまたまやっていた深夜映画の「ノッティングヒルの恋人」を観ながら焼酎とナッツなどを少々。最後までしっかり観てしまいました。おかげで朝までグッスリです。
で、その翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。 このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。
体にはハードだったけれど、とても充実感のある一日だったのですが。
2008/05/08(木) 11:21:16 | URL | moto』
motoさん。お久しぶりです。コメント、及び貴重な体験報告ありがとうございます。
「淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走った。」
すごいですね。確かにとてもハードな運動ですね。(〃゚O゚)スゲー!
「ハードな運動の翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。」
筋収縮によるインスリンに無関係なGLUT4トランスロケーション(筋肉細胞の糖輸送体が細胞表面に出てきて血糖を取り込みやすくなる)は、通常は運動終了後2~3時間経過すると消失します。
しかし、骨格筋は運動によって消費した筋グリコーゲンを回復させるために、その後も活発に血糖を取り込み続ける必要があります。
そのため運動終了後、2~3時間経過した後も、活動していた筋においてはインスリン感受性が亢進していて、一定量のインスリン刺激に対して、いつもよりたくさんのGLUT4がトランスロケーションして、血糖を取り込んでグリコーゲンに変えます。
ハードな自転車の運動で、motoさんの筋肉中のグリコーゲンがかなりの量消費されて枯渇状態だったのでしょう。
それで、ナッツ少々摂取時にインスリンが少量分泌されたとき、いつも以上にGLUT4がトランスロケーションして血糖を取り込んだので、翌朝の空腹時血糖値が「72」と過去最低を記録したものと考えられます。筋肉中のグリコーゲンが回復した後は、日常に復帰したのでしょうね。
江部康二
6月1日の東京・なかの芸能小劇場での 糖質制限食講演会、ブログ記事をみていただいて、早速20数名の申込みがありました。ありがとうございます。(o^。^o)
さて今回は、motoさんから、ハードな運動の翌朝の血糖値について、コメント・質問をいただきました。
『ハードな運動の翌朝の血糖値
ラカントの質問以来、コメントさせていただくのは久しぶりになりますが、日課として先生のブログを楽しみにしております。
さて連休の一日に日帰りサイクリングに行きました。
淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走ったのですが、何しろ風の強い日で、時にはママチャリ以下の10km/hでしか前に進めなかったり、そんな中で険しい峠を2つ越え、深刻な生命の危険を感じるほどではありませんが、それなりにハードな一日でした。
水を補給しながら走るのは勿論ですが、随時コンビニなどで小まめに何かを食べ、わたしは主にソーセージ(ツナギの糖質には目をつぶり)を噛り、同行者のオニギリやあんパンを少しだけ横取りし、時に発泡Syu(^^;を飲みながらの行程でした。
明石からJRで夜12時ごろに大阪の自宅に帰りつき、体はヘトヘトで帰宅したのに頭は興奮状態。たまたまやっていた深夜映画の「ノッティングヒルの恋人」を観ながら焼酎とナッツなどを少々。最後までしっかり観てしまいました。おかげで朝までグッスリです。
で、その翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。 このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。
体にはハードだったけれど、とても充実感のある一日だったのですが。
2008/05/08(木) 11:21:16 | URL | moto』
motoさん。お久しぶりです。コメント、及び貴重な体験報告ありがとうございます。
「淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走った。」
すごいですね。確かにとてもハードな運動ですね。(〃゚O゚)スゲー!
「ハードな運動の翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。」
筋収縮によるインスリンに無関係なGLUT4トランスロケーション(筋肉細胞の糖輸送体が細胞表面に出てきて血糖を取り込みやすくなる)は、通常は運動終了後2~3時間経過すると消失します。
しかし、骨格筋は運動によって消費した筋グリコーゲンを回復させるために、その後も活発に血糖を取り込み続ける必要があります。
そのため運動終了後、2~3時間経過した後も、活動していた筋においてはインスリン感受性が亢進していて、一定量のインスリン刺激に対して、いつもよりたくさんのGLUT4がトランスロケーションして、血糖を取り込んでグリコーゲンに変えます。
ハードな自転車の運動で、motoさんの筋肉中のグリコーゲンがかなりの量消費されて枯渇状態だったのでしょう。
それで、ナッツ少々摂取時にインスリンが少量分泌されたとき、いつも以上にGLUT4がトランスロケーションして血糖を取り込んだので、翌朝の空腹時血糖値が「72」と過去最低を記録したものと考えられます。筋肉中のグリコーゲンが回復した後は、日常に復帰したのでしょうね。
江部康二
江部先生の 東京講演会。
昨日 メールで予約申し込みしました。アトピー・ネットワーク・リボーンの曽我部さんから 早速『予約完了』のメールをいただき、迅速丁寧な対応に とても好感が持てました。
当日が 待ち遠しいです。
ところで 先生。
茨城県か栃木県で 糖質制限食OKの医療機関って ありますか?もし あるのなら教えていただきたいのです。
今 かかっている病院でも 折をみてカミングアウトしよぅとは思っているのですが、もし 自分の家から行ける所に 糖質制限に理解を示す夢のような病院があるのなら、今後 そちらに転院したいと思っています。
一生付き合っていく病気だから うまく仲良く付き合いたいし、糖質制限も楽しく続けていきたいと 思っています。
お忙しいなか申し訳ありせんが、ご教示のほど よろしくお願い致します。
昨日 メールで予約申し込みしました。アトピー・ネットワーク・リボーンの曽我部さんから 早速『予約完了』のメールをいただき、迅速丁寧な対応に とても好感が持てました。
当日が 待ち遠しいです。
ところで 先生。
茨城県か栃木県で 糖質制限食OKの医療機関って ありますか?もし あるのなら教えていただきたいのです。
今 かかっている病院でも 折をみてカミングアウトしよぅとは思っているのですが、もし 自分の家から行ける所に 糖質制限に理解を示す夢のような病院があるのなら、今後 そちらに転院したいと思っています。
一生付き合っていく病気だから うまく仲良く付き合いたいし、糖質制限も楽しく続けていきたいと 思っています。
お忙しいなか申し訳ありせんが、ご教示のほど よろしくお願い致します。
2008/05/13(Tue) 14:34 | URL | みやび | 【編集】
本日1年ぶりに人間ドックへ行ってきました。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。
なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。
検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高置(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。
なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。
検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高置(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
2008/05/13(Tue) 16:28 | URL | xiangdao | 【編集】
みやびさん。
残念ながら
茨城県、栃木県で は
糖質制限食OKの医療機関はまだ見つかっていません。
残念ながら
茨城県、栃木県で は
糖質制限食OKの医療機関はまだ見つかっていません。
2008/05/13(Tue) 16:46 | URL | 江部康二 | 【編集】
もしかしたら…なんて思って 聞いてみたのですが、いやはや 現実は厳しいですね。
そうとわかれば
まずは、今 自分が通ってる病院から 攻めるしかなさそうですね。何がなんでも 口説きおとさねば(笑)そのために 良い結果を出せるよう これからも 糖質制限食で頑張りたいと思います。
一つでも多くの医師に 一日も早く 糖質制限食が浸透しますよぅに…
お忙しい中にもかかわらず、早速のお返事ありがとぅございました。
<(_ _)>
そうとわかれば
まずは、今 自分が通ってる病院から 攻めるしかなさそうですね。何がなんでも 口説きおとさねば(笑)そのために 良い結果を出せるよう これからも 糖質制限食で頑張りたいと思います。
一つでも多くの医師に 一日も早く 糖質制限食が浸透しますよぅに…
お忙しい中にもかかわらず、早速のお返事ありがとぅございました。
<(_ _)>
2008/05/13(Tue) 19:15 | URL | みやび | 【編集】
はじめてコメントさせていただきます。
糖尿病暦で言えば、全くの無知の時代(よって何の対処もせず)、なんとなく通院していた時代、これではまずいと前向きになった時代、そう思いながらも自分の状況に対する危機意識の欠如で穴だらけの糖尿病治療生活だった時代、そして巡りあった江部先生の教えに従いスーパー糖質制限食を実行する現在・・・・と、糖尿病暦5年になる51歳の女性です。
神様が与えてくださったとしか思えない(ちと大仰?)江部先生のブログとの出会いが今年の3月28日。大の食いしん坊の私が食事をとるのも忘れて、過去に遡り全てのブログを一心不乱に読み、直後、Amazonで、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」「糖質制限食 春のレシピ」を購入!以来、毎朝欠かさず先生の日記のアップを確認してから一日をスタートさせています。この度は、東京で先生の講演があると知り、早速予約の電話を入れました。今から、「生」江部先生を拝顔し、お話が聞ける事を本当~に楽しみにしております。
もともと、’03年に人間ドックで境界型と診断されましたが「痩せましょう」以外は特別の指導もなく終わり、その後公私共にハードな生活が続いて肥満は「体重89キロ、身長154」までに。’05年に主要新聞に大々的に掲載された肥満治験広告につられて、指定された都内のクリニックに通い始めたところ、実際の治験が始まる直前に血糖値がモニター条件の値を超えてしまい(HbA1c=9.9)、治験自体は対象外となりましたがそのまま糖尿病治療にそのクリニックに通っていました。今にして思えば、このクリニックがまた曲者で、糖尿病に関する指導は皆無に近く(当時はそんなものか・・と疑問もなかった)、毎月サノレックスをたっぷり処方して下さるのみで、HbA1cが11.6前後が数ヶ月続いても、「なかなか痩せませんねぇ。痩せるのも大変だよねぇ。」と同情とサノレックスだけを頂戴し帰る通院が続き、流石におかしい!と気づき、’06年から糖尿病外来を専門とし評判の良いクリニックに替えて、HbA1cも、7.0台になりました。
以来お世話になっている主治医に不満があるわけでもないのですが、これは全くの私自身の問題で、昨年後半から糖尿病治療に対するモチベーションが下がり、プチ欝的な兆候も重なって暴飲暴食、自暴自棄に近い状態になり、昨年末からHbA1cが8.8になってしまいました。そこで、自分を駆り立てる為に、ネットで糖尿病関連のサイトやブログをあちこち覗いているうち、幸運にも先生のブログに巡りあった次第です。
3月13日の診察時のHbA1cが8.8。 3月28日から糖質制限を意識した食生活にして、4月17日のHbA1cが7.4に。今月は5月21日が診察日ですが、その時の結果はもっと下がっているものと思われます。
糖質制限食に出会った後の最初の診察の日、私は初めから江部先生のことと糖質制限食のことをはっきり主治医に告げて、主治医の同意も得て今後の治療方針を相談するつもりで出かけました。 このブログのコメントを拝見すると、主治医には内緒に・・・という方も結構いらっしゃり、それぞれに多分事情もあるのだろうと思いますが、私の場合性格的に、良いと信じるものをコソコソ隠す(スミマセン、表現が不適切かも・・)ようなことが性にあわないみたいで・・・・。
偉そうなことを言ってるみたいで恐縮ですが、医師も患者に充分な治療方針の説明が必要であるように、患者側の私たちにも、治療に必要と思われる生活内容の情報や、自分が望む治療の方向とかを、完全に伝わらないかもしれませんが、主治医にきちんと伝えて理解してもらおうとする最低限の努力は必要ではないかと思うのです。
で、主治医の反応はどうだったか・・・・・と言うと、「あ~あ、今流行のやつね。」
う~ん、ちょっと期待していた反応とは違いました。
主治医にも医師としての立場やプライドもあるでしょうし、そこは伊達に年食ってない中年の経験と知恵で、言葉や伝え方のトーンにもかなり気を遣って切り出したのですが、「流行の~」という表現に、主治医の糖質制限食に対する微妙な距離感を感じた次第です。
『りんごダイエットなんかと同じ括りかぁ~い!』と、内心で主治医にツッコミをいれつつ、ここでひるんでなるものかと、3月28日からの毎食の写真つき食事内容と食前食後の血糖値も載せた一覧を印刷した資料を提出して見て頂きました。
正味21日間の糖質制限食の結果、以前は毎日180を越えていた早朝空腹時血糖も、その後は180を越える事もなく、食後血糖値も250以上がザラだったのが、主食をとった時以外は160以下に。逆に、小さなおにぎりを食べたあとは一気に260に上がっていましたが。(ここ一ヶ月では、5月5日にかしわ餅を1個食べて164になったのが最高値ですが)
主治医からは、「要は続けられるかが問題だから・・」と釘を刺した上で、「薬はこのまま(ネルビス1日5錠、3月より夕食後グリミクロンHAを半錠追加)で糖質制限食を進めましょう。ただ、血糖値が100を切るようになったり、低血糖を起こしそうになったら、グリミクロンは自分の判断で中止すること。食事のカロリーが極端に低カロリーにならないように注意すること」との診断をいただきました。
ただ、私の場合、昨年後半時々出ていた尿蛋白が今年になってから、+、±、が続いて出るようになり、腎障害の進行が考えられるので、先生の著書にも「腎障害のある者には糖質制限食は向かない」と明言されている点を相談した結果、「たんぱく質は、(体重×0.8)という指標があるけれど、なるだけ、1日45g前後で抑えること。ただ、炭水化物と蛋白質を制限すると油脂だけでカロリー稼ぐわけにもいかないだろうし、その辺が問題になってくるかもしれないわね。」と言われました。
糖質制限食がどれほど食後高血糖を防ぐのに有効かを体感してしまった以上、正直、この治療法を手放す気になれません。
そこで質問なのですが、たんぱく質摂取量を45g前後に抑えるようにして、糖質制限を続ける事は可能でしょうか。
・・・・と言うより、実はその主治医の診断後、パソコンでソフトを利用したカロリー計算を始めて、一日の総摂取カロリーと蛋白質、炭水化物の摂取量を出して、プロテインカウント(?)も同時にやりながらのカーボカウントライフを実践中なのですが。
当初は、どうしても蛋白質が70g前後まで行ったり、何をどう食べたら良いか悩み、摂取カロリーが900kcalを割ったり、安定しませんでしたが、最近では一日摂取総カロリーが、1100kcal前後(1300kcalを越えると、体重が減らないことが判明、1100kcalに落として、やっと体重が落ち始めました。3月頃86.5キロ→本日78.8キロ)、蛋白質45~50g、炭水化物50~80gのあたりで飢餓感もなくやっています。確かにナッツ類でカロリー稼いでる部分も否めませんが・・。
意を決しての初コメで、舞い上がって長くなってしまい申し訳ありませんでした。
今後とも上手に糖質制限食を続けて糖尿病を改善し、私という実例を見て、今の主治医が糖質制限食の有効性を評価し、クリニックの他の患者さんにも勧めたいと思うようになる・・・・というのが、目下の私の夢です。
まだまだ糖質制限食のビギナーですが、これからもこのブログを読み、皆さんのコメントなども参考にしながら、楽しく、健康に、糖尿病と向き合っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします♪
糖尿病暦で言えば、全くの無知の時代(よって何の対処もせず)、なんとなく通院していた時代、これではまずいと前向きになった時代、そう思いながらも自分の状況に対する危機意識の欠如で穴だらけの糖尿病治療生活だった時代、そして巡りあった江部先生の教えに従いスーパー糖質制限食を実行する現在・・・・と、糖尿病暦5年になる51歳の女性です。
神様が与えてくださったとしか思えない(ちと大仰?)江部先生のブログとの出会いが今年の3月28日。大の食いしん坊の私が食事をとるのも忘れて、過去に遡り全てのブログを一心不乱に読み、直後、Amazonで、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」「糖質制限食 春のレシピ」を購入!以来、毎朝欠かさず先生の日記のアップを確認してから一日をスタートさせています。この度は、東京で先生の講演があると知り、早速予約の電話を入れました。今から、「生」江部先生を拝顔し、お話が聞ける事を本当~に楽しみにしております。
もともと、’03年に人間ドックで境界型と診断されましたが「痩せましょう」以外は特別の指導もなく終わり、その後公私共にハードな生活が続いて肥満は「体重89キロ、身長154」までに。’05年に主要新聞に大々的に掲載された肥満治験広告につられて、指定された都内のクリニックに通い始めたところ、実際の治験が始まる直前に血糖値がモニター条件の値を超えてしまい(HbA1c=9.9)、治験自体は対象外となりましたがそのまま糖尿病治療にそのクリニックに通っていました。今にして思えば、このクリニックがまた曲者で、糖尿病に関する指導は皆無に近く(当時はそんなものか・・と疑問もなかった)、毎月サノレックスをたっぷり処方して下さるのみで、HbA1cが11.6前後が数ヶ月続いても、「なかなか痩せませんねぇ。痩せるのも大変だよねぇ。」と同情とサノレックスだけを頂戴し帰る通院が続き、流石におかしい!と気づき、’06年から糖尿病外来を専門とし評判の良いクリニックに替えて、HbA1cも、7.0台になりました。
以来お世話になっている主治医に不満があるわけでもないのですが、これは全くの私自身の問題で、昨年後半から糖尿病治療に対するモチベーションが下がり、プチ欝的な兆候も重なって暴飲暴食、自暴自棄に近い状態になり、昨年末からHbA1cが8.8になってしまいました。そこで、自分を駆り立てる為に、ネットで糖尿病関連のサイトやブログをあちこち覗いているうち、幸運にも先生のブログに巡りあった次第です。
3月13日の診察時のHbA1cが8.8。 3月28日から糖質制限を意識した食生活にして、4月17日のHbA1cが7.4に。今月は5月21日が診察日ですが、その時の結果はもっと下がっているものと思われます。
糖質制限食に出会った後の最初の診察の日、私は初めから江部先生のことと糖質制限食のことをはっきり主治医に告げて、主治医の同意も得て今後の治療方針を相談するつもりで出かけました。 このブログのコメントを拝見すると、主治医には内緒に・・・という方も結構いらっしゃり、それぞれに多分事情もあるのだろうと思いますが、私の場合性格的に、良いと信じるものをコソコソ隠す(スミマセン、表現が不適切かも・・)ようなことが性にあわないみたいで・・・・。
偉そうなことを言ってるみたいで恐縮ですが、医師も患者に充分な治療方針の説明が必要であるように、患者側の私たちにも、治療に必要と思われる生活内容の情報や、自分が望む治療の方向とかを、完全に伝わらないかもしれませんが、主治医にきちんと伝えて理解してもらおうとする最低限の努力は必要ではないかと思うのです。
で、主治医の反応はどうだったか・・・・・と言うと、「あ~あ、今流行のやつね。」
う~ん、ちょっと期待していた反応とは違いました。
主治医にも医師としての立場やプライドもあるでしょうし、そこは伊達に年食ってない中年の経験と知恵で、言葉や伝え方のトーンにもかなり気を遣って切り出したのですが、「流行の~」という表現に、主治医の糖質制限食に対する微妙な距離感を感じた次第です。
『りんごダイエットなんかと同じ括りかぁ~い!』と、内心で主治医にツッコミをいれつつ、ここでひるんでなるものかと、3月28日からの毎食の写真つき食事内容と食前食後の血糖値も載せた一覧を印刷した資料を提出して見て頂きました。
正味21日間の糖質制限食の結果、以前は毎日180を越えていた早朝空腹時血糖も、その後は180を越える事もなく、食後血糖値も250以上がザラだったのが、主食をとった時以外は160以下に。逆に、小さなおにぎりを食べたあとは一気に260に上がっていましたが。(ここ一ヶ月では、5月5日にかしわ餅を1個食べて164になったのが最高値ですが)
主治医からは、「要は続けられるかが問題だから・・」と釘を刺した上で、「薬はこのまま(ネルビス1日5錠、3月より夕食後グリミクロンHAを半錠追加)で糖質制限食を進めましょう。ただ、血糖値が100を切るようになったり、低血糖を起こしそうになったら、グリミクロンは自分の判断で中止すること。食事のカロリーが極端に低カロリーにならないように注意すること」との診断をいただきました。
ただ、私の場合、昨年後半時々出ていた尿蛋白が今年になってから、+、±、が続いて出るようになり、腎障害の進行が考えられるので、先生の著書にも「腎障害のある者には糖質制限食は向かない」と明言されている点を相談した結果、「たんぱく質は、(体重×0.8)という指標があるけれど、なるだけ、1日45g前後で抑えること。ただ、炭水化物と蛋白質を制限すると油脂だけでカロリー稼ぐわけにもいかないだろうし、その辺が問題になってくるかもしれないわね。」と言われました。
糖質制限食がどれほど食後高血糖を防ぐのに有効かを体感してしまった以上、正直、この治療法を手放す気になれません。
そこで質問なのですが、たんぱく質摂取量を45g前後に抑えるようにして、糖質制限を続ける事は可能でしょうか。
・・・・と言うより、実はその主治医の診断後、パソコンでソフトを利用したカロリー計算を始めて、一日の総摂取カロリーと蛋白質、炭水化物の摂取量を出して、プロテインカウント(?)も同時にやりながらのカーボカウントライフを実践中なのですが。
当初は、どうしても蛋白質が70g前後まで行ったり、何をどう食べたら良いか悩み、摂取カロリーが900kcalを割ったり、安定しませんでしたが、最近では一日摂取総カロリーが、1100kcal前後(1300kcalを越えると、体重が減らないことが判明、1100kcalに落として、やっと体重が落ち始めました。3月頃86.5キロ→本日78.8キロ)、蛋白質45~50g、炭水化物50~80gのあたりで飢餓感もなくやっています。確かにナッツ類でカロリー稼いでる部分も否めませんが・・。
意を決しての初コメで、舞い上がって長くなってしまい申し訳ありませんでした。
今後とも上手に糖質制限食を続けて糖尿病を改善し、私という実例を見て、今の主治医が糖質制限食の有効性を評価し、クリニックの他の患者さんにも勧めたいと思うようになる・・・・というのが、目下の私の夢です。
まだまだ糖質制限食のビギナーですが、これからもこのブログを読み、皆さんのコメントなども参考にしながら、楽しく、健康に、糖尿病と向き合っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします♪
2008/05/14(Wed) 13:21 | URL | 八郎の娘 | 【編集】
わたしのように疲弊や活性化を空想することは体のメカニズムをよく理解していない素人の典型なのでしょうが、当ブログの読者のようにプロフェッショナルによる、論理的かつわかりやすい説明を読むことができることは、どれほど恵まれていることでしょう。素人に対してわかりやすく解説する労力を惜しまれない江部先生は、決してお世辞ではなく素晴らしいドクターです。(^0^)v
度々のご教示ありがとうございました。
度々のご教示ありがとうございました。
2008/05/14(Wed) 21:05 | URL | moto | 【編集】
八郎の娘さん
本のご購入ありがとうございます。
「糖質制限食は腎機能の悪化している場合適応になりません」と
本に書きましたが、これは血液検査でクレアチニン値などが高値のレベルの腎機能障害を指しています。
従いまして、尿蛋白が「+、±、」程度で、血液検査で腎機能に異常がなければ、タンパク制限は、それほど厳しくする必要はありません。
つまり、タンパク質70g~80gでも問題はありません。
その分糖質を減らして60gていどにすれば、減量にも糖尿病にもよいと思いますよ。
血糖コントロールが良くなれば尿タンパクが減少する可能性も期待できます。
本のご購入ありがとうございます。
「糖質制限食は腎機能の悪化している場合適応になりません」と
本に書きましたが、これは血液検査でクレアチニン値などが高値のレベルの腎機能障害を指しています。
従いまして、尿蛋白が「+、±、」程度で、血液検査で腎機能に異常がなければ、タンパク制限は、それほど厳しくする必要はありません。
つまり、タンパク質70g~80gでも問題はありません。
その分糖質を減らして60gていどにすれば、減量にも糖尿病にもよいと思いますよ。
血糖コントロールが良くなれば尿タンパクが減少する可能性も期待できます。
2008/05/15(Thu) 23:01 | URL | 江部康二 | 【編集】
はじめまして
先生のブログに出会ったのが5日前でした。で、速攻で本屋に走り、幸運な事に一冊あった
「主食を抜けば--実践編」を買わせていただきました。
そして即、スーパー糖質制限食をはじめました。
現在、空腹時血糖が90±α、食後60分で110±α、食後120分も110±αと非常に安定しております。
このまま頑張って続けたいと思いますが、ちょっと困った事があってのご質問です。
ほぼ2ヶ月に1度10日間程度、ネパールやインドに出張に行かなければなりません。
その際食事はほとんど外食になります。大豆クッキーなど日持ちのする物を糖質制限ドットコムで
購入して持参する予定ですが、取引先との会食の際はどうしてもチャパティー等の主食を
食べなければならないですし、日常的に安飯屋で朝食やランチという場合、主食抜きのというのは
大変難しい状況です。もちろん量のコントロールはするつもりですが…。このような際、一時的に薬を
使うのは「あり」なのでしょうか。また、「あり」の場合はどの薬を使うのがいいのでしょうか?
次の出張は3月16日からです。
また、motoさんのように私の趣味もロードバイクという自転車に乗って走ることです。
100km超えのロングライドやホビーレースなどに出て遊んでおります。
ロングライドよりも時間は短いですが運動強度の高いレースの際、補給はどの様な物で採るのが
糖尿病の自転車のりとしては好ましいのでしょうか?
パワージェルなどは相当に糖質が高いからダメだろうとは察しはつくのですが、じゃあ何で?となると、いいアイディアが思い浮かびません。次の出張の二日前の3月13日に3人で交代しながら4時間走る
レースに出ます。準備万端で望めたらと存じます。
ブログ毎日楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。Doca
先生のブログに出会ったのが5日前でした。で、速攻で本屋に走り、幸運な事に一冊あった
「主食を抜けば--実践編」を買わせていただきました。
そして即、スーパー糖質制限食をはじめました。
現在、空腹時血糖が90±α、食後60分で110±α、食後120分も110±αと非常に安定しております。
このまま頑張って続けたいと思いますが、ちょっと困った事があってのご質問です。
ほぼ2ヶ月に1度10日間程度、ネパールやインドに出張に行かなければなりません。
その際食事はほとんど外食になります。大豆クッキーなど日持ちのする物を糖質制限ドットコムで
購入して持参する予定ですが、取引先との会食の際はどうしてもチャパティー等の主食を
食べなければならないですし、日常的に安飯屋で朝食やランチという場合、主食抜きのというのは
大変難しい状況です。もちろん量のコントロールはするつもりですが…。このような際、一時的に薬を
使うのは「あり」なのでしょうか。また、「あり」の場合はどの薬を使うのがいいのでしょうか?
次の出張は3月16日からです。
また、motoさんのように私の趣味もロードバイクという自転車に乗って走ることです。
100km超えのロングライドやホビーレースなどに出て遊んでおります。
ロングライドよりも時間は短いですが運動強度の高いレースの際、補給はどの様な物で採るのが
糖尿病の自転車のりとしては好ましいのでしょうか?
パワージェルなどは相当に糖質が高いからダメだろうとは察しはつくのですが、じゃあ何で?となると、いいアイディアが思い浮かびません。次の出張の二日前の3月13日に3人で交代しながら4時間走る
レースに出ます。準備万端で望めたらと存じます。
ブログ毎日楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。Doca
Docaさん。
主食摂取前30秒くらいに、グルコバイかグルファストあるいは、両方を内服します。
食後2時間値180mg未満をめざします。
マラソンなど長時間の運動では脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムを上手く使いこなして
筋肉中のグリコーゲンを節約するのがこつです。
私は週末テニスくらいで、ハードなスポーツの経験はないので、
はっきり言えないのですが、ナッツ類がいいかもしれません。
2008年02月13日 (水) のブログもご参照ください。
主食摂取前30秒くらいに、グルコバイかグルファストあるいは、両方を内服します。
食後2時間値180mg未満をめざします。
マラソンなど長時間の運動では脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムを上手く使いこなして
筋肉中のグリコーゲンを節約するのがこつです。
私は週末テニスくらいで、ハードなスポーツの経験はないので、
はっきり言えないのですが、ナッツ類がいいかもしれません。
2008年02月13日 (水) のブログもご参照ください。
2010/02/11(Thu) 14:10 | URL | 江部康二 | 【編集】
この記事へのトラックバック
| ホーム |