昔は短命の理由、狩猟・採集時代と農耕時代の平均寿命は?
【17/05/03 スライムナイト
妊娠糖尿病
初めまして。妊娠糖尿病になり、手探り状態でいます。

先生の糖質制限に非常に興味があり、
病院では炭水化物を分食して子供の為に取りなさいと言います。

しかし、先生のブログや本では、糖質制限を推奨しており、
糖質を取らなければ無事に出産出来る確率が高いとあります。

私が疑問に思うのは、
飢餓時代や昔は、確かにご飯など無かった時代でも出産出来たのは分かりますが、

その代わり

「昔は短命」

だった事に注目しています。

無事に産まれても短命で早くに生命を無くす人が多かった時代に
食生活が関係してるからこそ、医療の発展も世界上位も分かりますが、
今の食文化で寿命が変わりつつあり、
長生き出来てると考えていますが、どう考えていますか??】



こんばんは。
スライムナイト さんから
「昔は短命」なのは食生活が関係しているのではないかという
コメントを頂きました。

昔にもいろいろありますが、
「昔は短命」にはご指摘通り食生活も関係していると私も思います。
ただ食文化というよりは、食糧事情の安定化が平均寿命に大きく関与しています。
例えば日本の戦後の平均寿命の増加には、食料事情の安定化の寄与が大きいです。


現代のように食糧事情が安定している中での糖質制限食なら
短命にはならず長生きです。
短命どころか糖質制限食で、動脈硬化や西洋型がんの予防が期待できるのも
平均寿命をのばすことに繋がります。
血流・代謝が良くなり免疫力も増強なので肺炎の予防効果も期待できます。


0才児の平均余命が「平均寿命」です。
平均寿命でポイントとなるのが乳幼児死亡率です。
例えば江戸時代の平均寿命は30~40歳と短いのですが、
生まれた子どもの半分以上が5歳までに死亡していたようです。
出産時の死亡や周産期の死亡、その後は感染症での死亡もあります。
麻疹や天然痘、コレラやインフルエンザ、
そして脚気でも多くの人が亡くなっています。
飢饉や火事、台風、水害など災害でも多くの人が亡くなっています。
江戸時代は出産で死亡する女性もかなり多かったとされています。

江戸時代も含め、昔は
赤ちゃんや乳幼児の死亡率、そして出産時の死亡率が高いので、
必然的に、平均寿命は短くなります。
実は、明治時代までは、
乳幼児死亡率と出産時の赤ちゃんの死亡率はかなり高かったのです。

赤ちゃんや乳幼児死亡、出産で死亡する女性は
医療の発展で激減しました。
江戸、明治までは、医療が未発達だったので、
赤ちゃんの死亡や出産時に死亡する女性は、かなり多かったのです。

平成の時代に、赤ちゃんが亡くなるとか、出産時に母親が亡くなることは
極めてまれなできごとなので、大変な事態なのですが、
江戸、明治では日常的な出来事だったのです。


次に
『狩猟採集民は農耕民より長命だった』という研究を紹介します。

骨で見分ける古代人の生活ぶり
http://www.wound-treatment.jp/dr/glucide_data/kagaku-asahi_1981.htm
科学朝日,41巻12号,1981年 記載の
カナダ・マックギル大教授/人類学 井川史子氏の論文

の要旨が以下です。

A)
ケンタッキー州,インディアン・ノール貝塚出土の285体の人骨
前者は紀元前3400年から同2000年ころ
狩猟,漁労,植物採取をしていた人々の残した貝塚で出土

B)
ケンタッキー州,ハーディン・ビレッジ遺構出土の人骨296体
西暦1500年から1675年ころの間
トウモロコシ,豆類,カボチャ類を栽培した人々が住んだ村落


A)とB)を比較した研究です。

米国、ケンタッキー州で出土した、狩猟・漁労・採集が生業の人骨285体と 、
トウモロコシ・豆類・カボチャ栽培が生業の人骨296体を比較したところ、
狩猟採集民のほうが、農耕民より長命であったことが判明しました。

男女ともにインディアン・ノールの狩猟採取民の方が長命でした。

死亡年齢で特に対照的なのは、4歳未満の小児死亡率の分布でした。

インディアン・ノールでは、70%が新生児と12ヶ月未満の乳児でしたが、
狩猟採集民は、新生児の間引きをする習慣があるので、
その影響があると考えられます。

一方ハーディン・ビレッジではその逆で、1~3歳の幼児が60%に達っしました。

すなわち、農耕民のほうは、離乳期に入ってからが危機であることが明らかです。

ハーディン・ビレッジの農耕民はトウモロコシ粉を水溶きしたようなものを離乳食に用いたと考えられます。

それが生涯を通じての栄養的欠陥の始まりになったと思われます。

アフリカや中央アメリカの農耕社会では柔らかいでんぷん質の食事が離乳食として与えられると、
下痢が始まり、各種の細菌侵入による疾患が起こり、タンパク質欠乏症を示すことが多いとされています。

ハーディン・ビレッジの農耕民でも同様のパターンが生じて、
短命に繋がった可能性があります。

コメント
本文とは関係ないのですが質問させて下さい。
私は長年パルスイートを使っているのですが原材料のアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムKといった物が大丈夫と思って使用していましたが発ガン性があるとか…で、甘味は弱いけれどエリスリトールに変えなければと思っています。
エリスリトールを調べたところとうもろこしが原料の物と果物や発酵食品が原料の物とあって、どう選べばよいのかわかりません。
どちらもカロリーゼロで血糖値を上げないことに変わりはないのでしょうか?
とうもろこしと聞くとGI値が高く太りそうなイメージがあります。
人工甘味料も何にでも入っていますしシュガーレスガムをよく食べるので怖いです。
発ガン性についてと、エリスリトールの原料の違いについて教えて下さい。

2017/05/05(Fri) 07:14 | URL | ポンタ | 【編集
中国では
道教の経典「三洞珠囊」(7世紀頃)に下記の記述があるとのこと。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/66829?locale=ja

玄古之人所以壽考者造次之閒不食穀也
(読み下し)
玄古の人の壽考なる所以の者は、造次の閒、穀を食わざればなり。
(和訳)
農耕生活以前、大昔の人々は穀物を食わなかったゆえ、長壽であった。

蛇足ながら
道教の辟穀(穀物を食べない思想)は日本に伝播し、比叡山の千日回峰行を創始した相応という天台宗の僧も、絶粒(辟穀の日本版)という修業を行っていたとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E5%BF%9C_(%E5%83%A7)
江部先生に以前教えていただいた五穀断ちの背景には辟穀思想があったようです。
2017/05/05(Fri) 09:53 | URL | 山本 | 【編集
人工甘味料について
私も最近気になりだしました。
というのも、人体実験(私自身)ですが、市販されている豆乳のコーヒーやらココアやらのものがあります。
炭水化物が低く抑えられています。
糖質的には問題なさそうです。
パック仕立てで、量も200ml程度と飲みやすいのです。
3度ほどここ2週間で実験しました。
私の体力が落ちてきてるのかと思ったり、最近寝不足で体力が低下してるのかなとも思ったりしましたが・・・結論、飲むと吐き気を催すのです。
実際少し吐いてみると飲んだものが出てます。
エリスリトール以外の人工甘味料です。
詳細は記憶してませんが、アセルファムだかスクロースだか、そこら辺の言葉が書いてあります。
3つともそれでした。
エリスリトールの飲み物は見たことないので試してないですが、ラカントであれば問題なかったので大丈夫だと思います。
実際、大量でなければわからないですが、経年継続してそこらあたりの人工甘味料を摂取するとよろしくないような気がしますが、どうなんでしょう。
まぁ、自分の身体と相談すれば3度ほどNGが出てるので、これからは止めようと思っています。
2017/05/05(Fri) 15:11 | URL | クワトロ | 【編集
Re: タイトルなし
ポンタ さん

エリスリトールは、糖アルコールに分類されます。
糖アルコールは、国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)が、
そおN安全性については、大丈夫としています。

糖アルコールの中で、エリスリトールだけが、カロリーゼロで血糖値上昇もゼロとされています。

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムKに関しては、
日本の厚生労働省もアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)も
認可していますので、私は大量に使用しない限り特に心配していません。

発がん性云々に関して、いろんな意見があると思います。

私は毎日アルコールを飲んで、日光を浴びて、車の運転をしていますが、
アルコール、日光、ガソリンには明らかな発がん性があります。
私はそんなものだと思って気にしていません。


2017/05/05(Fri) 17:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
専門医たるもの、、、!!
都内河北 鈴木です。

私は糖尿病21年間重症化(右目失明・脳梗塞発症)するも2012,10,1、より自力知り得た江部先生「糖質制限理論」食生活ス~パ~で実践、
3んか月足らずでインスリン離脱出来、
1年8ヶ月で糖尿病薬全て自主離脱、
実践4年満期月MRI検査で頚動脈プラ~ク減少改善、
で改善以上、生還して思います。

以前本ブログで知識として医療相談しましたが、
本日夏井睦先生ブログで、薬害エイズ訴訟判決を例題に1文に

「専門医たるもの、関連するあらゆる情報に精通していなければいけない。
当然、非加熱剤によるエイズ発症は海外論文が発表されている以上専門医は知っていて当然である。
それなのに、情報情報を知りつつ非加熱製剤を投与し続けたのは、犯罪である。」
として、被告の有罪が確定しました。」

上記判例を踏まえて夏井先生は(2017,5,5、金ブログより)、
「糖尿病専門医たるもの、一般に糖質制限が知られているのに患者に紹介せず、、、」とか

「熱傷専門医たるものは、一般人ですら知っている湿潤治療について説明せず、、、。」
と言う判決はあり、と言うことです。

最高裁の判断が出ていますから。

と言うことは、
「インスリン治療を受けて人口透析になった患者」の集団訴訟もあり、ってことです。

たぶん勝てます。

上記の文面から「勝敗でなく」、
被害回避の為にも、最近江部先生・夏井先生、両理論に両先生ブログなどから私達が改善・生還できた感謝コメントなどで、私の様に「故意の無知医療」により後遺症被害受ける前に理解把握して欲しいです。

江部先生「糖質制限理論」2005発表、
「ADA血糖値上昇解明栄養素エビデンス」
「ジョスリン・糖質摂取食理論」
なども全て2005年ですよね。

2005年以降7年間2012,9下旬自力で知る迄、右目眼圧破裂失明していることから改善への尽力してましたが、
担当医から「痩せなさい」のみ、以外は専門医から何の情報提供ありませんでした。

現在迄も本ブログ読んでいても私同様信者専門医から改善への「糖質制限理論」情報提供ない様なので、
被害回避の為にも改善以上、生還証明者としてコメントします。

「糖質制限理論」適応病態であるなら、即日理解把握して実践するべきだと明言できます!!
敬具




2017/05/05(Fri) 17:23 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 中国では
山本 さん

貴重な情報をありがとうございます。
勉強になります。

http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/66829?locale=ja
京大の麥谷氏の論文を、ほんの少し見たのですが、
漠初の名宰相張良が、辟穀を実践していたとか、興味深いですね。

単なる神仙思想というより、実際に糖質制限食に近い効果があったのかもしれません。
辟穀は結構、普及していたと書いてありました。

『比叡山の千日回峰行を創始した相応という天台宗の僧も、絶粒(辟穀の日本版)という修業を行っていたとのこと。』
こちらも勉強になります。
ありがとうございます。
平安時代の日中友好の成果ですね。

2017/05/05(Fri) 17:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 人工甘味料について
クワトロ さん

いわゆる、合成甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、アドバンテーム、サッカリン、スクラロース)は、厚生労働省やFDAで認可されていますが、
上限が決められているようです。

350ml缶を1本/日くらいは問題なさそうですが、多くは飲まない方がいいですね。
研究論文的にも、合成甘味料で血糖値は上昇しないけれど、糖尿病の発症は砂糖を摂取している場合と同様とされています。

エリスリトールがいいですね。
自然派でいくなら、サラヤのラカントSです。
2017/05/05(Fri) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 専門医たるもの、、、!!
都内河北 鈴木 さん

私も、糖尿病専門医であるならば、「糖質制限食」を最低でも知識として知っておく義務があると思います。

また、2013年10月に、米国糖尿病学会が「栄養療法に関する声明」のおいて
地中海食などと共に「糖質制限食」を正式に容認したという事実を
一般の医師や糖尿病患者さんに告知する義務があると私は思います。
2017/05/05(Fri) 18:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
考古学の進歩
「縄文人、意外と長生き」は夏井先生のBlogに詳しいです

http://www.wound-treatment.jp/new_2016-07.htm#0725-7


一方、未だに1967年の小林論文に執着している化石人間もいます

http://low-carbo-diet.com/low_carbo_food/to_dr/contents-of-review/foods-jomon/
2017/05/05(Fri) 20:45 | URL |  | 【編集
Re: 考古学の進歩
情報をありがとうございます。
2017/05/06(Sat) 07:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生、ありがとうございました
なるほど、やはり糖質は人工にせよ摂取量が少ないのが良い結果が得られるのですね。
2017/05/06(Sat) 07:53 | URL | クワトロ | 【編集
低糖質食材の添加物
いつも先生のブログを読み,糖質制限の情報を得ております。

糖質制限食を心がけて3ヶ月ほどたちました。

一日三食のうち,三食とも米や小麦粉製品を摂らないこともあれば,三食のうちの一食は米あるいは小麦粉製品を摂ることがあります。
具体的には,ある一日の食事は,

朝 トマトジュース,キュウリの酢の物,ほうれん草と卵のバター炒め,コーヒー,アーモンドとクルミ
昼 納豆+亜麻仁油,鯖の水煮缶1/2,コーヒー,チーズ一切れ
夜 もやしと舞茸のポン酢かけ,アボカドと豆腐のゴマだれ,カツオのたたき,ジャガイモの味噌汁,コーヒー,アーモンドとクルミ

というものです。

で,今,最も関心を持っているのが,低糖質の食材です。
ネットで検索すると,様々な低糖質の食材が販売されており,これは食べてみようと思わせるものもあります。
しかし,どうしても気になることがあります。
それは,低糖質の食材に含まれている添加物です。
例えば,「デリ××ボ」という低糖質パスタがあります。
サイトでは「糖質77%オフ」をうたっていて「独自の開発で小麦の美味しさを保ちながら糖質を77%オフにまですることに成功」と宣伝していて,これはいいなと思いました。
でも,原材料の最後の方に「PH調整剤,乳化剤,増粘剤 (アルギン酸エステル),クチナシ色素」と表示されています。
一方で低糖質ではありませんが「添加物は加えていません」という食材があります。
そこで,先生にお訊ねします。
低糖質食材を摂るメリットを考えれば,低糖質食材に含まれる添加物は無視してもよいのでしょうか。
2017/05/07(Sun) 19:22 | URL | ナルディス | 【編集
Re: 低糖質食材の添加物
ナルディス さん

わざわざ添加物を大量に摂る必要はありませんが、
糖質制限パンやパスタをたまに食べるくらいは許容範囲と思います。
魚、肉、卵、野菜、豆腐、海藻・・・などなら添加物はほとんどないです。

三食糖質を摂取する害のほうが大きいです。

注射薬など医薬品にも何らかの添加物が入っていますが、これも必要なものですね。
2017/05/08(Mon) 07:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
江戸時代は糖尿病患者
江戸時代に短命だったのは食生活によるところが大きい。主食は米で1食に3合も食べていたそう。糖尿病やカッケの患者は多数出ていて、ビタミン不足のカッケで死者さえいた。江戸時代ではないですが、戦国武将にも糖尿病患者がいて、織田信長がそうだったと言われています。本能寺の変がなくとも、糖尿病で長生きはできなかったのかも…
2017/05/10(Wed) 08:28 | URL | 糖質セイゲニスト | 【編集
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