2017年04月17日 (月)
こんばんは。
東洋経済ONLINEに、私のインタビュー記事が掲載されました。
東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/166832
ここで、写真入りの全部の記事が読めます。
「糖質制限」は一過性のブームで終わらない
すでに社会的な革命を起こしている
以下、
中村 陽子 :東洋経済 記者 によるインタビュー記事の一部抜粋です。
2017年04月16日
コンビニからファミレス、外食チェーンに食品メーカー等々、爆発的な拡大を見せる「糖質制限食」市場。
2005年、日本で初めて糖質制限食を紹介した第一人者、医師・高雄病院理事長の江部康二氏はこのたび、
『江部康二の糖質制限革命』を上梓した。
現時点で確認されている糖質制限食の幅広い効果、誤解や疑問に対する回答をQ&A方式で解説、
今後の展望についてまとめた同書について詳しく聞いた。
糖質制限食はブームではない、真実だから消えない
──長年、カロリー制限だけを頼りにダイエットを志してきた身には、天地が引っくり返りそうです。
ダイエットに関するカロリー制限説はもう古いし、理論的に根本から間違っており破綻してる。だから無意味。基本的に糖質摂取量だけ気にすればいい。糖質制限食の場合、腹いっぱい満足するまで食べても、自然に適切なカロリーになるという明確なエビデンスがある。悪者視されてきたバターや油は善だし、動物性脂肪が危険という常識も完全に覆された。カロリー制限で1日1200キロカロリーとかひもじい思いして、3度の食事で150グラム程度の軽めのご飯食べれば1日3回血糖値がハネ上がる。それを5年10年続けていいことがあるか。絶対にないやろ。カロリー制限食は糖尿病合併症製造食。
──本の題名を見た同僚に、「健康だの医学だの、ブームや学説がコロコロ変わって信用できない」とけげんな顔をされてしまいました。
過去の実績からそれは100%正しいね。紅茶キノコだバナナ健康法だリンゴダイエットだと、全部半年で消えていったでしょ。それがブーム。こないだテレビで管理栄養士の先生が、「糖質制限食ブームは10年も続いて気味が悪い」と言っていた。そこに大いなる真実があってね、つまり糖質制限食はブームじゃない、真実だから消えない、ってこと。
糖質制限食は生理学的事実に基づく、1つのムーブメントやな。だから糖尿病はもちろん、メタボや肥満、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、肝臓がん・大腸がん・乳がんなど生活習慣病型がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、花粉症からアルツハイマー病まで、いろんな病気の予防効果が期待できる。10~20年経たないとエビデンスは得られないけど、理論的には有効であることが極めて明らか。糖尿病治療に関しては、07年まで糖質制限食を全面否定し、カロリー制限食を推奨していた米国糖尿病学会が、13年10月にガイドラインにおいて正式認可したことで、議論に決着がついた。
──糖質制限食の有効性は「誤りだった」と覆ることはもうない?
ないです。米国では十分なエビデンスと論文が蓄積され、学問的に決着がついている。日本糖尿病学会ではまだまだ反対派もいます。だけど学会の理事長自らカロリーの40%程度を糖質にする糖質制限食を実践し、15年4月からは東京大学医学部附属病院でも糖質40%の糖質制限食を供給している。米国は論理的に信頼度が極めて高いとなれば推奨対象をコロッと変える。日本の場合その辺ウエット。カロリー制限食なんてエビデンスはゼロなんだけど、おっちゃんたちのコンセンサスが推奨の根拠になっている。医者はほとんど栄養学を勉強しとらんし、食事療法を丸投げされる栄養士には「脳はブドウ糖しか使えない」などの大間違いをいまだに信じてる人も多い。
人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活
──そもそも、糖質制限食とは。
ご飯やパン、麵類などの摂取糖質量を抑え、その分をタンパク質と脂質で補って、必要なカロリーはしっかり確保する。血糖値を直接上げるのは糖質だけ。食後血糖値が上がると血管の内皮を傷つけ動脈硬化、糖尿病の合併症につながっていく。糖質過剰は“肥満ホルモン”インスリンの大量分泌を招いて代謝を乱し、血管をさびやすくする酸化ストレスが増す。食後血糖値上昇がない唯一の食事療法が糖質制限食です。
糖質制限食は人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活に戻すということ。狩猟採集生活をしながら消化管、栄養代謝制御のシステムを作りあげたわれわれの体はもともと糖質制限食に適合してる。穀物栽培が始まった1万年前から、カロリーの60%が糖質という食生活へ激変した。この矛盾が現代の生活習慣病の根本原因。だから糖質制限食は基本的にありとあらゆる生活習慣病の予防・治療になるわけ。ちなみに高雄病院のスーパー糖質制限食の給食メニューは、平均して糖質12%、タンパク質32%、脂肪が56%です。
──すでに多数の関連著書を書かれた今、あえて集大成の本を出されたのは?
機が熟したということですな。題名に「革命」とつけたくらいだから強調したいことはいっぱいある。栄養学や医学における意識革命、産業界、社会全体の革命につながる。
周囲を見てもコンビニ、外食チェーン、食品メーカーで糖質制限食の開発が相次ぎ、その市場は昨年3000億円超、今年は5000億円とかいわれてる。産業に革命が起きつつあると考えてもらったらいい。すでに製品化されてる糖質ゼロビール系飲料とか麺とか、今後糖質制限が世界中で成熟していくとき、ものづくりで先行する日本企業が輸出力を増す。雪崩を打っていろんな産業・業態が参入していくやろうね。
糖質制限の習慣が定着すれば糖尿病の合併症リスクが減り、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を予防でき健康寿命が延びる。高齢者の生活の質は向上し、消費の面でプラスの経済効果も表れる。そして、かなりの部分が糖質過多を原因とする生活習慣病が半減すれば、治療にかかっている医療費が私の試算では2兆5000億円削減可能。ここに糖尿病予防による削減分を加えると、糖質削減食による医療費削減の総額は3兆5000億円の巨額になる計算が成り立つ。
スーパー糖質制限食を推奨
──1日3食主食を抜く、糖質摂取量30~60グラムのスーパー糖質制限食を推奨されていますが、米国の1日130グラム以下と比べ厳しいですね。
米国の130グラムはあくまでも糖質制限食の定義やからね。スーパー糖質制限食がベストだけど、昼だけ主食を食べ1日70~100グラムの糖質を取るスタンダード型でも、夕食だけ抜くプチ型でも、何でもいいからやらんよりやったほうがマシなんです。栄養表示に糖質を表示している商品はまだ少ないけど、炭水化物の表示を目安にできる。糖質は炭水化物から食物繊維を引いた量。一般には炭水化物のほとんどが糖質で、少なくとも、炭水化物の量がその食品の糖質量の最大値と取ればいい。
勤め人が昼飯で主食抜いた分をタンパク質や脂肪でしっかり埋めるのは難しいという方もおるけど、そんなことない。コンビニに糖質制限に向いた総菜がなんぼでもあるし、食べ足りなかったら空揚げ1、2個追加すればいい。カロリー制限は無視無視!
『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社/192ページ)
江部 康二(えべ こうじ)/1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京大研究所を経て、78年に医局長として高雄病院勤務。2000年に理事長就任。01年から糖尿病治療研究に本格的に取り組み、糖質制限食の体系確立。05年『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』で糖質制限食を初めて全国に紹介。日本糖質制限医療推進協会理事長。著書多数。
(聞き手:本誌・中村陽子)
東洋経済ONLINEに、私のインタビュー記事が掲載されました。
東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/166832
ここで、写真入りの全部の記事が読めます。
「糖質制限」は一過性のブームで終わらない
すでに社会的な革命を起こしている
以下、
中村 陽子 :東洋経済 記者 によるインタビュー記事の一部抜粋です。
2017年04月16日
コンビニからファミレス、外食チェーンに食品メーカー等々、爆発的な拡大を見せる「糖質制限食」市場。
2005年、日本で初めて糖質制限食を紹介した第一人者、医師・高雄病院理事長の江部康二氏はこのたび、
『江部康二の糖質制限革命』を上梓した。
現時点で確認されている糖質制限食の幅広い効果、誤解や疑問に対する回答をQ&A方式で解説、
今後の展望についてまとめた同書について詳しく聞いた。
糖質制限食はブームではない、真実だから消えない
──長年、カロリー制限だけを頼りにダイエットを志してきた身には、天地が引っくり返りそうです。
ダイエットに関するカロリー制限説はもう古いし、理論的に根本から間違っており破綻してる。だから無意味。基本的に糖質摂取量だけ気にすればいい。糖質制限食の場合、腹いっぱい満足するまで食べても、自然に適切なカロリーになるという明確なエビデンスがある。悪者視されてきたバターや油は善だし、動物性脂肪が危険という常識も完全に覆された。カロリー制限で1日1200キロカロリーとかひもじい思いして、3度の食事で150グラム程度の軽めのご飯食べれば1日3回血糖値がハネ上がる。それを5年10年続けていいことがあるか。絶対にないやろ。カロリー制限食は糖尿病合併症製造食。
──本の題名を見た同僚に、「健康だの医学だの、ブームや学説がコロコロ変わって信用できない」とけげんな顔をされてしまいました。
過去の実績からそれは100%正しいね。紅茶キノコだバナナ健康法だリンゴダイエットだと、全部半年で消えていったでしょ。それがブーム。こないだテレビで管理栄養士の先生が、「糖質制限食ブームは10年も続いて気味が悪い」と言っていた。そこに大いなる真実があってね、つまり糖質制限食はブームじゃない、真実だから消えない、ってこと。
糖質制限食は生理学的事実に基づく、1つのムーブメントやな。だから糖尿病はもちろん、メタボや肥満、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、肝臓がん・大腸がん・乳がんなど生活習慣病型がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、花粉症からアルツハイマー病まで、いろんな病気の予防効果が期待できる。10~20年経たないとエビデンスは得られないけど、理論的には有効であることが極めて明らか。糖尿病治療に関しては、07年まで糖質制限食を全面否定し、カロリー制限食を推奨していた米国糖尿病学会が、13年10月にガイドラインにおいて正式認可したことで、議論に決着がついた。
──糖質制限食の有効性は「誤りだった」と覆ることはもうない?
ないです。米国では十分なエビデンスと論文が蓄積され、学問的に決着がついている。日本糖尿病学会ではまだまだ反対派もいます。だけど学会の理事長自らカロリーの40%程度を糖質にする糖質制限食を実践し、15年4月からは東京大学医学部附属病院でも糖質40%の糖質制限食を供給している。米国は論理的に信頼度が極めて高いとなれば推奨対象をコロッと変える。日本の場合その辺ウエット。カロリー制限食なんてエビデンスはゼロなんだけど、おっちゃんたちのコンセンサスが推奨の根拠になっている。医者はほとんど栄養学を勉強しとらんし、食事療法を丸投げされる栄養士には「脳はブドウ糖しか使えない」などの大間違いをいまだに信じてる人も多い。
人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活
──そもそも、糖質制限食とは。
ご飯やパン、麵類などの摂取糖質量を抑え、その分をタンパク質と脂質で補って、必要なカロリーはしっかり確保する。血糖値を直接上げるのは糖質だけ。食後血糖値が上がると血管の内皮を傷つけ動脈硬化、糖尿病の合併症につながっていく。糖質過剰は“肥満ホルモン”インスリンの大量分泌を招いて代謝を乱し、血管をさびやすくする酸化ストレスが増す。食後血糖値上昇がない唯一の食事療法が糖質制限食です。
糖質制限食は人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活に戻すということ。狩猟採集生活をしながら消化管、栄養代謝制御のシステムを作りあげたわれわれの体はもともと糖質制限食に適合してる。穀物栽培が始まった1万年前から、カロリーの60%が糖質という食生活へ激変した。この矛盾が現代の生活習慣病の根本原因。だから糖質制限食は基本的にありとあらゆる生活習慣病の予防・治療になるわけ。ちなみに高雄病院のスーパー糖質制限食の給食メニューは、平均して糖質12%、タンパク質32%、脂肪が56%です。
──すでに多数の関連著書を書かれた今、あえて集大成の本を出されたのは?
機が熟したということですな。題名に「革命」とつけたくらいだから強調したいことはいっぱいある。栄養学や医学における意識革命、産業界、社会全体の革命につながる。
周囲を見てもコンビニ、外食チェーン、食品メーカーで糖質制限食の開発が相次ぎ、その市場は昨年3000億円超、今年は5000億円とかいわれてる。産業に革命が起きつつあると考えてもらったらいい。すでに製品化されてる糖質ゼロビール系飲料とか麺とか、今後糖質制限が世界中で成熟していくとき、ものづくりで先行する日本企業が輸出力を増す。雪崩を打っていろんな産業・業態が参入していくやろうね。
糖質制限の習慣が定着すれば糖尿病の合併症リスクが減り、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を予防でき健康寿命が延びる。高齢者の生活の質は向上し、消費の面でプラスの経済効果も表れる。そして、かなりの部分が糖質過多を原因とする生活習慣病が半減すれば、治療にかかっている医療費が私の試算では2兆5000億円削減可能。ここに糖尿病予防による削減分を加えると、糖質削減食による医療費削減の総額は3兆5000億円の巨額になる計算が成り立つ。
スーパー糖質制限食を推奨
──1日3食主食を抜く、糖質摂取量30~60グラムのスーパー糖質制限食を推奨されていますが、米国の1日130グラム以下と比べ厳しいですね。
米国の130グラムはあくまでも糖質制限食の定義やからね。スーパー糖質制限食がベストだけど、昼だけ主食を食べ1日70~100グラムの糖質を取るスタンダード型でも、夕食だけ抜くプチ型でも、何でもいいからやらんよりやったほうがマシなんです。栄養表示に糖質を表示している商品はまだ少ないけど、炭水化物の表示を目安にできる。糖質は炭水化物から食物繊維を引いた量。一般には炭水化物のほとんどが糖質で、少なくとも、炭水化物の量がその食品の糖質量の最大値と取ればいい。
勤め人が昼飯で主食抜いた分をタンパク質や脂肪でしっかり埋めるのは難しいという方もおるけど、そんなことない。コンビニに糖質制限に向いた総菜がなんぼでもあるし、食べ足りなかったら空揚げ1、2個追加すればいい。カロリー制限は無視無視!
『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社/192ページ)
江部 康二(えべ こうじ)/1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京大研究所を経て、78年に医局長として高雄病院勤務。2000年に理事長就任。01年から糖尿病治療研究に本格的に取り組み、糖質制限食の体系確立。05年『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』で糖質制限食を初めて全国に紹介。日本糖質制限医療推進協会理事長。著書多数。
(聞き手:本誌・中村陽子)
『江部康二の糖質制限革命』発行おめでとうございます!
私らこが糖尿病寛解の状況を8年も保てているのは、全て江部先生のおかげさまです(ペコッ
「赤血球のみが糖が必須」がまだはっきり判明しない時期からでした。
今や、外食産業、酒販売、コンビニに至るまで「糖質制限の嵐」になりました。わずか8年で風景が全く異なります><
これも全て江部先生のおかげさまです(再度ペコッ
私らこが糖尿病寛解の状況を8年も保てているのは、全て江部先生のおかげさまです(ペコッ
「赤血球のみが糖が必須」がまだはっきり判明しない時期からでした。
今や、外食産業、酒販売、コンビニに至るまで「糖質制限の嵐」になりました。わずか8年で風景が全く異なります><
これも全て江部先生のおかげさまです(再度ペコッ
2017/04/17(Mon) 20:05 | URL | らこ | 【編集】
こんばんは、いつも拝見させていただいています!
ガンの治療後で再発予防のために、糖質制限をしております。
しかし、糖質制限でなかなか太れずに困っています。糖質制限を行いながら太るには、1日にどれくらいの糖質を摂取して、MCTオイルなどの摂取はどうしたらよいのでしょうか?
ガンの治療後で再発予防のために、糖質制限をしております。
しかし、糖質制限でなかなか太れずに困っています。糖質制限を行いながら太るには、1日にどれくらいの糖質を摂取して、MCTオイルなどの摂取はどうしたらよいのでしょうか?
2017/04/17(Mon) 21:18 | URL | ぷりん | 【編集】
先日盲腸術後の食事についてアドバイス頂きありがとうございました。体力も回復し復帰です。
本日日清のCMでカップヌードルナイスを見ました。やはり、ファミマなどのライザップラーメン(明星?)など、すぐ手に入りやすい、低糖質のものを探しています。この食品は大丈夫でしょうか?1食分が20g以下(まで)と思っているのですが。(こういうのを食べるからHba1cが6.2→6.0と下がりきらないのでしょうか?)
あとサッカーの長友選手の食事にMCTオイルっというのを使っているとテレビで見たのですが、このオイルは安全なのでしょうか?
本日日清のCMでカップヌードルナイスを見ました。やはり、ファミマなどのライザップラーメン(明星?)など、すぐ手に入りやすい、低糖質のものを探しています。この食品は大丈夫でしょうか?1食分が20g以下(まで)と思っているのですが。(こういうのを食べるからHba1cが6.2→6.0と下がりきらないのでしょうか?)
あとサッカーの長友選手の食事にMCTオイルっというのを使っているとテレビで見たのですが、このオイルは安全なのでしょうか?
楽しいやり取りをありがとうございます。
パッと見て、どこの関西のおっちゃんやろ?という印象を感じました(笑)
『革命』という言葉がピッタリですね。
そして、起こってしまった革命は当たり前になっていき、本当に健康な生活が待ち構えています。
既存の船の乗り心地の良さに、なかなか出られない人がまだまだいますが、出てみるととても快適なんですがね。
お疲れ様です。
パッと見て、どこの関西のおっちゃんやろ?という印象を感じました(笑)
『革命』という言葉がピッタリですね。
そして、起こってしまった革命は当たり前になっていき、本当に健康な生活が待ち構えています。
既存の船の乗り心地の良さに、なかなか出られない人がまだまだいますが、出てみるととても快適なんですがね。
お疲れ様です。
2017/04/18(Tue) 07:36 | URL | クワトロ | 【編集】
江部先生の世代ですと、やはり「革命」という言葉に血湧き肉躍るんでしょうか。
満を持して、先生がタイトルに「革命」を入れたのはレジスタンス運動のやうな抵抗を行うのかなと。
例えば、国を訴えたり。気になります。
満を持して、先生がタイトルに「革命」を入れたのはレジスタンス運動のやうな抵抗を行うのかなと。
例えば、国を訴えたり。気になります。
2017/04/18(Tue) 08:31 | URL | 華岡 | 【編集】
らこ さん
糖尿病寛解の状況を8年とは、素晴らしいです。
2005年に初めて「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を上梓してから、
今年で12年です。
糖質制限の波は、2013年10月に米国糖尿病学会が、正式に「糖質制限食」を容認して以降、
特に加速していった感があります。
糖尿病寛解の状況を8年とは、素晴らしいです。
2005年に初めて「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を上梓してから、
今年で12年です。
糖質制限の波は、2013年10月に米国糖尿病学会が、正式に「糖質制限食」を容認して以降、
特に加速していった感があります。
2017/04/18(Tue) 08:58 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ぷりん さん
適正体重を保つには、やはり摂取エネルギーを確保することが重要です。
糖質を制限して、その分、脂質・タンパク質を増やすこととなります。
またケトン体が高まることが、臓器保護作用となり、またがん再発予防にも有効です。
MCTオイルは、中鎖脂肪酸で、ケトン体が高くなりやすいので、有用です。
ケトン体が高くなるには糖質摂取を減らすほど良いです。
私は糖尿病でスーパー糖質制限食実践中ですが、1回の食事の糖質量を「10~20g」以下にしています。
だいたい、数gから十数gとなります。
朝はコーヒーと生クリームだけで、昼と夕の一日食です。
私のケトン体値400~1200はμM/Lくらいです。
がん治療目的なら、ケトン食があります。
Ketogenic Diet(ケトン食)
<脂肪:非脂肪(炭水化物+たんぱく質)>の重量比がケトン比です。
ケトン比3:1で脂質摂取比率が約87%となり、
血中ケトン体値は4000μM/L(基準値26~122)レベルとなります。
適正体重を保つには、やはり摂取エネルギーを確保することが重要です。
糖質を制限して、その分、脂質・タンパク質を増やすこととなります。
またケトン体が高まることが、臓器保護作用となり、またがん再発予防にも有効です。
MCTオイルは、中鎖脂肪酸で、ケトン体が高くなりやすいので、有用です。
ケトン体が高くなるには糖質摂取を減らすほど良いです。
私は糖尿病でスーパー糖質制限食実践中ですが、1回の食事の糖質量を「10~20g」以下にしています。
だいたい、数gから十数gとなります。
朝はコーヒーと生クリームだけで、昼と夕の一日食です。
私のケトン体値400~1200はμM/Lくらいです。
がん治療目的なら、ケトン食があります。
Ketogenic Diet(ケトン食)
<脂肪:非脂肪(炭水化物+たんぱく質)>の重量比がケトン比です。
ケトン比3:1で脂質摂取比率が約87%となり、
血中ケトン体値は4000μM/L(基準値26~122)レベルとなります。
2017/04/18(Tue) 09:20 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ぴーなっつちゃん
市販の糖質制限食品は、食品表示をしっかり確認しましょう。
1回の食事の糖質摂取量を「10~20g以下」にするのが
高雄病院のスーパー糖質制限食です。
これなら、糖尿病の人でも、食後高血糖になりません。
1回の食事の糖質摂取量が「30~40g」の緩い糖質制限だと
糖尿人の食後血糖値は、180~200mg/dlを超えて、動脈硬化のリスクとなりますので注意が必要です。
MCTオイルは、糖質制限OK食材です。
市販の糖質制限食品は、食品表示をしっかり確認しましょう。
1回の食事の糖質摂取量を「10~20g以下」にするのが
高雄病院のスーパー糖質制限食です。
これなら、糖尿病の人でも、食後高血糖になりません。
1回の食事の糖質摂取量が「30~40g」の緩い糖質制限だと
糖尿人の食後血糖値は、180~200mg/dlを超えて、動脈硬化のリスクとなりますので注意が必要です。
MCTオイルは、糖質制限OK食材です。
2017/04/18(Tue) 09:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
クワトロ さん
まさに、関西のおっちゃんですね。 (^^)
東洋経済新報社の記者さんが、話し言葉をそのまま記事にしたのでしょう。
まあ、臨場感があるのでよしとしましょう。
そうですね。
『糖質制限革命』がとっくに起こっていて、いまや当たり前になりつつある状況ですね。
まさに、関西のおっちゃんですね。 (^^)
東洋経済新報社の記者さんが、話し言葉をそのまま記事にしたのでしょう。
まあ、臨場感があるのでよしとしましょう。
そうですね。
『糖質制限革命』がとっくに起こっていて、いまや当たり前になりつつある状況ですね。
2017/04/18(Tue) 09:34 | URL | ドクター江部 | 【編集】
華岡 さん
私も、67歳の分別アル??おじさんですから、今更、自らが国と訴訟などするつもりはありません。
ただ、糖尿病合併症に苦しむ糖尿人が、国などと訴訟を起こされるようなことがあれば
証人台には立ちたいと思います。
私も、67歳の分別アル??おじさんですから、今更、自らが国と訴訟などするつもりはありません。
ただ、糖尿病合併症に苦しむ糖尿人が、国などと訴訟を起こされるようなことがあれば
証人台には立ちたいと思います。
2017/04/18(Tue) 09:39 | URL | ドクター江部 | 【編集】
はじめまして。
内分泌内科病棟に勤務している看護師です。
糖尿病について勉強中なんですが、つい先日偶然にも父が糖尿病疑いと診断うけました。
先生のブログを見つけ、これから父とともに糖質制限食を頑張ろうと思っています。
自分の血糖値パターンを把握しようと思い、本日血糖測定してみました。
糖質制限(主食抜き)し、食後1時間値が86、食後2時間値が104でした。
その食事の1時間15分ほど前に糖質15~20gの間食をしてます。
糖質制限の食事だったとはいえ、食後1時間値が思ったより低くて驚いています。
以前に『昼食時のインスリン分泌が遅れてでたために夕食後の血糖値が低めだった可能性がある』というのを他の方の質問へのご返答で見ました。
私の場合も、間食の影響で食後1時間値が低めだったのでしょうか?
それとも、現時点で糖尿病というわけではないので、糖質が少なめの食事では(自己測定器の誤差範囲を含めて考えると)あれくらいの血糖値は普通なんでしょうか?
本来なら身近な医師に尋ねるべきなんでしょうが、新人のため聞きにくく…お忙しい中本当に申し訳ありませんが、よければ教えて頂けないでしょうか。
内分泌内科病棟に勤務している看護師です。
糖尿病について勉強中なんですが、つい先日偶然にも父が糖尿病疑いと診断うけました。
先生のブログを見つけ、これから父とともに糖質制限食を頑張ろうと思っています。
自分の血糖値パターンを把握しようと思い、本日血糖測定してみました。
糖質制限(主食抜き)し、食後1時間値が86、食後2時間値が104でした。
その食事の1時間15分ほど前に糖質15~20gの間食をしてます。
糖質制限の食事だったとはいえ、食後1時間値が思ったより低くて驚いています。
以前に『昼食時のインスリン分泌が遅れてでたために夕食後の血糖値が低めだった可能性がある』というのを他の方の質問へのご返答で見ました。
私の場合も、間食の影響で食後1時間値が低めだったのでしょうか?
それとも、現時点で糖尿病というわけではないので、糖質が少なめの食事では(自己測定器の誤差範囲を含めて考えると)あれくらいの血糖値は普通なんでしょうか?
本来なら身近な医師に尋ねるべきなんでしょうが、新人のため聞きにくく…お忙しい中本当に申し訳ありませんが、よければ教えて頂けないでしょうか。
2017/04/18(Tue) 19:55 | URL | 新人ナース | 【編集】
1年以上前の論文なので、既に議論されているようでしたら削除お願いします。
https://www.nature.com/articles/srep21807
遺伝性腎癌ラット 93匹を、ケトン食の 3グループ (4, 6, 8ヶ月継続)と普通食 1グループの計4グループに分ける。腫瘍の大きさは、普通食とケトン食(4, 6ヶ月)に比べて、ケトン食8ヶ月では急激に増大。従来、3ヶ月以内のケトン食で癌縮小という研究はあるが、4ヶ月以上は少ない。ケトン食は脂質79% (lard, butter, corn oil, casein, wheat bran, mineral/vitamin mix, dextrose)
ラットに高脂質食、脂質にコーン油、タンパク質にカゼイン、とツッコミどころはあるが、ケトン期間が長いほど、血糖値やインスリンは低下していくなど納得できることも多い。飢餓効果のあるケトン食は長期になると成長ホルモンを増加させる、これが、癌増大につながるらしい。
ラットの3ヶ月や8ヶ月が、人間の何年間に相当するのかわかりませんが、江部先生が仰る「普段は、美味しく楽しく江部式糖質制限、ケトン食は治療食として短期」というのを、この論文は証明しているということでしょうか?
https://www.nature.com/articles/srep21807
遺伝性腎癌ラット 93匹を、ケトン食の 3グループ (4, 6, 8ヶ月継続)と普通食 1グループの計4グループに分ける。腫瘍の大きさは、普通食とケトン食(4, 6ヶ月)に比べて、ケトン食8ヶ月では急激に増大。従来、3ヶ月以内のケトン食で癌縮小という研究はあるが、4ヶ月以上は少ない。ケトン食は脂質79% (lard, butter, corn oil, casein, wheat bran, mineral/vitamin mix, dextrose)
ラットに高脂質食、脂質にコーン油、タンパク質にカゼイン、とツッコミどころはあるが、ケトン期間が長いほど、血糖値やインスリンは低下していくなど納得できることも多い。飢餓効果のあるケトン食は長期になると成長ホルモンを増加させる、これが、癌増大につながるらしい。
ラットの3ヶ月や8ヶ月が、人間の何年間に相当するのかわかりませんが、江部先生が仰る「普段は、美味しく楽しく江部式糖質制限、ケトン食は治療食として短期」というのを、この論文は証明しているということでしょうか?
2017/04/18(Tue) 22:56 | URL | 通りすがり | 【編集】
新人ナース さん
間食の影響で食後1時間値が低めだった可能性はあると思います。
一度、糖質普通にありの食事で
早朝空腹時血糖値、1時間後血糖値、2時間後血糖値を測定してみましょう。
その方が、耐糖能のチェックがしやすいです。
間食の影響で食後1時間値が低めだった可能性はあると思います。
一度、糖質普通にありの食事で
早朝空腹時血糖値、1時間後血糖値、2時間後血糖値を測定してみましょう。
その方が、耐糖能のチェックがしやすいです。
2017/04/19(Wed) 10:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
通りすがり さん
情報をありがとうございます。
以下の論文が、ケトン食とがんについて、詳しくかなり網羅して述べています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4215472/
情報をありがとうございます。
以下の論文が、ケトン食とがんについて、詳しくかなり網羅して述べています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4215472/
2017/04/19(Wed) 10:30 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生いつもブログの更新ありがとうございます!
産経新聞に嬉しいニュースが掲載されていましたので、コピーします。
糖質制限食に励んでいます。
目標ヘモグロビン7未満へ、必ず達成して、またご報告します。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1704210005.html
産経新聞に嬉しいニュースが掲載されていましたので、コピーします。
糖質制限食に励んでいます。
目標ヘモグロビン7未満へ、必ず達成して、またご報告します。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1704210005.html
ちーまる さん
嬉しいニュースをありがとうございます。
糖質制限市場、どんどん広がっていますね。
嬉しいニュースをありがとうございます。
糖質制限市場、どんどん広がっていますね。
2017/04/21(Fri) 17:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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