健常者、糖尿病患者における食後血糖値のピークは?
こんにちは。

今朝は小雨のそぼ降る中、家を出発して、
広沢の池を通過して高雄病院に向かいました。
広沢の池周辺では、小雨に煙る桜が満開でまずは目の保養です。(^^)

次いで、観光道路を東に向かい、
「桜守」佐野藤右衛門さんの庭園の満開の桜を愛でながら、
ゆっくりゆっくり車を走らせました。
幸い他の車も、とてもゆっくり走っています。

高雄病院に着いて、糖尿病患者さんを3人、CGMなどをチェックしたあと、
左京区の江部診療所に向かいました。
何と、3人とも1型糖尿病という珍しい状況でした。

高雄病院から国道162号線を、車で5分くらい東にいくと
御室仁和寺の門あたりの桜が満開でした。
さらに、仁和寺の駐車場の桜も楽しみながら、車を走らせました。
京都は、桜が多くて、あと一週間くらいは楽しめそうです。 (^_^)


さて、今日は、
健常者、糖尿病患者における食後血糖値のピークはどのくらいなのかを
検討してみました。
しばらく前になりますが、m3.comに掲載された
東京慈恵医大の西村理明準教授の記事が大変参考になりました。

西村氏はCGMを駆使して血糖の変動を研究しています。
例えば、耐糖能正常者の24人を調べたところ、
朝食後、昼食後、夕食後ともに血糖のピークは、
40分から50分の時間帯に収まっていました。

さらに、糖尿病患者の血糖変化も検証しています。
その結果、HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピークがあったものの、
8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピークがありました。

1)耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分
2)HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク
3)HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク

です。

ピークが、後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。

江部康二

コメント
低血糖と対応について
江部先生、

いつも先生のブログや本を拝見し、糖質制限をしております。
低血糖時の対応についてご意見を伺いたく、コメントさせていただきます。

2年ほど前に、筋肉をつけようと入会したジムで筋トレと糖質制限を指導され、43キロから38キロまで痩せてしまい、生理が止まり、その後、体重を戻すためにカロリーを意識しながら、野菜とタンパク質を中心に食べておりました。
たまに糖質を取ると、頭がくらくらする感覚があったため、昨年75グラムの糖負荷検査を行ったところ、空腹時血糖91、1時間後239、2時間後183という結果になり、境界線と診断を受けました。
個人的には、糖質制限をしているからかと思いましたが、外来では、糖質を食べて体を慣れされるように指導されました。ケトン体が出る状態は体に負担なので、やりすぎだとも言われました。
その指導を受け、一時期、糖質を食べていましたが、体重も変動しやすく、食後に眠くなることも多いため、再び野菜とタンパク質と脂質(グラスフェッドバターやmct oil )を中心に取得し始めたところ、体調は安定し、現在は44.5キロ、体脂肪率24%で、定期的に運動もしております。

先日、血糖値およびケトン体を計測できる機械を購入し、定期的に測ってみたところ、以下のような結果が出ました。
血糖値をコントロールする薬を使用しておりませんが、低血糖になっている結果に驚きました。体感としても頭がくらくらする、起立時にふらふらする状態でしたので、ランチとしてタンパク質と野菜、糖質12グラム程度の焼き芋を食べましたが1時間後にも血糖値が上がらず、そこで再び同量程度の焼き芋を食べてさらに1時間後、2時間後に測ったところ、驚きの血糖値になっておりました。
この様な場合、糖質を取らずに、タンパク質と脂質の取得を続けるのが正しいのでしょうか。また、薬を使わなければ低血糖にはならないと理解しておりましたが、その点についてはどの様に解釈すれば良いのでしょうか。前日にタンパク質の断食を実施したことが影響しているのでしょうか。
先生の過去のブログを拝見すると、過去断食時に血糖値が35になっていたとの記載がありましたが、外来の診察もされていたということですので、体感として私の様にふらふらしたり、ということは無かったのかなと思っております。
お忙しい所大変恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。
以下、血糖値とケトン体の推移です。

前日、タンパク質の断食(コーヒー、日本茶、野菜と脂質を摂取)を実施
翌日、起床時 血糖値61.2 ケトン体3.3mmol/L
朝食として、コーヒーとグラスフェッドバター8g、mct oil 12g摂取
コーヒーと脂質摂取1時間後 血糖値57.6 ケトン体4.4
ランチとしてラム肉100g程度、アボカド半玉、ラディッシュ小1、カリフラワー、大根一口、焼き芋35gを摂取(朝から頭がぼーっとして、起立時にくらくらとするため、少し糖質を入れた方が良いかと焼き芋を摂取)、調味料は塩、バター、醤油少量、和がらし
ランチ摂取1時間後 血糖値68.4
まだふらふらしているため、焼き芋35gを追加で摂取
その1時間後 血糖値86.4 ケトン体5.3
またその1時間後(ランチ摂取から3時間、追加の焼き芋から2時間後) 血糖値169 ケトン体3.7


2017/04/09(Sun) 18:36 | URL | あん | 【編集
Re: 低血糖と対応について
わかな さん

朝食が180kcal、
昼食が400kcalちょっと、

前日から、続いての、摂取エネルギー不足と思います。
摂取エネルギー不足なので、ランチ摂取1時間後血糖値68.4 あってもふらつくのだと思います。

糖尿病の内服薬なしでも摂取エネルギー不足で、ふらつきや低血糖になります。
2017/04/10(Mon) 18:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 低血糖と対応について
江部先生、

お忙しい所、ご返信ありがとうございます。
エネルギー不足とのことですが、この様な場合は、低血糖の状態が続いていても、カロリー(エネルギー)を補う様に脂質の摂取に努めるべきなのでしょうか、それとも、一時的にでも低血糖を改善させるために、今回の様に糖質を取るべきなのでしょうか。

ご教示いただきました通り、今後は、カロリー不足から低血糖にならない様に、注意いたします。
2017/04/10(Mon) 19:04 | URL | あん | 【編集
Re: Re: 低血糖と対応について
あん さん

スーパー糖質制限食なら、平均的な摂取比率は<糖質:脂質:タンパク質=12%:56%:32%>です。
その範囲で、食事されれば良いと思います。
この場合糖質は主として野菜由来です。

通常エネルギーをしっかり摂取していれば、空腹時には肝臓の糖新生がしっかり働くので、低血糖にはなりにくいと思います。
2017/04/10(Mon) 21:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
江部先生、

ありがとうございます。
ケトン体がかなり高い値でしたので、大丈夫かと思っておりましたが、カロリーが足りないと低血糖症状が出るのですね。
ケトン食の場合は、導入時に一時的に低血糖の症状が出る場合があると理解しています。最近mct oilやバター等の脂質量をぐっと増やしたので(以前はほとんど脂質を取っていませんでした)、まだ身体がケトン体を上手く使えていない状態なのかも、とも思っております。
いずれにいたしましても、カロリーが減りすぎないように、気をつけて実施してまいります。

アドバイスいただき、本当にありがとうございました。
2017/04/10(Mon) 22:00 | URL | あん | 【編集
48才男性です。
毎年花粉症が酷く、耳鼻科の処方薬を大量に飲んでも治まらず、
春は修行のような苦しい毎日を送っておりました。・・・3年前までは。
実は5年前、ガンで入院中の妻に耐糖能異常が見つかり、
江部先生のブログを見つけて必死になって読んだそうです。
それで、癌にも糖質は良くないらしいと聞いて、妻は緩やかな糖質制限を
行いました。身長170cm 68kgだった妻は2年間の糖質制限だけで
56kgになり、体調も良く、空腹感もなさそうでしたので、
私もモノは試しと糖質制限を始めてみました。すると85kgあった体重が
苦も無くスルスルと70kgまで落ち、体が軽くなって膝や腰の痛みが
無くなりました。なかでも一番びっくりしたのが冒頭の花粉症です。

糖質制限を始めて1年目は「去年より少しは楽かな?」程度、
2年目は症状が出るのが明らかに1カ月遅く、治まるのも数週間早かったです。
花粉症が改善したものの、それでもまさか糖質制限の賜物とは思わず、、
そしたらなんと、今年は薬を飲んだ期間が1週間足らずだったのです。
明らかに大きく改善しています。これはもう、絶対に糖質制限のおかげだと
感謝してもしきれません。
今まで1月から5月まで苦しんできたのがウソのようです。
同じ花粉症仲間に話しても本気にされないのが残念ですが、
江部先生のブログにであえて本当に良かったです。
妻も私も感謝しています。これからも素晴らしい情報を発信し続けて、
たくさんの人を救ってください。ありがとうございました。
2017/04/10(Mon) 22:03 | URL | コジマ | 【編集
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