糖質制限食で耐糖能改善。糖尿病型から正常型に。
【17/01/11 ペコ太郎

数値について

いつもこちらを拝見し参考にさせていただいております。
数年前、妊娠糖尿病と診察され、インスリンを打ちながら無事双子を出産しました。
その後、糖尿病予防の糖質制限を知り軽い糖質制限(炭水化物を極力取らない)をしております。

出産後、半年経ち、2013年OGTTを行いました。
ヘモグロビン5.4
空腹時 血糖値 85 IRI2.9
30分後血糖値182 IRI 24.1
60分後血糖値255 IRI 80.1
90分後血糖値237 IRI 64.9
120分後血糖値217 IRI 76.5
と散々な数値でした。

その後も半年ごとにOGTTを行いあまり変わりのない数値でした。

産後2年を過ぎた頃からOGTTのみ多少改善しました。一番良い時期は2015年でした。

2015年
ヘモグロビン5.4
空腹時 血糖値 80 IRI 2.3
30分後 血糖値 180 IRI 24.9
60分後 血糖値 266 IRI 62.1
90分後 血糖値 180 IRI 50.9
120分後 血糖値 91 IRI 22.5

最近のは2016年11月に行なった結果は
ヘモグロビン5.6
空腹時血糖値 98 IRI 4.1
30分後 血糖値 195 IRI 23.2
60分後 血糖値 229 IRI 62.8
90分後 血糖値 185 IRI 80.9
120分後 血糖値 138 IRI 69.5

こちらの数値でした。
この内容だと糖尿病でも境界型でもなく、正常人で、変わらずいてくださいと言われ、もちろん投薬などもありません。

ただ、どの回のOGTTでも、インスリン分泌指数が0.2前後と低い状態です。
(HOMA-Rは、毎回0.6〜0.9程度で、HOMA-Bも47〜58程度と正常です。)

この状態だと膵臓に負担がかかる状態ではないのでしょうか?
薬などの服用は必要ないのでしょうか?
インスリン分泌指数とは糖質制限でも改善はしないものなのでしょうか?ダメージを受けているということですか?

病院には1年ごとのOGTTなどの検査で経過観察のみの状態です。 】


おはようございます。
ペコ太郎 さん から、コメントをいただきました。

糖質制限食で耐糖能改善し、糖尿病型から正常型に回復されています。

ペコ太郎さんのインスリン分泌指数は0.2くらいで、低いです。

従って将来、糖尿病になりやすいタイプです。

2016年11月の75gOGTTは正常型に改善していますが、60分値が229mg/dlと、180mg/dlを超えているので、こちらも将来、糖尿病になりやすいタイプです。

家族歴に糖尿病はないでしょうか?

インスリン分泌指数が0.2と低いのは、遺伝的に、インスリン追加分泌第1相が、やや弱くて、第2相が遷延するタイプと思われます。

2型糖尿病でよくみかけるパターンです。

おそらく先天的なもので、改善は難しいと思います。

インスリン追加分泌には、第1相と第2相があります。

第1相は、血糖値の上昇を感知したら即分泌されますが、これは前もって、β細胞内にプールされています。

その後、糖質摂取が続いて血糖値の上昇が続けば、第2相がそれに応じて、分泌されていきます。

遺伝的に糖尿病になりやすいタイプと思われますが、現時点で、軽い糖質制限で、耐糖能は改善して、糖尿病型から正常型になっています。

今の食事で、改善していて糖尿病も予防できていますので、とても良い感じです。
薬は必要ありません。

耐糖能も改善していますので、膵臓のβ細胞機能全体としては回復して良くなっていると考えられます。

このまま、美味しく楽しく糖質制限食を続けて血糖コントロール良好を保っていただけば良いと思います。


江部康二


☆インスリン分泌指数
インスリン追加分泌のうち初期追加分泌能はインスリン分泌指数で見る。
Insulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)
=(負荷後30分IRI値-負荷前IRI値)/ (負荷後30分血糖値-負荷前血糖値)
0.4以上は初期追加分泌能維持。2型では0.3以下が多い。

☆インスリン抵抗性指標
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
眼科不思議改善体験報告!
都内河北 鈴木です。

私は糖尿病14年目で高血糖による眼底破裂、同時緑内障発症以降、
21年目のラスト3ヶ月足らずで糖質制限理論実践で自主インスリン離脱正常化。
1年8ヶ月で糖尿病薬全て自主停止、以降糖尿病及び内科数値は異常無し。

しかし以降現在迄高血糖の記憶による眼底出血2度あり経過検査しています。

本日は検査結果に院長も不思議そうに説明されました。
「以前の眼底出血箇所は改善消滅してる。
しかし新たな箇所に異変が見られる。」
と説明されました。
上記の様な病態変化は珍しい様です。

眼科院長は70歳過ぎ、私の糖質制限理論生還事実から転院後から糖質制限理論に大変関心持たれ、積極的に理解して頂いています。

以前からの会話で院長の糖質制限理論理解度が気になったので私の糖質制限理論での改善生還の事実の感想を訊ねて見ました。

院長は「糖質制限理論は知ってはいたが、(私のデ~タから)重症糖尿病完治。
頚動脈プラ~ク減少改善など、ここまでの効果があるとは理解していなかった。」
と返答ありました。

本日の検査結果は悪化進行無しでしたが、院長が「良し悪し病態変化状況には不思議だ。」と説明していました事は、
私としては明らかに糖質制限理論実践効果は否めないと考えます事をコメントしておきます。
敬具

2017/01/12(Thu) 23:37 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 眼科不思議改善体験報告!
都内河北 鈴木 さん

コメントありがとうございます。

「以前の眼底出血箇所は改善消滅してる。」
とは素晴らしいです。

「しかし新たな箇所に異変が見られる。」
こちらは、どのような異変でしたでしょうか?
2017/01/13(Fri) 07:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
異変箇所への院長説明。
都内河北 鈴木です。

返信コメントありがとうございます。
眼科院長から丁寧に電子機器画像を提示され自身確認しながら説明に納得しました。

確かに以前眼底出血初期状態であった箇所は消滅してました。
しかし今回全然別の箇所に疑惑箇所があると説明箇所も確認しました。

私は、「どの様に理解すれば良いですか?
現在内科糖尿病はじめ検査数値には異常は無しですが」とたずねましたら、
院長は「糖尿病長年の経年悪化の後遺症は出る。」との説明でした。

院長も「高血糖の記憶」を理解していますので、新たな箇所異変は、私の場合致し方ないと理解し、今後も糖質制限継続でより一層の改善を目指すしかないと自覚しています。

「高血糖の記憶」の概念は江部先生より知り得ましたが、長期の病態は危険だと身を持って理解しました。
ブログ読者も早期の改善完治を目指した方が後々苦しまないと思います。

でも私の現状が大事に至らないのは江部先生糖質制限理論に出会えた御蔭です。
感謝いたします。
敬具
2017/01/13(Fri) 09:08 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
異変について。
都内河北 鈴木です。

先のコメントで、
江部先生の肝心な質問に答えてませんでした。

新たな眼底異変箇所状況は、
「腫れていて、出血可能性あり。」です。
私も画像確認しています。
敬具
2017/01/13(Fri) 09:21 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
教えてください
先生こんにちは!
寒波が押し寄せて参りましたが、お風邪など、ひかれてませんか?

さて、先日ある知り合いのお医者様が、
中性脂肪は直接血糖値を上げる訳ではないが、中性脂肪やコレステロールの多い人は、少しの糖質でグルコーススパイクを起こしやすいと仰っていましたが、いかがでしょうか?

2017/01/14(Sat) 07:31 | URL | サワ | 【編集
Re: 異変について。
都内河北 鈴木 さん

眼科院長の仰るように「高血糖の記憶」の可能性があります。
このまま、血糖コントロール良好と維持すれば、出血せずに改善する可能性もあると思います。
2017/01/14(Sat) 16:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 教えてください
サワ さん

これは、よくわかりません。

一方、糖尿病の人は、脂質代謝が異常になりやすいことは、指摘されています。
2017/01/14(Sat) 17:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
それは
糖尿人の脂質異常になりやすい原因は、高血糖状態や、インスリン抵抗性などが関係しているのですか?
糖質制限で予防、改善されるのでしょうか?
2017/01/14(Sat) 18:15 | URL | サワ | 【編集
Re: それは
サワ さん

そのように思います。
2017/01/14(Sat) 22:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生ありがとうございます
糖質制限と軽い運動を続けたいと思いますヽ(o´∀`o)ノ
寒い日が続きます。ご自愛くださいませ。
2017/01/15(Sun) 09:08 | URL | サワ | 【編集
ありがとうございます。
ご丁寧に記事にしていただきありがとうございます。

はい。
母が糖尿病で投薬中です。母は発覚後は投薬のみでおります。

やはり、インスリン分泌指数の低さは遺伝的なものが強いんですね。
生まれ持ったものとのことで、やはりこのまま糖質を控えて悪化しないように過ごしたいと思います。

インスリン分泌指数は糖質を控えることで膵臓を休め、インスリン分泌指数や、HOMA-Rや、HOMA-Bが悪化しないようにすることができると考えて良いのでしょうか?


また、インスリン分泌指数が低くても、HOMA-RやHOMA-Bが悪化しなければ糖尿病を予防することも可能なのでしょうか?


あと、OGTTの数値は改善したのですが、今回のヘモグロビンが少し悪化したのも気にかかっております。
これはどのような理由が考えられるのでしょうか?

お考えを助言いただけれると幸いです。
2017/01/15(Sun) 21:40 | URL | ペコ太郎 | 【編集
Re: ありがとうございます。
ペコ太郎 さん

インスリン分泌指数が0.2と低いのは、遺伝的に、インスリン追加分泌第1相が、やや弱くて、第2相が遷延するタイプと思われます。 2型糖尿病でよくみかけるパターンです。
おそらく先天的なもので、改善は難しいと思います。

一方、HOMA-RやHOMA-Bは正常ですので、いまの緩い糖質制限で、将来の糖尿病発症は予防できると思います。

HbA1c5.4%と5.6%は、悪化というほどではないと思いますが、
気になれば、少し糖質制限をキッチリ目に実践すればよいです。
2017/01/16(Mon) 07:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
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